更新日:2022年01月17日
常に値段以上の価値を腕時計ファンに提供し続けるタグホイヤー。手が届きやすい高級腕時計メーカーのポジションを見事に確立しています。カレラやフォーミュラ1、モナコに代表されるように、モータースポーツにゆかりのあるモデルが人気です。
実際に人気モデルを選ぶ際には、デザインや価格帯、カラーなどで選ぶのが一般的ですが、時計通をも唸らすタグホイヤーの選び方として、「キャリバー」を重視して購入するのはいかがでしょうか?
タグホイヤーはキャリバーごとに、デザインや価格帯、人気シリーズの傾向が異なるなど様々な違いが存在しています。キャリバーに詳しくなることは、タグホイヤーのお気に入りモデルから取捨選択する際にも有利に働きます。
今回は、どこよりもわかりやすくキャリバーの選び方、自社製ムーブメントと汎用ムーブメントの違い、性能やエピソード、特徴や魅力などを詳しく説明いたします。
高級腕時計と言えどもその存在意義はあくまで身につけ、時間を確認する、という点にあります。今この一瞬の時間を正確に把握するには、安定した精度を保ち続ける時計を手に入れることが必要不可欠です。そして、機械式時計の精度を決める重要なパーツこそが、腕時計の心臓にあたる「ムーブメント」なのです。
キャリバー(caliber、calibre):ムーブメントの型番の呼称。Cal.○○など
タグホイヤーのキャリバーは、「キャリバー5」の項目で詳しくご説明しますが、スイス公認クロノメーター検査協会(C.O.S.C)の厳しい検査基準をクリアしている一級品揃いなのが特長です。カレラやアクアレーサーなどの定番モデルを選ぶ際にも、キャリバーの違いは機能や実用性、価格帯の違いにも繋がりますので、しっかり押さえておきましょう。
「同じ機能なのに、どうして値段が違うのだろう?」
色々時計を探していると、こんな疑問を持つこともあるでしょう。キャリバーに詳しくなれば、高級腕時計を購入する際につきまとう疑問への答えが見つかるかもしれません。
高級腕時計において「マニュファクチュール」か「エタブリスール」製品なのかは、価格を大きく左右する要素です。マニュファクチュール(一貫自社生産)の生産スタイルは、オリジナリティや価値を生み出すのに向いている反面、製造工程のコストの問題で価格も上がってしまいます。
一方、エタブリスール(分業生産)は、ムーブメントや部品の製造に長けたメーカーと分業生産するため、低価格で良質な腕時計を生産することが可能です。しかし、オリジナリティや価値を高めるのに不向きなデメリットもあります。基礎知識として大まかなポイントをまとめます。
<マニュファクチュールのメリットとデメリット>
○自社製造のためオリジナリティのあるデザインを生み出しやすい
〇自社製ムーブメント搭載のモデルは価値が出やすい
×開発コストの影響で高価格帯になりやすい
×自社製キャリバーの流通数が少ない場合、メンテナンスが大変になる
<エタブリスールのメリットとデメリット>
〇量産化されているため、低コストかつ高性能
〇汎用ムーブメントはアフターサービスに恵まれている
×汎用ムーブメントをそのまま使うと、似たような性能とデザインの時計になりやすい
×汎用ムーブメント搭載モデルの市場価値が低い傾向がある
詳しい内容は後述しますが、例えばゼニス社の傑作である汎用ムーブメント「エル・プリメロ」を搭載したモデルは、ヴィンテージとしてプレミア価格で取引されるケースもあります。ここがキャリバー選びの面白いポイントなのです。
タグホイヤーの良い部分は、良質な自社製ムーブメントにも関わらず、手の届く価格で高性能な腕時計を生み出している点です。また、汎用ムーブメントでも大人気の「キャリバー5」や大流行した王道の縦三つ目クロノグラフ「キャリバー16」など、自社製ムーブメント・汎用ムーブメント問わず全体のバランスが良い特徴を持ちます。
マニュファクチュール:一貫自社生産で腕時計を作るやり方。ムーブメントやデザインなども自社製造。明確な基準はないため、ひげゼンマイや小さなネジの開発製造を自社でまかなうSEIKOやロレックスを「完全マニュファクチュールブランド」と呼んだりもします。
エタブリスール:専門メーカーの製品を取り入れる分業生産方式。未完成ムーブメント(エボーシュ)や部品を他メーカーから仕入れて組み立てた時計。
スピードと時間の精度を追求してきたタグホイヤー。精密な動作を常に求め続けられる腕時計は、エンジンに当たるムーブメントの高い完成度も必須です。タグホイヤーのキャリバーへのこだわりは、その歴史の歩みが証明しています。
1887年の振動(スイング)ピニオンの特許取得。1916年の世界初1/100秒の計測を可能にしたストップウォッチ「マイクログラフ」の発表。1969年世界初の自動巻きクロノグラフムーブメントの共同開発。この3つの功績は、腕時計業界において大きな分水嶺と呼ぶべき発明に該当します。
かねてよりクロノグラフムーブメントをシンプルかつ高性能でありながら、低価格の実現も目指していたエドワード・ホイヤー。その発明品である振動ピニオンは、機械式時計の計測精度を大きく向上させ、ホイヤーの名も世に知らしめました。
クロノグラフ駆動時の歯車の連結性と解除性の高さは、トルクロスやタイムロスを抑えることに繋がり、機械式時計の精度と動作性を向上。更に、クロノグラフの組み立てとメンテナンスの簡略化も兼ねている画期的な技術です。
エドワード・ホイヤー自身が「クロノグラフの完成形」と称したその技術は、130年以上経過した今もなお時計業界の定番技術として、クロノグラフムーブメントに採用されているほどです。
エドワード・ホイヤーの息子、チャールズ・オーガスト・ホイヤーの2代目就任後も、ホイヤー社はより精度の高さを求め続けます。ストップウォッチの表示単位を1/5秒から1/50秒、1/100秒に進化させるプロジェクトを立ち上げ、ホイヤー社は努力を実らせます。1916年10月2日、世界初の100分の1秒単位で計測可能なストップウォッチ「マイクログラフ」の開発に成功するのです。タグホイヤーの企業理念「マスタリング タイム(時を制する)」を証明した運命の一日だったでしょう。
マイクログラフの活躍は、1920~28年のオリンピックの公式計時にとどまらず、アルペンスキーの世界選手権などにもタグホイヤーのストップウォッチが選ばれたほどです。
タグホイヤーの名作モデル「カレラ」を1963年に発表したホイヤーは、ブライトリング、ビューレン-ハミルトン、デュボア・デプラと共に、4社合同での自動巻きクロノグラフ・ムーブメントの開発競争に挑みます(「プロジェクト99」)。独走状態に近い強力なライバル社、ゼニス、セイコーを出し抜き、一つの快挙を成し遂げます。1969年、世界初の自動巻きクロノグラフムーブメント「クロノマティック キャリバー11」の発明です。
人気シリーズ「オータヴィア」と「カレラ」に先駆けてクロノマティック キャリバー11を搭載したのは、新シリーズ「モナコ」です。自動巻きクロノグラフ第3弾として発表された斬新なデザインの「モナコ」は、ホイヤーの秘蔵っ子と言える存在だったでしょう。
ホイヤー率いる企業連合は、最高機密扱いのこの極秘プロジェクト「プロジェクト99」を成功させるために、3年以上の膨大な時間と約50万スイスフランの開発費がかかったとも言われています。事実として、ゼニスとセイコーからも自動巻きクロノグラフ腕時計が1969年に発表されているため、制限時間ギリギリに近いタッチの差の勝利でした。
ここでも企業理念の「マスタリング タイム(時を制する)」を証明したホイヤーは、更なる躍進を遂げます。世界初の角型防水ケース&自動巻きクロノグラフ「モナコ」が、1971年公開の映画「栄光のル・マン」で、スティーブ・マックイーンが着用していたカッコ良さと相まって、世界中で大ヒット。激動の3年間を勝利したホイヤーは、更なる情熱をキャリバーへと注ぎます。
クロノマティック キャリバー11搭載モデル達の成功を皮切りに、タグホイヤーは自社製ムーブメント開発に乗り出します。ホイヤー社150周年のアニバーサリーイヤーの2010年には、カレラを筆頭に人気モデルを多数輩出した伝説のクロノグラフムーブメント「キャリバー1887」を生み出したのです。
キャリバー1887の特徴的な点は、自社の特許技術である振動ピニオンを最大限に活かすために、SII(セイコーインスツル)製キャリバー6S系をベースに、自社製ムーブメントへとカスタマイズしている部分です。
厳密に言えば、キャリバー1887は一から設計した完全自社製ムーブメントではありませんが、セイコーのキャリバー6S系の使用権利を取得。その上で、アレンジとカスタマイズを行い、自社製ムーブメントとして開発。コストを抑えたことで、実用性とデザインに優れたキャリバーの量産化に成功しました。
タグホイヤーの潔い部分は、完全自社設計を謳わずに、「SII(セイコーインスツル)製キャリバー6S系の使用権利を取得した」とプレスリリースした点でしょう。2010年11月18日に開催されたジュネーブ ウォッチ グランプリで、「カレラ 1887 クロノグラフ」が"La Petite Aiguille" を受賞した際に、当時タグ・ホイヤーのCEOであるジャン=クリストフ・ババン氏が、『キャリバー 1887のベースに、セイコーインスツルメンツ(SII)が保有する日本の知的財産が採用されている』と公明正大に事実を発表しています。好感が持てるエピソードですね!!
2014年には、ウブロのCEOとして就任後わずか1年で「ビッグ・バン」シリーズを大成功させたジャン=クロード・ビバー氏が、タグホイヤーのCEOに就任。手が届きやすい価格帯のスイス時計業界のリーダーを目指すべく、3つの明確なタグホイヤーの哲学とルールを定めます。
タグホイヤーの哲学である「TAG=Techniques d’Avant Garde」は、フランス語で「アバンギャルド(最先端、革新的)な技術」という意味を持ちます。その哲学と理念からブレることなく、2015年には新生自社製ムーブメント「ホイヤー01」が誕生。
創業当時から追い求めてきた「マスタリングタイム(時を制する)」という理想は、キャリバーの改良と共に、今も進化と向上を続けています。※カレラのクロノグラフムーブメントの改良とホイヤーの歴史をまとめた、関連記事「カレラの歴史とエピソード」も合わせて読むと、より知識と理解が深まります。
2021年12月現在、タグホイヤー カレラは68モデルが展開されています。カレラはタグホイヤーウォッチを選ぶ際に、軸にして間違いのない人気シリーズです。関連リンクで大まかな特徴が確認できます。
タグホイヤーをキャリバーで選ぶ場合、まずはタグホイヤーの英知と技術の粋を集めた自社製ムーブメントを中心に探すのはいかがでしょうか?
各キャリバーの特徴や違い、人気モデルを中心にご紹介します。
<基本スペック>
ムーブメント:自動巻きクロノグラフ
キャリバーの種類:自社製ムーブメント
振動数:28800 (4Hz)
パワーリザーブ:約80時間
キャリバーの特徴:横三つ目タイプのクロノグラフ、コラムホイール&垂直クラッチ
キャリバーの評価:★★★★★
ホイヤー01の後継機として、主軸を担っているのが2017年登場のキャリバー ホイヤー02。パワーリザーブが約80時間にパワーアップしています。特筆すべきは、スイングピニオン式から垂直クラッチ式に変更した部分です。垂直クラッチ式はスイングピニオン式に比べ、接続エネルギーのロスが少なく、精度が高いのが特長です。
精度の高さから、主流となりつつある伝達方式で、ロレックスの「デイトナCal.4130」やセイコーの「9R8系 自動巻きスプリングドライブ」なども垂直クラッチ式を採用しています。
「CAL. HEUER 02 SWISS MADE」の刻印は勿論、ホイヤー01同様のレッドのコラムホイールが、伝統と革新を感じさせます。タグホイヤー自慢の次世代を担う自社製キャリバーです。
ハイビート(HIGH BEAT):一般的に毎時28,800振動(1秒間に8振動)以上を指す。現在機械式時計のムーブメントは28,800振動以上が主流。テンプの振動数が多い分、高い精度を出しやすい。一般的に摩耗や消耗が激しいのがデメリット。
ロービート(LOW BEAT):一般的に毎時28,800振動未満を指す。振動数が少ないため、耐久性やムーブメントの消耗が少ない。最新のロービートのムーブメントは、精度を出すために高度な技術や工夫がなされています。
モーターレースと共に、進化を遂げ続けたタグホイヤーの代表モデルと言えばカレラでしょう。カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ ポルシェスペシャルエディション「CBN2A1F.BA0643」は、共に人気シリーズ「カレラ」を持つレーシングスピリットが凝縮された特別モデルです。
秒針がアスファルトを切りつけるような疾走感溢れるダイヤルは、タグホイヤーとポルシェ両者のドライブへの熱いこだわりが感じられます。随所に散りばめられたレッドとブラックとグレーを基調にしたポルシェカラー。ベゼルやインデックスに刻印されたロゴとフォントからも確かなポルシェのDNAを感じ取れるレーシングデザインです。
手首に巻き付けただけで、アスファルトをドライブしているような力強さとスピード感を味わえることでしょう。
<基本スペック>
ムーブメント:自動巻きクロノグラフ
キャリバーの種類:自社製ムーブメント
振動数:28800 (4Hz)
パワーリザーブ:約65時間
キャリバーの特徴:複雑機構トゥールビヨン搭載
キャリバーの評価:★★★★★
超高級時計の代名詞と言えば、三大複雑機構のトゥールビヨンです。搭載モデルの相場は1000万円を超え、トゥールビヨン搭載の腕時計は「成功者のステータスシンボル」として、広く知られています。
タグホイヤーは2016年のバーゼルワールドで、手に入る価格のスイス製ラグジュアリーウォッチブランドとしての実力をいかんなく発揮します。設計できるメーカーすら少ないトゥールビヨンを100万円台で実現させたのです。1,675,000円という定価は、世界中に「TAG=アバンギャルドな技術」を轟かせ、驚嘆と賞賛の嵐を巻き起こしました。
キャリバーの豆知識として面白い点は、ホイヤー02Tの発表が前述の通り2016年。ホイヤー02はホイヤー02Tのトゥールビヨン機構を取り除いた上で、2017年に発表されています。ホイヤー02のパワーリザーブが65時間から80時間に向上したこと含め、時計ユーザーのニーズに応えるかのように、価格面・機能面・デザイン面・実用性を調整。全てにおいて高パフォーマンスを発揮できるように、ホイヤー02を後発させたのでしょう。
<タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02T クロノグラフ トゥールビヨンCAR5A8C.BF0707基本スペック>
ケースサイズ:直径45mm
素材:チタン&セラミック サテン/ポリッシュ仕上げ
文字盤:ブルー
防水性:100m
定価:2,414,500円
タグホイヤーの新作トゥールビヨンCAR5A8C.BF0707は、ブルーとチタンのカラーリングが鮮やかな2021年注目の世界限定250本のモデルです。今作の注目ポイントは、なんといっても大胆なブルーカラーです。2016年に発表したトゥールビヨンは、ブラックやゴールド系を中心とした暗めのトーンでした。一方、今作のカレラ キャリバー ホイヤー02T クロノグラフ トゥールビヨンCAR5A8C.BF0707は、全体を通して大胆なブルーを基調とした明るいカラーリングが特徴です。
サンレイ加工されたダイヤルに、セラミックベゼルの組み合わせは、質感までも美しい顔立ちに仕上がっています。リューズとローターに取り入れられたブルーのワンポイントカラーは、チタンブレスレットのシルバーに映える絶妙なアクセントを加えています。
<基本スペック>
ムーブメント:自動巻きクロノグラフ
キャリバーの種類:自社製ムーブメント
振動数:28800 (4Hz)
パワーリザーブ:約50時間
キャリバーの特徴:コラムホイール&スイングピニオン
キャリバーの評価:★★★★☆
2015年に発表されたホイヤー01は、タグホイヤーが生み出した傑作の言葉が相応しい自社製キャリバーです。ホイヤー02同様、赤いコラムホイールが美しくデザイン性の高さでも人気を博し、今もなお根強い人気を誇ります。
キャリバー1887をベースに改良されたホイヤー01は、自社製キャリバーの新伝統ともいえるスケルトン仕様が醍醐味です。最新技術で仕上げられた加工や仕上げ面も眺められることができ、立体的な美しさを思う存分味わえます。スイングピニオン式ではありますが、ホイヤー02と同じくスイス公認クロノメーター検査協会(C.O.S.C)の認定を受けた精度と信頼性の高さは、流石のクオリティです。
<カレラ ホイヤー01 クロノグラフ グレーファントムCAR2A8A.BF0707基本スペック>
ケースサイズ:直径43mm
素材:チタン サテン仕上げ/サンドブラスト加工
文字盤:ブラック
防水性:100m
参考定価:764,500円
高級腕時計の魅力は様々ですが、「オシャレでカッコいいクロノグラフを場面問わずガシガシ普段使いしたい!」そんなクロノグラフを時計好きなら誰しも一本は欲しいものです。カレラ ホイヤー01 クロノグラフ グレーファントムCAR2A8A.BF0707は、ベゼル・ケース・ブレスレットをチタンで仕上げており、あえて艶消しされた質感は落ち着いた高級感を手首に演出します。
グレーファントムCAR2A8A.BF0707は、チタン製のため約150グラムと軽い点も普段使いに向いています。似たようなステンレスモデルだと200グラム以上がザラなため、実際に手首にはめるとその違いにビックリします。
チタンは傷がつきにくく、腐食もしづらいため、普段使い用のクロノグラフとして適した素材です。他にも、チタンは金属アレルギーになりにくい素材なので、高額な買い物になりやすい時計選びの最初の一本目にも適しています。
関連エピソードとして、ヒカキンさんの金属アレルギーの話をご紹介します。時計好きなら他人事ではないですよね……金属アレルギーは体調にも影響されるので、寝不足や体調不良に皆様も気をつけましょう!
コストパフォーマンスと精度のバランスが良いのが、汎用ムーブメントの特長です。例年の傾向として、タグホイヤーの人気モデルの売上ランキングで見た場合、シンプルなデザインの「3針モデル+デイデイトorデイト機能」は絶大な人気を誇ります。その人気を支え続けているのが、キャリバー5を中心とした汎用キャリバーモデルなのです。
<基本スペック>
ムーブメント:自動巻きキャリバー
キャリバーの種類:汎用ムーブメント
振動数:28800 (4Hz)
パワーリザーブ:約38時間
キャリバーの特徴:バリエーションが豊富、新作や限定モデルが20万円~30万円前後で購入できるコストパフォーマンスの高さ
キャリバーの評価:★★★★☆
タグホイヤーのムーブメントにほぼ共通している特長ですが、低価格ムーブメントでありながらその精度の高さと信頼性によって、一級品の証明であるスイス公認クロノメーター検査協会(C.O.S.C)の認定を受けています。
C.O.S.Cの認定基準は厳しく、15日間以上に及ぶ7つの検査項目をクリアしたスイス時計のみがC.O.S.Cの認定を受けることができます。年間約160万本以上の時計の中から、検定に合格できるのはわずか約6%という厳格な基準です。
コスパ抜群のキャリバー5の短所をあえて挙げるならば、パワーリザーブが約38時間と、比較的短めな点です。毎日着用するのであれば問題ありませんが、時計を数本持っていて交代で使う、という方には、都度巻き上げや時刻合わせが必要になるのは少し面倒に感じられるかもしれません。とはいえ、それも慣れてしまえば機械式時計の醍醐味ですので、短所というほどのものではありませんが。
キャリバー5は汎用ムーブメントながらも、リーズナブルな20万円~30万円台中心の価格設定で、バリエーション豊富なモデルとデザイン、多彩なカラーリングから自分のこだわりで選び抜けるのが、人気の秘訣でしょう。
<アクアレーサー プロフェッショナル 300 WBP208C.FT6201基本スペック>
ケースサイズ:直径43mm
素材:チタン サテン/ポリッシュ仕上げ
文字盤:ブラック
防水性:100m
定価:517,000円
タグホイヤー唯一のダイバーズウォッチであるアクアレーサー。アクアレーサー プロフェッショナル 300 WBP208C.FT6201は、ヴィンテージウォッチとして名高い「ホイヤーダイバーズウォッチRef.844」をリスペクトしたトリビュートモデルです。世界限定844本という数字は、1978年にタグホイヤー初のダイバーズウォッチRef.844をオマージュしています。
代名詞である八角形のベゼルを引き立たせるラバーストラップは、八角形のパンチング穴が施されており、インパクトも抜群! 控えめに取り付けられた3時側のリューズガード、文字盤を彩るレッドのミリタリースケールなど初代モデルをイメージしたデザインは、積み上げた歴史と新しい挑戦を随所に感じさせます。
グレード5のチタン製で作り上げられた43㎜サイズのケースは、ダイバーズウォッチとして必要な防水性と耐傷性、軽量性を備えています。ケースバックのダイビング用ヘルメットのモチーフなど随所にこだわりを見せるアバンギャルドな一本です。
<カレラ キャリバー5 デイデイトWBN2011.FC6484基本スペック>
ケースサイズ:直径41mm
素材:スティール製 サテン/ポリッシュ仕上げ/アリゲーターレザー
文字盤:グレー
防水性:100m
参考定価:335,500円
2021年のキャリバー5新作デイデイトWBN2011.FC6484は、伝統的なクラシックデザインに、「3針モデル+デイデイト(日付+曜日表示)機能」で完成された無駄のないシンプルさが幅広い世代からの支持を集めています。ステンレススティールのブレスレットが人気ですが、繊細さと高級感を演出するブラウンのアリゲーターストラップを組み合わせたのが、WBN2011.FC6484のアピールポイントでしょう。
清潔感のあるシルバーの文字盤に、ブラウンのレザーベルトの組み合わせは、フォーマルな場面は勿論、アメカジのようなラフなファッションでも活躍します。
<基本スペック>
ムーブメント:自動巻きキャリバー
キャリバーの種類:汎用ムーブメント
振動数:28800 (4Hz)
パワーリザーブ:約42時間~50時間
キャリバーの特徴:GMT機能やデイト表示機能が人気
キャリバーの評価:★★★★☆
キャリバー7はキャリバー5にGMT機能を加えたGMT搭載モデルの基盤機と言える存在です。カレラやアクアレーサー、フォーミュラ1などのタグホイヤーを代表する人気シリーズ採用されているのが最大の特徴でしょう。パワーリザーブも38時間から最大50時間までチューンナップされています。
キャリバー7搭載のモデルと言えば、数量限定の「カレラ キャリバー7 ツインタイム デイトWBN201A.BA0640」や2011年の名作「フォーミュラ1 WAZ111A.BA0875」をご紹介したいところですが、やはり2017年の登場以来、赤青ベゼルのペプシカラーで絶大な人気を誇るアクアレーサーWAY201F.BA0927をまずはご紹介します。
<アクアレーサーWAY201F.BA0927基本スペック>
ケースサイズ:直径43mm
素材:スティール製 サテン/ポリッシュ仕上げ
文字盤:ブラック
防水性:100m
定価:363,000円
高級腕時計業界でもトレンドのツートンカラーのベゼル。ロレックスは2013年リリースの「GMTマスターII 116710BLNR」はセラクロムベゼル初となる2トーンベゼル(青黒)や、赤青のペプシベゼルのWGモデル(116719BLRO)、SSモデル(126710BLRO)などで世界中を熱狂させました。タグホイヤーでも廃盤モデルの「フォーミュラ1キャリバー7GMT青黒ベゼルWAZ211A.BA0875」や2021年発表の青黒ベゼルの「ホイヤー02 クロノグラフ GMT CBG2A1Z.FT6157」は、中古・新作どちらも根強い人気ぶりです。
アクアレーサーWAY201F.BA0927の最大の特長は、赤青のペプシカラーが鮮やかなGMT機能ベゼルでしょう。一見派手に見える赤と青のカラーリングは昼夜の区別がつきやすいメリットがあり、ダイバーズウォッチとしての実用性にも優れています。
数量限定モデル「カレラ キャリバー7 ツインタイム デイトWBN201A.BA0640」も「クラシックデザインな3針モデル+デイト機能&GMT機能」という人気の組み合わせで、世界を飛び回るビジネストラベラーをデザイン面・機能面で強力にバックアップします。公式HPの「理想のビジネスパートナーとなるウォッチ」という表現は、タグホイヤーの絶対的な自信と誇りがうかがえます。
<基本スペック>
ムーブメント:自動巻きキャリバー
自社製ムーブメント:汎用ムーブメント
振動数:28800 (4Hz)
パワーリザーブ:約40時間
キャリバーの特徴:女性向けの小ぶりなケースサイズ29㎜、デイト表示機能
キャリバーの評価:★★★★☆
キャリバー9は女性の方のためのキャリバーと言っても差し支えない小ぶりなサイズが特長です。デザインも全体的にスレンダーかつエレガントな仕上がりのため、ジュエリー感覚でタグホイヤーの時計を楽しめます。
<カレラ キャリバー9 デイトWBN2410.BA0621基本スペック>
ケースサイズ:直径29mm
素材:スティール製 ポリッシュ仕上げ
文字盤:ホワイト
防水性:100m
定価:269,500円
2021年発表のカレラの新作「カレラ キャリバー9 デイトWBN2410.BA0621」は、強さと美しさが同居したエレガントなレディースウォッチです。ホワイト・マザー・オブ・パールの文字盤とポリッシュ&サテン仕上げは、ブレスレット全体に確かな高級感を与えています。他にも、日付表示のフレームがより薄くなっていたり、ロゴも新しくなっているなど細かなディテールの変更をしたことで、より格調高い仕上がりに昇華されています。
合わせて、文字盤に11個のダイヤモンド(0.088カラット) をあしった「カレラ キャリバー9 デイトWBN2412.BA0621」も自分へのご褒美にいかがでしょうか?
<基本スペック>
ムーブメント:自動巻きキャリバー
キャリバーの種類:汎用ムーブメント
振動数:28800 (4Hz)
パワーリザーブ:約40時間
キャリバーの特徴:キャリバー12に酷似したキャリバー。代表モデル「モナコ」シリーズで大きな違いは、左側に配置されたリューズの位置
キャリバーの評価:★★★★☆
キャリバー11及びキャリバー12を基幹ムーブメントにした人気シリーズと言えば「モナコ」です。アイコニックなスクエアケースと、映画「栄光のル・マン」でスティーブ・マックイーンがモナコを着けていたことで、モナコ人気は不動の地位を確立しています。モナコの定番を選ぶ場合は、スティーブ・マックイーンモデル(レフトハンドモデル)か否かが焦点になります。
現行モデルのキャリバー11は、1969年に発表された「クロノマティックキャリバー11」のオリジナリティを踏襲しながらも、デザイン&性能ともにパワーアップしたキャリバーです。世界初の自動巻きクロノグラフ「クロノマティックキャリバー11」の偉業を称えるかのように、半世紀を迎えた今もなお、モナコは伝統を守り続けます。
<TAG HEUER MONACO X GULF CAW211R.FC6401基本スペック>
ケースサイズ:直径39mm
素材:スティール製 サテン/ポリッシュ仕上げ
文字盤:ブルー
防水性:100m
定価: 753,500円
最大の特徴は、初代モナコ&スティーブ・マックイーンモデルをモチーフにした9時位置の逆リューズです。なぜ左リューズかと言うと、ハイスピードを競い合う過酷なカーレースでは、腕時計を右手に装着した方がタイムチェックをしやすいためです。ヨーロッパの車は左ハンドルが基本なので、シフトレバーは右手で操作します。リューズの位置とクロノグラフボタンを逆にすることで、一瞬の隙になり兼ねないタイムチェックのリスクを減らし、ハンドル操作をする左手の動きを少しでも自由にする役割を果たします。
「MONACO X GULF CAW211R.FC6401」は、「栄光のル・マン」のスポンサーであった石油会社「ガルフ(GULF)」とタグホイヤーのコラボで生まれた特別モデルです。スティーブ・マックイーンが運転した「ポルシェ 917K」をイメージしたブルー&オレンジの大胆なラインは、ガルフのロゴにちなんだガルフカラーとも呼ばれています。
他にも、旧ブランドの「ホイヤー」ロゴ、文字盤を走り回るレッドラッカーのセンター針。あえて光沢感を減らしたブルーカラーと9時位置のリューズを取りそろえたオリジナルに忠実なモナコファン納得のレフトハンドモデルです。
MONACO X GULF CAW211R.FC6401は、初代モナコのモーターレーシング魂を継承した正統派レーシングデザインは、とことんこだわりと男のロマンを詰め込んだ特別モデルに相応しいコアなファンも大満足の一本です。
<基本スペック>
ムーブメント:自動巻きキャリバー
キャリバーの種類:汎用ムーブメント
振動数:28800 (4Hz)
パワーリザーブ:約40時間
キャリバーの特徴:代表モデル「モナコ」シリーズで見た大きな違いは、右側に配置されたリューズの位置
キャリバーの評価:★★★☆☆
キャリバー12は右利きに適した操作性の高いモナコモデルを取りそろえています。右リューズ&右プッシュなため、右手での操作感はバッチリです。惜しむらくは、タグホイヤーの公式ページにて、キャリバー12の現行モデルのアナウンスがないことでしょう。
<モナコ CAW2111.FC6183基本スペック>
ケースサイズ:直径39mm
素材:ステンレススティール/アリゲーターストラップ
文字盤:ブルー
防水性:100m
参考定価:604,800円
廃盤モデルとなってしまいますが、モナコ誕生40周年を記念して生まれた「モナコ CAW2111.FC6183」は、中古市場でも安定した人気で売れ続けています。右リューズ&右プッシュのモナコは、キャリバー12搭載のモナコが生み出した新しい伝統の一つです。その伝統はホイヤー02の話題になってしまいますが、「モナコ CBL2111.FC6453」にもキッチリ受け継がれています。ぱっと見では見分けがつかないほど、キャリバー12のCAW2111.FC6183に酷似しているので、違いを探すだけでも楽しめますよ。
2019年で50周年の特別な節目を迎えたモナコ。タグホイヤー渾身の自社製ムーブメント「ホイヤー02」を搭載し、よりパワーアップした右リューズ(新伝統モデル)と、50年間伝統を守り続けたキャリバー11の左リューズ(マックイーンモデル)どちらのキャリバーを選んだとしても、モナコファン・腕時計ファンならきっと後悔しないことでしょう。
<基本スペック>
ムーブメント:自動巻きキャリバー
キャリバーの種類:汎用ムーブメント
振動数:28800 (4Hz)
パワーリザーブ:約42時間
キャリバーの特徴:縦3つ目のクロノグラフ+デイト表示機能のモデルが多数、デザインのバリエーションが豊富、流通数が多いのでメンテナンス面で有利
キャリバーの評価:★★★★☆
キャリバー16搭載のカレラやフォーミュラ1は、縦3つ目の王道クロノグラフが好きな方にはもってこいのキャリバーです。キャリバー16のベースになっている「ETA7750」は、ムーブメント製造メーカーの名門「ETA」の汎用クロノグラフで、オメガやパネライ、チューダーやブライトリングにも使用された有名機です。
そのため、流通数・パーツ数が多いのが影響し、故障などのトラブルが生じた際に「修理費が安くなりやすい」「純正パーツで修理しやすい」など、メンテナンス面で有利に働きます。汎用ムーブメントならではのメリットなので、自社製ムーブメントで似たようなデザインの時計を選ぶ際にはお忘れのないように。
キャリバー16の人気モデルは、デザイン面の評判も良く、カレラの「CBK2110.BA0715」など売上ランキング上位に顔を出す常連モデルも多数存在しています。
<フォーミュラ1 キャリバー16 クロノグラフ アイルトン・セナ スペシャルエディションCAZ201B.FC6487基本スペック>
ケースサイズ:直径44mm
素材:スティール製 サテン/ポリッシュ仕上げ
文字盤:グレー
防水性:200m
定価:390,500円
キャリバー16のモデルはカレラシリーズが人気ですが、1988年からアンバサダーを務めた伝説のドライバー、アイルトン・セナ氏の特別モデルをご紹介します。「音速の貴公子」の愛称を持つアイルトン・セナは、飛びぬけた才能とドライビングテクニック、恐れを知らぬ勝負度胸で、数々のF1レースを制し、ワールドチャンピオンを3度獲得。悲運にも1994年5月第3戦サンマリノGP決勝のアクシデントで、34歳という若さでこの世を去ります。
「連続ポールポジション8回」「連続フロントロー獲得24回」「同一GPでの連続優勝5回」「モナコGP6勝」など未だに塗り替えられない記録を持ち、セナは死後27年経った今も世界中に愛され続けています。
その生きた証とも言える特別モデルが、「フォーミュラ1 キャリバー16 クロノグラフ アイルトン・セナ スペシャルエディションCAZ201B.FC6487」です。ベゼルと6時位置のダブルエスのロゴ。セナのヘルメットカラーをモチーフにしたブラジリアンカラー、ねじ込み式ケースバックに不敵に刻印されたセナのヘルメット。そのどれもが、アイルトン・セナへの敬意に溢れています。
<基本スペック>
ムーブメント:自動巻きキャリバー
キャリバーの種類:汎用ムーブメント
振動数:28800 (4Hz)
パワーリザーブ:約42時間
キャリバーの特徴:現行モデルはリンククロノグラフ
キャリバーの評価:★★★☆☆
<リンクCBC2110.BA0603基本スペック>
ケースサイズ:直径41mm
素材:スティール製 サテン/ポリッシュ仕上げ
文字盤:ブラック
防水性:100m
定価:533,500円
リンクのウリは、快適な装着感です。まず、ブレスレットのコマに注目してみてください。「S字型のコマ」は、リンクの前身モデル「S/el(セル)」の時に考案されました。
独特なS字型のダブルSブレスレットは、人間の背骨をモチーフにした人間工学に基づいたデザインです。装着感の快適さは、前述のエピソードに登場したアイルトン・セナ氏も「プロフェッショナル・S/el(セル)クロノグラフ」を愛用したほどです。
<基本スペック>
ムーブメント:自動巻きキャリバー
キャリバーの種類:汎用ムーブメント
振動数:28800 (4Hz)
パワーリザーブ:仕上がりにより約38~44時間
キャリバーの特徴:キャリバー5の派生ムーブメント、6時位置のスモールセコンドが目印
キャリバーの評価:★★★★☆
2014年登場時から定番キャリバーとしてタグホイヤーの人気を支えるキャリバー5。その派生ムーブメントであるキャリバー6もシンプルなデザインでコアな人気を集めています。キャリバー5搭載のモデルとの違いは、6時位置の永久秒表示(スモールセコンド機能)です。
スモールセコンド機能は、雲上ブランドのパテックフィリップやヴァシュロンコンスタンタンでも伝統的に取り入れられています。クラシックな出で立ちを引き立てるユニークな機能性は、時計好きもニヤリと楽しめます。
<フォーミュラ1 WAZ2014.BA0842基本スペック>
ケースサイズ:直径43mm
素材:スティール製 サテン/ポリッシュ仕上げ
文字盤:ブルー
防水性:200m
定価:220,000円
個性的かつ正統派なフォーミュラ1を選びたい方なら、フォーミュラ1 WAZ2014.BA0842が選択肢に上がります。キャリバー6はグランドカレラが全体的に人気な傾向がありますが、フォーミュラ1やモナコの人気も負けていません。
サンレイ加工サテン仕上げのブルー文字盤に映えるフォーミュラ1のスポーティーなルックス。6時位置のスモールセコンドが上品なアクセントとして効いています。
<基本スペック>
ムーブメント:自動巻きキャリバー
キャリバーの種類:汎用ムーブメント
振動数:28800 (4Hz)
パワーリザーブ:約42時間
キャリバーの特徴:6時位置のスモールセコンド&GMT搭載ムーブメント、採用モデルが少ない
キャリバーの評価:★★★☆☆
GMT機能と搭載したモデルはパーツ数の関係上、分厚く大きめになりやすい傾向があります。キャリバー8搭載モデルは、装着感に優れたサイズ感に仕上げているのが魅力です。
キャリバー6同様、ユニークなタグホイヤーウォッチを選びたい方ならば、十分アリな選択肢です。
<カレラ グランドデイト WAR5010.BA0723基本スペック>
ケースサイズ:直径41mm
素材:スティール製 サテン/ポリッシュ仕上げ
文字盤:ブラック
防水性:200m
参考定価:478,500円
伝統ある正統派なルックスに、スモールセコンド表示と2タイムゾーンGMT機能を組み合わせた意欲作です。見る人が見れば伝わる、9時位置の「CALIBER 8 GMT CHRONOMETER」の刻印は、たまらないアイデンティティを持てることでしょう。
バランスの取れたデザイン、使い勝手の良さ、快適な着け心地など機能性も高水準です。
<基本スペック>
ムーブメント:自動巻きキャリバー
キャリバーの種類:汎用ムーブメント
振動数:36,000(5Hz)
パワーリザーブ:約50時間
キャリバーの特徴:36,000ビートを誇るハイビートキャリバー、ゼニス社の超人気キャリバー「エル・プリメロ」がベース
キャリバーの評価:★★★★★
キャリバー36の最大の特長は、ゼニス社が生み出した「エル・プリメロ」をベースにした点です。ロレックスの超人気モデル「デイトナ」がわかりやすい例ですが、他社ムーブメント(エルプリメロ)を搭載した「デイトナ Ref.16520」は、500~1000万円を超える高額取引も珍しくないモンスタークロノグラフとなっています。
タグホイヤーの「モンツァ キャリバー36」や「カレラ キャリバー36」「カレラ キャリバー36 クロノグラフ フライバック」など、キャリバー36搭載の人気モデルも、30万円前後のヴィンテージ価格が多く見受けられており、これからも中古市場を賑わし続けることでしょう。
<基本スペック>
ムーブメント:自動巻きキャリバー
キャリバーの種類:汎用ムーブメントと自社製ムーブメントの中間的存在
振動数:28800 (4Hz)
パワーリザーブ:約50時間、クロノグラフは約40時間
キャリバーの特徴:セイコーのムーブメントをベースに開発した自社製キャリバー、名機が多数あり
キャリバーの評価:★★★★★
キャリバー1887の偉大さは、上記「タグホイヤーのキャリバーへの情熱」で述べた通りです。まだまだ語り尽くせぬエピソードもございますが、別の記事にてご紹介します。
キャリバーに焦点を当てて、タグホイヤーの人気モデル、限定モデル、定番モデルをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
総合的に見て、タグホイヤーは汎用ムーブメントと自社製ムーブメントを人気シリーズと上手に組み合わせ、巧みに使い分けていますね。どの有名腕時計ブランドにもほぼ共通していますが、汎用ムーブメント、自社製ムーブメントどちらもウリとメリットがあるので、「自社製or汎用」に惑わされすぎずに、自分のこだわるべきポイントを重視して選ぶのが大切です。
キャリバーに詳しくなることで、自分の好みにピッタリなタグホイヤーウォッチが見つかる足掛かりになればと思い、まとめてみました。タグホイヤーのキャリバーなら、どれも最高峰の品質を手の届く価格で提供しているので、安心してじっくりと時計選びをお楽しみください。
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