更新日:2025年04月17日
2025年4月1日から7日まで開催された「Watches&Wonders Geneva 2025(ウォッチ&ワンダー ジュネーブ 2025)」にて、カルティエ(Cartier)の新作時計が発表されました。パリ発の高級ジュエリーブランドであるカルティエは、サントスをはじめとする実用時計からジュエリーウォッチまで様々なモデルを展開しています。新作では代表コレクションである「タンク ルイ カルティエ」やメゾンを象徴する「パンテール ドゥ カルティエ」のほか、個性あふれる魅力的なモデルが勢揃いしました。この記事ではカルティエ2025年新作のスペックをはじめ、デザインや機能の特徴をまとめて紹介します。
フランスの高級宝飾ブランド・カルティエの腕時計を着用している有名人と、その着用モデルについて紹介します。
2024年11月に発売されたカルティエの秋冬新作について、今注目のミニモデルを中心に画像、スペック表付きで紹介します。
カルティエブティックの日本オープン50周年を記念して発売された、2024年の日本限定モデルを紹介します。
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「タンク ア ギシェ(Tank à Guichets)」は1928年に初めて登場し、その先進性から注目を集めてきました。そのデザインとは、ダイヤルの針を排除し、小窓(ギシェ)から覗く数字・目盛りによって時刻を表示するというものです。鉄道と自動車の到来に伴い日常生活のペースが上がり、素早く時刻を確認する必要性が高まったため、このようなデザインは非常に画期的なものでした。
希少価値が高く入手の難しいシリーズですが、この度カルティエは伝説的なモデルを再解釈する「カルティエ プリヴェ」の新作ウォッチとして、「タンク ア ギシェ」の限定モデルをリリースしました。
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発表されたのは2タイプの4モデル。一方は1928年のデザインを引き継ぎ、12時位置に時表示、6時位置に分表示を配置しています。ケースはプラチナ・イエローゴールド・ピンクゴールドの3種類です。もう一方は小窓が斜めに配置された200本限定モデルで、10時位置に時表示、4時位置に分表示を配置しています。ケース素材はプラチナです。
ダイヤルがほとんど見えないためケース面積が広く、通常のタンクよりも金属の重厚さが感じられます。無機質な感触や、他とは異なる時計を身に着けたい方におすすめです。
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1928年と同様、リューズはどちらも12時位置に配置されています。ケースとストラップの間に隠れるようにデザインされており、スマートな印象です。
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タンク ア ギシェの過去モデルには、ラグのラインに沿って切れ込みが入り、ブランカード(担架)のようなフォルムを形成していたものもありました。しかし新作ではその切れ込みがなくなり、より平面的で個性的な雰囲気をまとっています。また、ダイヤルを覆うケース全面にはヘアライン仕上げ、面取り部分にはポリッシュ仕上げが施されています。
ムーブメントは手巻き式の「9755MC」を搭載。こちらは新作に向けて特別に開発されたもので、ギシェのデジタル表示を可能にしているジャンピングアワーと分表示を備えています。
小窓の配置がオリジナルに忠実な3タイプのうち、イエローゴールドにグリーンのアリゲーターストラップを合わせたモデル。ゴールドの面積が広いため、存在感が強いです。時分目盛りもストラップと同じグリーンカラーで表記されています。
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『タンク ア ギシェ(CRWGTA0234)』、7,590,000円。
イエローゴールドケース、37.6 × 24.8mm、厚さ6mm。手巻き Cal. 9755 MC搭載、パワーリザーブ約42時間、非防水。2025年9月発売予定。
ピンクゴールドにダークグレーのアリゲーターストラップ、ダークグレーの時分目盛りを合わせたモデル。色味が柔らかく、落ち着いた印象です。
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『タンク ア ギシェ(CRWGTA0235)』、7,590,000円。
ピンクゴールドケース、37.6 × 24.8mm、厚さ6mm。手巻き Cal. 9755 MC搭載、パワーリザーブ約42時間、非防水。2025年9月発売予定。
プラチナケースにボルドーのアリゲーターストラップ、ボルドーの時分目盛りを合わせたモデル。控えめなシルバーにボルドーが映え、遊び心も感じられるデザインに仕上がっています。
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『タンク ア ギシェ(CRWGTA0236)』、8,844,000円。
プラチナケース、37.6 × 24.8mm、厚さ6mm。手巻き Cal. 9755 MC搭載、パワーリザーブ約42時間、非防水。2025年9月発売予定。
小窓が斜めに配置されたプラチナケースの限定モデル。一本一本に個別番号が入っており、特別感を味わいたい方にもおすすめです。モノトーンのシンプルなカラーリングに、時分目盛りのボルドーがアクセントとなっています。
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『タンク ア ギシェ(CRWGTA0237)』、9,702,000円。
プラチナケース、37.6 × 24.8mm、厚さ6mm。手巻き Cal. 9755 MC搭載、パワーリザーブ約42時間、非防水。世界200本限定、2025年9月発売予定。
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カルティエを代表するウォッチコレクション「タンク」から、3代目ルイ・カルティエの名を冠した「タンク ルイ カルティエ(TANK LOUIS CARTIER)」のラージモデル(LMサイズ)が発表されました。初代タンクから数年後に登場した「タンク ルイ カルティエ」は直線的でありながら角の取れたケースが特徴的で、その後のタンクシリーズのデザインベースにもなっています。また、タンクの最上位モデルとしても知られており、貴金属のケースに天然石のサファイアカボションを備えています。
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新たに追加されたのはイエローゴールドとピンクゴールドの2種類。待望の自動巻きムーブメント「キャリバー1899 MC」を搭載し、現行モデルのサイズアップを図りました。現行のラージモデルは33.7mm×25.5mmですが、新作は38.10×27.75mmとなります。40mm超の大型時計ではないものの、かつて「XLジャンボ」と呼ばれた自動巻きモデルが35mm×28mmであったことを踏まえると、十分な進化と言えるでしょう。タンクデビューを検討されており、大きくて存在感のある時計をお求めの方にはぴったりのモデルです。
文字盤はローマンインデックスにレイルウェイのミニッツトラックを合わせ、ブルースティール針を配した王道のデザインです。しかし、ダイヤル表面のデザインはクォーツや手巻き式モデルと異なり、サンバースト仕上げのような放射状の模様が施されています。
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このほか、公式YouTubeの動画には2本のタンクが映っています。ケース外観からしてタンクLCかタンクマストのどちらかであると思われますが、シルバーケースの時計はルビーのカボションを備えています。すなわち、ケースがプラチナ製であるため、おそらく2本ともタンクLCでしょう。文字盤にはLMモデルと同様にサンバーストの模様が施され、インデックスや目盛りは排除されています。
上品なピンクゴールドにセミマットブラウンのアリゲーターストラップを合わせたモデル。温かみのあるカラーリングが魅力です。
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『タンク ルイ カルティエ(CRWGTA0346)』、2,362,800円。
ピンクゴールドケース、38.10×27.75mm、厚さ8.18mm。自動巻き Cal. 1899 MC搭載、パワーリザーブ約38時間、日常生活防水。2025年9月発売予定。
イエローゴールドにセミマットグレーのストラップを合わせたモデル。コントラストが強く高級感のある組み合わせです。
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『タンク ルイ カルティエ(CRWGTA0357)』、2,362,800円。
イエローゴールドケース、38.10×27.75mm、厚さ8.18mm。自動巻き Cal. 1899 MC搭載、パワーリザーブ約38時間、日常生活防水。2025年9月発売予定。
タンク ルイ カルティエ(タンクLC)の魅力をはじめ、その他のタンクシリーズに比べて高価な理由やモデルの選び方、資産価値などについて解説します。
1904年、飛行士アルベルト・サントス=デュモンのために作られた「サントス」は、世界初の実用腕時計として知られています。角の丸いスクエア型のケースに、ビス留めされたベゼルが特徴的です。サントスコレクションは1911年に一般発売されて以降、素材やデザインを変えながら幅広いラインナップを展開してきました。今回新作として発表された「サントス デュモン テクスチャード アビエーション(SANTOS-DUMONT)」の3モデルは、サントス・デュモンが設計した飛行機「ドゥモワゼル号」に用いられた素材からインスピレーションを得ています。サイズは全てXLで、ムーブメントは手巻き式です。
タンクに比べて主張の強いサントスですが、その中でも縦46.6×横33.9mmの大型モデルですので、腕元での存在感はかなりのものでしょう。とにかく目立つ時計が欲しいという方や、ロマンのある時計に惹かれるという方におすすめです。
航空機の骨組みの木材をイメージしたイエローゴールドモデル。レーザー加工によって放射状のウッドエフェクトを作り出し、ゴールドカラーのガルバニック層を重ねました。セミマットのゴールデンブラウンアリゲーターレザーストラップを合わせており、木の温かみが感じられるカラーリングです。リューズにはサファイアのカボションをセットしています。
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『サントス デュモン(CRWGSA0111)』、2,838,000円。
イエローゴールドケース、縦46.6×横33.9mm、厚さ7.5mm。手巻き Cal. 430 MC搭載、パワーリザーブ約38時間、日常生活防水。2025年発売予定。
飛行機の翼に用いられるリネン(麻)をイメージしたピンクゴールドモデル。ダイヤルには縦横に筋目のあるリネンパターンのスタンプ加工が施されており、淡いベージュカラーに仕上がっています。ストラップは柔らかな色味のトープグレーを採用。リューズにはサファイアカボションがセットされています。
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『サントス デュモン(CRWGSA0112)』、2,838,000円。
ピンクゴールドケース、縦46.6×横33.9mm、厚さ7.5mm。手巻き Cal. 430 MC搭載、パワーリザーブ約38時間、日常生活防水。2025年発売予定。
真鍮の燃料タンクやパイプをイメージし、コッパーダイヤルを合わせたプラチナモデル。 パッと目を引くコッパーカラー(銅色)のダイヤルに同心円状のブラッシュ仕上げが施されています。ストラップはダークブラウンのアリゲーターレザー。リューズにはプラチナモデルならではのレッドルビーカボションがセットされています。
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『サントス デュモン(CRWGSA0113)』、3,682,800円。
プラチナケース、縦46.6×横33.9mm、厚さ7.5mm。手巻き Cal. 430 MC搭載、パワーリザーブ約38時間、日常生活防水、世界200本限定。
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同じく「サントス デュモン」のXLサイズ(エクストララージ)に、18Kイエローゴールドを使用した二つのモデルが追加されました。一方はイエローゴールドとステンレススティールのコンビモデル、もう一方はイエローゴールド無垢のモデルです。放射状に輝きを放つサンレイ仕上げのシルバーダイヤルを合わせ、細身のローマンインデックスでエレガントに仕上げています。8個のビス留めの意匠も健在です。
先ほどの「テクスチャード アビエーション」よりもシンプルな大型時計が欲しいという方は、こちらのタイプを選ぶのも良いでしょう。
ステンレススティールのミドルケースとイエローゴールドベゼルのコンビモデル。ビスはスティール製で、ストラップはブラックのアリゲーターレザーを合わせています。
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『サントス デュモン エクストララージ(CRW2SA0034)』、1,531,200円。
18Kイエローゴールド×ステンレススティールケース、縦46.6×横33.9mm。手巻き Cal. 430 MC搭載、パワーリザーブ約38時間、日常生活防水。
イエローゴールドの無垢モデルで、ベゼルのビス留めもYG製です。ブルーのレザーストラップと針・カボションの青が調和し、統一感が生まれています。
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『サントス デュモン エクストララージ(CRWGSA0108)』、2,745,600円。
18Kイエローゴールドケース、縦46.6×横33.9mm。手巻き Cal. 430 MC搭載、パワーリザーブ約38時間、日常生活防水。
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2023年に登場した「サントス デュモン マイクロローター スケルトンウォッチ」から、3本の新作モデルが発表されました。こちらはサントスのケースにスケルトン仕様のダイヤルを合わせており、ケースバックを開かずにムーブメントを鑑賞することが可能です。8時位置には飛行機を模した精巧なマイクロローターが置かれ、アルベルト・サントス=デュモンへのオマージュを感じるとともに機械美を楽しむことができます。繊細で芸術的なムーブメントは、カルティエの技術と芸術性の賜物です。
新作はダイヤ付きのホワイトゴールドモデルに加え、イエローゴールドモデルおよびブラックラッカー仕上げを施したステンレススティールモデルがラインナップされています。
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『サントス デュモン マイクロローター スケルトンウォッチ(CRHPI01631)』、8,052,000円。
ホワイトゴールドケース、縦43.5×横31.4mm、厚さ8mm、ベゼルにダイヤモンド。自動巻き Cal. 9629 MC搭載、パワーリザーブ約44時間、日常生活防水、世界150本限定。
華やかなイエローゴールドを使用していますが、マイクロローターやストラップがグレーを基調としているため、全体としては派手すぎない印象です。
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『サントス デュモン マイクロローター スケルトンウォッチ(CRWHSA0043)』、6,468,000円。
イエローゴールドケース、縦43.5×横31.4mm、厚さ8mm。自動巻きCal. 9629 MC搭載、パワーリザーブ約44時間、日常生活防水。
ブラックラッカー仕上げが施されたステンレススティールケースに、ブルースティールやブラックレザーを組み合わせています。ラッカーのつるりとした質感が独特の魅力を放つ限定生産モデルです。
『サントス デュモン マイクロローター スケルトンウォッチ(CRWHSA0044)』、5,095,200円。
ブラックラッカー仕上げのステンレススティールケース、縦43.5×横31.4mm、厚さ8mm。自動巻きCal. 9629 MC搭載、パワーリザーブ約44時間、日常生活防水、限定生産。
1996年に発表された「タンクフランセーズ(TANK FRANCAISE)」は、初めてケース一体型のメタルブレスを採用したコレクションです。2023年にさらなるアップデートが加えられ、より洗練されたデザインに仕上がりました。今回発表されたモデルはサントスと同様、スケルトン仕様のダイヤルを備えています。香箱やテンプなどの機械的なパーツを鑑賞できるほか、ヘアライン仕上げが施されたオープンワークのダイヤルにより、時刻を視認することも可能です。ダイヤル外周にはレイルウェイのミニッツトラックが配置されています。
ラインナップはステンレススティールとピンクゴールドの2種類で展開。サイズは縦36.7×横30.5mmのラージモデルです。
ヘアライン仕上げのステンレススティールケースに一体型のメタルブレスを合わせたモデル。ブルースティール針やサファイアのカボション、赤ネジが鮮やかに映えています。
『タンク フランセーズ スケルトンウォッチ(CRWHTA0025)』、4,435,200円。
ステンレススティールケース、縦36.7×横30.5mm、厚さ9.2mm。手巻き Cal. 9630 MC搭載、パワーリザーブ約72時間、日常生活防水、数量限定。
ヘアライン仕上げのピンクゴールドケースにダークブルーのアリゲーターストラップを合わせたモデル。スケルトンダイヤルの複雑な表情も相まって、豪奢な印象の一本です。
『タンク フランセーズ スケルトンウォッチ(CRWHTA0027)』、8,118,000円。
ピンクゴールドケース、縦36.7×横30.5mm、厚さ9.2mm。手巻き Cal. 9630 MC搭載、パワーリザーブ約72時間、日常生活防水、数量限定。
「パンテール ドゥ カルティエ(Panthère de Cartier)」は、メゾンのアイコンであるパンテール(豹)をモチーフにしたジュエリーウォッチコレクションです。リンクを繋ぎ合わせたしなやかなブレスや、豹の体を思わせる曲線的なケースサイドが特徴的です。アクセサリーのように優雅で美しく、実用性も兼ね備えています。
2025年の新作はブレスレットのリンクにブリリアントカットダイヤモンドがセミパヴェセッティングされており、光を受けて繊細な輝きを放ちます。ダイヤルはシンプルなホワイトカラーで、華やかながら日常使いも可能です。サイズ・カラー違いで4モデル(YGスモール・YGミディアム・PGスモール・PGミニ)が展開されています。
イエローゴールドのスモール(SM)モデル。小ぶりながら、煌びやかで存在感があります。白地に黒のローマンインデックスはコントラストが強く、視認性も十分です。
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『パンテール ドゥ カルティエ(CRWJPN0059)』、7,128,000円。
18Kイエローゴールドケース、縦30.3×横22mm、厚さ6.05mm、ベゼル・ブレスレットにブリリアントカットダイヤモンド179個。クォーツ式、日常生活防水。2025年9月発売予定。
イエローゴールドのミディアム(MM)モデル。文字盤が大きく見やすいため、実用性を重視する方にはこちらがおすすめです。
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『パンテール ドゥ カルティエ(CRWJPN0060)』、8,580,000円。
18Kイエローゴールドケース、縦36.5×横26.7mm、厚さ6.8mm、ベゼル・ブレスレットにブリリアントカットダイヤモンド187個。クォーツ式、日常生活防水。2025年9月発売予定。
ピンクゴールドのスモール(SM)モデル。華やかで温かみのあるケースが、ダイヤモンドの輝きを優しく包み込んでくれます。
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『パンテール ドゥ カルティエ(CRWJPN0061)』、7,128,000円。
18Kピンクゴールドケース、縦30.3×横22mm、厚さ6.05mm、ベゼル・ブレスレットにブリリアントカットダイヤモンド179個。クォーツ式、日常生活防水。2025年9月発売予定。
ピンクゴールドのミニモデル。細身で小ぶりなケース・ブレスレットはアクセサリーとして身に着けるのにもぴったりです。
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『パンテール ドゥ カルティエ(CRWJPN0063)』、5,570,400円。
18Kピンクゴールドケース、縦25×横20mm、厚さ6mm、ベゼル・ブレスレットにブリリアントカットダイヤモンド175個。クォーツ式、日常生活防水。2025年9月発売予定。
シマウマとトラをモチーフに採用し、全身に個性的なパターンをあしらった「パンテール ドゥ カルティエ アニマルモチーフ」。鮮やかなカラーコンビネーションと大胆なデザインによって、野生の動物の力強さや美しさを感じられます。
ダイヤルやブレスレットのジュエリーセッティングは極めて精緻な作業です。時計1本につき、ダイヤルにはダイヤモンド145個をスノーセッティング、ブレスレットにはブリリアントカットダイヤモンド314個とスペサルタイト86個をセッティングしており、一つひとつ研磨してセットするためには110時間以上を要します。また、ラッカー加工はメゾンの職人が手作業で慎重に行い、高温焼成によって仕上げています。
大小さまざまなダイヤモンド・オレンジスぺサルタイト・イエロースぺサルタイトをセットし、ブラックラッカーとゴールドブラウンラッカーによってゼブラ柄とトラ模様を表現しています。
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『パンテール ドゥ カルティエ アニマルモチーフ(CRHPI01698)』、23,760,000円。
18Kピンクゴールドケース、縦36.5×横26.7mm、厚さ6.8mm、ダイヤルにスノーセッティングダイヤモンド145個、ブレスレットにブリリアントカットダイヤモンド314個&スぺサルタイト86個。クォーツ式、日常生活防水。2025年9月発売予定。
「パンテール ジュエリーウォッチ(Panthère Jewellery Watch)」は、時計でありジュエリーでもあるという、カルティエならではの特別なクリエイションです。メゾンの象徴であるパンテールをデザインに組み込み、独創的な作品を数多く生み出してきました。
今回発表されたのは、パンテールの彫刻と「トワ エ モア」のブレスレットを融合したバングル型の時計。一方には立体的なパンテールが、もう一方には丸みを帯びたスクエア型の文字盤が配置されています。滑らかなイエローゴールドモデルと、パヴェダイヤによって覆われたホワイトゴールドモデルの2タイプ展開です。
文字盤に向かって飛びかかる豹の姿が精巧に彫刻されており、これだけで一つの芸術作品と呼べる仕上がりです。しなやかでたくましい筋肉や凛々しい顔立ちなどディテールの再現性が高く、見れば見るほど引き込まれていきます。
ホワイトゴールドモデルでは、パンテールの斑点を表したオニキスの周囲にペラージュセッティングが施されています。これはメゾン独自の技術であり、メタルを引き延ばして極小の糸状にすることで、豹の繊細な毛並みを表現しています。また、全体で約1100個のダイヤモンドがセッティングされており、加工、研磨、セッティングには270時間もの時間を要しました。
両モデルともインデックスのないシンプルな文字盤で、ジュエリーとしての役割が大きいものと思われます。メゾンの伝統と創造性を集約した芸術作品の一つと言えるでしょう。
ポリッシュ仕上げのイエローゴールドにブラックラッカーの斑点を施しています。目にはツァボライト、鼻にはオニキスを使用しました。文字盤はシンプルなブラックラッカーで、12時位置にワンポイントのダイヤモンドインデックスを配置。その周りをパヴェダイヤベゼルで飾り立て、コントラストを強調しています。
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『パンテール ジュエリーウォッチ(CRHPI01706)』、12,342,000円。
イエローゴールドケース、縦17.9×横17.6mm、ベゼル・文字盤にパヴェダイヤモンド23個、目にツァボライト、鼻にオニキス。クォーツ式、日常生活防水。2025年9月発売予定。
文字盤およびバングルに1100個以上のダイヤモンドをパヴェセッティングしたホワイトゴールドモデル。目にはエメラルド、鼻と斑点部分にはオニキスを使用しています。ハイジュエリーとしての色が濃く、パーティーシーンなどで活躍することでしょう。
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『パンテール ジュエリーウォッチ(CRHPI01713)』、32,604,000円。
ホワイトゴールドケース、縦17.9×横17.6mm、パンテール・ケース・文字盤にダイヤモンド1103個、目にエメラルド、鼻と斑点にオニキス。クォーツ式、日常生活防水。2025年9月発売予定。
カルティエの魔法によって、ゴールドやダイヤモンドを創造的なフォルムへと変容させた「トレサージュ(Tressage)」ウォッチ。メゾン初の女性クリエイティブディレクターであるジャンヌ・トゥーサンにオマージュを捧げた新たなコレクションです。タンクやサントスに見られる幾何学的・直線的なラインではなく、極めて曲線的な螺旋状の彫刻をサイドにあしらっています。その大胆なフォルムは意外にも腕元に馴染み、アクセサリーとしてファッションを引き立ててくれることでしょう。
螺旋状のフォルムに挟み込まれるような形でレクタンギュラーの文字盤が顔を覗かせており、2針によって時刻を確認することができます。
今回登場したのは素材やカラー違いの4タイプ。イエローゴールドが2モデル、ホワイトゴールドが2モデルで、宝石によってデザインに変化が加えられています。また、それぞれに2本ずつシャイニーレザーストラップが付属しています。
ブラックラッカーダイヤルに螺旋状のイエローゴールドを合わせています。4タイプで唯一ダイヤを使用していないモデルですが、ゴールドとブラックのコントラストが品格や高級感を演出してくれます。ストラップはシャイニーブラックレザーとブラックスムースレザーの2本を付け替え可能です。
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『トレサージュ ドゥ カルティエ(CRHPI01689)』、6,336,000円。
イエローゴールドケース、縦56.2×横25.7mm、厚さ11.5mm。クォーツ式、日常生活防水。2025年9月発売予定。
イエローゴールドとダイヤモンドが交互に現れる螺旋状のフォルムに、スノーセッティングのダイヤ文字盤を合わせたモデル。シャイニーベージュのレザーストラップとの組み合わせは、明るく華やかな印象を与えてくれます。そのほか、ブラックスムースレザーの2本のストラップが付属しています。
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『トレサージュ ドゥ カルティエ(CRHPI01690)』、12,012,000円。
イエローゴールドケース、縦56.2×横25.7mm、厚さ11.5mm、螺旋状のフォルムにダイヤモンド466個、パヴェ文字盤にダイヤモンド156個。クォーツ式、日常生活防水。2025年9月発売予定。
ダイヤルおよび螺旋状のホワイトゴールドにスノーセッティングダイヤを施したモデル。ダイヤモンドの輝きが前面に押し出され、手首を傾ける度に多彩な輝きを放ちます。ストラップはネイビーブルースムースレザーとシャイニーブラックレザーの2本を付け替え可能です。
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『トレサージュ ドゥ カルティエ(CRHPI01693)』、19,404,000円。
ホワイトゴールドケース、縦56.2×横25.7mm、厚さ11.5mm、螺旋状のフォルムにダイヤモンド916個、パヴェ文字盤にダイヤモンド156個。クォーツ式、日常生活防水。2025年9月発売予定。
パヴェ文字盤に、ダイヤモンドとサファイアの螺旋を組み合わせたモデル。涼しげなブルーサファイアが鮮やかに映え、大人の魅力を引き出してくれます。ストラップはシャイニーネイビーブルーレザーとネイビーブルースムースレザーの2本を付け替え可能です。
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『トレサージュ ドゥ カルティエ(CRHPI01691)』、21,120,000円。
ホワイトゴールドケース、縦56.2×横25.7mm、厚さ11.5mm、螺旋状のフォルムにダイヤモンド570個&サファイア330個、パヴェ文字盤にダイヤモンド156個。クォーツ式、日常生活防水。2025年9月発売予定。
2025年のカルティエ新作は「変容」をテーマにしています。ここからはカルティエの「アイコンウォッチ」に再解釈が加えられ、変容を遂げた新作をご紹介します。
アイコンウォッチの一つとして、自動巻きムーブメントやメタルブレスが特徴の一つである「サントス ドゥ カルティエ(SANTOS DE CARTIER)」のスモールモデル(SM)が発表されました。サンレイ仕上げを施したシルバーダイヤルにローマンインデックス、レイルウェイのミニッツトラックを備えた王道のデザインです。秒針のない2針仕様で、文字盤がすっきりとして見えます。ラインナップはイエローゴールド・ステンレススティール・コンビモデルの3機種です。「サントス デュモン」とは異なり、ブレスレットはレザー・メタルを付け替えることができます。
セレブの時計にぴったりの、高級感漂うイエローゴールドモデル。ストラップはダークブルーのアリゲーターストラップに交換可能です。
『サントス ドゥ カルティエ SM(WGSA0107)』、4,884,000円。
イエローゴールドケース。クォーツ式、日常生活防水。
ケースとブレスにステンレススティールを、ベゼルとビス留めにイエローゴールドを用いたコンビモデル。派手すぎず彩りも加えられており、バランスの良いデザインです。ブレスレットはウルトラマリンブルーカーフストラップにも交換できます。
『サントス ドゥ カルティエ SM(W2SA0033)』、1,584,000円。
イエローゴールド×ステンレススティールケース。クォーツ式、日常生活防水。
シンプルなステンレススティールモデル。フォルムが大きすぎないため、どんな服装でもさらっと着けこなすことができるでしょう。ブレスレットはウルトラマリンブルーカーフストラップに交換可能です。
『サントス ドゥ カルティエ SM(WSSA0082)』、962,500円。
ステンレススティールケース。クォーツ式、日常生活防水。
「バロン ブルー ドゥ カルティエ(BALLON BLEU DE CARTIER)」は風船(バロン)のように膨らんだラウンド型のケースを由来とするウォッチコレクションです。3時位置のリューズはケース内部に埋め込まれるように配置されています。今回発表された新作はデイ/ナイト表示を引き立てる2モデルと、深みのあるダイヤルカラーが特徴の2モデルです。
イエローゴールドのラウンド型ケースに深いグリーンのサンレイダイヤルを合わせたモデル。ダイヤルとの統一感を出すため、ダークグリーンのアリゲーターレザーストラップを採用しています。
『バロン ブルー ドゥ カルティエ(WGBB0062)』、2,613,600円。
イエローゴールドケース、40mm径、厚さ12.4mm。自動巻き Cal. 1847 MC搭載、日常生活防水。
イエローゴールドのケースにブルーのサンレイダイヤルを合わせたモデル。ダイヤルは暗めで落ち着きのあるカラーリングで、そこにイエローゴールドが華を添えています。ストラップの素材はブルーペトロールアリゲーターレザーです。
『バロン ブルー ドゥ カルティエ(WGBB0063)』、2,613,600円。
イエローゴールドケース、40mm径、厚さ12.4mm。自動巻き Cal. 1847 MC搭載、日常生活防水。
ピンクゴールドケースにダイヤモンドをあしらった華やかなモデル。ダイヤルには豊かな表情を持つマザーオブパールを採用しています。ゴールドのアプライドインデックスやデイ/ナイト表示が遊び心を感じさせるデザインです。
『バロン ブルー ドゥ カルティエ(WJBB0086)』、4,422,000円。
ピンクゴールドケース、36mm径、厚さ12.11mm、ベゼルにダイヤモンド、マザーオブパール文字盤。自動巻き Cal. 1899 JN搭載、パワーリザーブ約39時間、日常生活防水。
ホワイトゴールドケースにアベンチュリンガラスのダイヤルを合わせたモデル。文字盤の煌めきやデイ/ナイト表示、ケースのダイヤモンドが調和し、星空のように神秘的な雰囲気を漂わせています。ストラップは深みのあるシャイニーダークブルーのアリゲーターレザーを採用しました。
『バロン ブルー ドゥ カルティエ(WJBB0089)』、4,804,800円。
ホワイトゴールドケース、36mm径、厚さ12.11mm、ベゼルにダイヤモンド、アベンチュリン文字盤。自動巻き Cal. 1899 JN搭載、パワーリザーブ約39時間、日常生活防水。
オーバル型ケースが特徴の「ベニュワール(BAIGNOIRE)」が、新たにプレシャスストーンをまとって登場しました。それぞれ異なる素材や宝石で彩られた4モデルが展開されています。
『ベニュワール(WJBA0046)』、6,336,000円。
ホワイトゴールドケース、ケースにブリリアントカットダイヤモンド286個、リューズにダイヤモンド1個。クォーツ式、日常生活防水。
ブルーとグリーンの「ピーコックパターン」をテーマに創造したホワイトゴールドモデル。文字盤は余すところなくダイヤモンドで埋め尽くされており、その周りをダイヤモンド・エメラルド・サファイア・アクアマリンが鮮やかに飾り立てています。
『ベニュワール(WJBA006)』、10,560,000円。
ホワイトゴールドケース、ケースにダイヤモンド170個、エメラルド54個、サファイア58個、アクアマリン16個、リューズにダイヤモンド1個、ダイヤルにブリリアントカットダイヤモンド262個、バックルにブリリアントカットダイヤモンド21個。クォーツ式、日常生活防水。
オーバル型のイエローゴールドケースに細身のゴールドブレスを合わせた個性的なモデル。ケース・ベゼル・ブレスレットに至るまでダイヤモンドが散りばめられており、水玉模様のようにポップな印象を受けます。
『ベニュワール(WJBA0063)』、3,643,200円。
イエローゴールドケース、ケースにブリリアントカットダイヤモンド29個、リューズにダイヤモンド1個、ブレスにブリリアントカットダイヤモンド46個。クォーツ式、日常生活防水。
ホワイトゴールドのケースと細身のブレス全体にダイヤモンドが敷き詰められたモデル。どの角度から見ても美しく、腕元に輝きを与えてくれます。
『ベニュワール(HPI01701)』、12,342,000円。
ホワイトゴールドケース、ケースにブリリアントカットダイヤモンド211個、リューズにダイヤモンド1個、ブリリアントカットダイヤモンド436個。クォーツ式、日常生活防水。
カルティエは時計専門のブランドではありませんが、自社ムーブメントを製造できるほどの高い時計制作技術を持っています。また、卓越した宝飾技術を活かして芸術的なジュエリーウォッチを数多く生み出しています。さらに、高い技術を持つだけではなく、メゾンの伝統やアイコンを非常に大切にしており、一つひとつのタイムピースにカルティエらしさやロマンが込められています。新作発表はそんなカルティエの魅力を存分に堪能できる機会の一つです。
時計買取のピアゾでは新作や新品に限らず、どのような状態の時計も受付しております。古い時計なので価値が分からない、保証書がない、壊れてしまったけれど修理の費用がもったいないなど、あらゆる理由で値段の付きにくい時計をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。