更新日:2024年02月27日

【2023年新作】グランドセイコー エボリューション9 コレクション SLGA021「夜明け前の諏訪湖」

グランドセイコーより、スプリングドライブ誕生の地・信州にある諏訪湖をモチーフにした新たな「ミナモブルー」モデルがレギュラーモデルとして初登場!
新作「グランドセイコー SLGA021」は、横 40.0mm 縦 47.9mm 厚さ 11.8mmのステンレススティール製ケースにスプリングドライブ 自動巻(手巻つき) キャリバー9RA2を搭載。希望小売価格は 1,155,000 円(税込)、2023年2月10日(金)発売予定です。

実は一瞬公式サイトに掲載されたり、海外では販売予約が開始していたり、とフライングで情報も出ていたSLGA021ですが、ほどなくして日本国内での販売情報もリリースされました。

グランドセイコー エボリューション9 コレクション SLGA021

「諏訪湖のミナモブルー」と言えば、2021年に数量限定で発売された「グランドセイコー ヘリテージコレクション セイコー創業140周年記念限定モデル SLGA007」が記憶に新しく、正直なところ、今回の新作初見時にはもの凄い既視感に襲われました(そっくりですよね?)。というわけで本ブログでは、新作SLGA021とSLGA007の違いにも注目しつつ、仕様・機能や価格、販売店舗情報など詳しくご紹介して参ります。

まずは今回の新作「グランドセイコー エボリューション9 コレクション SLGA021」のコンセプトについてプレスリリースも踏まえつつ、商品の特徴を見てみましょう。

グランドセイコー エボリューション9 コレクション SLGA021 文字盤デザインについて
 グランドセイコーのスプリングドライブモデルを生み出す、セイコーエプソン株式会社 塩尻事業所内「信州 時の匠工房」からほど近くに位置する「諏訪湖」。信州最大の面積を誇る諏訪湖は、八ヶ岳連峰、日本アルプスをはじめとする山々に囲まれた、標高の高い諏訪盆地の中央部に位置し、澄んだ空気や豊かな水量に恵まれています。
グランドセイコー エボリューション9 コレクション SLGA021 ミナモパターン
 立体的な陰影が特徴的なダイヤルは、職人が手で模様を彫りだした金型をもとに作る「ミナモパターン」を採用しています。本作は深いブルーのダイヤルに、高低差のある「ミナモパターン」を施すことで、ほの暗い夜明け前、湖面を渡る風に波がさざめく趣深い諏訪湖の情景を描き出します。スプリングドライブ特有の滑らかな秒針のスイープ運針と相まって、湖畔の静けさの中に感じられる時の移ろいを連想させます。

グランドセイコーがスプリングドライブの製造を行っている「信州 時の匠工房」の南東にあるのが、諏訪湖です。この美しい湖は、グランドセイコーのデザイナーにとって、”インスピレーションの源”となっていて、例えばSBGY007「御神渡り」も冬の諏訪湖の湖面の氷が山脈のように盛り上がる自然現象をモチーフとしています。

エボリューション9スタイル SLGA021

今回は2021年のSLGA007でも採用された「ミナモパターン」を採用し、夜明け前の諏訪湖をイメージし、光の加減で黒にも見える、深いブルーに仕上げています。このダークな色調の文字盤に、幅広のアワーマーカーと針にはファセット加工が施され、透明感と美しさ、そして視認性を重視した美しい仕上がりになっていますね。

ケースデザイン
 本作の造形は、1967年に44GSで確立したデザイン文法を継承し、視認性と装着性を一層進化させ、日本の美意識で光と影を表現するデザイン文法「エボリューション9スタイル」に基づいています。ザラツ研磨によって歪みなく平滑に磨いた鏡面と、光と陰の中間にある「ほの明るさとほの暗さ」を体現するヘアライン面を随所に共存させることで、日本の美意識と呼応する、光を美しく流す造形を実現しています。

グランドセイコーが「グランドセイコーの真髄と日本の美意識を高い次元で融合させた、進化した腕時計」と謳う、「エボリューション9 コレクションは、2020年に「SLGH002」で発表されました。
審美性・視認性・装着性を進化させた新たなデザイン文法「エボリューション9スタイル」では、9つのデザイン要素を定義しています。

エボリューション9スタイルの”9つのデザイン要素”

全体的に薄型で低重心のケースは快適な装着感を実現。
ファセット加工を施したミドルケースと幅広のラグは、ザラツ研磨と筋目仕上げを最大限に生かした独特の立体感ある仕上がり。この仕上げのコントラストが、ダイナミックな光の演出でデザインに生命を吹き込んでいます。このような複雑なデザインを高いレベルで仕上げるには、非常に高度な技術が必要とされます。

信州時の匠工房では、専任の職人たちがケース、ダイヤル、針、インデックスなど腕時計を構成するパーツのひとつずつを丹念な手作業によって作り上げます。手作業でしか実現できない、まさに「匠の技」。これこそがグランドセイコーが海外でも高く評価される真髄だと言えるでしょう。

エボリューション9スタイル

ブレスレットは5連のデザインで、22mmのラグと美しく一体化しています。この幅広のブレスレットは、クラスプに向かって細くなり、手首の安定性を高めつつ、全体を”今っぽい雰囲気”にしています。

なお、現在エボリューション9コレクションには本作や「SLGH005 白樺」のような三針モデルだけではなく、ダイバーズ、クロノグラフ、GMTモデルなどがラインナップされていますが、やはり「エボリューション9スタイル」の良さを感じられるのは、この三針シリーズな気がします。

グランドセイコー スプリングドライブムーブメント キャリバー9RA2 自動巻(手巻つき)
 本作に搭載したスプリングドライブムーブメント「キャリバー9RA2」は、サイズの異なる大小2つの香箱「デュアルサイズバレル」を採用することで、最大巻上時には約120時間(5日間)にわたって動き続け、ぜんまいで動く時計としては驚異的な平均月差±10秒の高精度を実現しています。
裏ぶたからは、厳寒期の信州地方で見られる霧氷を表現した「信州霧氷仕上げ」により繊細な質感をまとったムーブメントと、美しいブルースチールのインジケーター針が、静謐な表情を覗かせます。

新作「グランドセイコー SLGA021」には、長持続、高精度、薄型の次世代スプリングドライブムーブメントCal.9RA2が搭載されています。

スプリングドライブ 5DAYS「キャリバー9RA2」
グランドセイコー専用のスプリングドライブムーブメント「キャリバー9R」の誕生以来、磨き深めてきた技術を集結させた、次世代のスプリングドライブムーブメント「キャリバー9RA5」が2020年に誕生しました。そのキャリバー9RA5の持つパワーリザーブ表示を裏ぶた側に配置したのが、「キャリバー9RA2」です。

月差±10秒という高精度、従来のキャリバー9R6系より0.8mm薄型化、信州の自然にオマージュを捧げるムーブメントの仕上げ加工。どれをとっても素晴らしいグランドセイコーのスプリングドライブムーブメント「キャリバー9RA2」。あえてパワーリザーブ表示を裏側に持ってきたことで、文字盤の対称美を高めているのも大事なポイントです。

★関連記事★

後悔しないためのスプリングドライブ、デメリットとメリット特徴まとめ

スプリングドライブのメリットとデメリットもどこよりもわかりやすくご紹介します。

さて、先に触れました「グランドセイコー 創業140周年記念限定モデル エボリューション9コレクション SLGA007」、ぱっと見はそっくりですよね!新作SLGA021とSLGA007でどんな違いがあるのか、比べてみましょう。

ケースサイズはいずれも横 40mm × 厚さ 11.8mm、「エボリューション9スタイル」のケースデザイン、ケース素材はステンレスで、サファイアガラスのシースルーバック仕様。搭載するムーブメントは「スプリングドライブムーブメント キャリバー9RA2」と、基本スペックは同じです。

SLGA007と比較

まず、ベースの文字盤のカラーが違って見えますね。SLGA007の方が明るめのブルーで、SLGA021は「夜明け前の諏訪湖」を謳うだけあり、”濃紺”と言えそうなダークブルー。実機を並べたわけではありませんが、恐らくこのトーンの違いはあるのでしょう。
また、文字盤のブランドロゴと針の色がSLGA007はゴールドなのに対し、SLGA021はインデックスと同じシルバーカラーであることが分かります。

価格は、というと、SLGA007の発売当時の価格は¥990,000 (税込)、一方新作SLGA021は¥1,155,000(税込)。これだけ見ていると、かなりお値段高めになったのかな、と思ってしまいますが、グランドセイコーは2023年1月23日に価格改定を実施しており、例えば「SLGA009”白樺”」も1,045,000円 → 1,155,000円と値上がりしていますので、同等の現行モデルの水準に合わせた価格設定になっている、ということでしょう。

SLGA021のリセールバリューも気になりますよね。数量限定ではないので単純比較はできませんが、参考までにまず先ほど比較した「SLGA007」の価格動向をチェックしてみましょう。

「SLGA007」は定価990,000円、2021本(うち国内500本)限定で発売され、2021年1月現在、国内の中古腕時計市場にはほとんど流通していませんが、115~140万円前後と、定価より高いプレミア価格で売買されていました。
また、海外の中古腕時計市場では、130~170万円前後とかなり強気の価格設定で販売されています。

なんといっても「限定モデル」で「在庫が少ない」ことで希少価値が上昇していると思われます。

というわけで、SLGA021は数量限定モデルではありませんので、比較するのであれば、文字盤デザインは異なりますが、同じ定価でレギュラーモデルの「SLGA009”白樺”」の方が妥当でしょう。

SLGA009は発売間もない、若干の品薄感があった時期には定価を超えた価格で販売していましたが、すぐに価格は落ち着き、2021年1月現在、国内の中古腕時計市場で84~100万円前後と、定価より若干安い程度で販売されています。やはりレギュラーモデルで、ブティックでももちろん在庫があり購入可能な状況ですから、1月に定価の値上げがあったものの、中古の価格は今後もこのまま落ち着いていく方向でしょう。

以上のことから、今回の新作「SLGA021」は「SLGA009”白樺”」と同じような価格推移を辿っていくのではないかと推測されますね。

今回は新しいグランドセイコーの「SLGA021」をご紹介して参りました。グランドセイコーらしい丁寧な仕事が光る1本ですよね。美しいミナモパターンのダイヤル、ぜひ一度手に取ってみられてはいかがでしょうか。発売は2023年2月10日(金)、取扱いテンポはグランドセイコーフラッグシップブティック、グランドセイコーブティック、グランドセイコーサロンおよびグランドセイコーマスターショップです。

ブランドフィロソフィー「THE NATURE OF TIME」を体現すべく、雪白、白樺、諏訪湖、岩手山等々、自然をモチーフとした文字盤を次々に世に送り出すグランドセイコー。独自の哲学を貫くグランドセイコーの時計は、世界的にも注目を集めています。
今回は既にある「諏訪湖」のミナモパターンの派生バージョンでしたが、今年もきっとまた新たな意匠のダイヤルが誕生するでしょう。どんな腕時計が登場するのか、今から楽しみですね!

グランドセイコー SLGA021の仕様・価格
モデル エボリューション9 コレクション
Evolution 9 Collection
型番(Ref.) SLGA021
ケースサイズ 横 40.0mm 縦 47.9mm 厚さ 11.8mm
ケース素材 ステンレススチール 裏ぶた:ステンレスとサファイアガラス
ムーブメント スプリングドライブ 自動巻(手巻つき) キャリバー9RA2
精度 平均月差±10秒(日差±0.5秒相当)
駆動期間 最大巻上時約120時間(約5日間)持続
防水性 日常生活用強化防水(10気圧)
機能 時、分、秒、日付表示
重量 176 g
取扱店舗 グランドセイコーフラッグシップブティック、グランドセイコーブティック、グランドセイコーサロンおよびグランドセイコーマスターショップ
発売日 2023年2月10日(金)発売予定
価格 1,155,000 円(税込)
※販売開始時期・価格は予告なく変更される場合があります。詳細はグランドセイコー公式サイトへ。
<お問い合わせ先>
<グランドセイコー>の公式Webサイト https://www.grand-seiko.com
★こちらもおすすめ★

グランドセイコー買取について

グランドセイコー買取 時計買取ピアゾでは腕時計買取を専門とする9社無料一括査定が受けられます!買取実績掲載中!

姉妹サイト時計販売QUERIにて、高級ブランド腕時計を好評発売中!

グランドセイコーはもちろん、ロレックス、オメガ、タグホイヤー、オーデマ・ピゲなどの高級ブランド時計を独自ルートで激安価格にて販売中です!




最大9社に一括査定!最高額で賢く時計を売却しましょう

業者も利用するピアゾの時計一括査定サービスをぜひお試しください!

カンタン無料一括査定に申込む