更新日:2023年09月26日
グランドセイコー(GRAND SEIKO)よりオレンジダイヤルが鮮烈な印象を与える限定300本の新作「グランドセイコー エレガンスコレクション スプリングドライブ GMT SBGE301」が登場します!なぜかとっても情報も宣伝も少な目な新作モデル、どういう狙いがあるのでしょう?
グランドセイコー SBGE301は、40.2mmのステンレススチール製ケースに自動巻(手巻つき)スプリングドライブ 9R66を搭載。希望小売価格は 880,000円(税込)、2023年11月10日発売予定です。
販売店舗はグランドセイコーフラッグシップブティック 銀座並木通り、グランドセイコーブティック 銀座、グランドセイコーブティック 大阪心斎橋、グランドセイコーブティック 京都四条の4店舗限定です。
グランドセイコー SBGE301の基本的なスペックは以下の通りです。
モデル | エレガンスコレクション スプリングドライブ GMT
Elegance Collection Spring Drive GMT Limited Edition Shiojiri Sunset |
---|---|
型番(Ref.) | SBGE301 |
ケースサイズ | 横 40.2mm 縦 48.5mm 厚さ 14.0mm |
ケース素材 | ステンレススチール 裏ぶた: ステンレスとサファイアガラス |
ムーブメント | スプリングドライブ 自動巻(手巻つき) Cal.9R66 |
精度 | 平均月差±15秒(日差±1秒相当) |
駆動期間 | 最大巻上時約72時間(約3日間)持続 |
防水性 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
文字盤 | オレンジ |
取扱店舗 | グランドセイコーフラッグシップブティック 銀座並木通り グランドセイコーブティック 銀座 グランドセイコーブティック 大阪心斎橋 グランドセイコーブティック 京都四条 |
生産本数 | 限定300本 |
発売日 | 2023年11月10日発売予定 |
価格 | ¥880,000(税込) |
※販売開始時期・価格は予告なく変更される場合があります。
それではダイヤルやケース素材、ムーブメントなどについて詳しく見て参りましょう。
「グランドセイコー エレガンスコレクション スプリングドライブ GMT SBGE301」は、目にも鮮やかなオレンジカラーのダイヤルを採用しています。こちらはグランドセイコーのスプリングドライブモデルを製造している「信州 時の匠工房」がある長野県塩尻の雪景色に沈む夕日の情景を表現したものだとか。
よく見ると、マットなオレンジではなく、有機的な模様が施されています。グランドセイコーでは珍しい、ビビッドなカラーリングですよね。
まぁあえて挙げてみれば、最近ですと「GS9 Club オリジナルモデル」の候補の1つに「イエローダイヤル」なんかがありました。
グランドセイコーオーナー組織であるGS9 Club会員だけが購入できる「GS9 Club オリジナルモデル」についてご紹介します。
海外モデルでは2022年にタイ限定でイエロー系3機種が発表されましたね。
イエロー系ダイヤルカラーが新鮮!タイでのみ販売される限定モデル「グランドセイコーエレガンスコレクションタイ限定 SBGH303 & SBGY021 & SBGY025」をご紹介します。
秋の紅葉が床に映る様を表現した「床紅葉」モデルもビビッドカラーという意味ではお仲間でしょうか。
艶やかなレッドカラーの縦ストライプパターンが印象的な「グランドセイコー ヘリテージコレクション サロン限定モデル 床紅葉 SBGH269」をご紹介します。
オレンジ、という攻めたカラーですが、これから秋も深まり、グレー系やブラウン系の落ち着いたトーンの服装にはよいアクセントになりそうです。
GMTモデルではありますが、ロレックスのGMTマスターIIや、グランドセイコーのスポーツコレクションのGMTモデルのようなツートーンベゼルではなく、文字盤の外周部分に控えめな24時間表示が配置されています。7~8時位置のパワーリザーブ表示や、GMT針のカラーはブラックで、全体として三針モデルと変わらないほどすっきりとまとまっていますね。
SBGE301には「自動巻(手巻つき)スプリングドライブ キャリバー9R66」 が搭載されており、裏蓋のグランドセイコーの獅子マークと「LIMITED EDITION」の文字が印字されたサファイアガラス越しにその動きを覗き見ることができます。
「キャリバー9R66」は、グランドセイコー初の9Rスプリングドライブムーブメント「キャリバー9R65」にGMT機能を付加したものです。平均月差±15秒(日差±1秒相当)という高精度を誇ります。
※「GMT」とは世界標準時(Greenwich Mean Time)の略称で、時針とは別の24時針(GMT針)によって、もう一つの時刻を表示できる機能です。
今回の新作「グランドセイコー エレガンスコレクション スプリングドライブ GMT SBGE301」の販売店舗は東京2店舗、大阪1店舗、京都1店舗と全国でたった4店舗に限られており、すでに店頭での予約が始まってります。
さらに特筆すべきは、取扱い4店舗でオプションバンドのカラーを変えている点です。それぞれをご紹介いたします。
グランドセイコーフラッグシップブティック 銀座並木通りで発売されるのは、表がブルーのステッチが利いたネイビー、裏がライトグレーのストラップです。
グランドセイコーブティック 銀座で発売されるのは、表がホワイトのステッチが利いたライトグレー、裏がビビッドなオレンジのストラップです。
グランドセイコーブティック 大阪心斎橋で発売されるのは、表がチャコールグレー、裏がグレーのストラップです。
グランドセイコーブティック 京都四条で発売されるのは、表がオレンジのステッチが利いたグリーン、裏がペールグレーのストラップです。
SBGE301の資産価値について考えてみましょう。ケースデザインや素材、サイズ、搭載ムーブメントなど時計そのものの基本スペックは既存モデルの「SBGE269」「SBGE271」などと同じです。
エレガンスコレクション スプリングドライブGMT SBGE271 & SBGE269
「SBGE269」「SBGE271」の定価は803,000 円(税込)です。新作SBGE301の定価は880,000円。小ロットの「限定モデル」で、特別仕様のオプショナルレザーストラップが付属する、という点を鑑みれば、まぁ妥当な範囲の定価設定と言えるでしょう。(グランドセイコーのレザーストラップは現在約3.4万円です。)
「SBGE269」「SBGE271」は2023年9月現在、中古腕時計市場では54~69万円前後で販売されています。レギュラーモデルですので、特にプレミアがつくようなことはありませんが、まだ新しめのモデルということで流通量自体はあまり多くありません。
SBGE301の300本、という数字が多いのか少ないのか・・・?
2022年に発売された「銀座限定2022モデル SBGH297」は200本限定で、ターコイズブルーという流行色が大ウケし、爆発的な人気を博し定価を大きく上回るプレミア価格を記録しましたが、2023年の「銀座限定 2023モデル SBGH315」は、あまり価格的には跳ねていません。400本限定という数字の微妙さと、文字盤に「銀座グリッドパターン」という新しいデザインを取り入れたものの、やはりターコイズブルーダイヤルほどのインパクトがなかったのが要因だと推測されます。
やはりデザイン性の影響は大きいことが分かりますが、今回のオレンジカラーがどのような評価を受けるかは・・・未知数ですね。ピアゾ編集部の予想では、ターコイズブルーほどの人気は出ないとしても、やはり物珍しさもあり、海外からの反響もありそうですので、多少のプレミア化は予想されるのではないかな、というところです。
温かみを感じさせるオレンジカラーが美しいグランドセイコーの新作SBGE301。正直なところ「最初の1本」に選ぶタイプではないかと思いますが、オシャレに差し色として効かせるにはかなりオススメ。
確実に購入したいという方は早めに店舗へ足を運んだ方がよさそうですよ!