更新日:2024年04月22日
英国最大の時計小売店グループであるウォッチ・オブ・スイスが100周年を迎えたことを記念して、カルティエは「タンク ルイ カルティエ ウォッチ オブ スイス 100周年記念モデル WGTA0213」をリリース。英国のウォッチ・オブ・スイスショールーム(ロンドン)でのみ購入可能なWGTA0213はシリアルナンバー付き、限定100本のみの販売です。
カルティエ WGTA0213/横 25.5mm 縦33.7mm 厚さ 6.6mm、K18イエローゴールド製ケース、メカニカル 手巻 キャリバー1917 MC搭載。12,700ポンド(税込)。
オールゴールドのクラシックなドレスウォッチであり、カルティエの象徴とも言えるタンク・ルイ・カルティエのデザインを持つWGTA0213。サンバーストブラッシュ仕上げの文字盤に、輝く鏡面仕上げのローマ数字がとても美しい逸品です。ではさっそく詳細をご紹介いたします。
レディースモデルやジュエリーとしてのイメージをカルティエに持つ方も多いのではないでしょうか。カルティエは創業当初からフランス国内で王室貴族御用達の宝石商で、イギリス国王エドワード七世には「王の宝石商、宝石商の王」と讃えられる程のジュエラーでした。
カルティエはジュエラーとしての華やかな歴史も持っていますが、腕時計製造の長い歴史も持っているブランドです。
ブラジルのコーヒー王の子息で世界的な飛行家であったベルト・サントス=デュモンから依頼され、世界初の腕時計と言われているサントスを1904年に製作しました。当時は両手で飛行機を操縦しており、主流であった懐中時計を使用することは不可能だったため、ルイ・カルティエは小型で精巧な腕時計を開発。
この時、ルイ・カルティエはケースとストラップを調和させるために、時計のケースを角形にしました。そして、ストラップを留める部分を丸いパーツでつなげたのです。
ケースとストラップの調和を目指したデザインは現在に至るまで、進化しながら受け継がれていきブランドアイコンとして確立していきました。
カルティエは近年の売上も好調なブランドで、昨年度モルガン・スタンレーが発表した「スイス時計企業ランキング・トップ20」ではロレックスに次ぐ2位を獲得。時計のみの推定売上高は30億スイスフラン(日本円で約5兆円)でした。これは26億スイスフラン(29億ドル)のオメガを超える売上高です。ここ3年間は2位をキープしており、時計ブランドとしての実力も伺えます。
モルガン・スタンレーとLuxeConsultが共同で発表した2023年スイス時計業界の最新調査レポートと推定販売収益によるランキングをご紹介!
Tank LC は間違いなく古典的なドレスウォッチであり、おそらく象徴的ですらありますが、すべての Tank LC が同じように作られているわけではありません。すべて同じケースを共有していますが、文字盤は大幅に異なります。Watches of Switzerland (WOS) エディションは、最近数多くリリースされたモデルの中でも際立っています。
ここでは、文字盤にはほとんど何もマークがなく、完全にゴールドで仕上げられており、反射数字がさらなる輝きを加えているため、ミニマリストでありながら贅沢な印象を与えることができています。 ---プレスリリースより
タンクシリーズは、カルティエの中でも1位、2位を争う人気シリーズです。愛用する人を「タンキスト」と呼んだりするほどです。タンクシリーズの中でもタンク・ルイ・カルティエ(Tank Louis Cartier、Tank LC)は金無垢素材のみを展開する高級ライン。WGTA0213は文字盤もK18なので注目度が高いです。
100周年を迎えるウォッチ・オブ・スイスは、イギリス、アメリカ、ヨーロッパに約190以上ものショールームを持つ時計販売店で、ロレックスやオメガ、ブライダルリング、ブルガリ等の高級時計を取り扱う正規販売店です。時計やジュエリーの販売はもちろん、アフターサービスも顧客へと提供しています。グランドセイコーも昨年、ウォッチ・オブ・スイスの限定モデル「宮古湾」を発表しており、ビビットなグリーンやパープルが目を引くデザインで話題になりました。
40mmの62GSケースにカラフルなダイヤルを備えた全3機種が、海外のグランドセイコー正規販売店チェーンである ウォッチ・オブ・スイスグループ限定モデルをご紹介!
WGTA0213は、タンク・ルイ・カルティエのスタンダードなラージモデルのケースサイズと同じ25.5mm x 33.7mm。厚さは6.6mmとコンパクトな作りになっています。ヴィンテージの男性用タンク・ルイ・カルティエに近いサイズです。
少し小さいと感じられる方もいるかもしれませんが、オールゴールドの外観でもブラックタイ(タキシード)のドレスコードでも使用できるよう考えられてデザインされています。さすがロンドン限定のドレスウォッチですね。
ケースは他のタンクシリーズと同様の物を使用。素材はモデルの真髄であるK18イエローゴールドです。艶やかなゴールドが高級感に溢れていて美しい見た目です。ケースの裏面には「 Watches of Switzerland 」の刻印とシリアルナンバーが刻まれています。カルティエとウォッチ・オブ・スイスの関係性が見える特別な刻印です。 ベルトはネイビー・アリゲーターを採用。エレガントで洗練されたドレスウォッチとしてデザインが完成されています。
文字盤のカラーはブラッシュゴールド。文字盤の中心から外に向かってヘアライン状の繊細な模様が入っています。
ゴールドのテリ感を抑えながら上品な輝きを演出しています。
上下に対で入っている12と6のローマ数字は大きく表示され、ケースと同じ艶のあるゴールドです。ブラッシュゴールドの文字盤から浮き出ているように見えます。
時計の針は、カルティエらしいブルースチールに典型的な剣の形。深みのある青がアクセントになっている上品なデザインです。
りゅうずにはカボションカットのサファイアを使用し、玉飾りで装飾されており、ブルースチールの針とも相性が抜群です。ネイビーカラーのベルトとも調和しています。
近年発表されたデザインの中でもひときわ目立つ文字盤のデザインですが、ケースの形や時計の針の形からカルティエらしさを感じられる作品です。
機械式の手巻き時計であるWGTA0213は、ムーブメントはcal. 1917 MCを使用しています。カルティエが、自社で発表する優雅なデザインのケースにフィットするように幅12.95㎜×高さ16.0㎜、厚さ2.9㎜に設計された小型のムーブメントです。
元々は女性用の時計のために開発されました。最近のタンクルイカルティエやタンクアシンメトリックモデル(ダイヤルの向きやケースが特徴的なモデル)などのコレクションに搭載されています。WGTA0213もコンパクトなケースのためcal. 1917 MCを採用しています。パワーリザーブは38時間で、非磁性パーツの脱進機構(機械式時計の動力源で発生した力を一定の間隔で解放していく機構)や常磁性合金のシールド(磁場の影響を軽減するもの)を搭載しています。
WGTA0213の価格は、12,700ポンドです。2024年3月のレートで日本円に換算すると約2,410,034円です。同コレクションタンク・ルイ・カルティエのラージモデルWGTA0011の定価は12,500ポンド(約2,371,943円)同等のスペックですが、今回のロンドン限定のモデルの方が200ポンド程高くなっています。 WGTA0092の定価は2,019,600円(約10,642ポンド)です。 比較したラージモデルモデルは両方ともケースも針もローズゴールド製となっています。
ロンドン限定のWGTA0092は、デザインも他のタンク・ルイ・カルティエとは一味違うデザインで、限定品である特別感がより感じられる時計でした。 英国のブティックでしか販売されず、しかも100本限定であるため日本での入手はかなり難しい時計ですが、チャンスがあれば手にしたくなる逸品でしたね。
モデル | カルティエ タンク ルイ カルティエ ウォッチ スイス 100 周年記念限定版 Tank Louis Cartier The Watches of Switzerland 100 Years Anniversary Exclusive |
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型番(Ref.) | カルティエWGTA0213 |
ケースサイズ | 横 25.5mm 縦 33.7mm 厚さ 6.60mm |
ケース素材 | 18K イエローゴールド サファイア |
ムーブメント | メカニカル 手巻き振動 キャリバー 1917 |
駆動期間 | 最大巻上時約38時間持続 |
防水性 | 30 m |
取扱店舗 | 英国の Watches of Switzerland ブティックで予約注文可能 |
価格 | 12,700ポンド 約2,410,034円(税込)※2024年3月のレートで換算 |
※販売開始時期・価格は予告なく変更される場合があります。
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