更新日:2023年02月16日
グランドセイコー ヘリテージコレクション 44GS ハイビートGMT USスペシャルエディション 竹林 SBGJ259の実機レビューをお届けします!
グランドセイコー ヘリテージコレクション 44GS ハイビートGMT USスペシャルエディション 竹林 SBGJ259は、横40.0mmのステンレススチール製ケースに手巻き付き自動巻き Cal.9S86を搭載しています。2022年に発売されたUS限定がピアゾに到着しました!早速実機をレビューしていきましょう~!
ダイヤルはストライプパターンが配された、グリーンカラー!この不規則なストライプは2019年モデルのSBGH269「床紅葉」やSBGM251「伊勢丹新宿店限定モデル」等にも見られますね。早速ディティールを見ていきましょう!
インデックスはシンプルなバータイプで、12時位置が2倍の太さになっています。ストライプパターンの邪魔をしないよう、同じく直線で揃えたのでしょうか。GMT針のイエローグリーンが鮮やかなアクセントになっています。
今作のテーマは「Urban Bamboo」、直訳すると都会の竹林という語句になるのですが、東京都港区は南青山にある「根津美術館」の竹林からインスパイアされています。
根津(ねづ)美術館
日本では数少ない、第二次世界大戦以前より続く美術館。創業は1941年、初代根津嘉一郎(ねづ・かいちろう)。東武鉄道の社長を務め、その手腕を政治や教育界でも振るった敏腕の根津氏貯蔵の美術品・文芸品をはじめ、日本及び東洋の美術コレクションを数多く貯蔵します。
重要文化財の尾形光琳の「燕子花図屏風」、大日如来像 絹本著色 1幅、その他指定文化財も多く、絵画から考古資料、陶磁器や青磁器まで幅広く展示されており、国内外から多くの人々が訪れます。
ケース正面はサイドに向かって広く斜面を描き、きらびやかに輝く44GSデザインのケース。GSの研磨技術があってこそ完成するケースはいつ見ても美しい仕上がりです。ベゼルは細めの幅。こちらも凝った形状になっていて、一度斜めに下降し、角度を変えてケースに対し直角に降りていきます。
先述のようなケースサイドから、まっすぐ下降するラグ。先端がシンメトリーにカットされていて、その面からも美しく光輝きます。
ストレートタイプ、ガードなしのリューズ。
9時サイドから見たところ。
搭載ムーブメントは「9S86」。マスターショップモデルのみに搭載される、9SメカニカルのハイビートムーブメントにGMT機能を追加したキャリバーです。パワーリザーブは約55時間、36,000振動/時。9Sハイビートは40数年ぶりにGSに復活した自社製ハイビートムーブメント、細かなパーツの素材や製造過程の変更を経て満を持して完成しました。
9S系ムーブに共通して用いられている技術「MEMS(メムス)」。半導体の製造に使われる技術で、ミクロン単位の調整が可能です。MEMSによってがんぎ車とてん輪の形状を再設計、ぜんまいの素材を耐久性の高いスプロンに。よってハイビートでありながら、55時間の持続時間とメンテナンス性を向上させました。ハイビートの「チチチチチ…」と針を刻む様は、技術革新の偉大さを思い知らされるような、圧巻の動きです。
またGMT針は「4軸独立ガイド」という、時針だけ単独に動かすことができる機能付き。正確な時間を保ったまま時針だけ動かすことが出来ます。
ワンプッシュ三つ折れ式のステンレス製ブレス。中央列のコマ両サイドが鏡面仕上げで、ブレスにも華を添えます。
本日の二本目は、グランドセイコーのアメリカ限定「竹林」!鮮やかなグリーンが美しい44GSケースモデル、いかがでしたか?パターンとケースデザインは既存のものではありますが、こうした絶妙なカラーリングはGSの得意とするところだなと思います。グリーン、緑とひと言で言っても様々な色合いがありますよね。色の絶妙なニュアンスを表現し、その中間に美を感じる――なんともジャパンメイドらしいウォッチだと感じました。こうしたカラーリングは、スイスをはじめとするウォッチメゾンには中々ない色合いなのではないでしょうか。そのパターンも目を凝らすと、細かな職人芸が光る繊細な仕上がり。海外向けのウォッチにはこうした意匠が存分に感じられますね。日本のモデルとは一味違う魅力を放つモデルです。
グリーンと言っても優美な印象のカラーで、ベーシックカラーの装いには存在感を示しつつもしっくり馴染むのではないかなと思います。肌馴染みも良さそうですね。スーツスタイルには勿論、ニットやシャツとのコーディネートを楽しむのも、大人だからこそできる楽しみ方。よりエレガントな印象を求めて、クロコダイルやアリゲーターストラップに白ステッチの入ったベルトに付け替えるのも良いですね。
数量や販売エリアを限定したモデルは総じて資産価値の高いGSウォッチ。USD6,800ということは、日本円で約91万円(執筆時)、ケースデザインやキャリバーに、限定モデルプライスが付加されている印象ですね。例に漏れず時計愛好家たちの争奪戦が繰り広げられそうな予感…!現在の資産価値が気になる方は是非、ピアゾまでお気軽にご相談くださいね!
モデル | ヘリテージコレクション 44GS ハイビートGMT USスペシャルエディション 竹林 Heritage Collecition 44GS Hi Beat GMT US Special Edition Bamboo |
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型番(REF.) | SBGJ259(SBGJ259G,9S86-00A0) |
ケースサイズ | 横40.0mm |
ムーブメント | 手巻き付き自動巻き Cal.9S86 |
パワーリザーブ | 最大巻上時約55時間持続 |
防水 | 10気圧 日常生活強化防水 |
その他 | 2022年発売、米国内のGSブティックならびに一部のGS正規店のみ販売 |
定価(税込) | 6,800USD |
※掲載内容は2023年02月調査時点のものです。最新情報は公式サイト等をご確認ください。