更新日：2021年06月03日
ロレックス ヨットマスター 37 ロレジウム 268622の実機レビューをお届けします！
1992年、スイスのバーゼルにて、発表された「ヨットマスター」シリーズ。これまでのスポーツモデルとは異なる豪奢なデザイン性を持つことから、ヨットマスターの登場は時計愛好家の間で大いに話題にのぼりました。
そもそも、ヨットセーリングを楽しむセレブ層のために生み出された高級ライン。そのためスポーツモデルとしては異例の、オールステンレスモデルの採用はほぼなし。
1997年にイエローゴールド×ステンレススティールのコンビ(ロレゾール)モデルを発表しましたが、かなりの高額……。1999年にプラチナ×ステンレススティールモデル「ロレジウム」を発売したことから、手に入れやすいラグスポ的立ち位置を獲得し、ますますファンを増やすこととなりました。
そんなヨットマスター 37 ロレジウム Ref.268622を実機レビュー！
ロレックス ヨットマスター 37 ロレジウム 268622を実際に見てみましょう。
落ち着いた色味の文字盤は、通称「ダークロジウム」。ロレックスがプラチナとそのほか素材を独自配合したことで生み出されたカラーリング。プラチナ特有の白っぽいシルバーはそのままに、グレーのモダン要素が追加されています。放射状に輝くようなスレートダイヤルは、金属の良さを最大限に引き上げてくれるような美しさです。
そこに爽やかな水色の秒針が何とも言えないアクセントになっています。機能はスポーツプロフェッショナル、デザインはエレガンスといった図式であったヨットマスターに、クールさと爽やかさを加えたモデルです。
暗所ではこのような形。幅広の針と三角形、円形、長方形といったシンプルな形のインデックスには、ブルーの光を放つ長時間継続の発光素材が採用。しっかりと視認性を確保しています。
ヨットマスターの意匠は、特にベゼルに特徴が現れます。サブマリーナ同様に回転ベゼルを搭載していますが、こちらは両方向回転式。2つのブイの間のセーリング時間などが計測できる機能的なベゼルです。
サンドブラスト仕上げのマット地がカッコイイですね！ さらに目盛が立体的にエンボス加工されたデザイン。慣れれば手で触れただけで目盛りが読めそう。ベゼル周りのカッティングも操作性向上にひと役買っています。
比較的大振りなベゼルであっても、ケース直径37ミリの小ぶりなサイズ感によって上品さを損ないません。
埋め込み式のりゅうずも手の動きを邪魔しません。横から見るとベゼルのエンボスが一目瞭然ですね。
9時側のケースはフラット。ほれぼれするほどの光沢感です。ケース等に使用されている「ロレジウム」はロレックスの造語で、ロレックス＋オイスタースチール＋プラチナのこと。ヨットマスターシリーズにのみ採用されるコンビネーションで、鏡面磨きをした際の透明感のある光沢と、白っぽい上品な輝きはさすがです。
裏蓋はロレックス独特のつるっとしたタイプ。余計なものは一切ありません。
ブレスは鏡面磨きとポリッシュ仕上げが組み合わさったタイプ。中留にはセーフティキャッチ付オイスターロック、イージーリンク付き。イージーリンクによって、約 5 mmの調整が簡単にかないます。
ラグジュアリーとは言え基本的にはプロフェッショナルモデルの扱いなので、オイスターケース・ブレスレットを搭載しており、防水性能は100m。また、現行モデルでは耐磁性や耐衝撃性・メンテナンス性といった面でハイスペックなムーブメントを搭載しています。
現在新品・中古ともに定価より高値をたたき出す人気モデルです。人気の為生産がおいつかず、現行品でありながら徐々に値を上げてきました。これからも相場から目が離せない大注目のモデルです！
| モデル | ヨットマスター 37 ロレジウム
Yacht-Master Roresium |
|---|---|
| 型番（Ref.） | 268622 |
| ムーブメント | パーペチュアル、機械式、自動巻 Cal.2236 |
| 駆動時間 | 最大巻上時約55時間持続 |
| 精度 | 日差 － 2 ～ ＋ 2 秒（ケーシング後） |
| 防水 | 100 m／330 フィート防水 |
| ケースサイズ | 直径37 mm |
| 素材 | ロレジウム - オイスタースチール＆プラチナ |
| バンド | オイスター（3 列リンク） ※オイスタースチール素材 |
| ダイヤル | スレートグレーダイヤル（ダークロジウム） |
| 主な機能 | 中央に時針、分針、秒針 瞬時に変わる日付表示 日付の早送り機能 秒針停止機能による正確な時刻設定 |
| 定価 | 1,188,000円(税込） |
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