更新日:2023年05月19日
引用: www.vacheron-constantin.com
260年以上の“世界最古”の伝統と途切れることのない“卓越性”を追求し続けてきたメゾン、ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin )。Watches & Wonders 2023の新作でも、独創的な“攻め”のオーヴァーシーズを発表しています。2022年には「The Anatomy of Beauty(美の構造)」をテーマに、メゾンの222周年(1977年)の名作である「Ref.222」を復刻。2023年は「Less'ential(レセンシャル)」のテーマを打ち出し、凝縮したエレガンスを繊細なディテールへ描き出しています。
※注※Less'ential(レセンシャル)は、「Less=より少なく、減らす+Essential=必要、本質」を組み合わせた造語。シンプルさと美しさの追求を両立させている。
今回は、ヴァシュロン・コンスタンタンの2023年新作レトログラード3作品(※他、パトリモニー・レトログラード・デイ/デイト、トラディショナル・トゥールビヨン・レトログラード・デイト・オープンフェイス)の中から、オーヴァーシーズ初のレトログラードモデルRef.4000V/210A-B911の良さや面白さを実機写真を交えつつ、徹底解説致します!
合わせて、有名ブランドのレトログラードモデルのうん蓄、関連モデル(オーヴァーシーズ3針モデルやデュアルタイプ)の価格推移、販売相場、そしてWatches&Wonders2023ジュネーブでのヴァシュロンブースの様子や、公開されたほかの新作実機などもご紹介致します!
控えめでありながら大胆、伝統を遵守しつつ革新的……そんなヴァシュロンコンスタンタンらしい、“ユニークなエレガンス”に迫ってみましょう!
高いユーティリティー性をキープしながら、複雑機構搭載ウォッチも得意とするヴァシュロン・コンスタンタン。“変化のスピードが速く、バリエーションの手数も多い”特徴を持ちます。
引用: www.vacheron-constantin.com
モデル | オーヴァーシーズ ムーンフェイズ・レトログラード・デイト
OVERSEAS MOON PHASE RETROGRADE DATE |
---|---|
型番(Ref.) | 4000V/210A-B911 |
ケース径 | 41 mm 厚み: 10.48mm |
ケース素材 | ステンレススティール |
ムーブメント | 自動巻き キャリバー 2460 R31L/2 |
パワーリザーブ | 40時間 |
防水性 | 5気圧 |
機能 | 時・分、レトログラード・デイト、 ストップセコンド機能、 高精度ムーンフェイズ、月齢表示 |
その他特徴 | 3種類のブレスレット(ステンレススティール、レザー、ラバー) |
限定 | ブティック限定 |
価格 | 7,114,800円 |
4000V/210A-B911の良さを簡潔にまとめると、ポイントは以下の3つ。
・オーヴァーシーズ初のレトログラード搭載モデル
・Less is More(少ないことが豊かである)な美しさ
・スポーツウォッチと複雑機構の巧みなバランス。レトログラード&ムーンフェイズの複雑機構を組み合わせているのに、ラグスポ(オーヴァーシーズ)らしさも失われていない。
エレガントでありながら実用的、シンプルかつ奥深い。「4000V/210A-B911のエッセンスとは?」順番にポイントをご説明致します。
引用: www.vacheron-constantin.com
シンプルな輪郭と細身のフォルムに、“美の本質”を濃縮させた4000V/210A-B911。オーヴァーシーズの“さりげないシンプルさ”に、複雑機構の一つであるレトログラードを組み合わせ、“引き算の美学と足し算の美学”の融合を実現しています。
創業以来「キャビノティエ」の伝統を励行してきたヴァシュロンコンスタンタン。古典美の2針ドレスウォッチ(※パトリモニー等)や超複雑機構時計(※57の機能を持つリファレンス57260等)……などなど、エレガンスウォッチの“多様性”は、枚挙にいとまがないほどです。更に、独特な色気を持つオーヴァーシーズは、ラグスポ(ラグジュアリースポーツ)として、“変幻自在”の進化を得意としています。
※注※オーヴァーシーズの誕生は1996年。原型であるRef.222は1977年(1972年ロイヤルオーク、1976年ノーチラス)に誕生。
4000V/210A-B911 実機。実に鮮やかな青文字盤。
4000V/210A-B911は、オーヴァーシーズコレクション初のレトログラード表示を採用。レトログラード機構は、「始点」と「終点」の弧を描く、指針の素早い動きが醍醐味。終点(※上記モデルは31の位置)から始点(※1の位置)へジャンプを繰り返すため、耐衝撃性・耐久性は勿論、高度な精密動作性が求められます。裏を返せば、完成されたラグスポウォッチ(オーヴァーシーズ)に、レトログラード・デイト&高精度のムーンフェイズを融合させられる、ヴァシュロン・コンスタンタンの“確かな技術”を証明しているとも言えます。デザインの随所から、“自信の顕れ”も感じさせるのが実にお洒落ですね。
大量生産・大量消費が見直されている昨今、サステナブルな社会の実現のために、「Less is More(レスイズモア)」の名言が注目され始めています。ドイツの建築家ミース・ファン・デル・ローエが唱えた言葉で、「少ない方が豊か。シンプルなデザインを追求すると、より美しい豊かなスペースが誕生する」という哲学です。
「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な社会)」の目標12(※つくる責任 つかう責任)を目指すためには、“少ない資源でより良質な生産と消費”のゴールに向けて、「少ないことが豊か」という考え方が欠かせません。変化を得意とするヴァシュロン・コンスタンタン……時流に合った「Less'ential(レセンシャル)」のテーマで、ミニマルな美しさを完成させていますね!
引用: www.vacheron-constantin.com
“retro(後ろに)”と“grade(逆に)”を組み合わせた言葉のレトログラード(retrograde)。「逆行」という意味を持ち、時計の針が右回りに進む“円運動”と一線を画した動作が魅力です。レトログラード機構ならではの指針の反復運動は、半円形や扇形の“放物線”を描き、“時間に逆行”。まるで瞬間移動したような、指針の素早さ(そのスピードは時速60km超え!)は目を見張るものがあります。
レトログラードデイト機構はヴァシュロン・コンスタンタンの製品にすでに何度も搭載されています。古くは1920~30年代頃から、という説もあり、約100年の伝統を誇ります。1940年には、ミニットリピーター&レトログラード針搭載モデル(※“ドン・パンチョ”Ref. 3620 )を既に完成させているのも驚異的な事実で、「世界最古のメゾンの看板に偽りなし」と言ったところでしょうか。
その後、1994年誕生の「メルカトル」、1997年の限定モデル「サルタレロ」を中心に、レトログラード表示モデルは、より自由度を増してヴァシュロン・コンスタンタンのコレクションに仲間入り。レトログラード機構の“さりげない存在感”は、機械式時計ならではの“深みのある腕元”の演出に花を添えています。ヴァシュロン・コンスタンタンの重厚な歴史と実力の証明にも一役買っているものの、まだまだ、一般的な認知度が低いレトログラード……そこで他の有名ブランドが手掛けたレトログラードウォッチについても見てみましょう。
18世紀の天文表示置き時計に使用された説もあるレトログラード表示時計。しかし、耐久性や正確性の問題から製作難度が高く、「レトログラード=壊れやすい」という弱点を内包 していたため、1990年代になるまでは、“失われた遺産”のように、長い間歴史に埋もれてしまいます。
“レトログラードの先駆者”として、ヴァシュロン・コンスタンタンが牽引してきた1990年代……二人の天才もレトログラード機構の開発に意欲を注ぎます。“ラグスポ(ロイヤルオーク&ノーチラス)の生みの親”ジェラルド・ジェンタと“レトログラードの魔術師”ピエール・クンツです。
ミッキーマウスのファンを公言するジェラルド・ジェンタは、1980年代にウォルト・ディズニー・カンパニーと契約を締結。世界中に愛されるディズニーキャラクター達を“可愛らしくエレガント”に、機械式時計と融合させます。遊び心溢れるレトロファンタジーシリーズは、ミッキーマウスやドナルドダック達が、とても楽しそうにおどける仕草も魅力。世界的に熱狂的な愛好家達を生み出し、人気シリーズとして定着しています。レトロファンタジーのグーフィーモデルやスクルージ・マクダックモデルなど、種類も多岐に渡るので、プレミア&激レアモデルも多数!希少性&資産価値の高いレトロファンタジーモデルは、関連記事をご覧ください。
もう一人の天才“レトログラードの魔術師”こと、ピエール・クンツも時計史において多大な功績を残しています。「愛」をテーマにした作品も多く、トリプルレトログラード セコンド(※レトログラード針が20秒ずつリレーをする)機構搭載の「キュピドン(※キューピッドのフランス語)」は、“レトログラードの最高傑作”との呼び声もあるほどです。
3本のレトログラード針は、プレゼントされたパートナーの気持ちを占うことができ、“ドキッとさせる遊び心”が満載!ディープな時計ファン達から今も深く愛され続けています。
ヴァシュロン・コンスタンタンが先駆けとなり、ジェラルド・ジェンタ&ピエール・クンツに続けと、近年はレトログラードの開発に勤しむブランドが増えつつあります。海外有名ブランドと国内ブランドの名作を幾つかご紹介致します!
≪高級腕時計のレトログラード搭載コレクション≫
ヴァン クリーフ&アーペル・・・ポン デ ザムルー ウォッチ(※ポエティック コンプリケーションなど)
ウブロ・・・MP-13 トゥールビヨン バイ-アクシス レトログラード(※2023年新作)
フランクミュラー・・・ビー レトログラード系
ハリーウィンストン・・・オーシャン レトログラード系
セイコー・・・クレドールやブレザージュ
他にも、ブランパンやブレゲ、ロンジンやダニエル・ロートもレトログラード時計づくりを手掛けています。ブレゲは2022年に「トラディション レトログラード デイト 7597」を発表!Watches & Wonders 2023の新作として、ウブロは“2軸トゥールビヨン×デュアルレトログラード”の上記モデルをMP(マスターピース)コレクションに堂々追加!ヴァン クリーフ&アーペルも負けじと、幻想的で創造性に優れた「レディ フェアリー ローズゴールド」をリリース。有名ブランドが腕比べをするように、レトログラードウォッチを発表しているのは、面白い“偶然の一致”ですね。
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見事なまでの多種多様ぶりで、カジュアルエレガンスを体現しているオーヴァーシーズ。洗練されたラグジュアリーさ&力強いスポーティー要素を誇るデザインコードは、“美の本質”というゴールに向けて、“改良”の歩みを止めません。スポーツウォッチ特有の美を損なわず、新たな地平と高みを目指すように、絶えず進化を遂げ続けています。
今作4000V/210A-B911は、高級機としての品格も実用性も十分。堅牢なステンレススティール製のケースは、「ケースサイズ41mm×ケース厚10.48mm」と細身で薄型。耐磁性能は顕在で、防水性能も50m(※3針SSモデルは150m)とアクティブなライフスタイルに対応しています。
スポーツウォッチにも、エレガンスウォッチにも偏り過ぎず、人気面・資産価値でも一世を風靡したラグスポの“ちょうどいい”ディテールは、完璧な仕事ぶりです!「ムーンフェイズ×レトログラード」と融合(足し算の美学)させても、ひと目でオーヴァーシーズとわかる(引き算の美学)のですから流石です!
4000V/210A-B911 実機
特徴的な6葉のベゼルとマルタクロス、ポリッシュ&サテンのコンビネーション仕上げ。視認性に配慮した半透明のブルーラッカー文字盤と夜行塗料のスーパールミノヴァ針……気まぐれな光の加減次第で、リッチにもスポーティーにも様々な表情を見せてくれます。
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4000V/210A-B911オーヴァーシーズの完璧なバランスを崩さないように、数ヶ月のデザインリサーチと研究開発に3年をかけたと言われています。
その起源は18世紀の天文表示置き時計に遡ると伝えられるレトログラード機構。 1996年誕生の“スポーティシック”なオーヴァーシーズの近代的なカッコ良さはそのままに。ムーンフェイズ×レトログラードの“モダンでクラシック”なロマンティックさもブレンド。星空が控えめな輝きに満ち溢れているように、ただそこにあるだけで“詩的なエレガンス”を文字盤上で奏でます。
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高度な技術と美の結晶、オーヴァーシーズ・ムーンフェイズ・レトログラード・デイト。厚さ約5.4mmの自社製「キャリバー2460 R31L/2」を搭載したのも大きなトピックスでしょう!3年間の研究開発の凄さを簡潔にまとめてみました!
≪キャリバー2460 R31L/2の特徴≫
普段使いに必須な機能をキープしつつ、複雑機構とマッチさせていますね!
“Sラグスポの代名詞 ”とも言える実用的なSS製ケースを採用し、簡単操作のインターチェンジャブル・システムにより、3種類のブレスレット(SS・レザー・ラバー)を気分でカスタマイズできます。ゴージャスでありながら、ユーザーフレンドリー、というのもオーヴァーシーズの魅力の1つです。
9時位置から3時位置に続くレトログラード・デイト。6時位置の幻想的なムーンフェイズも美しい4000V/210A-B911。現行モデルとどのような違いがあるかもまとめてみました!まずは3針SSラグスポで大ブームを起こした4500V/110A-B128との比較です。「機能的な違いがデザイン面にどう反映されたか?」に、重点を置いて解説します。
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▼4000V/210A-B911(※オーヴァーシーズ・ムーンフェイズ・レトログラード・デイト)は、インナーサークルの目盛りと数字が3針の4500V/110A-B128よりも大きめ
▼4000V/210A-B911は、細長いシルバー秒針の代わりにレトログラード針(※ブルースティール)でよりエレガントに
▼アワーマーカーの大小も“適材適所”な大きさに
オーヴァーシーズ・ムーンフェイズ・レトログラード・デイトの良さを簡潔にまとめると、「情報量が多いのに、ごちゃごちゃしていない」「見やすくスッキリしている」そんな印象を抱きます。超絶技巧の複雑機構をさりげなく、見やすく、当たり前のように、オーヴァーシーズに融合させているから、4000V/210A-B911は味わい深いのでしょう。
目まぐるしい変化を遂げてきたオーヴァーシーズ……いつの時代も万能スポーツウォッチとして「高級感と実用性の両立」二つの相異なるベクトルを追求するのが、オーヴァーシーズらしさなのかもしれません。
引用: www.vacheron-constantin.com
“少し変わり種”仲間のデュアルタイムRef.7900V/110A-B334とも比較してみましょう!見比べてみるまで気づきませんでしたが、新作のオーヴァーシーズ・ムーンフェイズ・レトログラード・デイトと結構デザインが違うのですから、時計選びは面白いですね。 4500V/110A-B128との違いを基準に比較してみましょう。
▼7900V/110A-B334(デュアルタイム)は、インナーサークルの目盛りと数字が3針の4500V/110A-B128同様細かめ
▼アワーマーカーも上記と似た傾向
▼デュアルタイムの三角針はシルバー、今作のオーヴァーシーズ・ムーンフェイズ・レトログラード・デイトは濃淡を使い分けた青三角針
意外と細かな箇所も“変化と進化”を遂げています。
SNSの投稿に寄せられたコメントも合わせてご紹介します。4000V/210A-B911は国内コメントよりも海外の方の感想が目立つので、和訳要約したものをお届けします!
「ただただ、素晴らしい。素晴らしい複雑さ」
「間違いなくWatches & Wonders 2023のハイライトの一つ!」
「他に類を見ない。オーヴァーシーズでレトログラードなのは独創的」
「完璧なスポーティーシックな時計」
VCファンの味のあるコメントがいいですね!全体的に絶賛するコメントが目立ちました。下記動画コメントとも共通していますが、VCファンだから応援(コメント)している印象が見受けられますね!
続いて、人気動画に寄せられた海外の感想もどうぞ!和訳要約したものを幾つかご紹介致します。
「品格と伝統の象徴。最愛のブランド」
「ムーンフェイズとブルー文字盤の日付がとてもいい」
「まだ過小評価されている。業界で一番美しい時計を作っている」
“流行に左右されない”気風のヴァシュロン・コンスタンタン。その芸術性が熱心なファンに受けているのでしょう!ファン達も独自のスタンスで、あっさりした応援を送っているところに好感を持てます。
2020年後半頃から資産価値でも“爆上げ”だったオーヴァーシーズ。ラグスポブームを代表するスタープレイヤーの一つでしょう。加熱気味だった流行も落ち着き始めた現在……販売相場がどういう状況か、4000V/210A-B911の価格推移予想も兼ねてチェックしてみましょう!クロノ24でオーヴァーシーズコレクションの相場を調べてみました。定点観測をしたい方は、“リセールバリューの変化”の確認もできる下記リンクもどうぞ!
≪オーヴァーシーズ の相場動向≫
一時期はロレックスのようなバブル状態が続いたオーヴァーシーズ。“ラグスポ特需”も落ち着いたのか、「定価±αの価格」目安な“良心的値段”の出品もちらほらと増えてきました。今後も続くであろう強気な出品も加味して、上げ下げの幅(約200~300万円のブレ幅)を大きめに、上記価格を記載しましたが……相場は「定価目安」を基準に動いていきそうな気配を見せ始めています。
また、2月発売の5500V/110A-B686(※パンダ顔。出品数が少ないためデータは割愛)も中古市場に出回ってきているのも気になる動向です。実弾が少ないのを背景に、押せ押せムードが続けば、プレミア気味に向かうかもしれませんが……イマイチ波に乗り切れず、「定価±α」でとどまるかも考慮しておいて損はないでしょう。
ものは考えようですが、状況的には転売目的の出品数が減りつつあるため、“本当に欲しい人が買いやすい”状況にも近づきつつあります。相場は適正水準へ向かっているので、儲けよりも娯楽に走った“儲けようとしないから儲かる”の精神が功を奏すかも?
グランドコンプリケーション(※レ・キャビノティエ デュアルムーン グランドコンプリケーション)も含めれば、合計4作(※他、パトリモニー・レトログラード・デイ/デイト、トラディショナル・トゥールビヨン・レトログラード・デイト・オープンフェイス)のレトログラードモデルを発表したヴァシュロン・コンスタンタン。レディース向けの34.5mmオーヴァーシーズもリリースし、ますますコレクションの彩りが華やかになりましたね!
ここで少し、ジュネーブで開催されたWatches & Wonders 2023 ヴァシュロン・コンスタンタンのブースをご紹介しましょう。
Watches & Wonders 2023 ヴァシュロン・コンスタンタンのブース外観です。
入ってすぐのところに、今回の新作群が展示されており、多くの人が熱心に見入っていました。今年の新作レトログラード3兄弟、パトリモニーとトラディショナルと続きます。
ヴァシュロン・コンスタンタン 新作パトリモニー レトログラード・デイ デイト
トラディショナル・トゥールビヨン・レトログラード・デイト・オープンフェイス
新たに加わったオーヴァーシーズ 34.5mm(ベゼルダイヤモデルは35mm)もかなり魅力的でした!
オーヴァーシーズがずらりと並ぶこちらのコーナーでは口々に「俺はこれが欲しいんだよ」と、皆さん熱い視線を注いでおられました。壮観です。
さらになかなかお目にかかることのできない、超レアなコンプリケーションモデルも目白押しですが・・・
ヴァシュロン・コンスタンタン トラディショナル トゥールビヨン
極めつけがこちら。 11種類もの複雑機構を搭載した新作「ヴァシュロン・コンスタンタン レ・キャノビティエ デュアルムーン グランド コンプリケーション」。
ダブルフェイス仕様で、もう見てるだけでワクワクしますね。表側には
裏側には トゥールビヨン調速装置、 天空図、 恒星時。天文時計然とした風格はもはや芸術ですね。
さてさて、“海をも超える人気”だったオーヴァーシーズのリセールバリューも、現在は大航海がひと段落し、凪のように静かな状況。34.5mmオーヴァーシーズ(※ピンクゴールド&SSモデル2種類ずつ)の新作も視野に入れれば、カップルで“お揃いコーデ”。少し変わり種(※デュアルタイムやレトログラード等)を組み合わせた“リンクコーデ”も楽しめるのが、バリエーション豊富なオーヴァーシーズの良いところ。今作もフィーリングに合わせて、ブレスレットをパーソナライズ可能なのも嬉しいですね!
“気分の波”も乗りこなせそうな、オーヴァーシーズコレクション。モダンなレトログラードデイトで、たおやかな気持ちに。幻惑的なムーンフェイズで、物静かな情緒へ。4000V/210A-B911と一緒なら、過去から未来へ続く“時間の旅”を色褪せることなく歩んでいけるでしょう!