更新日:2021年04月06日

パネライのサスティナビリティー

パネライ サスティナブル

今回はパネライが行うサスティナブルな活動についてご紹介していきます。SDGsが掲げられ、多くの企業がサスティナビリティーを意識し始めているなか、高級時計業界にも取り組みの波が届いています。そんな中でも老舗の歴史あるブランド、パネライは他社にはない新しい取り組みをしているとして、注目を集めているんです。

パネライの新作は100%リサイクルの機械式ウォッチ

パネライ サスティナブル

現代パネライでは100%リサイクル素材を用いた機械式ウォッチの製造を計画しているといいます。

と言っても、実際にはまだモデルのルックスや使用素材、Ref.などの具体的な内容が発表されたわけではないのですが、 パネライの100%リサイクル機械式ウォッチ計画は現CEOジャンマルク・ポルトルエ氏自身が発信している情報のようです。

海外サイト“Switch watches magazin”には以下のような内容が書かれています。

its new CEO Jean-Marc Pontroué has been pushing boundaries with materials such as Carbotech, Fibratech or Goldtech. Next year, Pontroué even intends to go a step further and present the very first mechanical watch made of 100% recycled materials. 新CEOジャンマルク・ポルトルエ氏はカーボテック、ファイバーテック、ゴールドテックなど、素材の限界を押し広げてきました。そしてさらに一歩領域を押し広げるために、100%リサイクル素材で作られた機械式時計を発表する予定です。
引用:外部リンク

パネライ サスティナブル

これまでさまざまな画期的な素材を発表してきたパネライには、リサイクル素材に特化した技術者がおり、50人編成の先鋭チームが存在します。 現在、このチームでは新素材の研究とともにパネライが作り上げてきたムーブメントへの新な挑戦も進められているそうです。

ただし、こうした新な取り組みの中でもはやり変わらず残されていく部分も。それがデザイン性です。 パネライといえば男性らしい大きなフォルムが特徴ですが、ポルトルエ氏もこのシンブルを変更せずに100%リサイクル素材の機械式時計の発表を目指しているそうです。



パネライのサスティナブル素材を使ったモデルについて

パネライのサスティナブルウォッチとして知られているモデルといえば、サブマーシブル マイク・ホーンエディションではないでしょうか?

マイク・ホーン氏は世界的な探検家であり、海や自然の保護活動をしている保護活動家でもあります。 そして、ホーン氏とパネライがタッグを組んで生まれたのが、このスペシャルエディションなのです。

サブマーシブル マイク・ホーン エディション-47mm
パネライ サスティナブル
モデル サブマーシブル
SUBMERSIBLE
型番(Ref.) PAM00984
ムーブメント 自動巻き(パネライ自社製P.9010キャリバー)
機能 時、分、スモールセコンド、日付、潜水経過時間表示
防水 30気圧
パワーリザーブ 72時間
ダイヤル ブラック
ケース・ブレス素材 Ecoチタン™
ケース径 47mm
ストラップ素材 リサイクルペット(付け替え用のブラックラバーストラップ付属)
定価 251万9000円(税込)
※定価は予告なく変更される場合があります。

PAM00984はベルトにペットボトルのアップリサイクルを採用。 ケースには廃棄されるはずの飛行機の機体を再利用したエコチタンが使われています。

また、パネライのこだわりは時計自体の素材だけではありません。 製造工程においても排水を100%リサイクルさせ、二酸化炭素の排出量をゼロに抑える取り組みを実現させています。

日本では“素材のリサイクル”に目がいきがちですが、海外ではこうした製造工程におけるサスティナビリティーも重要視されています。

あるコンシューマーズリポートによると、アメリカの20代~30代における若い世代は60%以上が「サスティナビリティーを考慮」した買い物をしているとのこと。 つまり、今やサスティナビリティーはエンドユーザーの購買意欲にダイレクトに働きかけるビジネスの一部として成り立つ新ジャンルと言えるのです。 パネライは高級時計ブランドの中でも先端を行くサスティナビリティーを考慮したビジネスモデルというわけですね。



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リシュモングループのサスティナブルな取り組み

パネライ サスティナブル

パネライが所属しているリシュモングループでは、以下のような取り組みをおこなっています。



1、環境に害のないマニュファクチュールと社員の移動手段の確保

製造工程で排出される資源などのリサイクルができるシステムなどを導入した、高度技術を持つ工場など持ち、そこに努める社員全員がより環境に優しい移動手段を持てるように会社が協力するという内容です。

2、カタログや説明書などの印刷物を※FSC認証紙に変更

※FSC認証とは、「環境・社会・経済面で国際的に認められた基準をクリアした森林」から生産された木材製品や紙製品のことを指します。

3、製品の素材の適合性や認証への留意

4、印刷物を減らすためのウェブ活用

5、社員やスタッフのサスティナビリティーへの関心を深めるためのマニュアルを作成

6、サスティナビリティへの長期取り組みを目標とするプロジェクト(非営利)を実現

リシュモングループの傘下にはパネライのほかに、カルティエ、ダンヒル、クロエなどの高級ブランドがおり、各ブランドにおけるサスティナブルな意識を高める狙いがあると考えられます。



パネライのサスティナブルな取り組み

パネライ サスティナブル

リシュモングループの取り組みとは別に、パネライ独自のサスティナビリティーを見ていきましょう。

  • スイス動物保護協会(PSA)が認めていないレザーの使用を放棄し、絶滅危惧種の国際取引に関する条約を留意することを宣言しています。
  • LED照明を活用し、オフィスだけでなくブティックにも用いることで、従来の電球の80%ほどのエネルギー削減を達成しています。
  • リサイクル素材100%のパッケージの利用を開始しています。

またサスティナビリティーの一環として設立された新マニュファクチュールでは、環境インパクトゼロを目指しており、

  • 雨水の再利用システム
  • 作業工程中に加熱された温水をセントラルヒーティングで再利用
  • 暖房、冷却装置が発するエネルギーの最適化

リシュモングループの傘下の中でも特にサスティナビリティーを意識しているパネライ。その根源には一体どんなものがあるのでしょうか。次の項目で詳しくお伝えします。



パネライのサスティナビリティーの根源

パネライ サスティナブル

パネライは2018年、20年間CEOを務めあげたアンジェロ・ボナーティ氏の後任として新CEOジャンマルク・ポントルエ氏を迎え入れました。 ポントルエ氏がサスティナブルを重要視していることが、近年のパネライに反映されているのです。

特にパネライと海との関係は切っても切り離せないものだと、ポントルエ氏は考えています。

especially for us, as a brand that has always been so closely linked to the sea,” he says. 特に、海と密接な関係があるブランドとしては…
引用: 海外サイト

パネライの歴史は、イタリア海軍に水中用計測器に納品するところから始まっています。 その後も常に海と密接な関係があったパネライは、アメリカの国際ヨットレースの公式パートナーとなり、さらには自分たちで大会まで開催するほどに至っています。

こうした理由からポントルエ氏は海が汚染されている現状に胸を痛めています。 あるリサーチによると、現在の状況が進行すると、2050年には海に住むすべての生き物よりも、人間が排出ゴミの方が多く海を漂うといわれています。 特に問題視されているのがプラスチック類のごみだそう。

ポルトルエ氏がペットボトルプラスチックの素材をアップサイクルしたベルトを作った背景にはこうした海への配慮が隠されていたのですね。

まとめ

パネライ サスティナブル

今回はパネライのサスティナブルな取り組みについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?昨今ではサスティナビリティーは一種のビジネスとしても捉えられています。 パネライの新な挑戦から目が離せませんね!






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