更新日:2024年11月21日

【実機レビュー】セイコー キングセイコー KS1969シリーズ ウォッチサロン限定モデル SDKA021

セイコー キングセイコー KS1969シリーズ ウォッチサロン限定モデル SDKA021の実機レビューをお届けします!

【実機レビュー】セイコー キングセイコー KS1969シリーズ ウォッチサロン限定モデル SDKA021

セイコー キングセイコー KS1969シリーズ ウォッチサロン限定モデル SDKA021は、横39.4mmのステンレススチール製ケースに手巻き付き自動巻き Cal.6L35を搭載しています。

新作、キングセイコー!早速実機をレビューしていきましょう。

セイコー SDKA021 実機レビュー

セイコー SDKA021 文字盤

グラデーションがかったモスグリーン!テクスチャーも乗っていますね。早速ディティールを見ていきましょう。

セイコー SDKA021 文字盤

角度によって様々な表情を魅せる繊細な型打ちが。グリーンカラーは、世界的にも公園の多い東京の、緑豊かなところを表現しています。グラデーションにしたのは、葉が重なり合う様子を表現したのだとか。
12時インデックスに採用されたデザインは、オリジナルの45KCMとは異なるアップグレード部分!「矢羽根」をイメージした峰がVライン上に並んでいて、放たれると一直線に進んでいく矢とかけて、未来に向かって真っすぐ進んでいくという意味が込められています。

★45KCM

今回ご紹介するRef.SDKA021を含めるキングセイコーシリーズを紐解くにあたり、このワードへの理解は必須!ということで、説明させていただこうと思います。

「45KCM」は、今作のモデルとなった過去の名機。KCMは、キングセイコー・カレンダー・クロノメーターという言葉たちの頭文字。1969年に登場し、毎秒10のハイビート手巻きムーブメントを搭載していました。当時、主にグランドセイコーを製造する諏訪精工舎およびその前身の第二精工舎諏訪工場(現セイコーエプソン、以下諏訪精工舎)と、主にキングセイコーを製造する第二精工舎亀戸工場(現セイコーウオッチ、以下第二精工舎)とが存在していました。

1950~1960年代というのは国産機械式時計が大きく発展した時代。諏訪精工舎による「マーベル」は通商産業省(当時)の開催した「国産時計品質比較審査」で1位から5位を独占、そして10位以内には合計7つが入賞。それに刺激を受けた第二精工舎が「クロノス」を完成。薄さと更なる精度に拘りぬいたムーブメントでした。そして諏訪精工舎が「クラウン」を発表し…と枚挙に暇がありません。同じ親元ながら互いに切磋琢磨しあったこの時代には、傑作ムーブメントが沢山生まれました。上記のムーブメント、名前聞いたことあるよという方も多いのではないでしょうか。

そして1968年に「45グランドセイコー」およびそれを転用した「45キングセイコー」が、そして翌年当モデルのオリジン「45KCM」が生まれました。オリジンには、クロノメーター規格を突破したことを「CHRONOMETER OFICIALLY CERTIFIED」と堂々と記しており、第二精工舎のマークも鎮座しています。外観デザインも、それまで直線的なデザインが目立っていたところで、曲線局面を多用したデザイン。当時のウォッチメイキングに多分に影響を与えました。

セイコー SDKA021 文字盤

優美でまろやかなフォルムはそのままに、現代に相応しく薄さにも拘りました。このケースデザインが半世紀近く前に生まれていたなんて、素晴らしいですね…!

セイコー SDKA021 ラグ

曲面を描きながら、先細りしていくラグ。

セイコー SDKA021 ケースサイド、リューズ

リューズからのカット。

セイコー SDKA021 ケースサイド

9時位置からのカット。ケース素材にはステンレススチールを採用しています。

セイコー SDKA021 裏蓋

搭載ムーブメントは「6L35」。2018年に開発され、同社の現行ムーブでは最薄になります。薄いムーブメントは、ドレスウォッチに相応しく大変エレガントですね。振動数28,800/時、パワーリザーブ45時間。日常生活防水です。

セイコー SDKA021 バックル

キングセイコーの特徴的な多列ブレス。こちらは表面にカーブを付けることでドレッシーな印象をより強く。このブレス、よくしなって滑らかな装着感!キングセイコーはオプションでレザーベルトも豊富なので、是非お好みに合わせて付け替えてみては?

セイコー キングセイコー KS1969シリーズ ウォッチサロン限定モデル SDKA021 評価

本日は、今夏に発売されたキングセイコーの新作をご紹介いたしました。2022年から待望のシリーズ化を果たしたキングセイコーって、KSKのシュッとシャープな印象のモデルでしたが、こちらは対称的。丸みを帯びたケースデザインが何とも優し気ですね。かつ薄く、でもスペックは実用的。非の打ち所がないじゃないですか!

カラー展開も非常に魅力的。東京のビル群や大都会を表現したシルバー(Ref.SDKA017)、江戸紫を体現したパープル(Ref.SDKA019)、登り龍をイメージし創業100周年を祝った限定モデルのブルー(Ref.SDKA023)。カラーダイヤルは魅力だけど、落ち着いた印象は損ないたくない!といった方や、ヴィンテージ愛好家の方へ是非お勧めしたいシリーズでした。

資産価値としては、現在安定した水準で価格を推移しています。商品が気になった方は姉妹サイトクエリまで!ご売却価格が気になった方はピアゾの一括査定サービスを、是非ご検討くださいね。

セイコー SDKA021の仕様・価格について

セイコー SDKA021 仕様・価格
セイコー SDKA021 仕様・価格
モデル キングセイコー KS1969シリーズ ウォッチサロン限定モデル
King Seiko KS1969 Watch Salon Limited Edition
型番(REF.) SDKA021(6L35-00J0)
ケースサイズ 横39.4mm
ムーブメント 手巻き付き自動巻き Cal.6L35
パワーリザーブ 最大巻上時約45時間持続
防水 5気圧 日常生活用強化防水
その他 2024年7月6日発売
定価(税込) 396,000円

※掲載内容は2024年11月調査時点のものです。最新情報は公式サイト等をご確認ください。

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