ロレックス ミルガウス Ref.6541買取なら時計9社一括査定で高く売る

『ロレックス　オイスター パーぺチュアル ミルガウス Ref.6541』は、ロレックス唯一の耐磁時計である「ミルガウス」のファーストモデルです。

ミルガウス Ref.6541は、ヴィンテージ・ロレックスの中でもその特殊性、流通量の少なさなどから、資産価値が高いモデルとして注目を集めています。

モデル名ミルガウス （Milgauss）はフランス語で「1000」を意味する「ミル/Mille 」と、磁束密度を示す単位「ガウス/gauss」から作られた造語です。

1956年、ミルガウスは、科学分野に携わる人々の要望に応えるべく、世界に先駆けて最大1,000ガウスまでの耐磁性を実現し、誕生しました。
ムーブメントにビスを使用せず軟鉄性インナーケースで覆い固定し、またノンデイト仕様とすることでダイヤル面からの磁気の侵入を防ぎ、特殊な耐磁性能を実現しています。
この磁気シールドの完璧さは、欧州合同原子核研究機関（CERN）による厳密なテストでも証明されています。
一般的な機械式時計の信頼性と精度は50～100ガウスの磁場（または0.01テスラ）で影響を受けますが、科学者や医師、無線技師、発電所の作業員などは、その数値をはるかに超える強力な磁場にさらされているのです。

その当時のロレックス社は、サブマリーナやエクスプローラーなど、あらゆる過酷な環境を想定したプロッフェショナル・ウォッチ開発全盛期を迎えており、ミルガウスもまた特殊なミッションを持った人々のニーズに応える特別な腕時計として開発されたのです。

しかし「耐磁」は当時あまりにも特殊な機能だったため、1960年代にセカンドモデルRef.1019が登場するものの、想定よりも売れ行きが芳しくなく、1988年生産終了となってしまいます。

そしてその約20年後、誕生からは実に50年ほども経って、機は熟した、とでもいいましょうか、2007年この1stモデルと同じイナズマ針を備えて、見事復活を遂げます。
現代は携帯電話、パソコン、テレビなど、磁気が溢れかえっており、やっと時代がミルガウスに追いついた、と言えるかもしれません。
REF.116400は黒・白の2色展開でしたが生産終了となり、ワンランク上のグリーンサファイアクリスタルを採用したREF.116400GVだけが現行モデルとして残っています。

ミルガウスといえば何といってもこの『イナズマ針』！

現行モデルでも採用されている、ミルガウスの象徴ともいえる『イナズマ針』。
磁力を表現したと言われるジグザグの形は他のモデルにはない最大の特徴といえるでしょう。
英語では”thunderbolt second hand” “lightning bolt”などと称されていますね。
セカンドモデルREF.1019では一度姿を消しますが、2007年復刻時には新たにオレンジ色で強調され再現されました。

ミルガウス搭載ムーブメント：Cal.1066M、1065M、1080

現行モデルでもそうですが、ミルガウス専用に開発されたムーブメントを搭載しており、数種類確認されています。
ちなみにキャリバー番号末尾の「M」はMAGNETICの”M”で、耐磁であることを表しています。

プラスチック回転ベゼルまたはスムースベゼル

現行のミルガウスは滑らかなスムースベゼルが特徴的ですが、ファーストモデルである、 『ロレックス　ミルガウス Ref.6541』は、当初、同時代に開発された「サブマリーナ」を彷彿とさせる回転ベゼルを備えていました。
後にも先にも、回転ベゼルが搭載されたミルガウスはこのRef.6541のみです。
しかし1分単位のメモリが施された回転ベゼルはあまり需要がなかったのでしょうか、後に幅広のポリッシュベゼルに変更されています。

ブラック・ハニカムダイヤル

ミルガウスRef.6541は英語で「ハチの巣」を意味する「ハニカムダイヤル/honeycomb dial」と呼ばれる、凹凸のある幾何学的なデザインの文字盤が特徴です。
ハニカムパターンは「サブマリーナ」のファーストモデル「サブマリーナ　ref.6204」などにも見られ、当時の文字盤ならではのレアな意匠。

オークションで高額落札！ロレックス　ミルガウス Ref.6541

ロレックス　ミルガウス Ref.6541は、アンティコルム（Antiquorum）やクリスティーズ（christies）といった世界的に有名なメジャーオークションでも1000万円と超える高額で取引されています。
ここ数年で落札されたミルガウス Ref.6541をピックアップしてみました。

ロレックス　ミルガウス Ref.6541オークション落札価格調査

開催時期・場所	落札金額	特徴・状態
2011年5月・ジュネーブ （クリスティーズ）	CHF 159,000 （USD 178,778）	1958年製、Cal.1055、保証書つき
2015年4月・NY （アンティコルム）	USD 99,750	1958年製、トロピカルダイヤル
2015年5月・ジュネーブ （フィリップス）	CHF 245,000	トロピカルダイヤル、Cal.1066
2015年11月・ジュネーブ （フィリップス）	CHF 179,000
2016年5月・香港 （フィリップス）	1,180,000香港ドル	トロピカルダイヤル、Cal.1065
2016年5月・ジュネーブ （クリスティーズ）	CHF 227,000 （USD 259,529）	1958年製、Cal.1066M

ロレックス　ミルガウス Ref.6541は、生産期間が短く、販売数自体も少なかったため、中古腕時計販売市場での流通量が極めて少なく、メジャーオークションでは1,000万円を超える高値がつけられることもある超レアモデルです。
VR（ビンテージロレックス）愛好家の間でも「お金があったら買いたい」と言われているモデルの一つです。
国内流通も極まれにしかしませんので、査定する業者によって数十万～数百万円単位で買取価格差のつく腕時計ですので、なるべく高く売りたいなら、海外バイヤーを含む最大9社による一括査定が可能なピアゾにお任せください！