バーゼル観光スポット案内

バーゼルは、ライン川を境に2つのエリアに分けられ、左岸は富裕層が暮らすグロースバーゼル(大バーゼル)、ドイツ側の右岸はクラインバーゼル、もしくはレッサーバーゼルと呼ばれています。
ドイツ側のクラインバーゼルは領主司教ハインリヒ・フォン・トゥンの命により、1226年にライン川を横断する最初の橋が掛けられ、1905年にトラムの導入に伴い架け替えられ、現在の「まんなか橋」となりました。
大聖堂や市庁舎、美術館など主な観光の見どころは、グロースバーゼルに集まっています。
一方、クラインバーゼルはライン河沿いに大使館なども並ぶ、静かなエリアとなっていて、川岸に整備された遊歩道を、のんびりと散歩するのもお勧めです。
バーゼルワールドが開催されるメッセ・バーゼルはこちら側です。
時計・ジュエリーをチェックして、時間が空いたらぜひバーゼル市内を観光してみてください!
チューリッヒ以上に治安が良いとも言われていて、街歩きも楽しいですよ。
歩行者エリアの路地を効率よく回るなら、バーゼル観光局が設定した5つの散策ルートをぜひご参考に。
インフォメーションセンターには無料パンフレットや地図が用意されていますので、ぜひ旅のはじめに立ち寄ってみてください。
バーゼル市観光局のインフォメーションは
バルフュッサー広場と、バーゼルSBB駅の2か所にあります。
Tourist Information Barfüsserplatz -Steinenberg 14, 4051 Basel
Tourist Information SBB train station -Centralbahnstrasse 10, 4051 Basel
インフォメーションがあるバルフュッサー広場(Barfüsserplatz)には教会の建物をそのまま使用したバーゼル歴史博物館(HMB - Museum of History Basel)があります。
また、駅のキオスクや本屋などでもより詳細なバーゼル市内の地図を購入することもできます。
地図やパンフレットを入手したら、いよいよ観光開始です!
大聖堂 Munster --Münsterplatz, 4051 Basel
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バーゼル大聖堂の外観。
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バーゼル ミュンスター(大聖堂)内部の様子。
遠くからでも目を引く尖塔が美しく、バーゼルの町のシンボルとなっているのが小高い丘にあるミュンスター。
ヴォージュ山の赤い砂岩によって主にゴシック様式で造られています。
内部は派手ではないものの、重厚な石造りやたくさんのレリーフ、美しいステンドグラスが見られ、北側にはオランダの人文主義者エラスムスの墓碑銘があります。
また、外回廊を抜けた先にあるライン川沿いのテラスからの眺めも素敵で、観光客にも人気の渡し船の様子を見ることもできます。
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バーゼル ミュンスター(大聖堂)回廊
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ミュンスターのテラスから見えるライン川の渡し船。
全体像を見るならライン川対岸から望むほうがいいですね。
2名以上のグループであれば有料で塔に登ることができ、ライン川とバーゼルの街並み、遠くはドイツ・フランスまで雄大な景色を一望できます。
ただ入場は閉館の30分前までとなっており、閉館時刻は季節や曜日によって16:00~17:00と変動するので、ご注意を!
今回ピアゾスタッフは残念ながら時間がなくて登れませんでしたので、次回バーゼルに来たときはぜひリベンジしたいと思います!
市庁舎 Rathaus --Marktplatz 9, Basel 4001
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マルクトプラッツに佇むバーゼル市庁舎
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バーゼル市庁舎内部の赤い壁
1501年にバーゼル市がスイス連邦に加盟したことをきっかけに1504年から10年もの年月をかけて建造されました。
大聖堂と同じく赤い砂岩でできており、大きな時計塔と壁面の鮮やかなフレスコ画が特徴的なゴシック様式の建物です。
アーチ型の門をくぐると、見事な彫刻やフレスコ画が並びます。
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バーゼル市庁舎 旗手像のオリジナル
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バーゼル市庁舎内のフレスコ画
土日以外の平日は出入り自由ですが、曜日によって開放されている時間帯が異なりますので、こちらも事前に調べてから出かけてくださいね!
市庁舎はマーケットが開催される旧市街のマルクト広場前にあり、周辺はいつも多くの人で賑わいを見せています。
ライン川の渡し舟 Rheinfahre --Rheinufer, Basel 4001
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水の流れで進む、ライン川の渡し舟
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ライン川の渡し舟乗り場。
ミュンスターの裏側に回り、階段を下りたところに、ライン川の渡し舟の乗り場があります。
片道1.6CHFで、モーターやエンジンはなく、ライン河の両岸に張られたロープをつたうワイヤーで引っ張られた舟を、水の流れが押すことでゆっくり進み、5分ほどで対岸に到着します。
ライン川の上を渡る風が気持ちよく、旅情をかき立ててくれます。
グーロースバーゼルとクラインバーゼルはもちろんトラムで移動することもできるわけですが、時間があるのならぜひこのゆったりとした小舟に乗ってみることをおすすめします。
ティンゲリーの噴水 Tinguely-Brunnen --Klostergasse, 4051 Basel
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ティンゲリーの噴水
Tinguely-Brunnen
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ティンゲリーの噴水 別の角度から
Tinguely-Brunnen
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ティンゲリーの噴水
劇場の顔 dr Theaterkopf
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ティンゲリーの噴水
チャプチャプ dr Schuufler
オペラや演劇が上演されるバーゼル市立劇場(Theater Basel)の前庭にあるのが、ティンゲリーのカーニバルの噴水(Fasnachts-Brunnen)」。
旧バーゼル市立劇場の舞台装置や小道具の部品などを使って造られた10個の彫刻が設置された、電動機械式の噴水です。
1つ1つが非常に個性的でじっくり見ると面白いです。劇場の顔 (dr Theaterkopf)は目からビーム・・・?!
ティンゲリーはスイスの現代美術、画家、彫刻家で、廃物を利用して機械のように動く彫刻を制作することで知られており、キネティック・アート(動く美術作品)の代表的な作家です。
後述する「ティンゲリー美術館」でも彼の作品を鑑賞できます。
アルトシュタット(旧市街) Altstadt
ヨーロッパの中でも保存状態がよいと言われる、バーゼルの旧市街。
車両の通行が制限されており、どこを撮っても絵になる石畳の街並みは必見です。
建物のドアの上にはいつ頃の建物かが表示されていて、そのほとんどが14世紀前後のもので、中には12世紀に建てられたものもあります。
気の向くまま足の向くまま、のんびりと路地裏散策するのも旅の贅沢な楽しみ方ですよね。
さほど広いエリアではありませんが、迷子にならないか心配、という方にはガイドとともに旧市街を巡る市観光局主催のウォーキングツアー(所要時間2時間)に参加するのもお勧めです。
バイエラー財団美術館 Foundation Beyeler --Baselstrasse 101,4125 Riehen
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バーゼル郊外にあるバイエラー財団美術館
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モネの「睡蓮の池」の部屋
バーゼル郊外のリーヘンRiehenにあり、ギャラリーを経営し敏腕ディーラーとして名を馳せたバイエラー氏が集めた約200点のコレクションを所蔵、展示する施設美術館です。
スイスで最も人気の美術館とも言われており、バーゼルからトラムで30分ほどで到着します。
ゴッホ モネ セザンヌなどの印象派、ピカソ、ブラック、マティス、ミロ、カンディンスキーからアンディー・ウォーホールなどの現代アートまで、著名な芸術家の作品が揃っています。
自然光を積極的に取り込んでおり、特にモネの「睡蓮の池」はこの作品のために設計された外につくられた部屋で、池に面した解放感と自然光溢れる空間で、絵と向かい合う長いソファでゆっくりと鑑賞することができます。
ティンゲリー美術館 Museum Tinguely --Paul Sacher-Anlage 2, 4002 Basel
廃材を利用して動く彫刻を制作することで知られるジャン・ティンゲリーの美術館。
スイスの現代建築家マリオ・ボッタ氏による建築にも注目です!
館内には古いタイヤや歯車など、あらゆる廃材を利用し、直接動かしたり鳴らしたりして遊ぶことができる作品が展示されており、子供連れファミリーでも楽しめる美術館です。
バーゼル市立美術館 Kunstmuseum Basel --St. Alban-Graben 16, 4051 Basel
バーゼル市立美術館やバイエラー財団など、約30の美術館・博物館を有するバーゼルは、「芸術の街」としても知られています。
バーゼル美術館は欧州初となる市民によって1662年に建てられた美術館で、ホルバインのコレクションを初めダダ、シューリレアリズムの作品が充実しています。
今年のバーゼルワールド(BASELWORLD2016)期間中は残念ながら改装閉館中でしたので、こちらもぜひリベンジしたいと思います!!
バーゼルワールドお役立ち情報