更新日:2021年01月15日
先日ブログで速報をご紹介したばかりですが、インスタグラムで予告されていた通り、#SpeedyTuesday に合わせて、ついにオメガのフラッグシップモデル「スピードマスター プロフェッショナル」の新作が発表されました!ムーンウォッチの最新作「スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル マスター クロノメーター」は、1月16日(土)より順次オメガの直営ブティックで発売を開始します!
新作にはマスター クロノメーター認定の手巻きクロノグラフキャリバー3861が搭載されるなど、実はほとんどリーク情報のままなんですが、ゴールドモデルやホワイトダイヤルモデルが用意される等、新たな情報も!さっそく新型スピードマスターの特徴や価格、旧型スピードマスターとの違いなど詳細に迫りたいと思います!
新たに基幹モデルとなる310.30.42.50.01.001の基本スペックを確認してみましょう。
モデル | スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル コーアクシャル マスター クロノメーター クロノグラフ 42MM
Speedmaster Moonwatch Professional Master Chronometer Chronograph |
---|---|
型番(Ref.) | 310.30.42.50.01.001 |
ケース径 | 42mm |
ケース素材 | ステンレススティール |
ムーブメント | Cal.3861 (手巻き、26 石、毎時 21,600振動 3Hz、パワーリザーブ 50時間METAS認定のマスター クロノメーター ) |
機能 | クロノグラフ、スモールセコンド、タキメーター、超高耐磁性能ムーブメント |
防水性 | 5 気圧 (50 メートル / 167 フィート) |
価格 | ¥737,000 (税込) |
地球上のみならず宇宙飛行においても歴史を刻んだ「スピードマスター ムーンウォッチ」はウォッチメイキングの世界を象徴する真のアイコンです。この伝説なクロノグラフが、歴史ある自らのデザインに着想を得て、新たにアップデートされました。そして、さらなる信頼性と卓越性を裏付けるマスター クロノメーター認定を取得しています。---オメガ公式HPより
1957年に誕生し、技術的アップデートは繰り返しつつも、大きなデザインの変化もなく受け継がれてきた稀有な存在であるスピードマスター。今回のアップデートの最大の特徴もやはり、コーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー3861を導入した点にあります。これによって、新しいムーンウォッチは15,000ガウスという超強力な耐磁性を手に入れ、卓越した精度と性能、そして業界最高峰の耐磁性を証明するマスター クロノメーター認定を取得したのです。
上述の通り、実はデザイン的にあまり大きな変化はないように思われますが、実は1969年に宇宙飛行士たちが月面で着用していた第4世代のスピードマスター (Ref. ST 105.012)のデザインからインスピレーションを得ています。ST 105.012といえばアライドのΩロゴのほか、リューズやプッシュボタンを保護するために左右非対称のケースが採用されているのも特徴です。
ステンレススティール製のアシンメトリーな42mmケースを特徴とし、アポロ11号の宇宙飛行士が人類史上初めて月面着陸した際に着用していたクラシックな第4世代のスタイルを採用しています。ヘサライトガラスを使用しケースバックにシーホースの刻印を施したモデルと、両面にサファイアクリスタルを使用したモデルからお選びいただけます。---オメガ公式HPより
ベースのダイヤルと3つのクロノグラフ サブダイアルともに周りと段差のあるいわゆる「ステップダイヤル」を採用しています。これに合わせ、分針とクロノグラフ秒針もドーム状にカーブしています。また、ダイヤルの周りのミニッツスケールは新ムーブメントの振動数に合わせて、従来の5目盛から3目盛へと調整されました。
ステンレススティールや、流行のセラミックではなく、陽極酸化処理を施したアルミニウム製ベゼルリングには、90の上のドット)がある「ドットオーバー90」(DON)を採用。また、70に対して斜めにドット配された「ドット・ダイアゴナル・トゥ 70」となっています。旧型と並べてみると違いが分かりやすいですね。
左)新型 右)旧型
今回実はブレスレットのデザインが大幅に変更されています。1つ1つのリンクが小さくなり、ブラッシュ仕上げを施したアーチ型リンク5つで一列を構成するブレスレットとなっています。これは第5世代のST145.022に近い雰囲気でレトロ感を漂わせますね。プッシャーの形も新しく楕円形となり、よりエレガントな印象。
左)新型 右)旧型
ちなみにブレスレットの仕様が実は新型でもヘサライトモデルとサファイアモデルで異なっていて、ヘサライト風防モデルではマット仕上げ、サファイア風防モデルではミラーポリッシュ仕上げが採用されています。
左)ヘサライト風防モデル 右)サファイア風防モデル
オメガの腕時計全般に言えることですが、従来のクラスプであまり装飾性の高いものってなかったと思うんです。ところが新型スピードマスターのクラスプはサテン仕上げのカバーにストライプ柄が施され、艶やかなポリッシュ仕上げのΩロゴがセットされています。すごくスマートでドレッシーな印象じゃないですか?装着感も向上していることと思われます。
キャリバー3861は、コーアクシャル エスケープメント搭載の手巻きクロノグラフムーブメント。METAS認定のマスター クロノメーター。15,000ガウスの耐磁性能。フリースプラングテンプにシリコン製ヒゲゼンマイ。ロジウム仕上げが施され、ブリッジにストレートのジュネーブウェーブ装飾。
旧型モデルでは裏蓋がメタルバックかシースルーバックかによってキャリバー1861またはキャリバー1863か、という違いがありましたが、新作では統一してキャリバー3861を搭載することとなりました。
今回18Kセドナ™ゴールドと18Kカノープス™ゴールド製のモデルも追加されました。18Kセドナ™ゴールドモデルはブラックダイヤル、18Kカノープス™ゴールドモデルはホワイトダイヤルが採用されています。
それぞれにレザーストラップ仕様も用意され、定価は2,904,000円~5,346,000円(税込み)です。
いずれも風防はドーム型強化サファイアガラス、裏蓋はシースルーバックとなっています。
今回の新作発表を受け、既存の4モデルは今のところまだ公式サイトに掲載されてたままとなっており、合計12本のラインナップとなりました。新旧モデルの仕様・価格をまとめてみます。
スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル
コーアクシャル マスター クロノメーター クロノグラフ42MM
310.30.42.50.01.001
¥737,000
スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル
コーアクシャル マスター クロノメーター クロノグラフ42MM
310.32.42.50.01.001
¥704,000
スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル
コーアクシャル マスター クロノメーター クロノグラフ42MM
310.30.42.50.01.002
¥847,000
スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル
コーアクシャル マスター クロノメーター クロノグラフ42MM
310.32.42.50.01.002
¥803,000
スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル
コーアクシャル マスター クロノメーター クロノグラフ42MM
310.60.42.50.01.001
¥4,114,000
スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル
コーアクシャル マスター クロノメーター クロノグラフ42MM
310.63.42.50.01.001
¥2,904,000
スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル
コーアクシャル マスター クロノメーター クロノグラフ42MM
310.60.42.50.02.001
¥5,346,000
スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル
コーアクシャル マスター クロノメーター クロノグラフ42MM
310.63.42.50.02.001
¥3,586,000
スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル
クロノグラフ 42MM
311.33.42.30.01.001
¥¥594,000
スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル
クロノグラフ 42MM
311.33.42.30.01.002
¥704,000
スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル
クロノグラフ 42MM
311.30.42.30.01.005
¥605,000
スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル
クロノグラフ 42MM
311.30.42.30.01.006
¥715,000
さてここまで紹介してきて基本的な疑問が湧いてきます。キャリバー3861になった今、”MOON WATCH”と呼んでいいのか問題、です。結構これはマニアの間でも話題です。
キャリバー861は、月面に降り立ちプロフェッショナルの名が付くことになった、ムーンウォッチ第5世代のST145.022などに搭載されたムーブメントです。クロノグラフの作動方式を切削形成されるコラムホイールからプレス成型可能なカムに変更しており、オリジナルのCal.321のコストダウン版とも言われることもありますが、精度も耐久性もアップしています。
続くキャリバー1861は、基本設計はキャリバー861とほとんど同じで、ブレーキレバーを備えた実用的なカム式クロノグラフムーブメントです。仕上げが僅かに異なるキャリバー1863と共に、キャリバー861の改良版、と呼べるものであり、既に有人宇宙飛行で幅広く使用されています。
そして今回新たに搭載されたキャリバー3861。コーアクシャル脱進機を備えたマスター クロノメーター認定のキャリバー3861も、既に有人宇宙飛行での使用も認定されているとのことで、もう宇宙で活躍しているとかしていないとか・・・。宇宙で使用されているならムーンウォッチであると言えますよね。キャリバー321の系譜が途絶えてしまった、とも言えるのかもしれませんが、どれを選ぶかはもはや考え方次第ですね。
42mmのSS製ケースにシルバーダイヤル、ブルーのベゼルとサブダイヤルを備えたブルーパンダモデル「スピードマスター シルバー スヌーピー アワード 50周年記念モデル Ref. 310.32.42.50.02.001」をご紹介します。
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