更新日:2021年12月15日
ロレックスやオメガ同様の人気を誇るタグホイヤー(TAG Heuer)。老若男女を問わず幅広く支持され、またレジェンドレーサーのアイルトン・セナやクリスティアーノ・ロナウドにも愛される一流のスイス老舗高級ブランドです。
今回はタグホイヤーの中でも特に人気モデルの「カレラ(Carrera)」に絞って、徹底解説します。
カレラはなぜタグホイヤーの中でも人気なのでしょうか?
どこよりもわかりやすくカレラの選び方、各モデルの特徴や性能、エピソードや魅力などを詳しく説明いたします。
タグホイヤーのトップモデル・カレラには、3つの魅力があります。高級腕時計ブランドの中でも、手頃な価格で人気モデルをチョイスできる利点は、50万円以下に絞ればオメガを凌ぐ人気を誇ります。
カレラのモデルが人気な理由は、主に3点です。
ここからはカレラが人気を博す理由をより深掘りして、ご説明します。
タグホイヤーのカレラが人気を博す最大の理由は、デザイン性・機能性に対するコストパフォーマンスの良さに尽きます。100分の1秒単位の正確性を争うレーシングレーサー達のために開発された高性能のクロノグラフは、タグ・ホイヤーの企業理念である「マスタリング タイム=時を制する」を象徴したタグホイヤー及びカレラのシンボルと言えます。
カレラ誕生40周年を祝して2004年に登場した「カレラ・タキメータークロノグラフ (CV2010)」はデザイン性、機能性において非常に優れたモデルで、カレラを一躍人気モデルに押し上げました。ブラッド・ピットを広告塔に採用し、若い世代を中心に爆発的にヒットを記録。その後現在まで続くカレラの人気の礎となりました。50万円以下でこれほど高性能な高級腕時計を選べるのは大きなメリットだと言えます。
タグホイヤーの人気モデルであるカレラは、カラーやモデルの種類も多く、10万円台後半~本格的な100万円クラスまで幅広い価格帯をラインナップしているのも大きな魅力です。単純な好みが出やすいカラーリング、こだわりが影響しやすいモデルの種類、購入するために現実的な問題である金額……全ての面において、高バランスで選択肢が多いのは、タグホイヤーのカレラならではのストロングポイントです。
タグホイヤーのコンセプトとブランドイメージでもある「スポーティでカッコいい」「価格の割に高性能」「実績が豊富」この3つは、タグホイヤー公式HPの理念に記載されている「一瞬一瞬の選択で人生の勝利が決まる(※→ タグ・ホイヤーについて https://www.tagheuer.com/jp/ja/company/about-us.html より抜粋)」を象徴していると言えます。
高性能なタグホイヤーのカレラを腕に纏えば、タグホイヤーがスローガンとして掲げる「Don’t Crack Under Pressure(プレッシャーに負けるな)」の心の持ち方で、1分1秒を争う忙しい現代社会を正確に、力強くサポートしてくれることでしょう。
低価格からハイエンドまで、ラインナップが豊富なタグホイヤーのカレラは、新卒の社会人や若者、腕時計初心者の購買意欲を刺激する魅力的な人気ブランドモデルです。10万円台から選べるのは、高級腕時計の入門機としても正に最適です。そして上は200万円にも届こうかという幅広いラインナップを比較検討するだけで、その価格の差がどこから来るのか、ということが分かり、時計の知識を深めるよい機会にもなるでしょう。
リーズナブルかつ高性能な高級腕時計なので普段使いしやすい
高級腕時計、特に機械式腕時計はメンテナンスの知識も必須ですが、故障やトラブルに怯えることなく、ガンガン普段使いしやすいのもタグホイヤーのカレラの長所です。高級腕時計は普段使いすることで、正確なメンテナンスや保証の基礎知識も身につくので、タグホイヤーのカレラは入門編にもってこいのブランドモデルと言えます。
ステータスの高さ
タグホイヤーのカレラは、サッカー界の日本、世界のトッププレイヤーであるクリスティアーノ・ロナウドや香川真司選手達を代表するブランドアンバサダーに代表されるブランド戦略も巧みです。低価格帯モデルも維持しつつブランドイメージを向上している高級腕時計ブランドの中でも、独自のポジションを築き上げています。
150年以上の歴史を誇るタグホイヤー。その歴史の大きな分岐点と言えば、1963年のホイヤー カレラ誕生です。
1950年~1954年に開催されたメキシコ縦断公道レース「カレラ・パン・アメリカーナ・メヒコ」へのオマージュとして、命名されました。3,000kmをゆうに超える過酷なルートを5日間もかけて走破する、「世界でもっとも過酷なレース」との呼び声高い伝説的なレースで、高級車の代名詞ポルシェも代表モデル911シリーズに「カレラ」と名付けるほどです。
この 「ホイヤー カレラ」の面取りされた角度のあるラグは、長らく引き継がれていくデザインです。ダイヤルカラーはマットブラックもしくはホワイトシルバーで、バルジュー社製の手巻きムーブメントを搭載し、タキメーター、10進数分表示、またはパルスメーターを備えていました。同じ年に発表されたロレックスのデイトナとは違い、カレラはアウターベゼルがないため、すっきりとしたダイヤルと相まって、ドレッシーな雰囲気すら感じさせます。「ホイヤー カレラ」はインダイヤルが2つまたは3つのバージョン、パンダまたは逆パンダダイヤル、トリプルカレンダーモデルなどのバリエーションが派生し、スティール製だけでなくゴールド製モデルもありました。
カレラはスペイン語で「競争」や「レース」といった意味を持ち、過酷なロードレースをバックアップするために必須な視認性と機能性を併せ持ちます。その名に相応しい名機は、今も世界中にファンを持つタグホイヤーの代表的な人気モデルとして君臨し続けています。
カレラ誕生前夜の大事なエピソードの一つとして、1958年のスイスラリーの出来事は欠かせません。創立者のひ孫、現・名誉会長でもあるジャック・ホイヤー氏は1958年からラリーにも参加。地図読みの特技もあったため、副操縦士の役割を担当します。しかし同年のスイスラリー中に、ダッシュボードの時計がしっかり見えなかったのが原因で、ジャック・ホイヤーは首位から3位へと順位を落としてしまいます。
それが一つのきっかけとなり、ホイヤー社は視認性を重視した文字盤を目指し、「一瞬一瞬の選択で人生の勝利が決まる」の理念に忠実に、理想を追求し続けます。その結果、余計な要素を削ぎ落とし、視認性に優れ、すっきりと見やすく洗練されたカレラの文字盤が完成したのです。
カレラはレースや「競争」という意味以外にも、「経歴」や「道」などの意味も持ちます。失敗体験をバネに改良を重ねた結果、カレラの視認性はプロレーシングレーサーにも愛されるようになります。ニキ・ラウダやジル・ヴィルヌーブなどのレジェンドレーサーにも愛用され、「一瞬一瞬の選択で人生の勝利が決まる」を体現したのです。
1985年にタグ・ホイヤーというブランド名になる前のホイヤー(HEUER)の頃から、ホイヤーとモータースポーツは親密な関係性を保っていました。1966年に、世界初の小型電子スポーツタイマー「マイクロタイマー」を完成させ特許を取得。F1グランプリを代表とする「高速スピード計時ならホイヤー」というブランドイメージの定着に成功します。
1971年からはF1フェラーリチームとパートナーシップを結び、スティーブ・マックイーン主演作の「永遠のル・マン」でタグ・ホイヤーの「モナコ」が大成功したことで、世界的に「タグ・ホイヤー=レーシングウォッチ」の印象を強めます。
タグホイヤーのスピードと正確性にかける情熱は、カレラにもしっかり継承されます。「カレラ・タキメータークロノグラフ」です。カレラはその魅力とデザイン、機能性をより進化させたのです。
1969年、史上初の自動巻きクロノグラフムーブメント(クロノマティック キャリバー11)の誕生に、ホイヤー(※後のタグホイヤー)社も多大な貢献をしています。ブライトリング、ビューレン-ハミルトン、デュボア・デプラと共同開発したのが、当時ホイヤー・レオニダスSA(※1964年にホイヤーとレオニダスが合併)です。
タグホイヤーは、1963年の初代カレラにも用いられたクロノグラフの改良、自社製ムーブメントの開発に心血を注ぎ始めます。2004年には、ETAの汎用ムーブメントETA7750」をベースにタグホイヤーがチューンアップしたキャリバー16搭載の「カレラ・タキメータークロノグラフ」が登場。
2010年には、ホイヤー社150周年というアニバーサリーを記念して、自社製クロノグラフムーブメントの「キャリバー1887」を搭載した伝説のクロノグラフ「カレラ 1887 クロノグラフ」が誕生。2015年には、更に進化させた新生自社ムーブメント「ホイヤー01」搭載の「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー01 クロノグラフ」で、カレラシリーズの人気を不動のものにします。
他にも、自社ムーブメント「ホイヤー01」の生産終了に伴い、新自社製ムーブメント「ホイヤー02」を採用した「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 スポーツクロノグラフ CBN2A1B.BA0643」や創立160周年の2020年にも新型のカレラを登場させるなど、いずれも節目の年を祝う力作揃いです。カレラは改良と進化を遂げ続け、正統派モデルかつ操作性、機能性、視認性も併せ持つ名機として、タグホイヤーの看板モデルの地位を確固たるものにしているのです。
タグホイヤーの長所の一つに、アンバサダーを起用した巧みな広告戦略があります。高級時計としては比較的低価格帯の商品も取り揃えるニッチなポジションでありながらも、その広告戦略の上手さが、消費者としてはありがたい「手が届く高性能な高級腕時計」という、どこか矛盾めいた魅力のあるブランドたらしめているのです。
前述の1971年の映画『栄光のル・マン』のスティーブ・マックイーンは勿論、「ブラピ」の愛称でお馴染みのハリウッドスター、ブラッド・ピットなどの有名人を巧みに起用し、ラグジュアリースポーツウォッチを手が届く価格帯で普及させます。
日本人アンバサダーの選定センスも絶妙で、「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー01 クロノグラフ」をカッコよくスポーティーに着用するプロサッカーの香川真司選手や、プロテニスプレーヤーの錦織圭選手、大坂なおみ選手など、世界で活躍する一流スポーツ選手がタグホイヤーのアンバサダーを務め、ブランディングに貢献しています。他にも、後述しますが日本人の有名人達に数多く愛されているのが、タグホイヤーのカレラの特長です。
様々な魅力に溢れるタグ・ホイヤーのカレラ。早速購入したい!と販売店や公式サイトを覗いてみると、そのバリエーションの豊富さに戸惑う方も多いでしょう。実際、例えば2021年12月現在、タグ・ホイヤーの公式サイトに掲載されているカレラの種類はなんと75本!ひとくちに「カレラ」と言っても、機能やデザイン、色や素材など様々な違いがあるのです。そこで、ここからはカレラのお気に入りモデルを選ぶコツについて解説いたします。
カレラのお気に入りモデルを選ぶコツは主に3つあります。
カレラのバリエーションの豊富さは、大きな魅力であると同時に、時計愛好家を悩ます点でもあります。カレラを選ぶ際は、上記の3つを軸に絞り込みながら自分好みにチョイスするとよいでしょう。
高級腕時計は見てるだけで恍惚感や没入感を味わえるデザイン性の高さが魅力です。自分の好みの“デザイン”であることは、多くの人にとって時計選びの最優先事項でしょう。
時計の特徴的な“デザイン”は、実は多くの場合、時計自体の“機能”と密接につながっています。
例えばカレラの中でも、モデルによって以下のようなデザイン・機能の違いがあります。
クロノグラフやタキメーター、シンプルな3針モデル、2つ目や3つ目は、時計愛好家の間でも好みやこだわりが分かれる部分なので、思い切って自分の直感や先入観で選ぶのも迷わないためのポイントです。
腕時計の王様ロレックスの看板モデル、コスモグラフデイトナの雰囲気が好きな方は、カレラの中でもきっとタキメーターベゼルを備えた横並び3つ目のクロノグラフに目が行くことでしょう。
こういった見た目のデザインの違いは、ほぼそのまま“機能の違い”に直結しています。
そしてその“機能の違い”は、搭載している“ムーブメントの違い”に起因するものがかなりあります。
次項で詳しく説明いたしますが、例えば、シンプルな3針メンズモデル なら”キャリバー5”か”クォーツ”、 クロノグラフなら”キャリバー16”か”ホイヤー02”、といった具合です。
欲しい機能が特定されている場合は、タグホイヤーのカレラはムーブメントによってシリーズがさらに分かれていますので、そのシリーズに絞り込んで、あとは色や素材、価格などの細かい条件で選ぶのが近道となります。
タグ・ホイヤーの時計を見ていると、モデル名に「キャリバー5」「キャリバー16」といった言葉が含まれていることに気づきます。キャリバーとは「Cal.〇〇〇」と書かれた製造メーカーが管理するために名付けた”ムーブメントの型式番号”を指す言葉です。キャリバーが違えば、カレラのデザインや機能性が変わってきます。知っておくとモデル選びの一助となるでしょう。
2021年11月現在、タグホイヤー カレラの現行75モデルに搭載されている主なキャリバーと主な機能は以下の通りです。
あなたの欲しい機能はどれですか?いくつかシリーズを絞りこめるのではないでしょうか。
前述した通り、生産終了してしまったキャリバー1887やホイヤー01も不動の人気モデルなので要チェックですが、まずは現行モデルから押さえておきましょう。
時計選びにおいて、欲しいモデルが決まっても、最後に悩むことが多いのが実は“色”です。ここではカレラがラインナップしているメインの4色(白・黒・グレー・青)について一般的な知識・イメージなどを解説します。
<長く普段使いしやすい安定感、白(ホワイト)>
定番カラーのホワイトは、ご年配の方にも人気で、お気に入りのカレラを長く愛用したい方にとって魅力的な点です。ただ、スーツと組み合わせた場合、ホワイトの文字盤は割と目立ちやすかったりするのでご注意ください。
<オールマイティーな定番、黒(ブラック)>
高級感あるブラックはスーツにも合わせやすく、メーカーやモデル、老若男女を問わず不動の人気を誇ります。カジュアルな場面でもオシャレのワンポイントとして、オールマイティーな活躍が期待できます。
<服装をコーディネートしやすい万能色、灰色(グレー)>
白と黒の中間色なグレーは、様々なファッションにも浮きづらい万能色です。少し個性的に、様々なファッションとカレラを組み合わせたい方にお勧めなカラーです。
<落ち着きのある控えめな個性、青(ブルー)>
シンプルなカレラのデザインと落ち着いた高級感を醸し出すブルーは、相性バッチリです。もしカレラのブルーカラーをひとめぼれしてしまった場合は、ずっと好きでいられるバランスの良さなので、直感で決めるのも手です。
現行カレラをケースサイズで選ぶ際は、キャリバーごとに展開しているサイズに注目するのがポイントです。
もちろん、生産終了したキャリバー1887やホイヤー01も並行店や中古腕時計市場では多く流通している不動の人気モデルなので、要チェックです。
例えば
「男性だけど小さめなケースサイズを選びたい」
「女性だけどハリウッド女優のように大きなケースサイズを選びたい」
という方には、キャリバー5の36mmやクォーツの36mm、ホイヤー02の39mmモデルあたりがおすすめです。
自分なりのこだわりを強く持ち、納得のいくケースサイズを選ぶことが高級腕時計を選ぶ際に失敗しないポイントです。
それでも迷ってしまった場合は、値段で決めるのもシンプルイズベストな選び方です。
用途や目的に応じて、価格帯で自分に相応しい高級腕時計を選べるのは、タグホイヤーならではの魅力です。
ここまでご紹介してきたポイント以外にも、カレラはモデルによって以下のような仕様や機能の違いがあります。
カレラを選ぶ場合は、自分のこだわりや好みに適した絞り込みをしていくのが重要です。カレラシリーズは、バリエーションも豊富で価格帯も幅広く、高級腕時計の入門に最適なシリーズです。
高級腕時計の知識が豊富になれば、自分なりのこだわりや推しモデルも必ず見つかるので、まずは基本の選び方を参考に、自分なりに納得のいく高級腕時計選びをしてみましょう。
豊富なラインナップとお手頃な価格が魅力なタグホイヤーのカレラシリーズ。廃番モデルを含めると膨大な数に及ぶため、高級腕時計選びにありがちな「迷い」に繋がってしまいます。
人気モデルや有名モデルを予備知識として知っておくことは、高級腕時計を選ぶ際の大きな指針となります。最新モデルや中古市場でも人気のモデルを中心にご紹介します。
ブランドを問わず、高級腕時計選び全般に言えることですが、1つ大きなポイントとなるのが「クロノグラフを選ぶかどうか」です。シンプルな3針モデルかクロノグラフのような多機能モデルか、という違いはデザイン面においてもその腕時計自体の印象を大きく左右します。
タグホイヤー カレラの多くのモデルに搭載されているクロノグラフは、精度・視認性・デザイン性を併せ持ち、初代から搭載されてきた60年近い伝統を誇ります。 もちろんカレラのシンプルな3針モデルの仕上がりにも素晴らしいものはありますが、カレラの中でどのシリーズにするか迷った場合、カレラの魅力が凝縮されたクロノグラフを選んでおけば間違いないのではないでしょうか。
というわけで、まずはクロノグラフの定番モデルを中心にご紹介します。クロノグラフを選ぶポイントとして、「インダイヤルの並び方(横3つ目 or縦3つ目)」と、剝き出しのデザインが魅力の「オープンワークダイヤル」、「ベゼルの種類」などを押さえておきましょう。
カレラの中核をなす、初代カレラのクロノグラフと同じインダイアル配列の横3つ目タイプです。まずはロレックス デイトナやオメガ スピードマスターでも馴染み深い定番、横3つ目タイプのクロノグラフからご紹介します。
タグホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 CBG2A90.BH0653
45mm、セラミック製、スケルトン文字盤、ムーブメント:自動巻きホイヤー02/パワーリザーブ約80時間、100m防水、定価:825,000円
おすすめしたいのは「タグホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02」の中でも、オープンワークダイヤル&タキメーターベゼルつきというメカニカル感が魅力のモデルです。 ステンレススティール製の「CBG2010.BA0662」はケースサイズが42㎜、「CBG2A10.BA0654」も同様にステンレススティール製で、ケースサイズは45㎜。セラミック製の「CBG2A90.BH0653」も45mmで、売れ筋ランキングで見ても10位以内に入る人気モデルです。
伝統のスケルトン文字盤と赤針の融合は、レーシングウォッチとしてのカッコ良さが詰まった珠玉の名作です。ステンレススティールに比べて、セラミックは少し値を張りますが、高級腕時計の最初の一本目はセラミックを推奨します。
セラミックは傷がつきにくく耐蝕性も高いため、アクティブにガンガン普段使いしやすいのが大きな長所です。更に、歯医者でも使用されるほど金属アレルギーになりにくいメリットがあるため、最初の一本目でセラミックを選ぶのは、高額な買い物をする際の「石橋を叩いて渡る」賢い買い方だと言えます。
スケルトン文字盤以外を選びたい方には、44㎜の新作「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 スポーツクロノグラフ」もお勧めです。
ステンレススティール製モデルにはスタンダードな黒文字盤の「CBN2A1B.BA0643」、青文字盤の「CBN2A1A.BA0643」や個性的なグリーン文字盤の「CBN2A10.BA0643」、また一部にローズゴールドを使用し、レザーベルトを合わせエレガントに仕上げた「CBN2A5A.FC6481」などが用意されています。
もう少しエレガントな雰囲気を求める方には、タキメーターベゼルなしの革ベルトモデルはいかがでしょう。5Nローズゴールドプレートでアクセントがつけられたシルバーダイヤルにブラウンのアリゲーターレザーストラップを合わせた「CBN2013.FC6483」や、シックなグレーダイヤルが落ち着いた印象を与える「CBN2012.FC6483」などが候補となるでしょう。
横3つ目タイプの強力な対抗馬は、縦3つ目タイプのクロノグラフです。縦3つ目タイプは、キャリバー16や生産終了のキャリバーホイヤー01、キャリバー1887など、キャリバーの種類も豊富な傾向があるため、中古市場での流通量も多く、自分の好みで選びやすいのも大きなメリットです。
タグホイヤー カレラ キャリバー16 クロノグラフ CBM2110.BA0651
幅41㎜、ステンレススティール製、ブラック文字盤、ムーブメント:自動巻きキャリバー16/パワーリザーブ約42時間、100m防水、定価:528,000円
圧倒的精度で人気の自動巻汎用ムーブメント「キャリバー16」搭載のCBM2110.BA0651。
ポリッシュ&サテン仕上げスティール製ケースに、ブラックセラミック製固定式タキメーターベゼルを備えたレーシングクロノグラフ。 ダイアルとケースに施されたレッドのアクセントが、よりアクティブな印象を与えます。
汎用ムーブメントを採用していることで、完全自社製ムーブメントの「ホイヤー02」搭載モデルよりも定価が抑えられている点も見逃せません。
タグホイヤー カレラ 自動巻クロノグラフ 41mm CV201AR.BA0715
幅41mm、スティール製 ポリッシュ仕上げ、ブルーオパーリン文字盤、ムーブメント:自動巻きCal. 16/パワーリザーブ約42時間、100m防水、参考定価:528,000円(生産終了)
「キャリバー16」搭載のブルーオパーリン文字盤が自慢の「CV201AR.BA0715」も人気のモデルです。また、モーターレース好きにはたまらないレーシーなルックスの「Ref.CV2A1R.BA0799」や、IWCのポルトギーゼクロノグラフを彷彿とさせる高級感ある白文字盤の「Ref.CV2A1AC.BA0738」は、生産終了後も人気を誇る名機です。タキメーターベゼルを取り除き、統一感のあるブラックダイヤルの「CBK2110.BA0715」も売上ランキング上位の常連モデルです。
「ホイヤー01」搭載モデルでは、カレラ キャリバー ホイヤー01 クロノグラフのスタンダードなスケルトン文字盤の「CAR201U.BA0766」や、18Kゴールドとチタンで高級感も味わえる「CAR2A5A.FT6044」も魅力的です。
横3つ目の「ホイヤー02」搭載モデルでスケルトンダイヤルモデルをお勧めしましたが、この美麗な奥行きを感じさせるオープンワークダイヤルの初代と言えば、「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー01 クロノグラフ」です。
タグホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー01 クロノグラフ CAR2A1Z.FT6044
幅45mm、ステンレススティール製、ブラック文字盤、ムーブメント:自動巻きキャリバーホイヤー01/パワーリザーブ約50時間、100m防水、参考定価:638,000円(生産終了)
奥行きと透明感のあるオープンワークダイヤルは、1秒1秒の鼓動と躍動感がムーブメントからひしひしと伝わる人気の文字盤です。緻密な動きは、時の大事さとありがたさが伝わるファンの多い人気モデルです。
ホイヤー01搭載のこちらは縦3つ目のスケルトンモデル。生産終了し、中古市場では定価以下で販売されていますので、ホイヤー02のスケルトンモデルが予算オーバーという方にとっては有力候補となり得るでしょう。
ホイヤー社150周年の高度な自社製ムーブメント「キャリバー1887」を搭載モデルでは、「CAR2A10.BA0799」も人気です。セラミック製のタキメーターベゼルは、2010年登場の伝統モデルで、今もなお美しい光沢を放ち続けます。
縦3つ目タイプは選択肢も多いので、自分の直感で選ぶのが吉です。どれを選んでも魅力的なモデルばかりなのでハズレ無しです。人と違ったデザインを求める方には、少し珍しいカラーリングのブルーオパーリン文字盤CV201AR.BA0715のような生産終了しているレアモデル狙いもありですね。
また、横3つ目同様、上記のようなモデルではスポーティすぎる、と感じる方は、タキベゼルなしの「CBK2115.BA0715」や、レザーベルトモデルの「CBK2112.FC6292」なども検討するとよいでしょう。
個性的なクロノグラフを選びたい方は、横2つ目タイプはユニークでありオシャレな選択肢です。
タグホイヤー カレラ キャリバー36 フライバック クロノグラフ CAR2B10.FC6235
幅43mm、ステンレススティール製、グレー文字盤、ムーブメント:自動巻きキャリバー36/パワーリザーブ約50時間、100m防水、参考定価:1,001,000円(生産終了)
カレラ キャリバー36 フライバック クロノグラフの「CV201AR.BA0715」は、独創的な横2つ目をバランスよくデザインし、黒に近いダークグレーで絶妙な統一感を演出しています。
最初の一本目として強く推奨したいのが、伝統的なクラシックなデザインの3針モデルです。あっさりしたルックスを好む方を含め、シンプルな3針モデルは、どんな場面でも邪魔にならず、買って後悔しない人気モデルです。クロノグラフ等の複雑機構がない分、価格がさらに抑えられる傾向があります。事実として、3針モデルはカレラの人気ランキングでも毎年トップクラスの実績を誇るので、常に有力な候補の一つとして念頭に置いておきましょう。
3針モデルには、後述のデイデイト、デイトにするか、という選択肢があります。
<カレラのデイトとデイデイトの違いと比較>とっさに日付を思い出せない、なんてこと、よくありますよね。スマホを見れば分かる、かもしれませんが、さっと腕に目を走らせれば日付を確認できる、腕時計の日付表示の機能は案外便利なものです。
タグホイヤー カレラ キャリバー5 WBN2112.BA0639
幅39㎜、ステンレススティール製、ホワイト文字盤、ムーブメント:自動巻きキャリバー16/パワーリザーブ約42時間、100m防水、定価:308,000円
この「WBN2112.BA0639」をはじめ、カレラ キャリバー5の2021年新作モデルでは、デイト窓が控えめでありながらもオシャレな6時位置に配置されました。仕事終わりの目安である6時にあるのは、日々仕事の合間に時計を眺める際に、大きな楽しみとしてのプラスアルファになるでしょう。
また、「WAR211A.BA0782」など、3時位置にデイト窓が配置されたカレラ キャリバー5の旧モデルは売れ筋でも圧倒的な人気を誇ります。
シンプルな3針モデルとデイデイトの相性は抜群です。機能性で見ても、膨大な情報に振り回されやすい現代社会において、「時間」と「曜日」を一瞬で確認できるデイデイトの人気モデルは、ぜひ選択肢に加えて頂きたいところ。
<2021年新作 タグホイヤー カレラ キャリバー5 WBN2010.BA0640
幅41㎜、ステンレススティール製、ブラック文字盤、ムーブメント:自動巻きキャリバー5/パワーリザーブ約38時間、100m防水、定価:335,500円
キャリバー5搭載の3針デイデイトモデルも、アイコニックなデザインはそのままに、ケースやブレスレット、インデックスや針など細かい部分をブラッシュアップして、2021年に新作としてリニューアルしています。旧モデルとの一番分かりやすい違いはダイヤルから“CALIBRE 5”のロゴが消えたところでしょう。
タグホイヤー カレラ キャリバー5 WAR201A.BA0723
幅41㎜、ステンレススティール製、ブラック文字盤、ムーブメント:自動巻きキャリバー5/パワーリザーブ約38時間、100m防水、定価:319,000円
実はこの3針モデル+デイデイトのデザイン、クロノグラフに匹敵するかそれ以上の圧倒的人気を誇ります。カラーバリエーションとして、ブラック×ゴールドや、シルバー、ブルーなどもラインナップされています。さらに「WAR201E.BA0723」や「WAR201C.BA0723」など、生産終了モデルであればより予算を抑えることも可能です。
41mmで少し大きく感じる方は、こちらも生産終了モデルですが、キャリバー5の39㎜「WAR211A.BA0782」なども視野に入れてみるとよいでしょう。
スポーティーなカレラのデザインを選びたい方は、GMTモデルを選ぶのも有益な判断です。
タグホイヤー カレラ GMTクロノグラフ CBG2A1Z.BA0658
幅45㎜、ステンレススティール製、ブラック文字盤、ムーブメント:自動巻きキャリバーホイヤー02 GMP/パワーリザーブ約80時間、100m防水、参考定価: 775,500円
ブルーとブラックに塗り分けられたベゼルと赤い矢印のついた針を備え、一見してGMTモデルと分かる現行のタグホイヤー カレラ GMTクロノグラフ。自社製キャリバー ホイヤー02にGMT機能を初搭載し、オープンワークダイヤルからその精緻な動きを堪能することができます。パンチングラバーストラップバージョンの「CBG2A1Z.FT6157」はさらにスポーティな印象です。パワーリザーブも80時間と頼もしい存在ですが、定価もちょっとお高めですので、生産終了モデルに目を向けてみましょう。
タグホイヤー グランドカレラ キャリバー8 WAV5113.BA0901
幅42.5㎜、ステンレススティール製、ブラウン文字盤、ムーブメント:自動巻きキャリバー8/パワーリザーブ約42時間、100m防水、参考定価:453,600円
カレラシリーズのプレミアムコレクションとして製造されていた「グランドカレラ」です。
キャリバー8搭載のグランドカレラ キャリバー8 GMT グランドデイト「WAV5113.BA0901」は、6時位置の回転ディスク式GMT表示と12時位置のビッグデイト窓のデザイン性は、シンプルなタイムバーとのバランスも絶妙です。
タグホイヤーの時計を選ぶなら、従来の常識を覆したトゥールビヨン搭載モデルもツウな選択肢です。トゥールビヨンは腕時計の三大複雑機構の一つであり、この機能を有する時計は1000万円を超えるのが当たり前、という雲上ブランドの高級腕時計の代表格でした。
ところがタグホイヤーは突如100万円台のトゥールビヨンを発表、さらにセラミックケースを使用し軽量化、65時間のパワーリザーブまで搭載。「価格破壊」の言葉がピッタリなトゥールビヨンの革新を引き起こし、腕時計業界の話題をさらいました。
タグホイヤー ホイヤー02T フライングトゥールビヨン CAR5A90.FT6121
幅45㎜、セラミック サンドブラスト加工、ブラック文字盤、ムーブメント:自動巻きホイヤー02T/パワーリザーブ約65時間、100m防水、参考定価: 1,991,000円
近代的なカスタマイズウォッチと言えば、スマートフォンと連動する機能を搭載したコネクテッドウォッチです。カレラ ホイヤー01搭載のコネクテッド モジュラー「SBF8A8001.11FT6076」は、2015年に誕生してから高級腕時計の近未来を予見させる機能性で大人気です。
コネクテッドウォッチは進化も目覚ましく、ゴルフに特化させたコネクテッドウォッチの「SBF8A8031.82EB0172」や健康管理やスポーツトラッキングに役立つ心拍数モニター搭載した「SBG8A10.BA0646」など急速な進歩を遂げています。
今後も機械式時計と合わせて、コネクテッドウォッチも更なる驚きと喜びを私達に届けてくれることでしょう。
リミテッドエディションやスペシャルエディションなどの限定モデルや特別モデルは、希少性の高さは資産価値で考えても有効な選択肢です。レアモデルは見た目のインパクトにも優れているので、コレクター気質の方に特におすすめのモデルです。
タグ・ホイヤー2020年新作 カレラ ダート リミテッドエディション FOR HODINKEE
アストン・マーチン、ポルシェやHodinkeeとのコラボモデル、ジャック・ホイヤーモデル、周年モデルなど実に多くの記念モデルや限定モデルがあり、レギュラーモデルとは違ったデザインが用意されていますので、色々探してみるのも楽しいですよ!弊社ブログでも多数ご紹介していますので、ご購入前にはぜひカレラ関連記事をじっくりお楽しみください!
新しく高級腕時計を購入する際は、サポートやメンテナンスの面が手厚いかどうかも重要です。高級腕時計ブランドは、メーカーごとに戦略やブランドイメージの違いが、サポート面やメンテナンス面でも違いとしてあらわれる傾向があります。
日々のちょっとしたお手入れやメンテナンスは、せっかく購入したカレラの寿命を延ばすことにも繋がるので、予備知識としてマスターして損はありません。
タグホイヤーの場合、国際保証期間は2年間ですが、「日本国内の正規店で購入したタグ・ホイヤーの時計」のみ、エドワードクラブに入会すると最大4年間の国際保証が受けられるので、並行店や中古店で最初の一本目を購入しようか検討している方はご注意ください。
タグホイヤーの人気モデル、カレラシリーズは有名人や芸能人達にも愛されているのが特長です。特に、男女問わず日本の有名人達に人気な点も好感と親しみが持てます。一例を挙げてみましょう。
カレラの各モデルの種類と特徴、機能の違いやエピソードをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか? 高機能と優れたデザイン性を誇るカレラシリーズは、高級腕時計の入門や普段使いの腕時計として重宝する存在です。
同じモデルでも素材や色の違いなどによって人気や資産価値も変化するので、予備知識が深まることでよりカレラの魅力が伝われば幸いです。
もし、貴方の大切なタグホイヤーの高級腕時計を手放したい場合は、国内外の有力バイヤー最大9社が競い合って査定を行うピアゾにお任せください。カレラはタグホイヤーを代表するモデルであり、常に中古流通市場でも一定の人気を保っており、高額買取が期待できるモデルです。
ピアゾでは9社まとめて査定結果を受け取ることができますので、タグホイヤーのカレラを自分の任意のタイミングで一番高く売る事が可能です。ピアゾの一括査定実績において、カレラCAR2110.BA0720で110,000円の買取価格差がついたケースもございます。カレラの買取実績や一括査定については以下のリンクからぜひご確認ください。
大切な高級腕時計タグホイヤーの調子が悪い場合、思い切ってピアゾへの買取はいかがでしょうか?
腕時計の調子が悪い場合、「修理」と「買取」の二択になりますが、タグホイヤーの長所である「リーズナブルで高性能な高級腕時計」という部分が、修理コストに見合わない、という事態に陥りがちです。海外高級ブランドの腕時計は、修理費が数万円程度と高額になる場合が多く、新しい腕時計を買った方が安上がり、とまでは言いませんが、ちょっと二の足を踏んでしまうことはあるかもしれません。
また、壊れた(壊れかけの)タグホイヤーの場合、買取不可としたり、修理代を加味して極端に近い買取価格を提示する業者もいます。愛用のタグホイヤーの時計の調子が悪い場合、注意すべき点や対処方法について事前に知識を深めた上で、買取の判断を下すのが重要です。時計買取のピアゾなら自社で修理工房を持つ業者や、部品買取(パーツ取り)をしている業者などと提携しているため、壊れたタグホイヤーでも一括査定を行うことで、高額で買取をした実績が多数ございます。 「壊れているから・・・」と諦める前に、一度時計買取のピアゾにご相談ください!
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