更新日:2025年06月13日
カルティエ サントス デュモン LM WSSA0046の実機レビューをお届けします!
カルティエ サントス デュモン LM WSSA0046は、縦43.5mm×横31.4mmのステンレススチール製ケースに手巻き Cal.430 MCを搭載しています。カルティエの人気コレクション「サントス・デュモン」。早速実機をレビューしていきましょう!
発売当初から店頭に並ぶことなく、注文・もしくは来店予約して拝めるというのが限定モデルより限定らしい。。早速ディティールを見ていきましょう!
ただのブラックではなく、半透過性のあるラッカーダイヤルには線上のエングレーヴィングが施されとても洗練された顔立ち。二針ノンデイトとミニマルな機能性。
ベゼルのビスモチーフはサントスのアイコン。いくつかシリーズのあるモデルですが、デュモンはとくにクラシカルなコレクション。1904年に創業者がデザインした初代モデルを踏襲しています。
友人であり飛行士のアルベルト・サントス・デュモンから「飛行機を操縦時にスムーズに時刻確認をしたい」と言われて生まれたのが「サントス」。当時は懐中時計の時代であったため、飛行中に手を放して時刻確認をするという行為にわずらわしさを感じていました。このモデルの凄いところは、懐中時計にベルトを付けたのではなく、ラグを備えてベルトとケースを固定し、腕に巻いたときの審美性も考えられているところ。
リューズからのカット。ブルースピネルをカボションに仕立てています。
9時側からのカット。サントス デュモンは当時の趣を残すという意味で手巻き搭載モデルが多いですね。近年クォーツモデルも登場しています!
搭載ムーブメントは「430MC」。カルティエのマニュファクチュールムーブメントとしていますが、実は同グループのピアジェ「Cal.430P」をほぼそのまま転用したもの。デュモンのサインがエングレーヴされています。
Cal.430MCならびに430Pをひも解くには、その前身「Cal.9P」について触れなければなりません。1957年に誕生したCal.9Pは、当時としては革新的だったオフセットのレイアウトと受け板の一体化が特徴。これまでの薄型に無かった耐久性と実用性、けれども薄く時計の美しさを損なわないという利点を持っており、華のあるピアジェのウォッチメイキングに欠かせない存在となったのです。
その後Cal.9P2を経て、ミレニアム目前の1998年にCal.430Pが誕生しました。時代に沿った基本設計、振動数を高めて実用性を更に向上させた430Pは高く評価され、同じリシュモン傘下のカルティエにも提供しました。薄型は汎用機にはなり得ないのですが、トゥールビヨンなどを載せて派生したムーブメントも存在するほど、優れています。
…ということで!Cal.430MCもとても優れています。21,600振動/時、38時間パワーリザーブ。
ダイヤルと同じブラックカラーのアリゲーターストラップで、品格を更にアップ。
本日は、サントス・デュモンをご紹介いたしました。ため息の出るほど素敵ですね…!知的でエレガント、120年以上たった今も色あせないデザイン。ブティックへ足を運んで…と言いたいところですが、なかなかお目にかかれないレアウォッチ。中古でも流通数がとても少ないので、バイヤーたちも沸き立っています。
プレ値とは言わないものの価格が下がることも少なく、高い換金率で取引されることの多いモデルです。カルティエのご売却価格が気になった方はピアゾの一括査定サービスを、ぜひご検討くださいね。
モデル | サントス デュモン LM Santos Dumont Large |
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型番(REF.) | WSSA0046 |
ケースサイズ | 縦43.5mm×横31.4mm |
ムーブメント | 手巻き Cal.430 MC |
パワーリザーブ | 38時間 |
防水 | 日常生活防水 |
その他 | 2022年発売開始 |
定価(税込) | 1,240,800円 |
※掲載内容は2025年06月調査時点のものです。最新情報は公式サイト等をご確認ください。