更新日:2023年06月07日

【Watches & Wonders 2023 現地レポ】カルティエ2023年新作時計、注目はグリーンのサントス?

今年のWatches and Wonders Geneve 2023 (ウォッチズアンドワンダーズ ジュネーブ 2023、以下 W&W2023)でカルティエ(Cartier)が発表した多数の2023年新作時計から、ピアゾ編集部独断による注目モデル順に、現地ブースの様子や実機写真も交えつつご紹介して参りたいと思います!

カルティエ2023年新作時計まとめ

メンズ注目はやはり初代タンクを復刻させた数量限定モデルの「タンク ノルマル」、そして「サントス ドゥ カルティエ」、「サントス デュモン」、「タンク ルイ カルティエ」。レディースは一新された「ベニュワール」、「タンクフランセーズ」のサイドダイヤモデルも見逃せません。さっそく見てまいりましょう!

カルティエ Watches&Wonders 2023 ブース

今年3月末よりジュネーブで開催された時計業界最大級の新作見本市、W&W2023。
ロレックスやパテック・フィリップ、タグ・ホイヤーなど錚々たるメンツが揃う中、カルティエのブースは間違いなく最大面積を占めていました。そもそも「Watches and Wonders」の前身は、かつて「ジュネーブサロン」とも呼ばれたSIHH(Salon International de la Haute Horlogerie )、リシュモングループの時計展示会だったのですから、当然と言えば当然ですね。場内マップをご覧ください。

カルティエ Watches&Wonders 2023 MAP ブース

2カ所もブースが設置されているのは場内広しと言えどもカルティエのみ。片方のブースではカルティエの2023年新作を含む時計を展示しており、常に人だかりが出来ていました。

カルティエ Watches&Wonders 2023 ブース内の様子

なんとも贅沢にスペースを使っていますよね。ショーケースの中に時計が飾られ、さまざまなオブジェが世界観を演出しています。

カルティエ Watches&Wonders 2023 ブース内の様子2

通路を挟んで向かいのブースには商談スペースっぽいソファコーナーが。

カルティエ Watches&Wonders 2023 ブース内の様子3

こちらの壁には”ON AIR”の文字が。この扉の向こうには一体何があるのか?

この扉の向こうには一体何があるのか?

中に入ってみると、新作の紹介動画が上映される、入れ替え制の3面シアターでした。

新作の紹介動画シアター

それではいよいよ、注目モデル紹介に参りましょう。

カルティエの過去の名作を現代に復刻させる「カルティエ プリヴェ(Cartier Prive)」コレクション。2023年に加わったのは、カルティエウォッチの代名詞的存在である「タンク」シリーズの1917年初代モデルを復刻した、「タンク ノルマル(Tank Normale)」でした。

タンク ノルマル(Tank Normale)

業界でも愛用者の多いカルティエのタンク。「タンキスト」なんていう言葉があるほど、世界中で愛されるカルティエのアイコンです。新作「タンク ノルマル」は初期モデルのデザインコードを忠実に踏襲しており、レイルウェイ ミニッツトラックやシークレットサインなどのディテールも健在、さらに数量限定という希少性も相まってコレクター欲が刺激されるコレクションとなっています。

カルティエ タンク ノルマル

後のタンクに比べてケースが正方形に近いのが逆に新鮮な印象。特に新たな7連リンクのブレスレットは素晴らしい仕上がりで、大部分がサテン仕上げのプラチナブレスモデルはリューズに施されたカボションルビーがプラチナモデルであるということを主張していますね。

今回用意されたのは7種類。ケース素材は18Kイエローゴールドとプラチナのみで、サイズはサイズは32.6 × 25.7 × 6.85mm。それぞれアリゲーターストラップ付き(各限定200本)と、ブレスレット付き(各限定100本)のほか、18イエローゴールドとプラチナケースのスケルトンモデル(各限定50本)と、ダイヤモンドを施したプラチナスケルトン(限定20本)です。残念ながらステンレススティール製はありません。

こちらはブース外側に飾られた「タンク ノルマル スケルトン」のイエローゴールドモデル。

「タンク ノルマル スケルトン」のイエローゴールドモデル

カルティエお得意のスケルトンムーブメント Cal.9628 MCを搭載し、時針が24時間かけて1周します。その機能に合わせ、ダイヤル上半分には太陽を、下半分には三日月を象ったブリッジが美しく象られています。

スケルトンムーブメント Cal.9628 MCを搭載

ブースで展示されていた「タンク ノルマル スケルトン」3兄弟。ちなみに予定価格はいずれも1,000万円オーバーです。

「タンク ノルマル スケルトン」

言うことなしの魅力的な新作ですが、如何せん生産本数が少なすぎる・・・!果たして日本へは何本入荷されるでしょうね。以下スペックをまとめておきます。

「タンク ノルマル」仕様・価格

「タンク ノルマル」 左からWGTA0108(イエローゴールド×ブラウンアリゲーターストラップ、200本限定、4,514,400円)、WGTA0109(プラチナ×ブラックアリゲーターストラップ、200本限定、5,068,800円)、WGTA0110(イエローゴールド、100本限定、6,798,000円)、WGTA0111(プラチナ、100本限定、7,788,000円)
ケースサイズ:32.6×25.7mm×6.85mm、ムーブメント:手巻き、Cal.070(マニュファクチュール)、毎時25,200振動、約38時間パワーリザーブ、21石、時・分表示

「タンク ノルマル スケルトン」仕様・価格

「タンク ノルマル スケルトン」 左からWGTA0108(イエローゴールド、ブラウンアリゲーター、グリーンアリゲーターストラップが付属、限定50本、10,362,000円)、WHTA0020(プラチナ、グレーアリゲーター、ボルドーアリゲーターストラップが付属、限定50本、11,682,000円)、HPI01558(プラチナ、ケースにブリリアントカット ダイヤモンド、ブルーアリゲーター、ダークブルーアリゲーターストラップが付属、限定20本、15,576,000円)
ケースサイズ:35.2×27.8mm×8.15mm、ムーブメント:Cal.9628 MC(マニュファクチュール)、毎時21,600振動、約36時間パワーリザーブ、21石、時・分表示、24時間デイ/ナイト表示

実物を見てみるとほんとうに素晴らしかった新作がこちら、「サントス デュモン スケルトン」です。Watches&Wondersに集った業界人の間でもかなり話題になった時計です。

「サントス デュモン スケルトン」

2009年の「サントス 100」以来、スケルトンバージョンを次々と生み出してきたカルティエですが、2023年は「サントス デュモン」から、ということで、今回用意されたのは3種類。ピンクゴールド、スティール、そしてイエローゴールドにネイビーラッカーを施した世界150本限定モデルです。

「サントス デュモン スケルトン」仕様・価格

「サントス デュモン スケルトン」 左からWHSA0031(イエローゴールド、ブルーアリゲーター、ダークブルーアリゲーターストラップが付属、限定150本、6,058,800円)、WHSA0030(ピンクゴールド、ボルドーアリゲーター、ブラウンアリゲーターストラップが付属、5,874,000円)、WHSA0032(スティール、ブルーアリゲーター、グレーアリゲーターストラップが付属、4,514,400円)
ケースサイズ:43.5×31.4mm×8.0mm、ムーブメント:自動巻き、Cal.9629 MC、毎時25,200振動、約44時間パワーリザーブ、時・分表示。今秋発売予定。)

「サントス デュモン スケルトン」実機

SSモデルとPGモデル。

「サントス デュモン スケルトン」SSモデル実機

「サントス デュモン スケルトン」SSモデル。ムーブメントは、2023年に新開発されたスケルトン仕様の自動巻きメカニカルムーブメント「キャリバー 9629 MC」を搭載しており、8時位置のマイクロローターに象られたレトロな飛行機がなんともロマンチック。これは飛行家アルベルト・サントス=デュモン自身がデザインした軽量飛行機“ラ ドゥモワゼル(La Demoiselle)”を象っているのだとか。

「サントス デュモン スケルトン」イエローゴールド製の限定モデル実機

現地に展示された実機の中でも、一際存在感を放っていたのがやはりブルーラッカーを施したイエローゴールド製の限定モデル。

「サントス デュモン スケルトン」イエローゴールド製の限定モデル実機 裏側

ゴールドとブルーって相性がいいですよね、高貴な感じがします・・・。裏側も覗くことができ、美しい仕上がりにはため息が出るばかりで思わず見入ってしまいました。

本当は次のサントスドゥカルティエを先にご紹介したいのですが、流れ的に、ということで、スケルトンモデルではない「サントス デュモン」新作をご紹介します。手巻きムーブメントを搭載したXLサイズのモデル3種と、クォーツムーブメントを搭載したLMサイズのモデル2種が追加されました。

「サントス デュモン XL」仕様・価格

「サントス デュモン XL」 左からWGSA0084(イエローゴールド、ブルーアリゲーター、サファイア カボション、限定200本、2,600,400円)、WGSA0082(プラチナ、ブラウンアリゲーター、ルビーカボション、限定200本、3,445,200円)、WGSA0083(ピンクゴールド、グリーンアリゲーター、ジェイドサファイアカボション、限定200本、2,600,400円)
ケースサイズ:46.6×33.9mm×7.5mm、ムーブメント:手巻き、Cal.430 MC(マニュファクチュール)、毎時21,600振動、約38時間パワーリザーブ、時・分表示。今秋発売予定。)

「サントス デュモン XL」のプラチナ、ピンクゴールド、イエロ ーゴールドの3種類のモデルは、各種200本限定。最大の特徴は、ジャスパー(レッド)、ジェイド(グリーン)、デュモルチェライト(ブルー)というハードストーンを直接カッティングしたローマンインデックスです。さらにリューズのカボションとアリゲーターストラップにはそれぞれの色とに和するカラーが採用されています。カルティエの美学を感じますね。

サントス デュモン XL ダイヤル

文字盤中央には繊細なギヨシェ彫りが放射状に施されています。この限定モデルには、手巻きメカニカルムーブメントのキャリバー 430 MCが搭載されています。

「サントス デュモン LM」

LMサイズの2本にはイエローゴールド&スティールケースにグレーダイヤル、またはイエローゴールドケースにディープマリンブルーという組み合わせ。

「サントス デュモン LM」仕様・価格

「サントス デュモン LM」 左からW2SA0028(スティール×イエローゴールド製ベゼル、グレーアリゲーター、880,000円)、WGSA0077(イエローゴールド、ブルーアリゲーター、1,900,800円)
ムーブメント:クォーツ、時・分表示。今夏発売予定。)

XLが特別な素材を使用してインデックスがかなり主張していたのに対し、こちらのLMは中央にギヨシェ彫りを施したサンレイダイヤルに、細めのゴールドカラーのローマンインデックスと剣型針で上品な印象ですね。クォーツムーブメント搭載ということで多少価格は抑えられています。

「サントス ドゥ カルティエ」には人気のネイビーブルーに続いて、ディープグリーンダイヤルが登場。サイズはLMとMMで、ブルーバージョンにもMMサイズが追加されました。

「サントス ドゥ カルティエ LM」仕様・価格

「サントス ドゥ カルティエ LM」 WSSA0062(ステンレススティール、47.5×39.8×9.38mm、「スマートリンク」サイズ調整システムつきのスティール製ブレスレット、グリーンアリゲーターストラップが付属、「クイックスイッチ」交換可能システムを搭載。ムーブメント:Cal.1847 MC、時・分・秒表示。1,122,000円。今夏発売予定。)

グラデーションのかかったサンレイ仕上げのグリーンダイヤルは、ラッカーの薄膜が手作業で施され、光の加減によってその表情を変えます。グリーンカラーはここ数年さまざまなブランドが新作に採用している流行カラーの1つでもありますが、カルティエのグリーンはさすがの深みとエレガンスを醸し出していますね。

「サントス ドゥ カルティエ MM」仕様・価格

「サントス ドゥ カルティエ MM」 左からWSSA0061(グラデーショングリーン ダイヤル、グリーンアリゲーターストラップが付属)、WSSA0063(グラデーションブルー ダイヤル、ブルーアリゲーターストラップが付属)
ステンレススティール、41.9×35.1×8.83mm、「スマートリンク」サイズ調整システムつきのスティール製ブレスレット、「クイックスイッチ」交換可能システムを搭載。ムーブメント:自動巻き、Cal.1847 MC(マニュファクチュール)、時・分・秒表示。1,029,600円。今夏発売予定。

タンク サントレ ウォッチからインスピレーションを得て、1988年に発表された縦長でモダンな印象を与える「タンク アメリカン」が、2023年は大幅アップデート。手首の形に合うようより薄く、曲線的なラインに生まれ変わりました。やはり近年どこのブランドも人間工学に基づき、美しさだけではなく装着感の向上に注力している感がありますね。

タンク・アメリカン新作

「タンク・アメリカン」 左からミニ(ローズゴールド、クォーツ、1,122,000円)、スモール(ステンレススティール、クォーツ、583,000円)、ラージ WGTA0134(ローズゴールド、自動巻き Cal.1899 MC、2,442,000円)、スモール WJTA0044(ローズゴールド、クォーツ、ダイヤモンド、2,811,600円)

新しい「タンク アメリカン」は、ミニ、スモール(SM)、ラージ(LM)の3サイズで展開。素材はピンクゴールドとスティールのほか、ダイヤモンドを敷き詰めたホワイトゴールドモデルも用意。詳しいケースサイズは以下の通り。

  • ミニ:28mm×15.2mm×厚さ6.5mm
  • SM:35.4mm×19.4mm×厚さ6.8mm
  • LM:44.4mm×24.4mm×厚さ8.6mm

MMがなくなってしまったのは少し残念な気もしますね。現行モデルとサイズを比較すると、例えばミニは27mm×15.2 mm×厚さ:6.7 mmなので、1mm縦長になりつつ、厚みは0.2mm薄くなっています。SMは34.80 mm×19.00 mm×厚さ:7.09 mmなので、6mm縦長になりつつ、厚みは0.29mm薄くなっています。
LMは当然ながら変化が一番顕著で、現行は45.10 mm × 26.60 mm×厚さ:9.81 mmですので、0.7mm長く、幅は2.2mm細く、厚みは1.21mm薄くなっています。

ミニ、スモールはクォーツ、LMは自動巻きムーブメント キャリバー 1899 MCを搭載しています。いっそ手巻きムーブメントにすればもっと薄くできたのでしょうが、実用性を取ったというところでしょうか。

タンク・アメリカン新作実機

上下のブランカード(フランス語で“担架”の意)と呼ばれる部分は縦縞のサテン仕上げが施されています。ダイヤルを見てみると、ミニはサンレイ仕上げですが、SMとLMは縦のサテン仕上げとなっており、より全体の雰囲気に調和している印象。そういえばLMも秒針がなくなりましたね。

タンクアメリカン新作は9月発売予定。こちらもタンクフランセーズのように既存モデルとの置き換えが進んでいくのでしょう。価格はほぼ現行の設定と同じです。新作が出たからと言ってすぐに旧作が正規店で販売されなくなるというわけではありませんが、生産終了したモデルは在庫限りの販売となりますので、「MMサイズが欲しい」、「旧デザインのほうが好きだ」、という方は早めに購入しておくか、中古品も選択肢の1つとしてもいいですね。

昨年インデックスを廃したミニマルなブラックラッカーダイヤルで鮮烈な印象を残した「タンク ルイ カルティエ」ですが、今年は4種のダイアルバリエーションが加わりました。ボルドーレッドまたはグリーンのラッカー仕上げの2種、そしてゴールドをベースにしたグラフィカルなダイヤル2種です。いずれのモデルも幅25.5mmのLMサイズのゴールド製ケースに、手巻きの1917 MCムーブメントを搭載、アリゲーターストラップを合わせています。

「タンク ルイ カルティエ」新作

「タンク ルイ カルティエ」 WGTA0191(グリーンラッカー仕上げのダイヤル、グリーンアリゲーター)WGTA0190(ワインレッドラッカー仕上げのダイヤル、ワインレッドアリゲーター)
ケースサイズ:33.7×25.5×6.6mm、手巻き、Cal.1917 MC、時・分表示。予定価格:1,900,800円。今秋発売予定。 Vincent Wulveryck (C)Cartier

70年代の「レ マスト」へのオマージュだという2つのモデル。確かに新しいのにどこかアンティークのカルティエのような懐かしさも感じますね。

「タンク ルイ カルティエ」新作

「タンク ルイ カルティエ」 WGTA0176(ピンクゴールド、3カラーゴールドダイヤル、ダークブルーアリゲーター、予定価格:1,944,000円。)、WGTA0175(イエローゴールド、トライゴールドダイヤル、グレートープアリゲーター、予定価格:1,980,000円。)
ケースサイズ:33.7×25.5×6.6mm、手巻き、Cal.1917 MC、時・分表示。今秋発売予定。 Lucas Horenburg (C)Cartier

こちらは「タンク ルイ カルティエ」ラッカーダイヤルの実機。昨年のブラックと並べて、シックでおしゃれな三兄弟。

「タンク ルイ カルティエ」新作 実機

こちらが「タンク ルイ カルティエ」グラフィカルなダイヤルの実機。結構宣材写真のまんまの印象です。

「タンク ルイ カルティエ」新作 実機

さて、皆様のお好みはどちらでしょう。

バスタブ(浴槽)を意味するフランス語をモデル名とするカルティエの「ベニュワール(Baignoire)」。その名の通り、楕円形のケースを特徴としています。1912年のデビュー以来、さまざまなバリエーションが登場していますが、若い世代の方にはあまり馴染みのないモデルかもしれませんね。
国内で販売されている現行モデルはカーフやアリゲーターストラップを装着していましたが、今回新たに”バングルウォッチ”となり、”ジュエリー感”が増し、華奢な印象となりました。ダイヤルのインデックスは昔のベニュワールに戻ったみたいですね。

カルティエ2023年新作 ベニュワール

ベニュワール 18Kイエローゴールド、クォーツ、予定価格:1,716,000円

素材はイエローゴールド、ローズゴールド、ホワイトゴールドで、ホワイトゴールドにはダイヤモンドを敷き詰めたモデルも。

カルティエ2023年新作 ベニュワール

ベニュワール  WGBA0019(18Kローズゴールド、クォーツ、予定価格:1,716,000円)、HPI01607(18Kホワイトゴールド、ダイヤモンド、クォーツ、7,128,000円)

こちらは海外の公式サイトで見かけたのですが、「ベニュワール カスクドール」も復活するのでしょうか?

カルティエ ベニュワール カスクドール

お値段は現地通貨を今のレートで計算すると、ベゼルダイヤモデルが約680万円、ブレスレットまでフルパベのモデルは1650万円ぐらい?
あとこんなのも見つけました。

カルティエ ベニュワール ワンロウ

「ベニュワール ワンロウ」、ベゼルにワンロウ、つまり1列ダイヤモンドがセットされたモデル。クラウンにもダイヤモンド。ケース素材は18Kイエローゴールドにグリーンのアリゲーターストラップ。ギザギザしたような模様が花が開いたようで可愛らしくもありますね。

そしてWatches&Wondersの会場にはこんなプレシャスなベニュワールも。その名も「ベニュワール ジュエリーウォッチ」 。ダイヤル、ブレスレットまでダイヤモンドがびっしり。まさにジュエリー以外の何物でもない。左のサファイア、エメラルド、トルマリン入りモデルは15本限定。

ベニュワール ジュエリーウォッチ

ベニュワール ジュエリー ウォッチ 18KWGケース、24.8×17.1mm×8.1mm 左 25,872,000円、右 27,588,000円)

というわけでやはりこのバングルタイプが魅力的だな、ということで。

カルティエ2023年新作 ベニュワール実機

ブルガリやグッチにもバングルウォッチがありますが、カルティエのバングルウォッチなんて女性受け良さそうじゃないですか?時計とジュエリー、一人二役のベニュワール、これからの暑い季節に手首にぴったりくっつくわけでもなく、かえっていいと思います!

ちなみに「ベニュワール アロンジェ」の新作限定モデルも素敵でした!実機写真も添えます。

ベニュワール アロンジェ HPI01562

ベニュワール アロンジェ HPI01562(47.00×20.72×9mm、ホワイトゴールド、ケースにブリリアントカット ダイヤモンドとブルートルマリンとグレー&ブラックスピネル、ブラック パテント カーフスキンストラップ、ダイアルにマザーオブパールとターコイズとオニキスとホワイトゴールドのマルケトリ。世界限定50本。予定価格:12,342,000円。)

マルケトリ、とはいわゆる寄木細工を示すフランス語。ブシュロンやハリー・ウィンストンなどジュエラーの時計にしばしば用いられる印象があります。ジュエラーならではの研ぎ澄まされた美的センスを感じさせますね。

ベニュワール アロンジェ HPI01561

ベニュワール アロンジェ HPI01561(47.00×20.72×9mm、ホワイトゴールド&イエローゴールド、ケースにブリリアントカット ダイヤモンド、ブラック パテント カーフスキンストラップ、ブラックエナメルのダイアル。世界限定50本。予定価格:11,814,000円。)

このYGとWGという違う素材を組み合わせ方がちょっとシャネルのJ12の手法を想起させなくもないですが、この縦長のオーバルという個性が勝って非なるものに仕上がっていますね。金と銀の組み合わせ、どことなく日本の着物の帯のようなエッセンスも感じます。

この時計を見て、男性陣は驚いたかもしれません。なんとも立体的で、ベニュワールやパンテールとは正反対と言えるほど凹凸のある、前衛的なデザイン。でもこれ、女性が見れば「あ!あれね!」とピンと来るはず。
そう、カルティエのジュエリー「クラッシュ ドゥ カルティエ」のデザインコードをベースにしたジュエリーウォッチなのです。ビーズや先の尖った「ピコ」と呼ばれるスタッズ、四角錐を組み合わせた「クル カレ」といったディテールを取り入れつつ、ジュエラーならではの色彩感感で、上品なものから遊び心を感じさせるものまで、5種類をラインナップしています。

カルティエ2023年新作 クラッシュ [アン] リミテッド ウォッチ カルティエ2023年新作 クラッシュ [アン] リミテッド ウォッチ

「クラッシュ [アン] リミテッド」 32.8×18.4×6.75mm~8.1mm、ムーブメント:クォーツ。時・分表示。2023年4月発売。
WJMB0003(18Kホワイトゴールドケース、ブレスレットにブリリアントカット ダイヤモンドとスピネルとオブシディアン、ロジウム仕上げ18Kホワイトゴールド製ダイアルにブリリアントカット ダイヤモンドとスピネル。世界限定20本。16,236,000円(参考価格)。
WGMB0003 18Kピンクゴールド、シルバー仕上げサンレイエフェクトダイヤル。4,844,400円。
WJMB0004 18Kピンクゴールド、ケースにブリリアントカット ダイヤモンドとスピネルとコーラルとクリソプレーズ、ブレスレットにブリリアントカット ダイヤモンドとスピネルとツァボライトとコーラルとクリソプレーズ、18Kピンクゴールド製ダイアルにブリリアントカット ダイヤモンドとツァボライト。世界限定30本。17,028,000円(参考価格)。
WGMB0002 18Kイエローゴールド、シルバー仕上げサンレイエフェクトダイヤル。4,844,400円。
WJMB0002 18Kホワイトゴールド、ケース・ブレスレットにブリリアントカット ダイヤモンド、シルバー仕上げサンレイエフェクトダイヤル。7,326,000円。

こちらは一番カラフルな「クラッシュ [アン] リミテッド WJMB0004」の実機。

クラッシュ [アン] リミテッド WJMB0004

素敵がいまいち伝わらない?とても華やかでしたよ!

カルティエの新作群をご紹介して参りました。ピックアップしていませんが、「パシャ ドゥ カルティエ」のスケルトンローズゴールドモデル、「タンク ジュエリーウォッチ」、そして「タンク フランセーズ」のサイドダイヤモデル追加なども何気に重要なトピックスかと思います。

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ブースの広さのみならず、乗りに乗ってる感のあるカルティエ。推定売上高ランキングではロレックスに次いで第2位と、業績も好調です。どのブランドも頻繁に価格改定を行っていますが、カルティエも例外ではなく、2023年4月に1度値上げしていますが、次の価格改定はいつだろうかと気が気でない方も多いでしょうね。

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