更新日:2024年03月14日
2024年にブランド誕生100周年を迎えるセイコー。その節目に相応しい新作「1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン」2機種(SBEN005&SBEN007)が、12月8日(金)より発売されます。
SEIKOブランド100周年記念『MARINEMASTER』(マリンマスター)公式サイト
創業以来変わらない『常に時代の一歩先を行く』というブランド哲学を掲げ、数多の困難を克服してきたセイコーの軌跡は、挑戦の歴史でもあります。国産初のダイバーズウォッチ“ファーストダイバー”の誕生(※1965年)以来、深海・エベレスト・北極などの過酷な環境下の使用に耐え得る“プロ仕様”を数多く生み出し、世界中で長きに渡り熱烈な支持を集めてきました。
今回、新たにコレクションにラインナップされた「マリンマスター」はどんな特徴を持ち、どこが変わったのか?爽やかな波模様のライトブルーが美しいレギュラーモデルのSBEN007、奥深い輝きを秘めるシルバーホワイトの限定モデル(※世界限定1000本)SBEN005、両機種の凄さは何なのか?マリンマスターの“海よりも広く深い”魅力に迫ります!!
セイコーダイバーズのフラッグシップシリーズを謳う「マリンマスター」コレクション。機能性と外観美の両立は勿論、隅々までセイコーならではのこだわりが盛り沢山です!!
「変わっていないようで、細かいところを結構変えてきたな」と、吟味すればするほど、コクのように深みと面白味がギューギューに凝縮されています。
≪SBEN005&SBEN007の見どころ≫
セイコー100周年の集大成なので、随所で力のこもり具合がひしひしと伝わってきますね!素人受けする“ド派手さ”はないが、玄人受けする“確かさ”は絶妙です!欲を言えば、「マジで?」みたいな要素も欲しかった気もしますが(我儘)
ちなみに、「Seiko Brand 100th Anniversary Limited Editions」の二弾目に該当します。全8作品が順にベールを脱いでいくのでしょうが、未発表モデルのシルエットは全部同じ。
ピアゾ編集部では「今後出るモデルに忠実なシルエットならモデル予想が楽しめたのに」という意見もありましたが、55mmオーバーの超デカ厚な“ツナ缶”が堂々と君臨したり、ミニマルなルキアが軒を連ねたり、と可能性は未知数ですね。
第一弾がプレサージュ、第二弾が本作のプロスペックス。キングセイコーやアストロンなども追加されるのでしょうか!?
【11/21追記】第三弾はプロスペックスのスピードタイマーでしたね!三作品までは、モノトーンベースでまとめる傾向が見られますね。
今作のSBEN005&SBEN007は、ファーストダイバーの「復刻デザイン」ではなく「現代デザイン」なのもポイント。更に、コレクションのカテゴライズも、新コレクションの「マリンマスター」と銘打ち、 「マリーンマスター プロフェッショナル」「ダイバースキューバ」とは別扱いとなりました。
セイコー100周年の波に乗り遅れないように、要点をピックアップ解説していきます!
『「マリンマスター」は、ダイバーズウオッチ専用に設計された安定した精度を誇る高性能ムーブメントを搭載し、 外装の造形や部品の細部に至るまでセイコーが培ってきた技術の粋が注ぎ込まれた、セイコーダイバーズのフラッグシップシリーズです。』
ツールウォッチ然としていたプロスペックスに、”美観”という新たな要素をプラスしたマリンマスター。
続いて、今までの「マリーンマスター プロフェッショナルとダイバースキューバ」の違いと特徴を簡潔にご説明します。
≪マリーンマスター プロフェッショナルの特徴≫
≪ダイバースキューバの特徴≫
※2023年11月時点のメーカー情報です
新コレクションのマリンマスターが、「プロ御用達のマリーンマスター プロフェッショナル」と「タウンユースにも向いているダイバースキューバ」とどのように差別化していくのか?今後のコレクション展開の変化にも注目しましょう。100周年にちなんで、大胆に改革していくのか、ちょこちょこと細かい変革を遂げていくのか……要注目です!!
本作は「1965 オリジナルモデル」の意匠を継承しつつ、現代的に再解釈した、いわゆる「現代デザイン」モデルです。
アワーマーカー&時分針の形状はそのままに、ケースとベゼルは広めの「面取り」加工が施されています。面取りにより、他の装備品の引っ掛かりを減らす“機能性の向上”以外にも、輝きというエッセンスも加わっているようです。足し引きの妙技は流石の一言です!
ダイバーズウォッチとして不可欠な視認性もご安心を。高輝度ルミブライトが塗布されているので、深海のような暗い場所の見やすさも、ちゃーんと確保していますよ。
本作は「現代デザイン」なので、6時位置にプロスペックスロゴの「Xマーク」がプリントされています。従来の「現代デザイン」モデルでは12時位置には「SEIKO」ロゴ表記のみなのですが、本作はプラスで「MARINEMASTER」も表記されています。 復刻デザインと現代デザインの違いに関する他の法則等は、別記事でもご紹介しているので、目を通してみると意外な発見もあったりしてお勧めです。
混乱しがちな「1965/1968/1970 メカニカルダイバーズ」のレジェンドモデルのエピソードもおまけで載せておきました。レジェンドダイバーズの歴史とは別に、1986ダイバーズのうん蓄もいつか熱弁をふるいたいものです(うずうず)
大まかなポイントをまとめてみました。
“価格以上の高級感”を「マリンマスター」は追求しているのかも。
新コレクション「マリンマスター」2機種は、ダイヤルパターンもいい味を出しています。両モデルとも“横線”を用いて、波のリズムを幾何学的模様に表現しているのです。今までのコレクションは“縦線”が中心だったので、ユニークな変化を遂げたと言えるでしょう。ズームで見ても、目に馴染むデコボコ具合ですよね。
“縦線”モデルで筆者が真っ先に思い浮かべたのは、縦に割けた“クレバス”のような風合いが魅力のSBDC187です。SBDC187は、地球温暖化へのシグナルを鳴らす、南極の氷河の繊細で壮大な自然美を表現していました。「ホワイト文字盤+縦線」というコンビネーションも、シンプルでいて奥深く、本作の限定モデルSBEN005(※白文字盤+横線)と相通じるものがありそうです。
他にも、2022年に発売されたSBDC165、SBDC167、SBDC169。GMTのSBEJ013やSBEJ019など……いずれもグランドセイコーの大人気モデル“白樺チック”な、凹凸の絶妙さを“縦線”を、巧みに文字盤というキャンパスに描き出していました。
一方、今作のマリンマスターは、太い直線と細い直線を横のラインで組み立て、押し寄せる波のような清涼感を演出しています。レギュラーモデルSBEN007は、爽やかなライトブルー文字盤&ブルーのベゼルのコントラストが、海のように“広がり”を感じさせます。 限定モデルSBEN005は、シルバーホワイト文字盤&シルバーのベゼルなのも味わい深いですね!光の加減次第で、潮の満ち引きのように、幻想的な世界観を創出することでしょう。
お値段は各3400ユーロ(※544,000円。1ユーロ=160円計算)!!!ズバリ、お高めな値段設定についての海外の反応は、後ほど詳しくお届けします!案の定(?)スパイスの効いたHOTな辛口意見が多めでした。
⇒「SBEN005&SBEN007の評判や口コミ、グローバル版SJE097&SJE099海外の評価」へ
マリンマスターのダイヤルパターンが何かに似てるな?と記憶の糸を手繰り寄せると、
2023年夏の新作、オメガの「シーマスター“サマーブルー”AQUA TERRA 150Mコーアクシャル マスター クロノメーター 41MM」に似ているような?
アクアテラ41mmサマーブルーのウッドデッキ風のチークパターン文字盤は、淡い横のラインがオーシャンブルーのように美麗でした。
記事後半で、「セイコーのマリンマスターVSオメガのシーマスター“サマーブルー”」を比較しますので、すっ飛ばしたい方はこちらへ
⇒「セイコーのマリンマスターVSオメガのシーマスター“サマーブルー”を比較」へ
本作のムーブメントは、耐衝撃性に優れた「キャリバー6L37」を搭載。タフなボディーでありながら、薄型なのも大きな特徴です!同じく、「キャリバー6L37」搭載のSBEN003は、セイコー現行メカニカルキャリバーの中で、“最薄の12.5mm&最小ケースサイズ38.0mm”でしたが、それよりちょっぴり薄くなっています。
逆回転防止ベゼルの刻みが深く、立体的になっているのも印象的です。ケースは鏡面&ヘアラインの磨き分けも施されていますし、「薄さと相まって、どんなコントラストを醸し出すのか?」実機レビューが楽しみです。パッと見た感じでは、全体としてシャープに仕上げてきていますよね!?
SBENシリーズは、本作の2機種を含めると、合計4作品がリリースされています。
セイコーもグランドセイコーも、型番上4つのアルファベットはシリーズとムーブメントに対応するものです。
プロスペックスで例を挙げますと、
SBDC→6R35
SBEJ→6R54
SBDX→8L35
といった具合です。
SBENのラインナップを見ますと、 アルピニストのSBEN001だけは当時セイコー最薄だったメカニカル自動巻キャリバー6L35ですが、他はその流れを汲む新世代の6L37を搭載しています。
ナンバーからしても6L37は薄型の6L35をベースとして、耐衝撃性を高めた派生ムーブメントだと推測されます。
”プロスペックス”ブランドで6L35を搭載したのはおそらくSBEN001だけでしたので、同機能・同系統の後継ムーブ(=6L37)搭載モデルにもそのまま”SBEN”を引き継いだのでしょうね。
今回の新作はセイコー ダイバーズウォッチ初のシースルーバック仕様という快挙も成し遂げています。高い防水性と耐衝撃性を確保したまま、裏ぶたをシースルーバックにすることは、ケースの厚みを増す要因になり得ます。そんな中、最薄記録の12.3mmに仕上げてくるのですから、絶え間ない挑戦の歴史は伊達ではないですね!
SBEN003はソリッドバックの「イルカマーク」でしたが、本作の裏ぶたには「波のロゴ」が、ガラスの表面にプリントされていますね。時計の裏面からムーブメントを覗けるのは、たまらないひと時ですよね(恍惚)!Cal.6L37の筋模様もビューティフルです!
ブレスレットも新開発されました!センターリンクを細かくし、ショートピッチの曲面形状ブレスレットへ変更しています。コマの一つひとつが、両甲丸の曲面に改良されており、肌当たりの優しい、しなやかな装着感にもこだわっています。
センターリンクが3分割され、5連ブレスレットになった点は、ロレックスのジュビリーブレスレットよろしく、高級感を生み出すのに、ひと役買っています。「新ブレスレットをSBEN003に付け替えたい」なんて意見も見かけましたし、第一印象の評判はよさそうです!
限定モデルのSBEN005が特徴的ですが、4時半位置のデイト窓が“控えめで目立たない”のも、セイコーならではの意図がありそうです。今までのコレクションの一部は、4時半位置にあると“悪目立ち”しているような違和感もありましたが、スッキリと馴染んで見えます。
SBEN005の小さな丸窓は、端正な顔立ちのワンポイントアクセントとして、オシャレさを演出していますよね!?ベゼルのギザギザ具合とこじんまりした丸窓の対比は、なかなかの男前ぶりです!
SBEN005&SBEN007の429,000円(税込)という値段設定。結論から申し上げますと、若干強気な印象です。デザイン的な完成度は、“値段以上の出来”だと思いますが、薄型だの、裏スケだの、訴求ポイントに若干玄人向けの感があります。
厳しく分析すると、腕時計初心者をひと目で魅了させるインパクトがもの足りない点は、資産価値に大なり小なり影響を及ぼしそうです。
オリジナルに忠実な復興デザインのSBEN003は “定価(462,000円)+α”の約55万円~65万円のプレミア価格。恵まれた条件だったSBEN003(先船)を後船のSBEN005が、リセールバリューの面で追い抜くのは……現状、ちょっと想像できません。
“ファーストダイバー”にちなんだ、「1965現代デザイン」を量産し続けるプロスペックス。メジャーリーグで日本人初のホームラン王を獲得した大谷翔平選手の限定モデルも1965現代デザインがモチーフでした。3年連続30本塁打の偉業を達成した大谷翔平選手の偉業は圧巻ですが、プロスペックスも“3年連続30機種”をリリースしてしまいそうな、ハイペースっぷり。 ちょっと食傷気味なファンも少なからず出てくる頃かもしれません。
「現行コレクション&1965現代デザイン&限定モデル」という同属性に絞っても、これだけ多種多様な賑わいを見せています。「船頭多くして船山に上る」は言い過ぎでしょうが、“どれも凄すぎる”力作揃いなので、出れば出るほどそれぞれが、埋もれてしまわないかは気掛かりです。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」には、ならないとは思いますが、ちょっと多すぎるきらいはあります。
メーカー情報・プレス写真を見る限り、仕上がりは良さそうなので、40万円オーバーという値段設定は合格点をつけたいナイスピッチングです。消費者として、欲張りなことを言えば、アストロラーベのSBDX053のように、40万円以下に抑えられたらパーフェクトピッチングだったでしょう!
シーマスター アクアテラの“サマーブルー”、セイコーの新作マリンマスター。どちらもハイセンスな強弱のあるボーダーラインが特徴です。ダイヤルパターンは、「シーマスター アクアテラ 150M コーアクシャル マスター クロノメーター 41MM」の方が似ていますが、スペックの違いがわかりやすい「DIVER 300M」42mmと比較してみました!
マリンマスターSBEN007 | 項目 | DIVER 300Mコーアクシャル マスター クロノメーター 42MM |
---|---|---|
6L37 | ムーブメント | キャリバー オメガ 8800 |
日差+15秒~-10秒 | 精度 | 日差0~+5秒以内目安 (※マスター クロノメーター認定基準値) |
最大巻上時約45時間 | パワーリザーブ | 最大巻上時約55時間 |
28,800振動/時 | 振動数 | 25,200振動/時 |
径39.5mm ×厚12.3mm | ケースサイズ | 径42mm ×厚13.6mm |
200m防水 | 防水性能 | 300m防水 |
約155グラム | 重量 | 約194グラム |
429,000円(税込) | 価格 | 913,000円(税込) |
単純比較すると、価格とケース厚と重さでは、プロスペックスが何とか勝っている状況です。半額以下の値段なので、全てを求めるのは酷ですが、“永遠のロングセラー”を誇る「シーマスター300」シリーズは「やはり、強し!」といったところでしょう。上記表の記載事項以外にも、15,000ガウス以上の耐磁性能も併せ持っています。
「DIVER 300M」の194グラムは、スマートフォン程度の重量です。ダイバーズウォッチなので、性能最優先(※強靭さ&気密性)で重量は犠牲にせざるを得ない部分でしょうが、普段使いするにはやや重みを感じそうです。
なら、「SBEN007の勝ちか」と言えばそうとも限らず、兄弟機の「シーマスターアクアテラ150M 41mm(※220.10.41.21.03.004)」は重さ約150グラムと、意外に小柄だったりもします。重量でも、“シーマスター”は、粒が揃っているのです。
場外乱闘気味に、「プロスペックス VS シーマスター」で防水性能を比較した場合、「最大1000m VS 6000m防水(※オメガは10,935mの世界記録も保持)」と大きく水をあけられているのも、課題と言えば課題。「マリンマスター プロフェッショナル」がどういう方向性に舵を切っていくのか、今後の展開がちょっと気になりますね。
この項目では、オメガの偉業ばかり讃えてしまいましたが、プロスペックスのマリンマスターもミドルクラスのポジショニングで、お値段以上に見える高級感を随所で追い求める“コスパの良さ”は、いち時計ファンとして「本当に凄い!」と太鼓判を押したくなるレベルです!ポジショニングの巧みさを活かして、棲み分けを図って欲しいところです。
SNSでも早速、激論が繰り広げられています。
「マリンマスターを名乗るなら、ワンピース構造&300m防水でいて欲しかった!」
「文字盤が落ち着いていていい」
「中留に違いがあり!SBEN007(※レギュラー)はエクステンダー方式、SBEN005(※限定モデル)はアジャスター方式」
「マリンマスターの新作は個人的には不発」
速報一週間での印象では、やや否定的な見解が目立っている状況です。
セイコーファンの方達は、「マリンマスター」の名前に思い入れも深く、「ツナ缶からマリンマスター表示が消えたのは伏線だったのか」「200m防水じゃマリンマスターじゃなく、ダイバースキューバだ」なんて発見(や揶揄)も飛び交うほど、ネット上では有意義な情報交換がされています。それにしても、皆様よくチェックしていますね!
海外の動画にも投稿後、わずか数日で押し寄せる波のようにドシドシとコメントが寄せられています。
「Seikoがくだした最悪の決断だ。アイデンティティーの崩壊を招く恐れもあるので、早めに軌道修正した方がいい」
「デザインは気に入っている。が、マリンマスターという名前が似つかわしくない」
「色々なスタイルが混ざり過ぎている。典型的なセイコーらしさが見当たらない」
3400ユーロ(※544,000円。1ユーロ=160円計算)という円安差を考慮した値段的ハンデを含めても、ちょっと過激な否定的コメントが目立ちます。
国内外問わず、ネット上の評判では、ほろ苦いスタートとなってしまったマリンマスター。「そのアイデンティティーは何なのか?」今後の巻き返しに期待しましょう!
SBEN005&SBEN007の資産価値を考察するにあたり、国内中古市場を中心に1965メカニカルダイバーズ 現代デザインの先発モデルの販売相場をリサーチしました。「半年前の販売相場とどれくらい変わったのか?」見比べてみてくださいね。
≪1965メカニカルダイバーズ 現代デザインの販売価格相場(※中古・新品未使用込み)≫
SBDC107(ブルーグレー)・・・最終定価154,000円 (税込)、相場約14~16万円前後※2023年11月調査時点
2023年1月、7月と同現代デザインモデルをリサーチしてきましたが、本当に“根強い人気と資産価値”ですね!全体的にほぼ価格帯に変化が見られず、値崩れせずに価値をキープし続けています。
これからも多種多彩な現代デザイン達が増え続けていくでしょうから……横一線の激戦がいつまで続くのか?それとも、飛びぬけるエース機種が新たに誕生するのか?温かい目で見守っていきましょう!
“買取のプロ”の目線では、各モデルの息切れする(価値が下がる)タイミングは正直読みづらいので、損をする前に早めに手を打つ(売却)という選択肢もアリかな、というところです。
≪ファーストダイバー復刻デザインの販売価格相場≫
SBDX019(国産ファーストダイバーズ 復刻デザイン)・・・定価378,000円 (税込)、相場約55万円以上
※出品数が少ないため参考価格として掲載
SBDX039(1965メカニカルダイバーズ 復刻デザイン)・・・定価528,000円 (税込)、相場約45~53万円前後
SBEN003・・・定価462,000円(税込)、相場約55~65万円前後←NEW!
気になるモデルはSBDX039でしょうか。追加リサーチをするたびに、下振れ分の価格帯がじわりじわりと、40→45万円と価値を増しているような傾向が出ています。
SBEN005&SBEN007の資産価値については、特別跳ねるような気配は現在のところ感じさせません。
限定モデルのSBEN005は、SBEN003のように多少の“色がつく”かもしれませんが、如何せんインパクト不足は否めないので、「定価±程度の価格帯」で落ち着いていくと予想します。
今まではツールウォッチの強みを前面に出していた印象ですが、新コレクションの「マリンマスター」では、美観や着け心地、サイズ感などにもセイコーの技術の粋が注ぎ込まれていますよ!!
モデル | マリンマスター 1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン 限定モデル Seiko Brand 100th Anniversary Seiko Prospex Marinemaster 1965 Modern Re-interpretation Limited Edition |
---|---|
型番(Ref.) | SBEN005 |
ケース | ステンレススチール(ダイヤシールド) 裏ぶた:ステンレスとサファイアガラス |
ケースサイズ | 横:39.5mm×縦:47.2mm×厚さ:12.3mm |
ガラス | ボックス型サファイアガラス(内面無反射コーティング) |
ストラップ | ステンレススチール |
ムーブメント | メカニカル 自動巻(手巻つき) キャリバー6L37 |
精度 | 日差+15秒~−10秒(気温5℃~35℃において腕に着けた場合) |
駆動期間 | 最大巻上時約45時間持続 |
防水性能 | 200m空気潜水用防水 |
生産本数 | 世界限定:1000本(うち国内:200本) |
発売予定日 | 2023年12月8日(金)発売予定 |
取扱店舗 | セイコーウオッチサロン専用モデル |
価格(税込) | 429,000円(税込) |
モデル | マリンマスター 1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン
Seiko Prospex Marinemaster 1965 Diver’s Modern Re-interpretation |
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型番(Ref.) | SBEN007 |
ケース | ステンレススチール(ダイヤシールド) 裏ぶた:ステンレスとサファイアガラス |
ケースサイズ | 横:39.5mm×縦:47.2mm×厚さ:12.3mm |
ガラス | ボックス型サファイアガラス(内面無反射コーティング) |
ストラップ | ステンレススチール |
ムーブメント | メカニカル 自動巻(手巻つき) キャリバー6L37 |
精度 | 日差+15秒~−10秒(気温5℃~35℃において腕に着けた場合) |
駆動期間 | 最大巻上時約45時間持続 |
防水性能 | 200m空気潜水用防水 |
発売予定日 | 2023年12月8日(金)発売予定 |
取扱店舗 | セイコーウオッチサロン専用モデル |
価格(税込) | 429,000円(税込) |
※販売開始時期・価格は予告なく変更される場合があります。
“お値段以上の実用性”については、非の打ち所がないセイコーのダイバーズウォッチ達。新たに体系分けを推し進める「マリンマスター」は、“価格以上の高級感”にもこだわり、外観美と細かな仕上げをブラッシュアップしてきましたね!
これまでのセイコーダイバーズは、ゴツゴツとした“武骨なツール感”もウリの一つでした。本作では、多重構造の5連ブレスレットやシースルーバックに変化し、高級機特有の“眺める楽しみ”もプラスされています。
様々な文字盤デザインで高評価を得ているグランドセイコーに触発されたのでしょうか。昔ながらのコアなセイコーファンのニーズとはズレもありそうですが、”挑戦”は大事ですからね!
今までのプロスペックスにはなかったベクトルですが、今後「マリンマスター」というアイデンティティを確立していくなかで、存在価値は増していくことでしょう。
そうなった際は、公式ページで謳う『見るたびの高揚』や『所有することの喜び』という強みが生まれ、時計愛好家にたまらない感情喚起を促すことでしょう。少し風当たりの強い“厳しい航海”が始まったところですが、今後のラインナップにも期待したいですね。