時計界に激震!スウォッチグループがバーゼルワールドを撤退!運営母体のCEO辞任で存続やいかに?!

世界一の規模を誇る時計・宝飾品の見本市
バーゼルワールド(BASEL WORLD)から、世界最大手にしてバーゼルワールドの中心的存在であるスウォッチ グループ(SWATCH GROUP)が撤退する、という衝撃のニュースが飛び込んだのは7月末のこと。
オメガ(OMEGA)、ブレゲ(BREGUET)、ブランパン(BLANCPAIN)といった名門ブランドを数多く擁するスウォッチ グループのCEOであるニック・ハイエック氏は、5000万スイスフラン(約56億円)という高額な出展料と、バーゼルワールドのメリットが薄れたことを撤退の理由として挙げていました。
うん、確かにね。
だってバーゼルワールド、お金かけすぎだもの。
出展料も高すぎだし、立派なパビリオン作るのにどんだけお金かけてんだろうって、不思議なぐらいだったんですよ。
それで上顧客やらマスコミやらファミリーのセレブたち集めてパーティしてね・・・。
1917年に始まったバーゼルワールドはスイスのバーゼルで毎年開催され、各国の時計メーカーなどが新作モデルを発表する場として世界的に注目を集めるイベントです。
しかし、確かにバーゼルワールドはここ数年翳りが見え始めていたのは事実です。
参加メーカーは、2016年に1500社を超えましたが、17年はおよそ1300社に減少。
今年は公式発表はないものの、今年2018年はフランスの高級ファッションブランド「エルメス」などが参加を見送るなど、約650社まで減少し、開催期間も前年より2日短くなり、さらに来場者数も約15万人から10万人へ激減したと言われています。
かたやインターネットの交流サイト(SNS)などのネットメディアを通じた情報の発信や拡散が消費者行動を促すことが多くなり、ドバイや香港などで開催される世界各地の時計見本市やSIHHも盛り上がりを見せ、
多様化する販売・広告戦略の中で、旧態依然とした、よく言えば伝統的見本市バーゼルワールドは行き場を失いつつあるのかもしれません。
時計メーカーがその売り上げの大半をバーゼルワールドの商談会で稼いでいたのはもはや昔話となってしまったのですね。
そして先日、バーゼルワールド(BASEL WORLD)を運営するイベント会社、MCHスイス エキシビション(MCM SWISS EXHIBITION)の親会社MCHグループ(MCH GROUP)のレネ・カーン(Rene Kamm)最高経営責任者(CEO)が辞任を発表しました。
2003年から実に15年近くバーゼルワールドの運営トップとしてCEOを務めてきましたが、スウォッチ グループは経営上のリーダーシップの交代も迫られているという結論に達した、とのことです。
世界最大手のスウォッチグループの離脱という大打撃を受け、バーゼルワールドの存続自体を危ぶむ声もあります。
ブライトリング(BREITLING)はこのニュースが流れる以前から、来年2019年以降の出展を取りやめると発表していましたが、
今回のスウォッチグループの脱退が残る
パテック フィリップやロレックスといったメインブランド、そして
タグ・ホイヤーやブルガリ、ゼニス、ウブロ、ショーメなどを傘下に収めるLVMHグループにどう影響を与えるのか、気になりますね。

© OMEGA Ltd.
来年からバーゼルワールドへの出展中止となったスウォッチグループにはどんなブランドがあるのでしょうか?
スウォッチ グループ で展開している腕時計ブランドは、
プレステージ&ラグジュアリーレンジ、ハイレンジ、ミドルレンジ、ベーシックレンジという4つのカテゴリーに分けられています。
スウォッチグループ 腕時計ブランド一覧 |
Prestige and Luxury Range |
Breguet(ブレゲ), Harry Winston(ハリー・ウィンストン), Blancpain(ブランパン), Glashütte Original(グラスヒュッテ・オリジナル), Jaquet Droz(ジャケ・ドロー), Léon Hatot(レオン・アト), Omega(オメガ) |
High Range |
Longines(ロンジン), Rado(ラドー), Union Glashütte(ユニオン・グラスヒュッテ) |
Middle Range |
Tissot(ティソ), Balmain(バルマン), Certina(サーチナ), Mido(ミドー), Hamilton(ハミルトン),Calvin Klein(カルバン・クライン) |
Basic Range |
Swatch(スウォッチ), Flik Flak(フリック・フラック) |
バーゼルワールド2018のフロアプランを見れば一目瞭然ですが、スウォッチグループのブランドは赤く囲んだところ。

バーゼルワールドの出展スペースで言うと、メインフロアの真ん中から奥の方、3分の1ぐらいになってしまうんじゃないでしょうか。
これだけのスペースが空いちゃうなんて、えらいこっちゃですよ!
来年の
バーゼルワールド2019の開催期間は、
2019年3月21日~3月26日と発表されていますが、さてさてどんなことになるのでしょうね。
バーゼルワールド運営側は「魅力的なマーケティングとコミュニケーション、イベントの場に変えることに最優先で取り組む。スウォッチグループの離脱は遺憾だ」、との意思表明をしていますから、
あっと驚くような新たなコンセプト、取り組みを期待したいですね。
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