更新日:2022年12月21日
スイスの人気のカスタムウォッチメーカーArtisans de Genèveのロレックスを調査!
ロレックスやオーデマ・ピゲなどのカスタムを手掛ける有名なスイスの腕時計工房、Artisans de Genève(アーティザンズドゥジュネーブ / アルチザンドゥジュネーブ)をご紹介します。
2005年に設立された、スイスのジュネーヴに本拠地を置くArtisans de Genève(アーティザンズドゥジュネーブ/アルチザン ドゥ ジュネーブ)では、熟練の時計師たちが特別なカスタムウォッチを製作してします。Artisans de Genèveは顧客から持ち込まれた腕時計をカスタムするだけで、時計の販売はしていない、というスタンスを貫いている、まさにカスタム専門工房で、特にロレックスのカスタムに定評があります。
”時計のカスタムブランド”というと、時計好きの間ではタグホイヤーやゼニスから公認のカスタムメーカーに選定されている、イギリスの”BAMFORD WATCH DEPARTMENT(バンフォード ウォッチデパートメント)”などがお馴染みですよね。
日本では「オリジナル至高主義」なところがありますが、海外では高級腕時計のカスタム、というのは実はかなり人気があります。さらに高い品質を保つため、生産本数は非常に限られており、アルチザン ドゥ ジュネーブのウェイティングリストは数年以上(!)分にも達する程、と言われています。
日本では決して知名度は高くありませんが、デザインと品質が高く評価され、マニア受けは抜群で、非常に入手困難となっていて、Chrono24でArtisans de Geneve 腕時計を検索してみると、最も安いものでも200万円以上、上は2,000万円超えまで!と、いかに高額で取引されているかというのが分かります。
Artisans de Genève(アーティザンズドゥジュネーブ/アルチザン ドゥ ジュネーブ)のサービスについて理解を深めるために、サービスの申込方法や保証に関するQ&Aをご紹介しましょう。
顧客の時計に対して実行する必要がある介入の独立性を保証するため、ARTISANS DE GENÈVE は、いかなる時計メーカーまたは時計メーカーとも直接的または間接的に提携または提携していません。
ARTISANS DE GENÈVEの職人は、高級時計製造のすべての技術とノウハウを熟知しています。このように、彼らは顧客の個人的な時計を審美的にも機械的にも修正する専門知識を提供しています。これらのサービスはオンラインでのみ提供されます。
パーソナライゼーション(カスタマイズ)とは、ARTISANS DE GENÈVE が依頼主の時計に手を加えることで、その好みや個性を反映したディテールを表現することを指しています。ARTISANS DE GENÈVEが取り組んでいる時計のメーカーは、承認していない第三者によって製品に加えられた変更 (”カスタマイズ”と呼ばれることが多い) を必ずしも承認しているわけではありません。
パーソナライゼーション作業は、修正/カスタマイズされた時計を個人的な使用目的に限る事を約束した顧客に対してのみ、ARTISANS DE GENÈVE によって許諾され、実施・保証されます。各カスタマイズは、日付と顧客の署名などを入力したオーダーフォームが必要です。
ARTISANS DE GENÈVEは、あらゆるブランドのあらゆるモデルに対応可能ですが、カスタムを依頼する時計が以下の条件を満たしている必要があります。
ARTISANS DE GENÈVEでは、時計の販売・仲介は行っていません。
ウェブサイトのオーダーフォームまたはお問い合わせページより連絡するようになっています。
費用は、カスタムの仕様によって異なります。
まず、注文したサービス料金の50%に相当するデポジットを支払い、サービスを予約する必要があります。その後、客側がサービスをキャンセルした場合でも、この保証金は返金されません。
カスタムが完了したら、客のご要望に応じて、工房で時計を作るか、指定の住所に送る前に、残金を支払う必要があります。
支払い方法はクレジットカード(Visa、Mastercard/Maestro、Amex)または銀行振込です。
これは、工房のキャパシティやカスタマイズの内容によって異なりますが、通常、サービスを予約し、時計を受け取ってから12週間から16週間でカスタムを完了させることが可能とのこと。
ほとんどの時計ブランドは、無許可の第三者による製品の改造を認めていません。その結果、当初の保証は無効となります。ARTISANS DE GENÈVE が依頼主の時計をカスタムした後、元のメーカーに修理を依頼することはできなくなります。ただし、ARTISANS DE GENÈVE は5年間保証します。
ARTISANS DE GENÈVEは、依頼主の時計に施したサービスを5年間保証しています。保証の対象となるのは、通常の損耗、紛失、盗難、誤用による損傷です。カスタム作業後にARTISANS DE GENÈVEが許可していない第三者が介入したことによる損傷は対象外です。
ARTISANS DE GENÈVEのサービスは、個人的かつ私的な利用を目的としてのみ提供されます。それ以外の使用、特に商業的な使用は認めておらず、保証は無効となります。
いいえ、ARTISANS DE GENÈVEは、あくまでも個人的な、プライベートな用途のためにカスタムウォッチを提供しており、その他の使用に関する一切の責任を負わないものとしています。
従って、ARTISANS DE GENÈVEは、カスタムウォッチの投機を推奨するものではなく、カスタムした時計が再販ルートに入ったことが証明された顧客からの新たな依頼には応じません。さらに、当該の時計は、ARTISANS DE GENEVE がそのサービスにおいて提供する保証の恩恵を受けられなくなります。
アルチザン ドゥ ジュネーブのロレックスのカスタムウォッチは、大まかにTRIBUTE(トリビュート)、LAB(ラボ)、COLLAB(コラボ)の3つのシリーズに分類されていました。ただし、最近はあまりLAB、COLLABの名称は使用されていない模様。有名人とのコラボモデルのバリエーションが増えてきているようですね。早速それぞれのモデルをご紹介していきましょう。
TRIBUTE(トリビュート)は、現代のロレックスをカスタムし、人気のヴィンテージロレックスにオマージュを捧げるモデルを展開するシリーズです。
「ロレックス デイトナ Ref.116520」を、ヴィンテージロレックスの中でも1.2を争う高い人気を誇る「ロレックス デイトナ Ref.6263」仕様にカスタムしたトリビュートモデル。
6時位置のインダイヤルの上にある、「ビッグ・レッド」と呼ばれる”DAYTONA”の赤文字が特徴的です。シルバーのパンダダイヤル、ブラックの逆パンダダイヤルの両方がラインナップされました。オリジナルの6263はデイトナ第3世代で、手巻き最終型ですが、こちらはもとのCal.4130をカスタムした自動巻きモデルとなっています。ゴールドのローターにカスタマイズされ、裏蓋には”Les ArtisansdeGenève”の文字が刻印されています。また、クロノグラフのプッシャーは、オリジナルの6263とは違い、ねじ込み式ではない、という違いもあります。
耐磁性能を持つロレックスミルガウスの2代目にして、30年以上製造されたロングセラーモデル、「ロレックスミルガウス Ref.1019」のトリビュートモデルです。
シルバーダイヤルモデルでは1970年代までのモデルに見られた文字盤の細かいヘアライン仕上げが忠実に再現されています。
ブラックとも共通して、12時位置の赤い”MILGAUSS”の表記、針の形状、秒針の先端が赤くなったデザインなど、6時位置のアルチザン ドゥ ジュネーブの「A」ロゴがなければ本物と思ってしまいそうな再現度ですね!
10本限定で製作された、ロレックス デイトナRef.6241のトリビュートモデルです。
Ref.6241は、「ポール・ニューマンデイトナ」と呼ばれ、オークション常連組の稀少モデル。インダイヤルの特徴的な字体をはじめ、ブラック文字盤に赤い外周サークル、ねじ込み式ではないクロノグラフプッシャー、そしてベークライトベゼル(プラベゼル)などオリジナルを再現しています。裏蓋はスケルトン仕様となっていて、Cal.4130のローターはゴールド製のものに換装され、ここまでくるともはや元のRef.116520の面影はどこにもないと言っても過言ではないですね。
「ロレックスサブマリーナ Ref.114060」をベースに「ロレックス サブマリーナ Ref.5513」の中でもレアな「3・6・9」のアラビアインデックスモデル仕様にカスタムしたトリビュートモデルです。
Ref. 5513は日付表示がないノンデイトサブマリーナ。1962年~1989年の長きに渡って生産される間、マイナーチェンジを繰り返したモデルで、この「3・6・9」インデックスは純正ではないいわゆる「リダン」では、と言われていた時期もありました。インデックスの夜光塗料のヤケ感まで再現しているのがニクいですね。
アルチザン ドゥ ジュネーブによる「ロレックス デイトナ6263」のトリビュートモデル第2弾です。
ベースは、ステンレスのコスモグラフ デイトナRef.116520で、初代カスタムモデルとあまり大きな違いはありませんが、プッシャーがねじ込み式になったことで、よりオリジナルに忠実なデザインに近づきました。ブラックダイヤルも製作されています。
Ref.116508をベースに「ロレックスデイトナ Ref.6241 ポール・ニューマン」仕様にカスタムし、26本限定で製作されました。
金無垢のロレックス デイトナ Ref.6241は「JPS(ジョン・プレイヤー・スペシャル)」とも呼ばれ、海外オークションなどではオークションなどで数千万円で落札されている人気モデルです。オリジナルは、14Kイエローゴールドのモデルが多いですが、カスタムバージョンはベースがロレックス コスモグラフ デイトナRef.116508ですので、もちろん18Kゴールドです。また、サファイアクリスタルをあえてプラ風防に変更しています。1970年代によく見られたねじ込み式ではないスムースなプッシュボタンに変更していますが、これは工房で製作されたもので、それでいてベースと同じ100m防水をキープしているところからも技術の高さが窺い知れますね。シースルーバックとなっていて、ゴールドローターに変更されたCal.4130ムーブメントを眺めることができます。
このモデル、現在の公式サイトでは”THE EXOTIC CHALLENGE”として紹介されています。エキゾチックダイヤル、黒の革ベルトも用意しています。
公式サイトでは”THE MONOCHROME CHALLENGE (TRIBUTE)”と紹介されていますが、ロレックス デイトナ Ref.116500LNをベースにした、”TRIBUTE TO THE 6263 ALBINO”とも呼ぶべきモデルですね。
オリジナルモデルは、インダイヤルを含む全てがシルバーで統一された文字盤に、ブラックのタキメータースケールを備えたRef.6263。このタイプの6263は非常に珍しく、今までのところなんと4個体しか確認されていないそうで、"THE OYSTER ALBINO"と呼ばれています。有名なギタリスト、エリック・クラプトンが愛用したモデルとしても知られ、2015年のクリスティーズのオークションに出品された際はなんとCHF1,325,000で落札されています!
116500LNからリューズガードが排され、ダイヤルはサンレイ仕上げのシルバーへ、セラミックベゼルはベークライトに変更。ケースはサテン仕上げ、サイドのみポリッシュ仕上げとなっています。プッシャーも“Millerighe”と呼ばれるタイプに変更されています。ムーブメントはパワーリザーブ72時間のCal.4130のままですが、ケースバックはシースルー仕様となっています。
オーナーの「年季を感じる仕様にしてほしい」という要望を受け、「ロレックス デイトナ Ref.116520」を「ロレックス デイトナ Ref.6240 トロピカル」風に仕上げたトリビュートモデル。15本限定で製作されました。
トロピカルダイヤルに仕上げるために、数年に渡る研究が行われました。そう、最初からこのような色付けをしたわけではなく、あくまで自然な酸化現象によって色を変化させるため、最終的にはなんとダイヤルをバハマの漁師ブラウン氏に送り、ひたすら日に当ててもらい、インダイヤルが明るいトーンに変化するのを待ったとか。
なんともストーリーのある時計ですよね!ムーブメントはローターをゴールドに変更した自動巻きキャリバー4130のまま、ケースはリューズガードをあえて削り、セラミックベゼルはタキメータースケールが施されたベークライト製ベゼルに、風防はプレキシガラスに変更して、6240の形状に近づけています。
ところで保証書のようなものを見ても、本体裏蓋の刻印を見ても、〇/10って10本限定じゃないの?って思うところなんですが、どのリリース見ても15本って書かれているんですよね。ちょっとそのあたりは謎です。
COLLAB(コラボ)は、様々な著名人のリクエストやコラボレーションによる、個性豊かなカスタムモデルです。サッカー界のスーパースター Andrea Pirlo(アンドレア・ピルロ)やテニス界の伝説マッケンロー、レーシングドライバー、ファン・パブロ・モントーヤ、アメリカのミュージシャン・レニー・クラヴィッツなど錚々たる顔触れが名を連ねています。早速ご紹介しましょう。
サッカー元イタリア代表MFにして現在はセリエA・ユヴェントスFCの監督を務める Andrea Pirlo(アンドレア・ピルロ)氏のために Artisans de Genève(アルチザン ドゥ ジュネーブ)が「サブマリーナ ノンデイト Ref.114060」をカスタムした、”The Andrea Pirlo Challenge(アンドレア・ピルロ チャレンジ)”をご紹介します。
アンドレア・ピルロ氏は熱心な時計コレクターでもあり、数年前”Artisans de Genève” の存在を知り、比類なき職人技に共鳴。自身の持つロレックスの最も一番お気に入りであるサブマリーナ Ref.114060 のカスタムをリクエストしました。彼の要求は簡単なものではなく、なんと、サブマリーナをスケルトン化する、という超絶困難なオーダーでした。
アンドレア・ピルロ氏はあらゆるディテールにこだわりがあり、彼の時計を、彼のプレースタイルと同じく、唯一無二のものにしたいと望んでいました。彼はベゼルに軽く耐傷性の高いカーフォージドカーボンをチョイス。モダンな雰囲気を纏いました。内部フランジがインデックスの役割を果たしており、針とドットインデックスにはローズゴールドで縁取りを加えました。
ロレックスのCal.3130は、スイス全土から招集された熟練の技師たちが伝統的な手法を用いて各パーツをカットしたり磨き上げたりして、”見せるため”の仕様に改造されました。新たに設計し、金でコーティングされたウェイトローターには、1995年から2017年までサッカー選手として活躍したアンドレア・ピルロへの敬意をこめて、“Il Maestro 1995-2017”の文字が刻印されています。
ケースの形状はそのままですが、随所にポリッシュ/サテン/サンドブラスト仕上げを施しています。こうして比類なき時計は作り上げられたのです。シリーズ化はされておらず、まさにユニークピースですね!
2020年9月、サッカー界のスーパースター Andrea Pirlo(アンドレア・ピルロ)氏のために「サブマリーナ ノンデイト Ref.114060」をカスタムした、コラボ第2弾”THE ANDREA PIRLO AZZURRO CHALLENGE(アンドレア・ピルロ アッズーロ チャレンジ)”が発表されました。
今回の”THE ANDREA PIRLO AZZURRO CHALLENGE”では、前作と同じスケルトン化したサブマリーナに、新たに「青」のエッセンスが追加されています。”AZZURRO”はイタリア語で「青」を意味し、サッカーイタリア代表のチームカラーで、アズーリ、と言えばしばしばサッカーイタリア代表のことを指します。Andrea Pirlo(アンドレア・ピルロ)が活躍したサッカーイタリア代表へのオマージュが込められているわけですね。
また、ベゼルの「20」と、その隣に書き添えられた「1」の数字がゴールドで刻まれていることにお気づきでしょうか。これはアンドレア・ピルロ氏の現役時代の背番号を表しています。
前作と同様、ウェイトローターには、1995年から2017年までのアンドレア・ピルロの現役時代の功績への敬意をこめて、“Il Maestro 1995-2017”の文字が刻印されています。
「アンドレア・ピルロ アッズーロ チャレンジ」はゴールドとブルーの組み合わせでより魅力的なスケルトン・サブマリーナになりましたね!
Artisans de Genève(アルチザン ドゥ ジュネーブ)がコロンビア出身のレーシングドライバー、Juan Pablo Montoya(ファン・パブロ・モントーヤ)とのコラボレーションにより、「ロレックス コスモグラフ デイトナ Ref.116520」をカスタムしたモデルが”La Montoya(ラ・モントーヤ)”です。
幼少よりカートレースをはじめ頭角をあらわし、CARTシリーズ、F1、インディ500、デイトナ24時間レース、ル・マン24時間レース、そしてモナコGPなど異なる賞を次々に獲得したJ・P・モントーヤ。
時計愛好家でもある彼のコレクションの中でも、特に大切にしているのが、自身の輝かしい軌跡を想起させる、ロレックスのデイトナです。”La Montoya(ラ・モントーヤ)”は、116520をベースとしつつ、ベゼルをフォージドカーボンに換装し、Cal.4130に手作業による面取りと研磨が施してダイヤルをスケルトン化しています。
インダイヤルのカウンターは、モントーヤの出身地コロンビアの国旗の色である黄、青、赤でペイントが施されています。
SS製のLa Montoya(ラ・モントーヤ)は50本限定のリミテッドエディションです。新たに22Kグレーゴールド製ローターが取り付けられ、ケースバックにはアーティザンズドゥジュネーブの文字、シリアルナンバーそしてファン・パブロ・モントーヤの名前が刻まれています。42,260ユーロで販売されましたが、すぐ完売したようです。
コロンビア出身のレーシングドライバー、Juan Pablo Montoya(ファン・パブロ・モントーヤ)とのコラボレーションモデルのゴールドバージョン”Artisans de Genève La Montoya Gold”です。こちらは42本限定で製作されました。
ロレックス デイトナ ref.116508をベースに、SSモデルと同様、ベゼルをフォージドカーボンに換装し、Cal.4130をモディファイし、ダイヤルをスケルトン化しています。
裏蓋には”Juan Pablo Montoya”の名とArtisans de Genèveの文字、そしてシリアルナンバーが刻まれています。
Artisans de Genève(アルチザン ドゥ ジュネーブ)とコロンビア出身のレーシングドライバー、Juan Pablo Montoya(ファン・パブロ・モントーヤ)のコラボモデル、最初のモデルから約2年を経て、ついにプラチナのデイトナのカスタムモデルが登場しました!
最新の”THE MONTOYA PLATINUM CHALLENGE”は、「ロレックス コスモグラフ デイトナ Ref.116506」をカスタムしたモデル。スケルトン化された文字盤はスカイブルーで色づけられ、インダイヤルには前作同様コロンビアの国旗カラーである「黄・青・赤」が施されています。今回は青焼き針が採用されていて、SSモデルとの違いが随所に感じられますね。
Cal.4130をスケルトン化し、ローターは珍しくゴールドではなく、ブルーのPVD加工したタングステン製です。なお、この”THE MONTOYA PLATINUM CHALLENGE”はモントーヤの為だけに製作された時計で、裏蓋には”FOR JPM””JUAN PABLO MONTOYA PROJECT”という文字が刻印されています。
Artisans de Genève(アルチザン ドゥ ジュネーブ)とアメリカ人ミュージシャン・LENNY KRAVITZ(レニー・クラヴィッツ)のコラボにより「ロレックス コスモグラフ デイトナ Ref.116523」をカスタムして製作されたTHE LENNY KRAVITZ LK01(Rolex LK 01)。55本限定、37,800ドル。
レニー・クラヴィッツは熱心な腕時計収集家で、彼のアイデアが多分に散りばめられたデザインとなっており、文字盤12時位置のお馴染みクロノメーター表記の下には"KRAVITZ DESIGN"と記されています。
ベースの「ロレックス デイトナRef.116523」は18Kゴールドとステンレスのコンビモデルです。ケースはブラックDLCコーティングされ、ベゼルはあえてゴールデンベークライトベゼルに換装され、レトロ感が漂います。ブレスレットは、ミリタリーカフつきブラックのバレニアカーフのレザーストラップです。
裏蓋はシースルーバックとなっており、ブラックコーティングされたCal.4130、特別に22Kゴールドのローターが覗きます。
また、これもレニクラならではと思わせますが、なんとローディーボックスを模したレザー仕様の箱にはJBL Bluetoothスピーカーが内蔵されており、実際に音楽を聴くことができます。“Travel With Music” と呼んでいるそうです。
Artisans de Genève(アルチザン ドゥ ジュネーブ)とアメリカ人映画監督・プロデューサー・SPIKE LEE(スパイク・リー)氏のコラボにより「ロレックス コスモグラフ デイトナ Ref.116520」をカスタムして製作されたTHE SPIKE LEE'S COOL HAND BROOKLYN」(40本限定、$39,800)をご紹介します。
ブルーとオレンジは、ニューヨークを象徴する色です。例えば、ニューヨーク・メッツや、スパイク・リーがコートサイドで観戦している姿がしばしば目撃されているニューヨーク・ニックスなど。
スパイク・リー クールハンドブルックリンにはそのブルーとオレンジが絶妙に配色されています。 サンブラスト仕上げのブルーダイヤルに、オレンジ色のドットマーカーや針。ブルーのベークライトベゼルの3時位置にはオレンジの文字で”Units Per Hour”と記されています。プッシュボタンも上がブルー、下がオレンジに塗り分けられています。
6時位置のサブダイヤルの上部には”DAYTONA”ロゴの代わりにオレンジ色で”BROOKLYN”の文字が記されています。
また、ケースはラグがかなり細くなり、リューズガードは完全に取り払われています。
裏蓋はシースルー仕様となり、Cal.4130が覗きます。ダイヤルと揃えてブルーにコーティングした22kゴールドの特製ローターには、オレンジの文字で”LES ARTISANS DE GENÈVE”と刻まれています。
SPIKE LEE(スパイク・リー)氏は昔から名優ポール・ニューマンのファンで、この腕時計の名前は、リー氏お気に入りのポール・ニューマン主演映画 ”Cool Hand Luke(邦題:暴力脱獄)”から名付けられたそうです。
ベルトはクールなブルーアリゲーターレザーのNATOストラップ。オリジナルのメタルブレスレットも付属します。
Artisans de Genève(アルチザン ドゥ ジュネーブ)とブラジル出身の偉大なF1ドライバー・THE RUBENS BARRICHELLO CHALLENGE(ルーベンス・バリチェロ)氏のコラボレーションにより誕生したカスタムウォッチ、“LA BARRICHELLO”。CHF 50,800。フルスケルトン仕様となったロレックス デイトナ、鮮烈なインパクトですね!
かつてオーデマ・ピゲのアンバサダーも務めたことのあるバリチェロ氏は大の時計好き。2006年に世界1,000本限定で発売されたチタンとセラミックのツートーン「ロイヤルオーク オフショア クロノグラフ ルーベンス・バリチェロ」をご存知の方も多いでしょう。
ベースモデルはSSクロノグラフモデル、ロレックス デイトナ116520。 搭載するロレックスのムーブメント Cal.4130を完全に分解し、手作業によりスケルトン化しています。同じくレーシングドライバーであるモントーヤとのコラボモデルもスケルトン化されていましたね。
オリジナルのSSブレスレットのほか、赤い中央線の入った、フォールディングバックルつきラバーストラップも付属します。
オリジナルの116520のSSベゼルはArtisans de Genève(アルチザン ドゥ ジュネーブ)が製作したセラミックベゼルに交換され、あたかも後継モデルのRef. 116500LNのベゼルのよう。しかし実はタキメータースケールの目盛りが116500LNは400までなのに対し、”LA BARRICHELLO”の500となっており、また、汎用的な”UNITS PER HOUR”ではなく赤い文字で”tachymeter”という表記になっているのも、いかにもF1ドライバーにふさわしい憎い演出ですよね。
ケースはオリジナルのポリッシュ仕上げから、マットなサテン仕上げになっています。また、プッシュボタンとリューズはブラックのADLCコーティングが施され、全体的にスポーティな印象です。
ダイヤルもスケルトン化され、特筆すべきは12時間計のサイズが大きくされ、左右非対称となっている点です。これは往年のヴィンテージクロノグラフを彷彿とさせます。
この時計の製作には約260時間も要したそうです。それもそのはず、ダイヤルだけれなく、ムーブメントは全て分解され、特定のコンポーネントをスケルトン化し、手作業で面取りされているのです。ローターはADLCコーティングされた21Kゴールド製のものに換装されています。
Artisans de Genève(アルチザン ドゥ ジュネーブ)とブラジル出身のレーシングドライバー・THE RUBENS BARRICHELLO CHALLENGE(ルーベンス・バリチェロ)氏のコラボレーションにより誕生したカスタムウォッチの第2弾、”LA BARRICHELLO GOLD(ラ・バリチェロ ゴールド)”。現在公式サイトでは”THE RUBENS BARRICHELLO CHALLENGE”と紹介されています。エバーローズゴールド製のロレックス デイトナ Ref.116505をスケルトン化しています。
ルーベンス・バリチェロの要望により、SSモデルと同じデザインをキープしつつ、さらに豪華なローズゴールドバージョンを製作。ダイヤルにもゴールドカラーが取り入れられています。
ムーブメントにもゴールドが使用され、PVDコーティングされたブラックカラーとのコントラストがより鮮明になり、まるでユニークなアートのような仕上がりです。
スイスのラバーベルト専門会社”Rubber B”の協力を得て製作された、中央に琥珀色のライン入りのラバーベルト。
Artisans de Genève(アルチザン ドゥ ジュネーブ)が、アメリカの伝説的テニスプレーヤー John McEnroe(ジョン・マッケンロー)のために製作したロレックス サブマリーナのカスタムウォッチ”THE JOHN MCENROE LEFTY CHALLENGE(ジョン・マッケンロー レフティ チャレンジ)”。“The Lefty Project(左利きのプロジェクト)”と呼ばれています。
1959年生まれのマッケンローは、1976年から選手生活をスタートし、グランドスラムではシングルス優勝7回・ダブルス優勝9回・混合ダブルス優勝1回の計17回の優勝を経験したまさにレジェンド。そんなマッケンローは時計のコレクターでもあり、Artisans de Genève(アルチザン ドゥ ジュネーブ)に彼のサブマリーナデイトをスケルトナイズするよう依頼したのです。
ベースとなったのは、ロレックス サブマリーナ デイト Ref.116610。スケルトン化されたダイヤルもさることながら、このユニークな時計を最も特徴づけているのは、左側にセットされたリューズでしょう。
そう、この時計は“The Lefty Project(レフティ=左利きのプロジェクト)”と呼ばれる通り、左利きのマッケンローが試合中に着用しても怪我するリスクを回避できるように製作されたのです。
もともと”見せる”ためには設計されていないCal.3135ムーブメントを、職人の手作業でカットや面取りして美しく仕上げています。そしてオリジナルの日付ディスクは、透明なサファイアディスクに取り換えられました。
さらに日付窓の下にルミネッセンスを施すことで、暗闇でも日付が浮かび上がるように工夫されています。
全体の統一感を出すため、セラミック製のベゼルはタングステン製に変更されました。ケースのラグは手首の湾曲によりよくフィットするよう、45度の角度仕上げられています。
ケース裏はサンドブラスト加工されています。
個性豊かなArtisans de Genève(アルチザン ドゥ ジュネーブ)のカスタムロレックスを紹介してまいりましたが、いかがでしたか?
ロレックスのカスタムについては、業界では否定的な意見が多く、その主たる理由はやはりギャランティーが無効になってしまう、つまり、ロレックス正規店でオーバーホールなどのメンテナンスが受けられなくなってしまう、という点ですね。
また、それ以外の観点では、カスタムロレックスは、車のカスタムなどで見られるような、オリジナルに勝るとも劣らない、ハイクォリティなデザイン・品質が感じられないものが多い、という意見もあります。
そんななか、ただ真っ黒にPVDコーティングしただけだとか、そういったレベルとは全く一線を画す、Artisans de Genève(アルチザン ドゥ ジュネーブ)のカスタムロレックスは、業界でもかなり高く評価する向きも多く、オリジナリティを追求する一部のコレクターからはこれからも支持され続けるでしょう。
ロレックス余ってるんだよなー、なんていう贅沢なお悩みをお持ちの方がいらっしゃいましたら、Artisans de Genève(アルチザン ドゥ ジュネーブ)にカスタムを依頼してみるのも一つのテですね。ただし、数年待ちだと思われますが。
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