更新日:2023年07月12日
グランドセイコー エボリューション9コレクション メカニカルクロノグラフ テンタグラフ SLGC001の実機レビューをお届けします!
グランドセイコー エボリューション9コレクション メカニカルクロノグラフ テンタグラフ SLGC001は、横43.2mmのブライトチタン製ケースに手巻き付き自動巻き Cal.9SC5を搭載しています。
GS最新作の「テンタグラフ」、ピアゾに到着!ドキドキ。早速実機をレビューしていきます~!!
ダイヤルは、GSのブランドカラーでもあるネイビー。岩手山パターンが配されています。はやる心を抑えて、ディティールに参りましょう!
シルバーカラーのアップライトロゴに、「TENTAGRAPH」が刻まれています。満を持して登場したメカニカルクロノグラフ、ということを示すようですね。針はインデックスまでぎりぎりに近づけて判読性を高めつつ、手作業で先端を曲げています。
“TENTAGRAPH”の名称は、キャリバー9SC5の特徴である、“TEN beat(10振動)”, “Three days(3日間持続)”, “Automatic(自動巻)”, “ChronoGRAPH”から名づけられました。(グランドセイコー公式サイトより)
ベゼルはセラミック製。艶やかなブラックに、視認性のよいタキメーターが並びます。
ラグは滑らかに下降していき、先端が切り落とされている「エボリューション9」の手法。
立ち上がったリュースガードはヘアライン仕上げ。そしてこちらも直線が目立つカッティング。プッシュボタンはハンマー式でややミニマルな印象。すっきりしていて、高級感があります(高級なんだってば!)
9時側から見たところ。ケース素材はブライトチタンです。43mmか~大きいなぁと思いきや、素材のおかげで見た目以上に軽やか。加えてEV9の重心を下げる工夫によって、吸い付くような装着感を実現しています。
搭載ムーブメントは「9SC5」。W&W2023で発表、グランドセイコー初のメカニカルクロノグラフ!と大変話題のキャリバーです。10振動のハイビートでパワーリザーブ72時間。メカニカルクロノの駆動時間としては世界最長とのことで、なんとも驚異的。正に次世代を担うキャリバ―だなと思います。
ハイビートでパワリザ3日以上とは、少し前に登場した「9SA5」と同じですね。このメカニズムについてはデュアルインパルス脱進機にツインバレルを採用しているためかなと。また精度の高い仕組みはフリースプラングテンプを同じく採用しています。クロノグラフに関しては、コラムホイール式制御、垂直クラッチ式伝達方法をとっています。
シースルーバック仕様とは何たるご褒美!カッコイイんですよ~。ローターにもしっかり「TENTAGRAPH」の文字が。
バックルは三つ折れ式。
本日は、話題沸騰!テンタグラフをご紹介致しました。これまでのGSクロノグラフというとスプリングドライブモデルだったのですが、ダイヤルデザインに関しては賛否ありました。個人的には、スイープ運針が駆け巡る感じが美しく印象的で、パワーインジケーターはあまり気にならなかったです。これがGSクロノだ!と。外装デザインも年々アップグレードしていましたしね。
当記事でやかましく申していますが、もう本当に有無を言わさずカッコイイんです。ダイヤルの岩手山パターン、ネイビーのダイヤルカラー、そしてEV9デザイン、ここに新キャリバ―とは、今のGSの持てる全てを投入しています。静かに、ですが確かに、その素晴らしさを語る一本です。
2023年のW&Wで発表したということで、デイトナを筆頭とする世界的ブランドに対抗すべく「仕掛けてきた」んだなぁと。ピアゾでもロレックスの新作予想を毎年行っていますが、当然GS側もデイトナ新作の予測などはしていたでしょうし。対抗どころか、今年のクロノは「デイトナか、テンタグラフか」と肩を並べたと言っても過言ではないと思います。これぞGSクロノ!是非お手に取って頂きたい一本でした。というか筆者が欲しい。本当に。
資産価値としては、一応現行モデルですし一定の水準をキープしている印象です。ですがリファレンスが記念すべき1番(SLGC001)なので、今後更なる進化を遂げたモデルが登場した時に、ヘリテージモデルとして資産価値が上がる可能性は十二分に考えられます。姉妹サイトクエリでは早くも販売しているモデルですので、気になった方は是非そちらもチェックしてみて下さいね!
モデル | エボリューション9コレクション メカニカルクロノグラフ テンタグラフ Evolution 9 Collection Mechanical Chronograph TENTAGRAPH |
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型番(REF.) | SLGC001(9SG5-00A0) |
ケースサイズ | 横43.2mm |
ムーブメント | 手巻き付き自動巻き Cal.9SC5 |
パワーリザーブ | 最大巻上時約72時間(約3日間)持続 |
防水 | 10気圧 日常生活強化防水 |
その他 | 2023年6月9日発売 |
定価(税込) | 1,815,000円 |
※掲載内容は2023年07月調査時点のものです。最新情報は公式サイト等をご確認ください。