更新日:2022年12月20日

トム・クルーズ主演映画『トップガン マーヴェリック』劇中で着用された時計は?

いよいよ2022年5月27日、あの伝説的スカイアクション映画『トップガン』(1986)から36年の時を経て、待望の続編『トップガン マーヴェリック』が公開され、早くも大ヒットしています!
F/A-18 ホーネットの後部座席にIMAXカメラを導入して究極のリアルさを追求し、CGを一切使わないという驚愕の飛行シーン映像、F-14「トムキャット」や、トム・クルーズ(Tom Cruise)本人が所有するP-51マスタングなど登場する戦闘機の数々、前作ではマーヴェリックのライバルで、盟友となった“アイスマン”ヴァル・キルマーの喉頭がんを乗り越えての再演、前作へのオマージュが散りばめられたシーン、まさに”胸熱”な見どころ満載の本作。公開3日で国内興行収入11億円超えとなっており、これはもう大ヒット間違いなしですね。

トム・クルーズ主演映画『トップガン マーヴェリック』劇中に登場した時計は?

さて、ケニー・ロギンスが歌う『デンジャーゾーン』を聞くだけで高まってしまう筆者ですので、映画の感想やらカワサキのバイクやらフライトジャケットやら、SR-71ブラックバードか、開発中の後継機である極超音速機SR-72をモチーフにしたと思しき未来感溢れる「ダークスター」(マッハ10にチャレンジするアレです)には度肝を抜かれたよね、、、等々、大いに語りたいところなんで・す・が!
本記事ではこの『トップガン マーヴェリック』劇中に登場する時計に注目、さらに「トップガン」にまつわるエピソードや、一般発売されていないIWC パイロット・ウォッチのSFTIモデルなどをご紹介して参ります。

アメリカ海軍パイロットのエリート養成学校である米海軍戦闘機兵器学校、通称〝トップガン〞に所属する戦闘機パイロットたちの挫折と栄光の日々を描き、全米・日本における年間最高興行収入を記録、80年代を代表する映画の一つとなった『トップガン』。そして2022年、コロナウイルス禍による度重なる公開延期を乗り越え、先日待望の続編『トップガン マーヴェリック』が公開されました。
主演を務めるトム・クルーズは自ら本物の戦闘機に搭乗し、さらに訓練生を演じる若手キャストとともに5カ月にも及ぶ過酷な飛行訓練を受けて本作の撮影に臨み、その超絶ストイックぶりは今年御年59歳とは俄かに信じがたいほどですね。

『トップガン マーヴェリック』

リアリズムを追求した本作では、本物の戦闘機を撮影に使用していますし、舞台セットはもちろん、衣装や小物に至るまで本格的にしつらえられています。時計ファンとしては、本物のパイロットさながらのキャストたちが着用している腕時計も、見逃せないポイントですよね?それでは早速ご紹介しましょう!

1986年の1作目『トップガン』の中で、トム・クルーズはトップガンプログラムに参加するように選ばれた主人公、米海軍航空隊中尉ピート・"マーベリック"・ミッチェルを演じました。その際トム・クルーズが着用した腕時計として有名なのが「ポルシェデザイン by オルフィナ 7176S」です。

ポルシェデザイン by オルフィナ 7176S

反射を抑えるためブラックPVDコーティングを施したステンレススティール製ケースに、レマニア Cal.5510(初期のものはヴァルジュー7750)を搭載したクロノグラフです。デイデイト表示の上下に”PORSCHE DESIGN”のロゴがあります。
現行の「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ ・トップガン IW389101」などとも共通点が感じられますね。

新作のプロモーションで 英BBC Radio1のインタビューに登場したトムは、第1作の撮影で使用した同じ腕時計を、『トップガン マーヴェリック』でも着用していたことを明かしました。

「僕が着けている腕時計はオリジナルで、(プロデューサーの)ジェリー・ブラッカイマーがその時計を持っていたので、彼に“映画のためにあの腕時計が必要だ”と伝えたんです。」

ちなみにトムは撮影が終わってすぐ、またその時計をジェリー・ブラッカイマーに返したそうです。

アイスマンとマーヴェリック

前作での”アイスマン”カザンスキー中尉との熱い抱擁にもバッチリ写っている「ポルシェデザイン by オルフィナ 7176S」。マニアなら手に入れたいところですよね。
全く同じ仕様の時計は難しいでしょうが、ヴィンテージウォッチ市場にはミリタリーバージョンなども流通していますので、映画の影響もあってか40~50万円ぐらい(2022年6月現在)まで高騰していますが、近しいものは入手できるかもしれません。

また、2022年にブランド設立50周年を迎えたポルシェ・デザインから、「ポルシェ・デザイン クロノグラフ 1–1972 リミテッド・エディション」が世界限定500本で発売されたので、チェックしてみるよいかもしれません。こちらも一部店舗で抽選販売などされていたようですが、入手困難間違いなし?!まぁ細かい仕様なんかは違いますが、雰囲気を求めるならということでご紹介しておきます。

ポルシェ・デザイン クロノグラフ 1–1972 リミテッド・エディション

ポルシェ・デザイン「クロノグラフ 1–1972 リミテッド・エディション」6041.7.01.001.01.5
自動巻き(Cal.Porsche Design WERK 01.140 COSC)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。Ti(直径40.8mm、厚さ14.15mm)。10気圧防水。世界限定500本。108万9000円(税込み)。

『トップガン マーヴェリック』では1作目で事故死したグース(アンソニー・エドワーズ)の息子・ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショーを演じるマイルズ・テラー(Miles Teller)をはじめ、かつてのアイスマンを彷彿とさせる好敵手ハングマン役のグレン・パウエル(Glen Powell)、紅一点の女性パイロット・フェニックス役のモニカ・バルバロ(Monica Barbaro)など、若手キャストたちが新鮮かつ個性的な魅力を放っていますよね。彼らが着用していた時計はどうやらIWC パイロットウォッチ ”SFTI”モデルだったようです。

トップガン訓練生が着用していたIWC パイロットウォッチ”SFTI”モデル IWC パイロットウォッチ”SFTI”モデル

古くからIWCは各国政府の要請に応じて軍専用のパイロットウォッチを製作してきた歴史を持ち、現在トップガン、ブルーエンジェルス、米海軍および海兵隊全体向けの時計開発に関する公式ライセンスを得ている唯一の時計ブランドです。IWCが製作した飛行隊向けのウォッチは、各飛行隊の現役隊員および元隊員のみが購入可能となっており、購入者の名前とコールサインが刻印されます。

購入者の名前とコールサインが刻印されます

コールサイン【call sign】とは?

「コールサイン」は本来、航空機につけられた公式な名前で、機体ごとに割り当てられる固有の呼出符号です。
これとは別に「TACネーム(Tactical Name)」というものがあって、これは戦闘機パイロット自身が持つ愛称、ニックネームです。
主に戦闘機パイロット同士で連携を取る際に呼び合うようです。ただしアメリカ軍など、外国の場合はTACネームではなく「コールサイン」と呼ぶことの方が多いようで、映画ではコールサインで統一されていますね。

ちなみに英語で”マーヴェリック(Maverick)”は「所有者を示す焼き印のない放牧牛」。そこから派生して皮肉を込めて「異端者」「一匹狼」という意味を持つようになった言葉です。唯我独尊っぽいマーヴェリックのキャラクターにはぴったりのニックネームですね。

各パイロットのヘルメットにコールサインがペイントされているのも印象的ですが、実はコレ、前作『トップガン』の監督トニー・スコットのアイデアだったそう。混乱しがちなドッグファイトのシーンで誰が誰だか一目で分かるようにするため、という意図もあったそうですが、その後、米海軍でその風習が根付いたというから驚きですよね。

米海軍戦闘機兵器学校”トップガン”のインストラクター、学生、卒業生のみが購入可能なIWCの特別モデルが、SFTI(Strike Fighter Tactics Instructor=戦闘機戦術教育)ウォッチです。

トップガン訓練生が着用していたのはIWC パイロットウォッチ”SFTI”モデル? トップガン訓練生が着用していたのはIWC パイロットウォッチ”SFTI”モデル?

SFTIは本来一般向けに販売されていない特別モデルですが、SFTIに”触発”された市販モデルのパイロット・ウォッチはいくつかIWCから発売されています。『トップガン マーヴェリック』で訓練生たちが劇中着用していた時計は、市販モデルの「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン “SFTI” IW389104」かと思いましたが、よくよく見るとクロノグラフではなく、三針モデルのよう。というわけで「パイロット・ウォッチ・マークXVIII・トップガン“SFTI”IW324712」ですね。

パイロット・ウォッチ・マーク XVIII・トップガン “SFTI”IW324712

秒針先端部と日付数字の赤色がアクセントになっています。年間750本限定ですが、定価¥742,500と手が出ない価格ではない?!

ただ全員がこのモデルを着けているわけではなさそう。下の写真を見てみると・・

トップガン卒業生

ペニーが経営するバーで撮られた写真。ハングマンやペイバックはリューズだけでなくプッシュポタンのある時計を身につけていますのでクロノグラフですね。さて。これについてはのちほど触れますが、もしかして市販モデルではない可能性も。

時間との勝負である、終盤の大事なシーンで、2回ほど大写しになるストップウォッチ。皆さんお気づきになりましたか?最初は懐中時計かな、と思ったんですが、ストップウォッチっぽいです。黒文字盤に”IWC”という白いロゴがはっきりと読み取れる、黒く丸い時計。最初はチャールズ・パーネル演じるソロモン・”ウォーロック”・ベイツ海軍少将が手にしていたかと思ったんですが、これバシール・サラフディン演じるバーニー・”ホンドー”コールマン准尉でしたかね。
IWCの現行コレクションにはストップウォッチがないので、これは映画のためだけに特別に作られたものである可能性もあります。

ちなみに先ほどご紹介した「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン “SFTI”」の、500本限定で発売された特別ボックス仕様のものに、ノベルティとしてストップウォッチが付属していたようです。これもかなり似ているような・・・?っていうかこれじゃない?

IWC ストップウォッチ

こんなのも見かけました。

IWC トップガン ストップウォッチ

どうでしょう?!赤い文字はなかったように思いますが、似てますよね?残念ながら劇中写真はありませんが、かなりアップで写りますので、ぜひ劇場に足を運んでご確認を。

映画『トップガン マーヴェリック』でジェニファー・コネリー(Jennifer Connelly)が演じた新ヒロイン、ペニー・ベンジャミン。前作にも「司令官の娘」として名前だけは登場していましたが、意気消沈するマーヴェリックを力強い言葉で励ました、とっても素敵な女性でしたね。

ジェニファー・コネリー(Jennifer Connelly)が演じた新ヒロイン、ペニー・ベンジャミン

彼女が右手に着用していた時計はロレックス エクスプローラーI ref.1016だったともっぱらの噂です。ちゃんと確認できていませんのでもう一度映画を観に行ってきますw→追記。巨大スクリーンに行ってきましたが、どんなに目を凝らしても分かりませんでした!パンフレットを見ると映画の最後の方で車のそばに立つペニーとマーヴェリックの写真がありまして、それを見ると確かに1016っぽいです。

ロレックス1016かな

12時位置の逆三角と「3,6,9」のアラビア数字インデックス、メルセデス時針とロリポップ秒針が見て取れます。マーヴェリックのオルフィナのブラックのと比較で、日焼けして退色してブラウンがかった、いわゆるトロピカルダイヤルのようにも見えますね。

ロレックス エクスプローラーI ref.1016

酒場を切り盛りし、颯爽とヨットも乗りこなし、娘を育てるシングルマザーでもあるペニー。無駄をいっさい省いたシンプルなロレックスの小ぶりなスポーツモデルは、芯の強い女性というキャラクターにぴったりのチョイスですね。余談ですが、前作でマーヴェリックと恋に落ちた初代ヒロインの女性教官チャーリー(ケリー・マクギリス)は出てきませんでしたねぇ。まぁペニーの方が出会ったの先ですしけども。

さて、この他ジョン・ハム演じるボー・”サイクロン”・シンプソン海軍中尉が劇中で着用していた時計も気になったんですが、オールブラックの金属ブレスレットタイプのクロノグラフのようでした。こちらもIWCっぽいなと思いつつ、モデル特定には至りませんでした。全然時計と関係ありませんが、ジョン・ハム、『ベイビー・ドライバー』でバディを演じてました俳優さんですね。印象違いすぎて最初分かりませんでした。

映画『トップガン マーヴェリック』のプレミアで世界中を飛び回り、4年ぶりの来日も果たしたトム・クルーズ。セレブ中のセレブでもあるトム、その腕元にはどんな時計が?!

カルティエ「カリブル ドゥ カルティエ クロノグラフ」

2022年5月6日メキシコのリッツ・カールトンで開催されたPRイベントでトム・クルーズが着用していた腕時計は、懐かしの(?!)カルティエ「カリブル ドゥ カルティエ クロノグラフ」。オールブラックのコーディネートにホワイトダイヤルのカリブルが映えますね。

トム・クルーズがイベントで着用した時計は?

おそらくは42mmサイズのカルティエ「カリブル ドゥ カルティエ クロノグラフ」だと思われます。

ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー」

カンヌ国際映画祭のレッドカーペットに登場したトム・クルーズの腕元には、ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー」。ブルーダイヤルが爽やかな2021年発表の永久カレンダー ホワイトゴールドモデル Ref:4300V/120G-B945だと推測されます。

トム・クルーズがイベントで着用した時計はヴァシュロン?

税込定価¥13,288,000、さすがトム!いい時計していらっしゃいます・・・。

カルティエ「サントス」

2022年6月19日韓国で開催されたPRイベントでトム・クルーズが着用していた腕時計は、カルティエの「サントス ドゥ カルティエ ウォッチ」、おそらくサイズはLMかと思われます。こちらは上述のカリブルと違ってスクエア型の人気モデルです。

トム・クルーズがイベントで着用した時計は?

WSSA0018か、WSSA009か・・・どちらかでしょうか。サントスと言えば、カルティエは2018年“サントス”の顔として、プロデューサーとしても活躍する米俳優ジェイク・ギレンホール(Jake Gyllenhaal)を起用していますね。39.8mmという数字だけ聞くとさほど大きくないかと思えますが、やはりスクエア型だけに腕元での存在感はさすがですね。

さて、このカルティエの「サントス」という時計、しばしば「世界初の腕時計」とも称されますが、1904年に発表され1911年に市販さた、カルティエのフラッグシップモデルの1つです。そもそもそのコレクション名はこの時計をオーダーした人物、ブラジル出身の富豪で飛行家のアルベルト・サントス=デュモンの名前に由来します。彼が飛行船を操縦する際に、両手で重たい操縦桿を握りながらも時間を確認できるように、と友人であるルイ・カルティエに相談したのが始まりなのです。
そんな誕生の背景を知ると、やはり”空”とは切っても切れない縁のあるマーヴェリック・・・トム・クルーズが身に着ける時計としては非常にお似合いもモデルと言えるでしょう!

ロレックス 「スカイドゥエラー」

トム・クルーズが所有しているロレックスの時計は、GMTマスターII、デイトジャスト Ref.16200などがありますが、こちらは最近お披露目されました。映画『デイズ・オブ・サンダー』でレーサーを演じたこともあるトムは、飛行機だけでなく、モータースポーツの長年のファンだとか。自身の60歳の誕生日でもある7月3日に開催されたF1イギリスグランプリの会場に訪れたトムの腕元に光っていたのは、ロレックス スカイドゥエラー Ref.326934です。

トム・クルーズが所有するロレックス スカイドゥエラー

「スカイドゥエラー(skydweller)」=「空の住人」を意味します。映画『トップガン マーヴェリック』の役柄のみならず、個人的にも飛行機を所有し、空を愛するトム・クルーズにこれほど相応しい時計はないのかも!!

トップガン訓練生たちが着用していた時計としてIWC パイロットウォッチ”SFTI”モデルをご紹介しましたが、IWCの「パイロットウォッチ コレクション」に”トップガン”の名を冠した時計が最初に登場したのは2007年のこと。それ以降様々なバリエーションが生み出されたIWCパイロットウォッチ ”トップガン”歴代モデルからいくつか代表的な時計をご紹介しましょう。ほとんどが裏蓋の刻印などさりげない意匠ですが、戦闘機を象ったポイントや文字盤にロゴが入ったものもありますので、映画ファンとしても気になりますよね?!

パイロット・ウォッチ・ダブルクロノグラフ ・トップガン IW379901

パイロット・ウォッチ・ダブルクロノグラフ ・トップガン IW379901

2007年発表。46.0mmのセラミックケースに自動巻き79230 キャリバーを搭載。定価¥1,260,000。

高度計をイメージした3連表示のデイト表示やクロノグラフ針の赤い戦闘機モチーフが特徴です。チタン製の裏蓋には今となっては新鮮なカラーリングのトップガンロゴが施されています。2021年公開の『ボーン レガシー』The Bourne Legacyでジェレミー・レナー演じる主人公アーロン・クロスが劇中で着用していたことも有名です。時計の左側、10時位置にプッシュボタンがあるのが特徴的ですね。

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “トップガン・ミラマー”IW388002

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “トップガン・ミラマー”IW388002

2012年発表。46.0mmのセラミックケースにIWC自社製 自動巻き 89365 キャリバーを搭載。定価¥1,474,200。

アンスラサイトダイヤルが新鮮な印象。パイロットウォッチにミリタリー感がプラスされましたね。裏蓋のロゴもカラーなしの刻印でシンプルです。

ビッグ・パイロット・ウォッチ “トップガン” ブティック・エディション IW501903

ビッグ・パイロット・ウォッチ “トップガン” ブティック・エディション IW501903

2013年発表。48.6mmのセラミック製ケースにIWC自社製 自動巻き 51111 キャリバーを搭載。限定 500 本。定価¥2,019,600。

特大サイズのケースにグリーンのカラーリングが目を引きますね。

ビッグ・パイロット・ウォッチ “トップガン” IW502001

ビッグ・パイロット・ウォッチ “トップガン” IW502001

2016年発表。46mmのセラミックケースにIWC自社製 自動巻き 51111 キャリバーを搭載。定価¥1,782,000。

シンプルなルックスですが、7日間パワーリザーブを備えており、残り1日の部分だけ赤色に。大きな玉ねぎリューズがレトロでいいですね。

パイロット・ウォッチ・オートマティック ・トップガン IW326901

パイロット・ウォッチ・オートマティック ・トップガン IW326901

2019年発表。41mmのセラミック製ケースにIWC自社製 自動巻き 32110 キャリバーを搭載。定価¥775,500。

徹底したミニマリズムを感じさせるマットブラックなルックス。文字盤の6時位置に赤い”TOP GUN”のロゴが映えますね。

パイロット・ウォッチ・ダブルクロノグラフ ・トップガン ・セラタニウム IW371815

パイロット・ウォッチ・ダブルクロノグラフ ・トップガン ・セラタニウム IW371815

2019年発表。44mmのセラタニウム® ケースに自動巻き79420 キャリバーを搭載。定価¥1,941,500。

IWC初のマットブラック統一モデルということで、裏蓋もブラック。セラタニウム®は、IWCが開発したチタニウム合金をベースとする特許取得済みの素材です。チタニウムの軽さと堅牢性を持ちつつ、セラミックとほぼ同様の硬度をにより高い耐傷性を備えています。

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン “モハーヴェ・デザート” IW389103

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン “モハーヴェ・デザート” IW389103

2019年発表。44.5mmのセラミック ケースにIWC自社製 自動巻き69380キャリバーを搭載。ダークブラウンダイヤル。限定 500 本。定価¥1,281,500。

アメリカ南西部のモハーヴェ砂漠をイメージしたカラーリングが特徴。人とは違う個性的なIWCの時計をお探しの方にはお勧めですね。そして映画『トップガン マーヴェリック』ファンなら「モハーヴェ砂漠?!マーヴェリックが冒頭でいたところじゃん!」と思うはず。誰かを怒らせて砂漠へ飛ばされちゃったんですよね。カリフォルニア州にあるモハーヴェ砂漠は一時保管や廃棄予定の飛行機が1000体ほど並ぶ「飛行機の墓場(Airplane Graveyard)」とも呼ばれているとか。

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ ・トップガン IW389101

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ ・トップガン IW389101

2019年発表。44.5mmのセラミック製ケースにIWC自社製 自動巻き69380キャリバーを搭載。ブラックの布製ストラップ。日付・曜日表示。定価¥1,111,000。

キャリバー69000シリーズのIWC自社製ムーブメントを初めて搭載した「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ“トップガン”」モデル。

パイロット・ウォッチ・タイムゾーナー・トップガン・セラタニウム IW395505

パイロット・ウォッチ・タイムゾーナー・トップガン・セラタニウム IW395505

46mmのセラタニウム® ケースにIWC自社製キャリバー82760 を搭載。定価¥2,205,500。年間500本限定生産。

24時間表示ワールドタイマー機能に加えて、IWC特許取得のタイムゾーナー機能を備えています。
裏蓋がシースルー仕様なので、これまでのどーんと存在感のあったロゴの刻印がないのが、寂しいと言えば寂しいような。着用してればどうせ見えないんですけども。文字盤にもTOPGUNの文字はありませんしね。

「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン “ウッドランド” IW389106」、 「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン “レイク・タホ” IW389105」など、2022年新作のパイロット・ウォッチ トップガンについては、下記の関連記事にてご紹介しています。

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IWCによる海軍戦闘機兵器学校の卒業生限定のタイムピース“SFTI”の一般向けバージョンをご紹介しましょう。

パイロット・ウォッチ・マーク XVIII・トップガン “SFTI” IW324712

パイロット・ウォッチ・マーク XVIII・トップガン “SFTI” IW324712

41mmのセラミックケースに自動巻き35111 キャリバーを搭載。カーキグリーンの布製ストラップ。定価742,500円。年間750本限定。

先述した”トップガン訓練生”着用モデル。2018年にIWCが特別に制作した海軍戦闘機兵器学校の卒業生限定の「パイロット・ウォッチ・マークXVIII“ストライク・ファイター・タクティクス・インストラクター”IW324705」に触発されたと思われるこちらのモデル。とはいえIW324705は40mmとわずかに小さく、9時位置の紋章のデザインが実は違いますね。しっかり”TOPGUN”のマークが文字盤にある点でも、これが一番分かりやすく”トップガン感”のある時計と言えるでしょう。映画ファン必見ですね。筆者はこれ本っ当に欲しいですw

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン “SFTI” IW389104

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン “SFTI” IW389104

2020年発表、世界限定1500本。44.5mmのセラミックケースにカーキグリーンの布製ストラップIWC自社製キャリバー69380を搭載。定価1,232,000円。

ケースサイズやムーブメントなどベースのスペックはIW389101とほぼ共通ですが、針の戦闘機モチーフやボタンの赤い差し色など、ディテールの違いが楽しいですね。

ここで少し、米海軍戦闘機兵器学校”トップガン”のインストラクター、学生、卒業生のみが購入可能なIWCの特別なSFTI(Strike Fighter Tactics Instructor=戦闘機戦術教育)モデルをご紹介しましょう。
「一般人が購入できない特別モデル」なんて言われてしまうと余計に欲しくなるのが人の性、ですが、裏蓋には購入者の名前とコールサインが刻印されるため、残念ながら中古腕時計市場に出回ることはそうそうないでしょう。(誰が売ったかすぐ分かっちゃいますもんね)

まぁ数十年先になれば、海外オークションあたりに出てくるのかな、という気はします。

パイロット・ウォッチ・マーク XVIII・トップガン “SFTI” IW324705

2018年、米海軍航空隊に敬意を表し製作されたモデルの1本。前項でご紹介したSFTIの市販モデル「パイロット・ウォッチ・マーク XVIII・トップガン “SFTI” IW324712」の元となったモデルがこちら。

パイロット・ウォッチ・マークXVIII“ストライク・ファイター・ タクティクス・インストラクター”(Ref. IW324705)

40mmのコンパクトなケース、裏蓋はチタン製。購入者の名前とコールサイン、階級などが刻印されます。

パイロット・ウォッチ・マークXVIII“ストライク・ファイター・ タクティクス・インストラクター”(Ref. IW324705) 特徴

9時位置には赤・青・黄色・白の鮮やかな米海軍戦闘機兵器学校の徽章が配されています。
先にご紹介したマーヴェリックのジャケットの左肩にもこのマークのワッペンがありますし、映画の中でも訓練生が座っている椅子だとか、随所にこのマークは写りますので、覚えていらっしゃる方も多いでしょう。

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “SFTI” IW389004

2018年、米海軍航空隊に敬意を表し製作されたモデルの2本目がこちら。ポルトギーゼ・ヨットグラフなどにも採用されている、IWC製キャリバー89361を搭載。フライバックに特化した設計と、12時位置の積算系に60分と12時間の2つの表示が合体した珍しい構造で、約68時間ものパワーリザーブと精度の高さを誇る自社製クロノグラフムーブメントです。

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ“ストライク・ファイター・ タクティクス・インストラクター”(Ref. IW389004)

こちらもやはり海軍戦闘機兵器学校のアイコンが9時位置に配されています。針やデイト表示の赤も差し色として効いていますね。

実は映画『トップガン マーヴェリック』で、「最高のキャラ」と話題となっている(?)“ハングマン”はクロノグラフを着用していたようなのですが、雑誌やInstagramで彼の写真を見ると、あれ、市販モデルじゃなくてこれでは・・・?ってなります。さて、どうなんでしょう。

Glen Powell グレン・パウエル

演じるのはグレン・パウエル(Glen Powell)。グースの息子・ルースターのオーディションに落ち、ハングマンの役を提示されたものの、一度は断ったんですよね。そこをトム・クルーズに説得されて、さらにハングマンの役がリライトされた事実を知ってこの役を引き受けたとか。ほんと、いい味出してましたよね、ハングマン!

劇中でこの時計を着用していたかどうかは定かではありませんが、グレン・パウエルが個人的に入手したのか、出演者に贈呈されたのか、あるいは特別モデルが製作されたのか・・・?!誰か教えてください!

パイロット・ウォッチ・ クロノグラフ“トップガン50周年記念モデル” IW387813

2019年、米海軍戦闘機兵器学校の50周年を記念して、ネバダ州のファロン海軍航空基地を拠点とするトップガンの教官と共同開発したクロノグラフ。ブルーの文字盤とブラックの地に夜光塗料を施した針が特徴。ファロン海軍航空基地でトップガンの教官だけが着用を許される象徴的なベイビーブルーがアクセントカラーとして採用されています。モノトーンやカーキが多いトップガン関連モデルにおいて、このカラーリングは珍しいですね。

パイロット・ウォッチ・ クロノグラフ“トップガン50周年 記念モデル”(Ref. IW387813)

9時位置にはもちろん海軍戦闘機兵器学校のロゴ。6時位置のインダイヤルにも教官モデルらしく”TOPGUN INSTRUCTOR”の文字がさりげなく配されていますね。

パイロット・ウォッチ・マークXVIII“ダイヤモンドバックス” IW327018

”ダイヤモンドバックス”と聞くとメジャーリーグの野球チームかな、なんて思ってしまいますが、こちらはアメリカ海軍の第102戦闘攻撃飛行隊(VFA-102)のニックネームで、6時位置に”102”という赤い数字が配されていますね。このマークXVIIIスペシャル・エディションは D-バックス飛行隊の隊員の協力を得て作られたもので、背中に菱形の紋様をもつダイヤガラガラヘビが地球に巻き付いたようなデザインが徽章として採用されています。

パイロット・ウォッチ・マークXVIII“ダイヤモンドバックス” (Ref. IW327018)

9時位置にはダイヤモンドバックスのパッチ、そして裏蓋にはこのヘビの背中の紋様と同じダイヤ柄の上に、F/A-18Fスーパーホーネットが刻印されています。ダイヤモンドバックスのF/A-18Fの機体にはこのダイヤ柄がペイントされているんですよね。

パイロット・ウォッチ・マークXVIII“ダイヤモンドバックス” (Ref. IW327018)特徴

トップガンにまつわる時計をご紹介して参りましたが、お楽しみ頂けましたでしょうか?皆さんが映画を楽しむ一助となれば幸いです!
市販されていない軍専用モデルとか、マニアには垂涎モノですが、手に入れるのは至難の業ですね。海外オークションとかにはそのうち出てくるかもしれません。
あのIWCのストップウォッチのレプリカとか映画グッズでめざまし時計とかにして発売してくれたら大喜びで買うんですけども、まぁないですよね・・・。
堅牢かつ精巧な作りとシンプルなデザインが魅力のIWC。2022年初夏はトップガン旋風が巻き起こってますが、これからも魅力的な新作をどんどん発表していってほしいですね!

TOP GUN

そして胸熱すぎる映画『トップガン マーヴェリック』、数々のオマージュありますので、前作を観て行くとより胸熱ですよ!前作のバレーボールはアメフトに、とか、眩しい夕日のなか戦闘機と併走するカワサキのバイク乗ったマーヴェリックとか、"Talk to me, Goose."というセリフとか、管制塔スレスレがここで!とか・・・とにかくストーリー展開も演出も最高で、何度も観に行ってしまう名作です!

『トップガン マーヴェリック』
5月27日(金)全国ロードショー
配給:東和ピクチャーズ
© 2022 PARAMOUNT PICTURES. CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED.

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