ロレックス デイトナ 16520 MK1～6ダイヤルの見分け方
1988年～2000年まで12年間生産されたデイトナ16520には様々な細かい仕様変更があり、中にはレアモデルが存在しています。
文字盤に注目してみますと、同一リファレンスで黒文字盤と白文字盤があり、
- 12時位置の英字ロゴの書体や位置
- インダイヤル枠の数字の違い(正6か逆6 "inverted 6"か）
などによって、現在では
MK1（MK-1、Mark 1）からMK6（MK-6、Mark 6)まで分類されています。
（トリチウムからルミノバに変更された”SWISS MADE”表記のものを
MK-7とする説もあるようですが。）
※ちなみに「逆6」とは、6時位置のインダイヤル（12時間計）の3.6.9.12の「6」が、逆さになっていて「9」に見えるもののことです。
ロレックスの腕時計はシリアルを見れば製造年がわかるようになっていますが、同一年製造のデイトナであっても、ダイヤルの違いが存在し、単純にシリアルだけでは分類することができません。
そのため、プロの鑑定士などはこれから説明するような細かなダイヤルの仕様の違いから、その買取価格・販売価格を設定しているのです。
それではMK1、MK2、MK3、MK4、MK5、MK6を一つずつダイヤル画像とともに見てみましょう。
MK- 1 通称「段落ち」
・通称＜
段落ち＞
またはフローティング・コスモグラフ
（"Floating Cosmograph"）
ROLEX
OYSTER PERPETUAL
SUPERLATIVE CHRONOMETER
OFFICIALLY CERTIFIED
COSMOGRAPH
の5行表記の最下段＜
COSMOGRAPH＞だけ少し下に離れている
・インダイヤル枠の数字
＜
逆6＞
→MK 1 解説ページはこちら
MK-2 4行プリント
・4行プリント （”Four Liner”）
＜OFFICIALLY CERITIFIED＞が削除
ROLEX
OYSTER PERPETUAL
SUPERLATIVE CHRONOMETER
COSMOGRAPH
・インダイヤル枠の数字
＜
逆６＞
→MK 2 解説ページはこちら
MK-3 セリフプリント
・5行”セリフ”プリント
（＜OFFICIALLY CERITIFIED＞が復活）
ゴシック体から
飾り付きフォント（セリフプリント、ヒゲつきなどと呼びます）に変更
・インダイヤル枠の数字
＜
逆６＞
→MK 3 解説ページはこちら
MK-4 サンセリフプリント
・5行”サンセリフ”ブリント
”ROLEX”ロゴの書体はMK-3と同じく飾り付きフォント（セリフプリント）に、その下4行のフォントは飾りなしのサンセリフプリントに変更。
また、
＜COSMOGRAPH＞が若干太字に。
・インダイヤル枠の数字
＜
逆６＞
→MK 4 解説ページはこちら
MK-5 下寄り5行プリント
・5行”下寄り”プリント
同時期に製造されたMK-6と比較すると、下寄りに5行プリントされ、”COSMOGRAPH”の文字が左右のインダイヤルに挟まれる位置に。
・インダイヤル枠の数字
＜
正６＞
→MK 5 解説ページはこちら
なお、このMK5にだけ
「パトリッツィダイヤル」と呼ばれる、更なるレアモデルが存在します。
MK-6 上寄り5行プリント
・5行”上寄り”プリント
同時期に製造されたMK-5と比較すると、上寄りに5行プリントされ、”COSMOGRAPH”の文字が左右のインダイヤルより上の位置に。
・インダイヤル枠の数字
＜
正６＞
→MK 6 解説ページはこちら
MK-7 ルミノバ夜光へ
・５行プリント、正６はMK6と同じ
・夜光がトリチウムからルミノバへ
”T-SWISS MADE-T” から
”SWISS MADE” へ
変更されています。
ロレックス デイトナ 16520 MK1～6ダイヤルの見分け方 まとめ
１２時位置の英字表記部分を並べてみました。
皆さん、その違い、もう判りますよね！
ロレックス デイトナREF.16520をお持ちでしたら、ぜひぜひこちらと見比べてみてくださいね。
もしかしたらその時計、お宝レアロレックスかもしれませんよ！
特に製造年の古いMK-1（Mark1）、MK-2（Mark2）は場合によっては500万円を超えるような高額で取引・買取されていますよ！！
→次はベゼルのタキメータースケールの違いによる見分け方について解説します！
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