更新日:2024年02月27日

【2024年新作】グランドセイコー エレガンス コレクション シンガポール ブティック限定 SBGW315

グランドセイコーがシンガポール初のグランドセイコーブティックをマリーナベイ・サンズにオープンさせたのは、2023年2月22日のこと。そしてその1周年を記念して、グランドセイコー エレガンス コレクション シンガポール ブティック限定 SBGW315がリリースされました。

グランドセイコー エレガンス コレクション シンガポール ブティック限定 SBGW315

グランドセイコー SBGW315/横 38.0mm 縦 45.7mm 厚さ 10.9mm、ブリリアントハードチタン製ケース、メカニカル 手巻 キャリバー9S64搭載。 12,800 シンガポールドル(税込)。

見るからにクラシカルな本作は初代グランドセイコーに範を取っており、それでいて岩手山パターンダイヤルを採用するなど現代的な意匠も光ります。海外限定モデルで「初代グランドセイコー デザイン復刻モデル」が出るとは意外でした。さっそく詳細をご紹介して参りましょう。

 グランドセイコー プレスリリース

グランドセイコー エレガンス コレクション シンガポール ブティック限定 Ref. SBGW315は、38mmのブリリアントハードチタン製ケースにライトブルーのダイヤル、レザーストラップを備え、メカニカル 手巻 キャリバー9S64を搭載しています。

グランドセイコー エレガンス コレクション シンガポール ブティック限定 SBGW315

グランドセイコーの自然美への畏敬の念を反映し、岩手県の冬の雄大な自然美と呼応するデザインに仕上げました。この季節は、気温が低く空気が澄んでいるため、大雪の後に雪を頂いた岩手山を鮮やかな青空が包み込み、この上ない美しさを生み出します。
時計の文字盤は、このエッセンスを巧みに取り込み、自然の要素とブランドの時計を特徴づける細心のクラフツマンシップとの調和の証となっています。  ---プレスリリースより

ポイントはやはり「初代グランドセイコー デザイン復刻モデル」である点と、爽やかなライトブルーの岩手山パターンダイヤルでしょう。

初代グランドセイコー

初代グランドセイコー

初代グランドセイコーは1960年、当時のスイス・クロノメーター優秀規格と同一の社内検定を行い、これに合格したものが歩度証明書つきで発売されました。80ミクロンの14Kの金貼り仕様で、当時の小売価格は25,000円。その後、セイコー初のプラチナ素材を採用したモデルを小売価格140,000円でごく少数だけ発売しました。

グランドセイコーは2020年にブランド誕生60周年を記念して、初代グランドセイコーデザイン復刻モデル3機種を発売しています。

エレガンスコレクション 初代グランドセイコーデザイン復刻モデル

エレガンスコレクション 初代グランドセイコーデザイン復刻モデル SBGW257(Pt) SBGW258(18KYG) SBGW259(Ti)

また、2023年にはセイコー腕時計110周年を記念して、初代グランドセイコーの復刻デザインと日本の伝統工芸「漆芸」を組み合わせた、特別な記念限定モデルSBGW295を発表しています。

エレガンスコレクション 初代グランドセイコーデザイン復刻モデル SBGW295

エレガンスコレクション 初代グランドセイコーデザイン復刻モデル SBGW295

本作はこの流れを汲み、ダイヤルの12時位置に冠した「Grand Seiko」のロゴマークやカーブダイヤルなど、クラシカルさを残しつつ、ケース本体や中留、多面カットされたインデックスなどのディテールは、現代的により洗練された仕様に仕上げられています。

雪に覆われた岩手山を囲む青空をイメージしたという明るいライトブルーの文字盤。

グランドセイコー エレガンス コレクション シンガポール ブティック限定 SBGW315の文字盤

表面にはお馴染み、岩手山の山肌を表現した「岩手山パターン」が施されています。「初代グランドセイコー デザイン復刻モデル」でパターンダイヤルが採用されるのは初めてのことではないでしょうか。現代性との融合を感じさせるポイントの1つです。

グランドセイコー エレガンス コレクション シンガポール ブティック限定 SBGW315 復刻らしい意匠

また、初代モデルにならった12時位置の”Grand Seiko”、6時位置の”DiaShock 24 jewels”(初代は25だが)の字体、厚みを感じさせるガラスにどことなく懐かしさを覚えます。

グランドセイコー、ライトブルー系のラインナップも増えてきました。
同じエレガンスコレクションでは 「SBGW283 季春 (きしゅん)」「SBGX353 雪白ブルー」「SBGA407 雪白ブルー」「SBGY007 御神渡り(おみわたり)」あたりも合わせて見ておきたいモデルですね。

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ケースはオリジナルの初代モデルの35.0mmから38.0mmにサイズアップし、素材にグランドセイコー独自の「ブリリアントハードチタン」を採用しています。

グランドセイコー エレガンス コレクション シンガポール ブティック限定 SBGW315 38mmケース

「ブリリアントハードチタン」は、JIS2 種の純チタンと同様に軽量なのはもちろん、ステンレススチールと比較した表面の硬さ(ビッカース硬さ) が約2 倍で、耐傷性の高さも特徴とする先進的なチタン合金素材です。ザラツ研磨によって表面を磨き上げることで、白く輝くような美観を得られる特性を持っています。

上述の初代グランドセイコーデザイン復刻モデル SBGW259やSBGW295も同素材を使用していますが、このような復刻デザインモデルでチタン、というのはなかなか珍しいですね。

グランドセイコー エレガンス コレクション シンガポール ブティック限定 SBGW315 裏蓋

裏ぶたは初代モデルを踏襲したフォルムながらもサファイアガラスによるシースルーバック仕様となっており、ムーブメントの精緻な動きを堪能することができます。

ガラスにはグランドセイコーの獅子のエンブレムと「Limited Edition」の文字が大きく記されています。ケースにシリアルナンバーが刻印されているのだし、個人的にはこれはムーブメント鑑賞には正直邪魔だな、と思ったりしますが皆さんはいかがでしょうか?

グランドセイコー エレガンス コレクション シンガポール ブティック限定 SBGW315 ベルト

本作の特筆すべき点の1つとして、天然素材ならではの美しさを追求するクールジャパンプロジェクト「KYOTO Leather®(京都レザー)」の箔押しレザーストラップが付属します。

KYOTO Leather® Projectは、京都の地場産業である京友禅や西陣織の関連の職人や工房と国内でも最大の皮革産地である姫路のタンナーがタッグを組み、日本で育まれた伝統文化である「用の美」を世界に通用する天然皮革へと生まれ変わらせ、新しい皮革素材ブランドを諸工芸と共に創造するクールジャパンプロジェクト。  ---”KYOTO Leather - 京都レザー 〜 京都発・純国産レザーブランド” より引用

様々な素材の箔を手作業で施して生まれる、独特の風合いが魅力的です。これまでにもクレドールではいくつか箔押しの京都レザー®を採用していますが、グランドセイコーでは「グランドセイコー 特選会 2023 限定モデル SLGH020」以来久しぶりではないでしょうか。美しいブルーですよね、国内でも発売してほしいものです。

初代グランドセイコーも手巻きムーブメントを搭載していましたが、本作は、約72時間(約3日間)の持続時間と平均日差+5~-3秒(携帯精度:日差+10~-1秒)という安定した精度を誇る、メカニカル 手巻 キャリバー9S64を搭載しています。

メカニカル 手巻 キャリバー9S64
輪列受を一体化してムーブメントを覆うことで、手巻ムーブメントならではの安定感、一体感のある美しい外観に仕上がっています。

日付表示のないシンプルな3針ムーブメントで、実に多くのグランドセイコーモデルに搭載されています。
36.5mmというミドルサイズの先駆者、「桜隠し」 SBGW289 や、9月発売予定の「GS9 Club限定モデル SBGW319」に搭載されるのも、このキャリバー9S64でしたね。

SBGW315の価格は12,800シンガポールドルと伝えられています。2024年2月現在のレートで換算すると、約143万円。ブリリアントハードチタンケースで手巻 キャリバー9S64搭載と、スペックが近い「初代グランドセイコーデザイン復刻モデル SBGW259」が1,089,000 円(税込)ですので、1.3倍近い価格、ということになります。

シンガポールドルと円の相場推移

シンガポールドルもここ2~3年で30円ぐらい円安が進んでしまいましたので、致し方ないところでしょう。

グランドセイコー シンガポール マリーナベイサンズ

2023年2月にアジア有数の統合リゾート「マリーナベイ・サンズ」のショッピングエリアに出店したグランドセイコー。アジア最大級の品揃えだそうです。
昨年グランドセイコーアジアパシフィック設立1周年を記念してリリースされた「赤富士」 SBGH327が、マリーナベイサンズのグランドセイコーブティックで開催されたプライベートプレビューイベントでお披露目されたことも記憶に新しいところですね。
どんどん高級路線を突き進んでいくのでしょうか。

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「グランドセイコー エレガンス コレクション シンガポール ブティック限定 SBGW315」は限定88本、と公式サイトにも記載されていますが、アジア限定モデル特有の慣例で不吉とされる「4」がつくシリアルを除くため、実質は70本限定モデルとなるようです。

グランドセイコー エレガンス コレクション シンガポール ブティック限定 SBGW315

本数が本数だけに入手はなかなか難しいかなと思いますが、シンガポールならさほど遠くもない・・?

グランドセイコー SBGW315の仕様・価格
モデル エレガンス コレクション シンガポール ブティック限定
Elegance Collection Singapore Boutique Exclusive
型番(Ref.) SBGW315
ケースサイズ 横 38.0mm 縦 45.7mm 厚さ 10.9mm
ケース素材 ブリリアントハードチタンとサファイアガラス
ガラス材質 デュアルカーブサファイア
ストラップ ネイビーのクロコダイルストラップ、ワンプッシュ三つ折れ方式中留、京都レザーストラップ
ムーブメント メカニカル 手巻 キャリバー9S64
精度 静的精度:平均日差+5秒~-3秒
携帯精度:日差+10~-1秒
駆動期間 最大巻上時約72時間(約3日間)持続
防水性 日常生活用強化防水
耐磁性 あり
生産本数 限定88本(実質70本)
取扱店舗 グランドセイコーブティック シンガポール マリーナベイ・サンズ
価格 12,800 シンガポールドル(税込)

※販売開始時期・価格は予告なく変更される場合があります。

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