ロレックス デイトナ Ref.6239買取なら時計9社一括査定で高く売る

コスモグラフ デイトナ　ref.6239は、1950年代末～60年代後半に掛けて発売されていた、記念すべきデイトナのファーストのモデルです。

1960年代、世界的にカーレースが盛んに開催されるようになり、デイトナの前身といわれるプレ・デイトナ　3カウンタークロノグラフ『CHRONOGRAPH Ref.6238』が誕生。
次々とヒットを生み出したロレックスが唯一苦戦を強いられていたのがクロノグラフ分野ですが、 1963年に満を持して“6239”“6241”を投入しました。

文字盤とインダイヤルを反転色にする、タキメーターベゼルを目立たせるなどの主張の強いデザインを採用。その結果、瞬く間に人気モデルとなりました。

第1世代の「コスモグラフデイトナ」“6239”“6241”。
2コレクションの違いといえば、6239がステンレススティールベゼル、そして6241がプラスチックべゼルという点、その他のスペックは同じです。
更にタキメーターのメモリも150から200までの間がステンレススティールベゼルでのほうがより細かく刻まれており、この仕様は第3世代まで受継がれています。

また文字盤に配されているインデックスは、バーインデックスとトリチウム夜光を塗布したドットを使ったインデックスを採用。
クロノグラフ針用のメモリは1/5秒ごとに印されています。

プレ・デイトナ『CHRONOGRAPH Ref.6238』とは？

3カウンタークロノグラフのプレ・デイトナRef.6238は、バルジュー社のcal.72をベースに改良された手巻きムーブメントcal.72Bを搭載していました。
タキメーター表示はデイトナと違い、ベゼルではなく、ダイヤル外周に配置され、航空機を意識していたのか、数値はなんと1000まであります。
時速1000kmって！現行のデイトナでもタキメーター表示は400までですから、すごい数値ですよね。
またROLEXロゴの下に「CHRONOGRAPH」と記載があるのみで、まだオイスターケースでもありません。

デイトナ ref.6239搭載ムーブメントCal.72B、Cal.722-1について

Cal.72Bは、ムーブメント製造会社であるバルジュー社のクロノグラフ手巻きムーブメントCal.72をベースにロレックスが独自改良したもの。
バルジュー社製Cal.72系は、当時の他社製クロノグラフにも数多く採用されたムーブメントで、毎時18,000振動、17石。
精度調整装置として一般的なテンプの緩急針を外し、マイクロステラスクリューに換装するという、ロレックスらしい改良が施されています。
また、クロノグラフの制御パーツにはコラムホイール、伝達方式に水平クラッチを採用しています。

また、後に落下などの強い衝撃を受けたとき、テンプにヒゲゼンマイが絡まないようプレートが備わったCal.722-1へとマイナーチェンジが施されましたが、プレート付きのCal.72BやプレートなしのCal.722-1の存在も確認されており、マイナーチェンジの正当な理由は謎となっています。
絡み防止プレートは折れやすかったため、修理時になくしたものも多いという話もあります。

デイトナ ref.6239タキメーターベゼルについて

レアポイントの評価が高いタキメーターベゼルについてもう少し詳しくお話します。
3タイプのタキメーターベゼルが存在し、「時速300km表記“725”あり」は最初期に製造されたベゼルで、時速300kmまで計れるタキメーターに“725”の数字が刻印されているタイプ、「時速300km表記“725”なし」は最大で時速300kmまで計測ができるが、次の数値である“725”がドットのみになっている仕様。
“725”ありに次ぐ時代のベゼル。「時速200km表記」メタルベゼルモデルよりも後発でリリースされたプラスチックベゼルモデルと、時速200kmまでが刻印されたレギュラータイプとなります。

希少性という観点からは、「300表記」のほうが上です。

デイトナ ref.6239　モデル表記について

更に注目のレアポイントが”DAYTONA”のモデル名表記です。
「COSMOGRAPH表記」は前身となったref.6238と同じく、12時位置にROLEXのロゴと“COSMOGRAPH”のみをプリントした初期型のレアダイヤル。
正式名称が「デイトナ」ではなく、「コスモグラフ」との見方もできます。
「COSMOGRAPH&DAYTONA表記」はROXEXロゴと「COSMOGRAPH」、さらに「DAYTONA」が入り、引き締まった印象。正式なデイトナが名称であることをアピールしました。
「DAYTONA」の位置は当初12時位置のロゴ下でしたが、のちに6時位置の12時間計の上に表記されるようになります。
これがいわゆる「ビッグデイトナ」ですが、その後メンテナンスでダイヤル交換が必要となったときに用意されたものは表記がやや小さく「スモールデイトナ」と呼ばれます。
人気という面では「ビッグデイトナ」が上です。

デイトナ ref.6239の防水性能について

初代と2代目はオイスター構造ではなく、プッシャーは非ねじ込み式となっています。
防水性は劣りますが、瞬時にクロノグラフを使用するには便利になっています。

デイトナが初めて「オイスター」を冠するのは第3世代のref.6265＆ref.6263からです。

デイトナ ref.6239のポールニューマンダイヤルついて

ref.6239にもレアダイヤルとしてアンティーク市場で特に評価の高い『ポールニューマンダイヤル』（別名 エキゾチックダイヤル）が存在します。
ハリウッド俳優であり、レーサーでもあった故ポール・ニューマンが愛用したことからこう呼ばれています。
通常ののダイヤルと比べると、インダイヤルのアラビア数字は独特の書体でサイズも大きく、また夜光塗料はインデックスの内側に塗布されています。

デイトナ ref.6239の高額落札モデルについて

2015年時計専門のアンティコルム・オークションでは、デイトナ・ポールニューマン Ref.6239 ティファニーダブルネームモデルが、約3,036万円 で落札されました。
ティファニーとのダブルネームということもあって、レア度は最高ランクです。

また2013年に遡りますが、ジュネーブで開催されたクリスティーズ・オークションにて、タキメーターは300kmまで備え、さらにダイヤル外周にクロノグラフと併用することで心拍数や脈拍数が計れる「パルスメーター」をブルーの文字で配置した希少なデイトナref.6239が、なんと約8200万円にて落札されました。

このように、ダイヤルのちょっとしたディテールの違いで、とんでもない高額がつくこともあるデイトナref.6239.
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