更新日:2021年04月09日
アポロ、スヌーピー、007、オメガの相場高騰シリーズを紹介します。注目は「007」シーマスター ダイバー 300M コーアクシャル コマンダーウォッチ 41MM 212.32.41.20.04.001です。
「長く使っても価値が落ちづらい」「買った時よりも高く売れる」と言った、資産価値の高いブランドと言えばロレックスですが、現在オメガも相場上昇で大変注目されています。ロレックスはすでに一部で価格が上がりきっている感もあるので、これからを期待しての購入は見極めが難しいかもしれません。
今回はオメガのなかでも相場が上昇しているモデルにフォーカスします。キーワードは“アポロ” “スヌーピー” “007”です! この3つは相場の上昇が素人でもわかりやすく、価格は安定的にキープと高騰を繰り返しているため、今後にも期待大です。もちろん、あくまで予測ではありますが、次からどんなモデルなのかを紹介していきます!
オメガのスピードマスターが宇宙飛行士の相棒として、1969年初めて月面に降り立った際に着用されたことはあまりにも有名なエピソードです。スピードマスターがアポロの公式腕時計となった陰の立役者は、NASAの航空宇宙工学者であったジム・ラーガン。彼が私的に愛用してたのがオメガでした。
NASAは1964年から宇宙飛行士が使うクロノグラフの選定実験をスタート。実験に参加した10社の中で、NASAの求める条件を満たして環境テストに進んだのは3社。そのうち2社は最初の実験で脱落。ただひとつ、スピードマスターだけが最後の過酷な耐久実験を突破しました。その結果、スピードマスターは1965年にジェミニ計画における宇宙飛行士の公式腕時計と認定され、その後、何度も宇宙に挑むことになったのです。
(SPEEDMASTER プロフェッショナル 手巻き Ref.3570.50)
月面着陸に使われたモデルの後継機種にあたるのが上のRef.3570.50。このモデルは、2000年当時では新品でも10万円台で販売され、中古品であれば10万円を切って販売されていました。2014年ごろから中古品でも販売価格が20万円台となり、生産終了となった現在では、付属品がある美品中古であれば販売価格は40万円台が当たり前なっています。今後は更にプラミア価格が付いていきそうです。また、次のアポロシリーズの新作も発売後まもなくですが、徐々に値上がりを見せています。
(SPEEDMASTER アポロ11号 50周年記念 コーアクシャル マスター クロノメーター クロノグラフ 42MM 310.20.42.50.01.001 6,969本限定 参考定価¥1,133,000)
スヌーピーはNASAの「安心・安全」を象徴する公式マスコットキャラクターです。1967年、ガス・グリソム氏、エドワード・ホワイト氏、ロジャー・チャフィー氏の3名がアポロ1号の船内の火災で亡くなる悲しい事故がありました。そんな過ちを二度と犯さないことを誓う意味でも、スヌーピーをその象徴として据えたのです。同時にNASAのミッションの成功や安全に大きく寄与した際に贈る「シルバー・スヌーピー・アワード」を制定し、NASAとスヌーピーの深い関わりが生まれました。
そうして1970年、シルバー・スヌーピー・アワードを獲得したのはなんとスピードマスター! アポロ13号で起こった酸素タンクの爆発事故が発端です。事故により館内のコンピューターは使用不可能。乗員は手元のスピードマスターで軌道修正に必要な「14秒」を正確に測定し、逆噴射を行う必要がありました。この絶体絶命の場面でスピードマスターは優れた精度を発揮し、宇宙船を無事地球へと帰還させる原動力となったのです。その功績を讃えられての受賞です。
こういった経緯からスピードマスターはこれまでに3種の「スヌーピーアワード」スペシャルエディションをリリース。いずれも限定モデルであったことから市場での稀少性がきわめて高く、プレミア化が進行しているのですが、そんな中でも特に著しいとされていたのは第一弾として発表された次のモデルです。
(SPEEDMASTER スヌーピーアワード スペシャルエディション REF.3578.51 製造期間:2003年~ 限定5441本)
限定5441本ながら、当初の定価は36万円ほど。2010年頃まで定価からわずかに上昇しているかな?という相場の手触りでしたが、2010年代後半になってくると3倍近い売値をたたき出しました。限定という希少性、時計自体が国内外から好評価を得ていたことから相場が爆発的に高騰したのです。購入を考える人には注意点が。同モデルは通常のスピードマスターとして生産された型番が付随していますが、文字盤とケースバックが後に交換されています。
(2020年新作 SPEEDMASTER シルバー・スヌーピー・アワード獲得50周年記念モデル REF.310.32.42.50.02.001)
そして2020年、シルバー・スヌーピー・アワード獲得50周年と言うことで、新しいスヌーピーモデルが誕生しました。それが上の画像のモデル。プレスリリースの時点で圧倒されるほどの大きな話題に。限定生産ではないものの、品質の保持から初年度生産5000本ほどということで(噂)、需要と供給が全く追い付かず、現行品でありながら2~3倍の売値の上昇を見せています。こちらが話題となり、過去のスヌーピーモデルもさらなるプレミア化が予測されます。
キーワード最後のひとつは“007”です。大人気シリーズ『007』の1995年の以降の作品で、主人公のスパイ、ジェームズ・ボンドが着用し続けていることでも有名なのが、オメガのシーマスターです。
1995年『ゴールデンアイ』では、シーマスタープロダイバーズ300Ⅿが発売。1997年の『トゥモロー・ネバーダイ』、1999年の『ワールド・イズ・ノット・イナフ』、2002年の『ダイ・アナザー・デイ』では、シーマスター300Ⅿクロノメーターが。2006年『カジノロワイヤル』では、シーマスタープロダイバーズ300Ⅿコーアクシャルとシーマスタープラネットオーシャ600Ⅿコーアクシャルが。2008年の『慰めの報酬』では、シーマスタープラネットオーシャン600Ⅿコーアクシャルが発売されました。
映画シリーズそのもののファンが多く、多くが限定発売のため、新作が出るたびに高騰したり、中古市場でも掘り出し物として扱われたりします。数ある人気モデルのなかでも比較的安価で手が出しやすいのがシーマスター300。とくに注目なのが次のモデルです。
(シーマスター ダイバー 300M コーアクシャル コマンダーウォッチ 007モデル 41MM REF.212.32.41.20.04.001 )
オメガから2017年に発売された、007要素がぎっしりと詰め込まれたダイバーズウォッチ。『007は二度死ぬ』から50年、『007私を愛したスパイ』から40年、『007トゥモロー・ネバー・ダイ』から20年、その節目の年に世界限定7007本で発売。3作品いずれにも英国海軍中佐のジェームズ・ボンドが登場しているので「コマンダー(中佐)」の名を冠しています。英国海軍のシンボルカラーであるロイヤルネイビーが印象的なボンドウォッチは、世界中の007ファンを魅了。ちなみにこのモデルに使用されているムーブメントは「キャリバー2507」。コーアクシャル機構を搭載したクロノメータームーブメントであり、確かな精度と耐久性を誇ります。じりじりと高騰を見せるおすすめのモデルです!
当たり前ですが、相場は変動します。どこにも保証はありませんが、今回紹介したものはこれからもあがっていく期待大ではないでしょうか。
モデル | シーマスター ダイバー 300M コーアクシャル コマンダーウォッチ 41MM
SEAMASTER DIVER 300M CO-AXIAL Commanders Watch 41 MM |
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型番(Ref.) | 212.32.41.20.04.001 |
ムーブメント | オメガ 自動巻き キャリバー2507 |
防水 | 30 気圧 (300 メートル / 1000 フィート) |
駆動期間 | 48 時間 |
主な機能 | クロノメーター 日付表示 ヘリウムエスケープバルブ ねじ込み式リュウズ シースルーケースバック 逆回転防止ベゼル 自動巻きウォッチ |
クリスタル | ドーム型強化無反射サファイアガラス |
ダイヤル | ホワイト |
ケースサイズ | 41 mm |
ケース素材 | ステンレススティール |
ストラップ | NATOストラップ |
定価 | 583,000円税込み ※限定7007本 |
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