更新日：2023年04月18日

セイコープロスペックスダイバーズキューバ 1965メカニカルダイバーズ現代デザイン SBDX055

セイコープロスペックスダイバーズキューバ 1965メカニカルダイバーズ現代デザイン SBDX055の実機レビューをお届けします！

セイコープロスペックスダイバーズキューバ 1965メカニカルダイバーズ現代デザイン SBDX055は、横41.3mmのステンレススチール製ケースに自動巻き Cal.8L35を搭載しています。中々お目にかかれない、レアモデルですよ！ダイバーズファンも是非ご覧くださいませ。早速実機をレビューしていきましょう。

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セイコー SBDX055 実機レビュー

ダイヤルはマットなブラックカラーに、ブラックケース。ルミブライトのカラーが大変オシャレじゃないですか！早速ディティールを見ていきましょう～。

今回のテーマが「ナイトビジョン」、暗視スコープを通して視た世界…という、何ともサバイバーなテーマ。ざらっとした質感のボーダーチックなラインもそれなのでしょうか。ダイヤル外周にミニッツトラックを配しています。

ベゼルも同じく、マットなステンレス素材。逆回転防止機能がついています。外周の溝が細く、主張は控えめ。

短めのラグ。こちらは1965年、ファーストダイバーのケースを現代向けにリデザインしています。ここで、セイコーのダイバーズについて少し補足させて頂きます。

海外でもアツい支持！セイコーダイバーズのスゴさとは？

1920年代に防水時計の歴史が始まりますが、潜水可能な腕時計、いわゆる「ダイバーズウォッチ」の原型が登場したのは1953年。ロレックス「サブマリーナー」やブランパン「フィフティファゾムス」が登場した年ですね。二大始祖と呼ばれるこの２モデルに追いつけ追い越せと、様々なブランドからダイバーズウォッチが登場することとなります。

日本国内で初のダイバーズウォッチを完成させたのが、われらがセイコー。これが1965年、自動巻きの15気圧防水ウォッチは、セイコーダイバーズ技術革新の幕開けです。その後、1968年に登場した「セカンドダイバー」と呼ばれるモデルは、冒険家の故植村直己さんがエベレスト登頂に装着していたことで世界的な知名度をもたらします。「植村ダイバー」なんていう愛称もあるくらいなので、2ndモデルも大人気。植村さんと腕時計の逸話も実に興味深いので、お好きな方は是非調べてみて下さい（ほんとはここで語りたいのですが…割愛）。

その後ダイバーズウォッチで初めてチタンケースを用いたこと、「ツナ缶」の愛称で親しまれる外胴プロテクターの開発、ひいてはISO規格にまで貢献と、ダイバーズウォッチの歴史に着実とその名を刻んできたのです。浪漫たっぷり、詳しく語ると語り尽くせません！が、人気の秘訣は以下の３つかなと思います。

①高すぎる堅牢性とムーブ精度、キャッチ―なデザイン
②技術革新の沿革とサクセスストーリー
③優れたコストパフォーマンス

ファーストダイバーの意匠を受け継いだ、ストレートタイプのリューズ。先述のセカンドダイバーから、リューズが4時位置に。

9時サイドから見たところ。

搭載ムーブメントは「8L35」。同社のプロスペックスを支える自社製ムーブメントです！公称-10～＋15秒という、この価格ではあり得ないほどの高精度を叩き出しています。幅を持たせてはいますが、通常使用且つ異常なしであれば、日差プラス一桁秒単位で高い精度を保つのではないでしょうか。

秘密は、半導体製造に用いられるMEMS（メムス）という技術によってパーツ製造をミクロ単位で行っていること。また、テンワの支柱を通常より1本多い4本にすることで温度による精度のズレを防ぐこと。そしてヒゲゼンマイには耐久性の高い独自素材「スプロン」を用いていること。等々…枚挙に暇がありませんが、この技術はグランドセイコーの9S系キャリバ―にも用いられています。セイコーさんって、改めてスゴイ（語彙力）。

ベルトはスポーティなナイロンベルトです。日本の伝統技法「製紐（せいちゅう）」で編まれていて、どことなく和風な編み地。そして強度の高さも折り紙付き。

セイコープロスペックスダイバーズキューバ 1965メカニカルダイバーズ現代デザイン SBDX055 評価

本日は、セイコーダイバーズをご紹介致しました。ファンも多いシリーズですし、その素晴らしさを伝えたいと思うあまり、セイコーダイバーズについても熱弁してしまいました。今作SBDX055は世界600本限定、うち国内のセイコーウォッチサロン100本限定、国内セイコーウォッチサロン認定時計店は全国96店（4月18日現在）…ということはです。単純計算になりますが、販売対象店一店舗に対し1本入荷しているかいないかくらいの割合です。つまり激レアモデル！なのです。

ところで当モデルのカラーリング、暗視スコープから覗いた世界ということですが、どことなくあの色に似ていませんか？そう、カラーコード非公開のあの色、ティファニーブルー。ウォッチではなくスニーカーなのですが、スポーツメーカーNIKEの名作「エアフォースⅠ」のティファニーエクスクルーシヴカラーというものが最近発売され、話題をかっさらっていきました。定価10倍近くの価格で二次市場にお出まししているのですが、ティファニーブルーはいつの時代も本当に人気がありますね。こちらは勿論ティファニー公式ではございませんが(恐々)、カラートレンドの流れを汲んだ、レトロでありながらもスタイリッシュなモデルでした。

希少性は先に話した通り。今後の資産価値上昇にも大いに期待がかかります。気になった方は是非、チェックしてみて下さいね！

セイコー SBDX055の仕様・価格について

セイコー SBDX055 仕様・価格

モデル	プロスペックスダイバーズキューバ 1965メカニカルダイバーズ現代デザイン Prospex DiverScuba 1965 Mechanical Divers The Black Series Limited Edition
型番（REF.）	SBDX055(8L35-01T0)
ケースサイズ	横41.3mm
ムーブメント	自動巻き Cal.8L35
パワーリザーブ	最大巻上時約55時間持続
防水	20気圧潜水用防水
その他	2023年2月発売、セイコーウォッチサロン限定モデル数量600本（国内100本）、限定シリアルあり
定価（税込）	407,000円