更新日:2020年09月29日
今回は壊れたパテックフィリップの腕時計買取についてご紹介していきます。壊れてしまっているとはいえ、世界3大時計の中でも抜きんでた存在と言われるパテックフィリップ。中古市場での買取ではどんな価値があるのでしょうか?通常買取とは異なる壊れた腕時計買取の仕組みや、パテックフィリップならではの市場価値、高額買取のコツなどを詳しくお伝えします。
壊れたパテックフィリップの腕時計買取は、通常買取やその他ブランドとは少し異なる仕組みになっています。そこには、パテックフィリップという、世界3大時計ならではのブランドステイタスも影響してきますよ。順を追ってご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
壊れたパテックフィリップの買取についてお伝えするために、まずは少しだけ、ブランドについて触れていきたいと思います。
最高級時計メゾンとも名高いパテックフィリップは、1839年に創業開始されました。最大の特徴と言えば、完全マニュファクチュールブランドであるということ。時計製造に考えうるすべての工程は、熟練の職人や技術士が手作業でおこなっており、世界最高峰の品質を意味するジュネーブシールが与えられたブランドです。
基本的にジュネーブシールは、600時間のテスト内で12種類もある条件をすべてクリアして初めて承認されるといわれています。パテックフィリップは手作業でこの基準を準拠した製造を徹底しており、世界で唯一無条件にジュネーブシールの刻印が許されているブランドです。
また、独自でさらに厳しい条件を設けたパテックフィリップシールも採用しています。
歴史ある高品質な腕時計、パテックフィリップは、実用時計というよりもはや、芸術品や工芸品と言われることもあります。皇室や芸術家も愛用しており、ロレックスやオメガなどの高級時計より頭一つ抜けた、超高級な雲の上のブランドです。価格帯も群を抜いており、個人で購入できる世界最高価格の時計を販売しているともいわれています。
パテックフィリップは壊れていても買取が可能です。もともとすべて手作業で製造しているパテックフィリップの腕時計は、生産量がとても少なく希少価値が高い時計です。
しかも、近年はコロナの影響で製造がストップしていたこともあり、生産本数はさらに少なくなっています。特に人気モデルは、正規店でも何年待ちという状態が続いており、永久修理保証のパテックフィリップは、壊れていても買取の需要がありますよ。(永久修理保証については「後述の壊れたパテックフィリップの市場価値」で詳しくお伝えしていきます。)
ただし、壊れていると言ってもさまざまな状況があり、中には買取を断られることもあるかもしれません。壊れた時計の買取の場合、主に以下のようなコンディションや状況を確認されることがあります。
壊れたパテックフィリップは通常買取とどのような差があるのでしょうか?まずは通常の買取で重要となる査定要素を確認してみましょう。
上記で少し触れましたが、パテックフィリップは買取業者によって需要が割れやすいブランドと言えます。パテックフィリップは世界三大時計という雲の上のブランドですが、ロレックスやオメガほど国内に浸透していません。
そのため国内シェアだけにフォーカスをあてている買取業者は、パテックフィリップを得意としない場合もあります。反対に中国などのアジア圏で需要が高いブランドということもあり、海外ルートを保持している業者やバイヤーは、より高額買取してくれる可能性がありますよ。
でも、ここで「壊れたパテックフィリップ」という要素が追加すると、買取の枠はさらに狭まってくることが予想されます。
ただ、パテックフィリップ自体の市場価値が安定していて、人気モデルとなると資産価値も桁外れです。ブランド楢ではの特徴的な市場価値を後述で詳しくお伝えしていきます。
パテックフィリップのなかでもノーチラスは特に人気がコレクションですね。中古市場でも特に資産価値がある有名なモデルは5711/1A系ではないでしょうか。
参考定価3,573,000円のところ、現在市場ではなんと2倍以上の8,500,000円前後で売買されています。特に青文字盤の人気が高いと言われていますが、2020年に入り白文字盤がカタログから除外されたこともあり、今後の価格上昇が予想されています。
こうした人気モデルは、壊れていたり修理コストがかかったとしても、買取の面で高い需要が見込めますよ。
パテックフィリップは保証期間とは別に永久修理対応している数少ないブランドです。どんなに古いアンティークモデルでも、保証書などを持参すれば費用はかかりますが正規修理工房で修理してくれるのです。
そのため、代々子供や孫にも残せる時計ともいわれているんです。つまり、壊れたパテックフィリップでも保証書を保管していれば、修理して再利用することができるということですね。そうした理由から、パテックフィリップ自体の需要がある買取店舗やバイヤーでは、壊れてしまっても買取が可能な場合が多いというワケなんですよ。
パテックフィリップはオークションに出品されている自社の腕時計を高額で落札するなどして、ブランドの市場価値を保ってきました。ただでさえ希少価値の高いパテックフィリップですが、自社で買取をしているため、市場に出回る本数はさらに減少してしまいます。
また、2020年からは転売目的の購入を防ぐため、正規店で同じモデルを購入できるのは“1回のみ”という新ルールを導入。これはロレックスなども取り入れているシステムで、時計1本1本の価値を高めるのに有効とされており、並行輸入などが手に入れることが難しくなりました。パテックフィリップはこうした戦略も備えつつ、市場価値の高い状態を保ち続けているのですね。
壊れてパテックフィリップをより高額買取してもらうコツをご紹介します。ぜひ参考にして、ご自身の状況やシチュエーションに合うものをチョイスしてみてくださいね。
壊れた腕時計の買取経験が豊富なバイヤーを選ぶのは、当たり前のようで見落としがちなポイントのひとつです。経験が豊富ということは、正確な査定ができるということはもちろんですが、それだけが理由ではありません。
壊れた腕時計を売却するルートを保持しているため、そのバイヤーや業者には需要があるということを意味しているのです。つまり、壊れた腕時計の需要がない業者よりも高買取が見込めるということなのですね。
壊れたパテックフィリップをより高額買取してもらうには、ブランド自体の需要に目を向けることも重要です。
買取業者の中には“ロレックス専門店”や“オメガ強化買取”など、得意とするブランドに的を絞っているところも多々あります。上述と共通する部分でもありますが、そのブランドの再販ルートを保持しているため、ブランドに対する需要が高いということです。
パテックフィリップを専門で扱っていたり、得意とする業者はあまり多くないため、リサーチが難航するかもしれませんが、高額買取のためには抑えておきたいポイントと言えるでしょう。
パテックフィリップは国内人気よりも中国をはじめとするアジア圏に人気が高いブランドと言えます。そのため、より高額で再販できる海外ルートを保持しているバイヤーを選ぶと、
より高額買取が見込めますよ。
海外サイトを見てみると、パテックフィリップの傷ありやベルトなしなども普通に販売されていますので、日本より悪条件の個体でも需要が高いことが予想できますね。
査定内訳の項目でお伝えしましたが、壊れたパテックフィリップの買取価格を決めるには、査定額から修理費を差し引かなければいけません。この修理費をいかに抑えることができるかによって、買取価格は大きく左右されます。
そんな中、独自の修理工房を備えている買取業者は、壊れた腕時計の買取に強いと言えるでしょう。下請けや他社に修理依頼をする必要がなく、独自修理が可能なため修理費のコストを抑えることができるんですね。
上記ではさまざまな条件を挙げてきましたが、実際にこうした全ての項目を満たす業者を見つけるのはとても大変です。また、中にはサイトには出てこない業者専用のバイヤーなどもおり、より高額を目指すためには時計業界に精通している必要性もあります。
そんな、買取が難しい壊れたパテックフィリップにおすすめなのが、一括査定です。ジャンルや業者の事情を加味した上で、複数の査定額を比較できる一括査定なら、より高額買取が見込めますよ。
弊社ピアゾの一括査定なら、壊れたパテックフィリップの腕時計買取がより高額となる可能性があります。
一般的な一括査定とは異なり、時計業界に精通したスタッフが「どのバイヤーに依頼すればより高額になるか」を選定。最大9社に絞ってオークション形式で時計を査定してもらうことで、需要の高い業者が価格を競うため、より高額を見込むことができるのです。
以下関連サイトに詳しい情報がありますので、併せてチェックしてみてくださいね。
今回は壊れたパテックフィリップの腕時計買取について詳しくお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?実際に買取に出す際にはさまざまなポイントがありましたね。ぜひ参考にして、高額買取りを目指してくださいね。