更新日:2026年04月17日

チューダー2026年新作発表──注目の6モデルを徹底解説

チューダー2026年新作発表──注目の6モデルを徹底解説

2026年4月14日、チューダー(TUDOR)はウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2026にて、6つの新作・新バリエーションを一斉発表しました。鮮烈なビジュアルで復活した”モナーク”、自社製ムーブメントを搭載して一新した「ロイヤル」、遂にマスター クロノメーター認定を取得を果たした”ブラックベイ 58”など、今年も話題満載です。
本記事では注目の新作について詳しくお伝えして参ります。

※本記事の掲載価格は執筆時点の情報に基づいており、予告なく変更される場合があります。

チューダー モナーク
項目 詳細
型番 2639W1A0U-0001
ケース素材 ステンレススチール製、ファセットが施されたケース、ポリッシュ&サテン仕上げ
ベゼル ステンレススチール製、ポリッシュ&サテン仕上げ
ダイアル ダークシャンパンカラー、アプライドアワーマーカー
ケース径 39mm
厚さ 11.9mm
キャリバー MT5662-2U(COSC・METAS認定)
パワーリザーブ 65時間
防水性 100m
機能 時・分(センター)+スモールセコンド(6時位置)
価格(税込) 2リンクブレスレット:¥816,200

今回の発表で最も注目度が高いのが、このモナークです。かつてのモナークはクォーツ搭載のドレスウォッチとして展開されていましたが、今回は自社製マニュファクチュール キャリバー搭載・METAS認定取得という全く異なるスペックで復活を果たしています。ブランド創設100周年を意識した設計思想が随所に感じられます。

チューダー モナークの文字盤

外観で目を引くのは、縦方向のブラッシュド仕上げが施されたパピルスを想起させるダークシャンパンのダイヤルカラーと、ブランドが「エラープルーフスタイル」と呼ぶ、ローマ数字とアラビア数字を組み合わせたインデックスです。「カリフォルニアダイアル」や「ユニークダイアル」の方が聞き馴染みのある方も多いでしょう。10時~2時位置がローマ数字、4時~8時位置がアラビア数字という配置は、不思議な魅力を放ちます。

チューダー モナークの外観

ケースは精緻なファセット加工を施したステンレス製、ブレスレットはファセット加工の2リンク仕様で一体感を持たせています。シャープなセンターリンクはチューダーとしては新鮮な印象ですね。

ムーブメントはモナーク専用のMT5662-2U

ムーブメントはモナーク専用のMT5662-2Uで、6時位置にスモールセコンドを配したレイアウトを採用しています。ブリッジにはコート・ドゥ・ジュネーブ仕上げ、ローターには18Kゴールドのインレイが施されており、ケースバックから覗く仕上げにもこだわりが詰まっています。パワーリザーブは65時間(METAS認定済み)です。

なお、防水性は100mであり、ダイバーズウォッチの200mより一段低くなっています。あくまでドレス/スポーツカジュアルとして設計されたモデルです。

ブラックベイ 58 7939A1A0NU
項目 詳細
型番 7939A1A0NU
ケース素材 ステンレススチール製ケース、ポリッシュ&サテン仕上げ
ベゼル ステンレススチール製逆回転防止ベゼルにアルマイト加工インサート
ダイアル マットブラック、ドーム型、アプライド アワーマーカー
ケース径 39mm
厚さ 11.7mm
キャリバー MT5400-U(COSC・METAS認定)
パワーリザーブ 65時間
防水性 200m
価格(税込) 3リンクブレスレット:¥722,700(7939A1A0NU-0002) / 5リンクブレスレット:¥739,200 (7939A1A0NU-0001)/ ラバーストラップ:¥688,600 (7939A1A0NU-0003)

2018年に登場したブラックベイ 58が、機能・デザイン双方にわたる大規模アップデートを受けました。最大のトピックはマスター クロノメーター認定の取得です。搭載されるマニュファクチュール キャリバー MT5400-Uはシリコンバランススプリングを採用し、65時間のパワーリザーブ(METAS認定済み)を誇ります。

ブラックベイ 58 7939A1A0NUのデザイン

ケースは39mmのプロポーションを維持しつつ、厚さを11.7mmに抑えました。これは5リンクブレスレットの新採用とあわせて、手首へのなじみを格段に高めています。ブレスレットは5リンク・3リンク(リベットスタイル)・ラバーストラップの3種展開で、いずれも「T-fit」クイックアジャストクラスプを備えています。

ブラックベイ 58 7939A1A0NUの文字盤

デザイン面で先代機の79030Nと比較すると、ムーブメントの変更に伴ってダイアルの文字が3列表記(CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIED)から2列表記(MASTER CHRONOMETER)に変更されたほか、分針の根元が細くなり、秒針もロリポップ秒針に、ベゼルとリューズも新設計されました。

左)79030N 右)新作 7939A1A0NU
左)79030N 右)新作 7939A1A0NU

さて、ブラックベイ 58は2025年すでにマスタークロノメーター化を果たしたバーガンディモデル 7939A1A0RUが発表されています。当然、既存モデルも順次追随するであろうことは想定の範囲内でした。

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【チューダー2025年新作①】ブラックベイ 58:バーガンディ追加

薄型の39 mmという程よいサイズ感が人気の「ブラックベイ 58」にオールバーガンディ仕様が登場しました。この新しい「ブラックベイ 58」は、「マニュファクチュール キャリバー MT5400-U」を搭載し、ついに「マスター クロノメーター認定」を取得しています。

2026年はブラックの79030Nが7939A1A0NUへとアップデート。ブラックベイ 58のうち、旧ムーブ搭載の原稿ラインナップはフルゴールドの79018Vとシルバーの79010SGを残すのみ。ブルーの79030Bはいつの間にやらカタログ落ちしており、来年以降に新ムーブ搭載で登場する可能性は高いでしょう。

79030N(3列ブレス)の2026年4月価格改定後の最終定価は672,100円でした。今回新作7939A1A0NUの定価は722,700円と、約5万円(約8%)アップしています。これからのアップデートを予想すると、マスタークロノメーターにこだわりがなく、79018Vと79010SGの定価購入を狙っている方は早めに購入したほうがよさそうです。

今回のラインナップの多くに共通するキーワードは「METASマスター クロノメーター認定」です。TUDORの時計について語る上で、もはや必須の知識となりますので、認定の基準を整理しておきます。

スイス政府機関METAS(連邦計量・認定局)が実施するこの認証は、精度・耐磁性・防水性・パワーリザーブを「完成品」の状態でテストする、業界でも最難関クラスの試験です。チューダーは全コレクションへの認定取得を長期目標として掲げており、今回の発表はその進捗を示す重要な一歩となります。

基準 日差の許容範囲
COSC(単体ムーブメント) -4~+6秒
チューダー自社基準(完成品) -2~+4秒
METAS マスター クロノメーター(完成品) 0~+5秒

METAS認定には、15,000ガウスという高磁場環境下において高い精度を維持できるかの過酷なテストも含まれます。これは現代の日常環境(MRI室などを除く)ではほぼ直面することのないレベルですが、TUDORの時計はそれだけの圧倒的な安全マージンを備えているのです。

一方、兄貴分であるロレックスも「ケーシング後の平均日差が-2~+2 秒以内」という極めて厳しい基準を掲げています。さらに2026年からは、自社の『Superlative Chronometer(高精度クロノメーター)』認定に「耐磁性」「信頼性」「持続可能性」という3つの新基準を追加し、その体制をより強固なものにしました。

機械式時計の性能向上という、実用時計における最重要課題に対し、ルーツを同じくする両ブランドは、それぞれのアプローチで妥協なき進化を続けています。

ブラックベイ 58 GMT 7939G1A0NRU-0003
項目 詳細
型番 7939G1A0NRU-0003
ケース素材 ステンレススチール製ケース、ポリッシュ&サテン仕上げ
ベゼル ステンレススチール製24時間両方向回転ベゼル、ブラックとバーガンディのアルマイト加工インサート
ダイアル ブラック、ドーム型、ゴールドプレートが施されたアプライドアワーマーカー
ケース径 39mm
厚さ 12.8mm
キャリバー MT5450-U(COSC・METAS認定)
パワーリザーブ 65時間
防水性 200m
機能 GMT(ジャンピングアワー式)、日付表示
価格(税込) 5リンクブレスレット:¥782,100

既存のブラックベイ 58 GMTに、新たに5リンクブレスレットのバリエーションが追加されました。39mmケースにバーガンディ×ブラックのバイカラーベゼル(ゴールドプレートの24時間目盛り入り)というビジュアルは、ジェット旅行が夢だった時代のノスタルジーを現代に甦らせます。

2026年はロレックスのGMTマスターIIの青赤ベゼルの”ペプシ”が一気に廃盤となり、すでに異常なほど高騰しています。赤系ベゼルのGMTモデルをお探しの方はこちらか、あるいは「Black Bay GMT 79830RB」も検討候補に入れてみてはいかがでしょうか。

ブラックベイ 58 GMT 7939G1A0NRU-0003の外観

搭載キャリバーはGMT機能を組み込んだMT5450-U(COSC・METAS認定)です。GMT針はジャンピングアワー式で、現地時間を1時間単位で独立調整できます。パワーリザーブは65時間(METAS認定済み)です。

ブラックベイ セラミック7941A1ACNU-0001
項目 詳細
型番 7941A1ACNU-0001
ケース素材 マットブラックのセラミック製ケース、マイクロブラスト仕上げ
ベゼル ブラックPVDコーティングのスチール製逆回転防止ベゼル、60分目盛り付きブラックセラミック製ディスク、サンレイサテン仕上げにエングレービングのマーカーと数字
ダイアル チャコール、サンレイ仕上げ、ドーム型
ケース径 41mm
厚さ 13.55mm
キャリバー MT5602-U(COSC・METAS認定)
パワーリザーブ 70時間
防水性 200m
価格(税込) セラミックブレスレット:¥1,070,300

2021年に登場したブラックベイ セラミックが、新たにフルセラミック製ブレスレットを纏って再登場しました。ケース・ベゼル・ブレスレットのすべてがマットブラックセラミックで統一された、妥協のないオールブラック仕様です。

このシリーズはストラップ仕様で展開してきました。かつての「ブラックベイ クロノ ダーク」も、ブレスレットはブラックPVDコーティングを施したステンレススティールでした。
既存の「ブラックベイ セラミック 79210CNU-0001」と並べると、新作は「ダーク」蓄光塗料が施されたアプライドアワーマーカーの効果もあいまって、いよいよ”オールブラック”と呼ぶにふさわしい仕様にアップデートしています。

ブラックベイ セラミック7941A1ACNU-0001の文字盤

セラミックは金属と比べて軽量で傷がつきにくい半面、成形・研磨が非常に難しい素材です。それをブレスレットにまで使用した技術力は注目に値します。キャリバーはMT5602-U(COSC・METAS認定)で、パワーリザーブは70時間です。

ただスペックアップしたことで、価格が100万円を超えており、チューダーとしてはハイクラスな価格帯となっています。

ブラックベイ 54 ブルー 79000B
項目 詳細
型番 79000B
ケース素材 スチール製ケース、ポリッシュ&サテン仕上げ
ベゼル ライン目盛りのないステンレススチール製60分逆回転防止ベゼル、アルマイト加工ディスク
ダイアル ブルー、ドーム型、アプライドアワーマーカー
ケース径 37mm
厚さ 11.2mm
キャリバー MT5400(COSC認定)
パワーリザーブ 約70時間
防水性 200m
価格(税込) 3リンクブレスレット:¥654,500(79000B-0001) / ラバーストラップ:¥620,400(79000B-0002)

ブラックベイ 54は2023年に登場した37mmのコンパクトダイバーズです。今回はそのブルーバリエーションが追加されました。サンレイブラッシュド仕上げのサファイアブルーダイアルと、同色のアルマイト加工ベゼルインサートが統一感を生んでいます。目盛りのないクリーンなベゼルデザインは、1950年代初頭の初期ダイバーズウォッチへのオマージュです。

ブラックベイ 54 ブルー 79000Bの外観

チューダーの初代ダイバーズウォッチ、Ref. 7922の特性を最も忠実に受け継ぐブラックベイ 54は、例えば「ブラックベイ」とは異なり、逆回転防止ベゼルには、数字とバー以外の目盛りが刻まれていません。秒針には初代モデルを彷彿とさせるロリポップデザインを採用しています。

ブラックベイ 54 ブルー 79000Bの文字盤

搭載キャリバーはMT5400(COSC認定)で、パワーリザーブは約70時間です。こちらはMETAS認定ではなくCOSC認定のみとなります。
ブレスレットモデルとラバーストラップモデルが用意され、いずれもチューダー独自の“T-fit”クイックアジャストクラスプを備えています。工具不要の簡単な操作で、最大8mmの長さを5段階で調節可能です。

チューダー ロイヤル

ロイヤルは2021年に現行デザインで発表されたスポーツエレガンスモデルです。今回の刷新では30mm・36mm・40mmの3サイズ展開が整理され、いずれにもマニュファクチュール キャリバーが新たに搭載されました。

各サイズのキャリバーと精度基準は以下のとおりです。

サイズ キャリバー 日差基準 パワーリザーブ
30mm MT5201 -3/+5秒 約50時間
36mm MT5412 -2/+4秒 約70時間
40mm MT5633 -2/+4秒 約70時間

なお、ロイヤルのキャリバーはCOSC認定のみで、METAS マスター クロノメーター認定は取得していません。

40mmモデルには曜日表示(12時位置)と日付表示(3時位置)を搭載したデイデイトモデルです。ケース・ブレスレットはステンレス製またはステンレス&イエローゴールド製を選択できます。

チューダー ロイヤル 40mmはデイデイト

全サイズでブレスレットに工具不要で調整可能なチューダー独自の「T-fitアジャスティングシステム」が採用されているのも嬉しいポイントです。

チューダー ロイヤルのデザイン

余談ですが、ロレックスのレディデイトジャストのジュビリーブレスレットはエレガントなコンシールドタイプのクラスプで、当然と言えば当然ですがイージーリンク機能なし。デザインと機能性の両立は難しいところではありますが、これがなんとか簡単に調整できるようになるとさらに利便性が向上するのにな、と常々思います。

ダイヤルカラーバリエーションはサイズによって異なりますが、ブラック、ブルー、シルバー、グリーン、ライトブルー、アイボリー、サーモン、バーガンディ、ブラウン、シャンパンカラー、マザーオブパールと豊富です。

チューダー ロイヤル(40mmモデル)
項目 詳細
モデル チューダー ロイヤル(40mmモデル)
型番 40mm | 2840D1A0(SS)、2840D1A3(SS×YG)
ケース径 40mm
厚さ 11.4mm
防水性 100m
価格(税込) ¥449,900、¥875,600
チューダー ロイヤル(36mmモデル)
項目 詳細
モデル チューダー ロイヤル(36mmモデル)
型番 M2836C1A0(SS)、M2836C1A3(SS×YG)、M2836C1S0(SS、ベゼルダイヤ)
ケース径 36mm
厚さ 9.7 mm
防水性 100m
価格(税込) ¥475,200、¥815,100、¥874,500
チューダー ロイヤル(30mmモデル)
項目 詳細
モデル チューダー ロイヤル(30mmモデル)
型番 M2830A1A0(SS)、M2830A1A3(SS×YG)、M2830A1S0(SS、ベゼルダイヤ)
ケース径 36mm
厚さ 8.7 mm
防水性 100m
価格(税込) ¥449,900/¥568,700(8Pダイヤ) 、¥748,000/¥866,800(8Pダイヤ)、¥748,000/¥765,600(MOPダイヤル)
モデル ケース径 キャリバー METAS認定 パワーリザーブ 防水 税込価格(下限)
ブラックベイ 58 39mm MT5400-U 65h 200m ¥688,600
ブラックベイ 58 GMT 39mm MT5450-U 65h 200m ¥782,100
ブラックベイ セラミック 41mm MT5602-U 70h 200m ¥1,070,300
チューダー モナーク 39mm MT5662-2U 65h 100m ¥816,200
ブラックベイ 54 "ブルー" 37mm MT5400 ×(COSC認定) 約70h 200m ¥620,400
チューダー ロイヤル 30/36/40mm MT5201/5412/5633 ×(COSC認定) 50~70h 100m ¥449,900

「ダイバーズウォッチとして本格的に使いたい」方には、ブラックベイ 58またはブラックベイ 54 "ブルー"がおすすめです。39mmと37mmのサイズ差は、手首が細めの方には54の方がフィットしやすいでしょう。58は今回のアップデートで11.7mmという薄さを実現しており、よりスマートなフォルムになっています。

「旅行・出張が多い」方には、58 GMTが実用的です。新採用の5リンクブレスレットで装いに幅が出ました。

「個性的な一本を探している」方には、新作のモナークが候補に上がります。スモールセコンドと独特のアワーマーカーは、ブラックベイ系とは全く異なる世界観を持っています。

「日常使いのスポーツエレガンスが欲しい」方には、ロイヤルが最もコスパが高い選択肢です。30mmから40mmまでのサイズ展開により、女性にも男性にも対応できる唯一のモデルです。

2026年のチューダーは、「マスター クロノメーター認定の全コレクション展開」という長期目標に向けて、着実に歩みを進めた一年となりました。ブラックベイ 58のMETAS認定取得、モナークという完全新作の投入、ロイヤルへのマニュファクチュール キャリバー初搭載など、どのモデルも「現状維持」ではなく明確な進化の意図を持っています。

特筆すべきは、価格帯の幅広さです。ゴールドモデルを除き、1926 28mmから始まり、セラミックブレスレットのブラックベイ セラミックまで、¥331,100~¥1,070,300という広いレンジをカバーしています。「チューダーらしさ」を保ちながら、エントリーからハイエンドまで選択肢が揃っているのは、ブランドの大きな強みといえます。

一方で、ブラックベイ 54 "ブルー"とロイヤルがMETAS認定を取得していない点は、購入前に確認しておきたいポイントです。COSC認定も十分に高い精度基準ですが、METASとは試験内容・厳しさが異なります。どの水準の認定を重視するかは、購入の判断軸のひとつになるでしょう。

チューダーの2026年ラインナップは、ダイバーズ・GMT・ドレスウォッチとカテゴリーをまたいだ充実した内容となっています。自分のライフスタイルや手首サイズ、求める機能と照らし合わせながら、ぜひじっくりと選んでみてください。

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