更新日:2019年03月15日

世界最高峰の技術を誇るグランドセイコーの名キャリバーを徹底分析!

日本が世界に誇る高級腕時計ブランドである「グランドセイコー」。
「最高の普通」、「普通の最高峰」をコンセプトに、国産腕時計業界ではグランドセイコーの右に出るものはいないほどの地位を確立しています。

グランドセイコーの魅力は、見た目の完成度の高さと視認性の良さ、そして時計の正確さです。
その魅力の1つである時計の正確さを支えているのは、間違いなくセイコーが世界に誇る「ムーヴメント」にあります。

「クォーツを超えるためにこのクォーツは生まれた」と言われている9F系クォーツムーヴメントを始め、スイス公認クロノメータ規格と同等の厳しい基準を持つグランドセイコー規格に準じた9S機械ムーヴメント、機械式とクォーツを融合させたセイコー独自の技術であるスプリングドライブを採用したハイブリッド型の9R系ムーヴメントなど、世界最高峰のムーヴメントを数多く発表しています。

ここでは、グランドセイコーの歴史を、世界に誇るムーヴメントの進化の過程から読み解いていきます。

グランドセイコーのムーヴメントの歴史と時計にかけるスピリット

グランドセイコーのムーヴメントは大きく分けて、数字4桁で表されている「旧ムーヴメント」と9から始まる「新ムーヴメント」の2つに分類できます。
まずは、グランドセイコーの礎を築いた旧ムーヴメントの変遷について見ていきましょう!



Cal.3180

厳しいスイスのクロノメーターの基準に日本で初めて合格した名キャリバー

グランドセイコーCal3180
1960年、グランドセイコーはスイスの公認クロノメーター基準に国産時計で初めて合格しました。
そんな厳しいクロノメーターの基準に見事合格した時計に搭載されていたのが、Cal.3180です。
毎秒5秒振動というロービート設計ですが、非常に高い精度を叩き出した名キャリバーです。


Cal.6245

自動巻き専用のグランドセイコー初の自動巻きキャリバー

グランドセイコー初の自動巻きキャリバーとして登場したのが、このCal.6245です。
62GSモデルに搭載されたこのキャリバーの特徴はなんと言っても自動巻き専用ムーヴメントであること。
それを強調するかのように、通常3時位置に設置されるリューズが4時位置に。
手巻き優勢だった時計界での自動巻きの地位を向上させたのがこちらのムーヴメントを搭載した62GSモデルだと言われています。


Cal.6146

マジックレバー方式を採用した画期的キャリバー

グランドセイコーCal6146
1968年に発表された、10振動のキャリバー。
巻き上げ方式にセイコー独自の「マジックレバー方式」を初めて採用しました。
シンプルな構造ゆえに故障も起き難いのが特徴です。最近になってスイスの時計業界でも再注目されるようになっています。


Cal.9587

グランドセイコー復活の立役者である高精度クォーツ用キャリバー

グランドセイコーCal9587
クォーツ時計の台頭で機械式時計が衰退し、いったんグランドセイコーが生産中止になった1975年から約18年後に発表されたのが、Cal.9587を搭載した95グランドセイコーです。
日差や月差ではなく、年差±10秒という超高精度クォーツとして大変評価され、グランドセイコーは国産高級時計ブランドとして見事な復活を遂げました。
ここから、グランドセイコーの新たな歴史が始まることとなります。



新ムーヴメントの特徴は、「9」で始まるキャリバー名にあります。
この「9」は究極の”究”を表しています。
グランドセイコーのキャリバーにかける情熱とプライドを感じると共に、自ら「究極」のキャリバーと称するべく絶え間ない研鑽を重ねようとする並々ならぬ気概を感じる名前ですよね。
9系キャリバーの面々はその名前以上に究極を極めたものとなっています。
こちらの9系キャリバーは大きく分けて、クォーツ用キャリバーの「9F」系、機械式用キャリバーの「9S」系、スプリングドライブ用キャリバーの「9R」系の3つに分類されます。
ここでは、この3つの各代表的なキャリバーを取り上げ、グランドセイコーの高い技術力に裏づけされた品質の高さを見ていきます。


Cal.9F82

クォーツ式高級腕時計という新ジャンルを確立したキャリバー

グランドセイコーCal9F82
クォーツ用のキャリバーの「9F」系の中で最も標準的なムーヴメントです。
年差±10秒の高精度は維持しながら、グランドセイコーの特徴でもある太く存在感のある針を回すだけのパワーを有しています。
「クォーツを超えるためのクォーツ」がコンセプトのこのムーヴメントは、世界最高峰の技術を集約し、時計業界のクォーツの地位を一気に引き上げました。
この時計により、グランドセイコーはクォーツ式高級腕時計という新ジャンルを確立しました。


Cal.9S65

グランドセイコーの最高技術が結集した最高峰の機械式キャリバー

グランドセイコーCal9S65
機械式用キャリバーの「9S」系の中で最も標準的なムーヴメントです。
グランドセイコーの自動巻きの意匠は旧キャリバーから踏襲しつつ、性能を格段に向上させたグランドセイコーの高い技術の集大成と言えるのがこちらの「9S」系キャリバーです。
最大72時間の持続時間を有するシンプルな機能のムーヴメントですが、他の9S系キャリバーの元となる基本構造を網羅している、機械式用キャリバーのフラッグシップモデルです
先端技術で製造された精細な部品を組み上げるのは、機械式腕時計の構造を知り尽くした熟練の職人です。
機械では組み上げられない1/100mm単位の微調整を人の手で行うことで、他では真似できない高精度、高品質のムーヴメントが完成します。
究極の部品と究極の構造設計、究極の職人技が集結した9S系キャリバーは品質のこと、見た目の機能美も申し分ない、世界最高峰のキャリバーです。


Cal.9R65

美しい姿に最高の機能が宿った、グランドセイコー技術の集大成キャリバー

グランドセイコーCal9R65
セイコー独自のスプリングドライブ機構の代表的なモデルがこの「9R65」キャリバーです。
グランドセイコーの2つの柱である、クォーツ時計と機械式時計の特長を生かしたハイブリッド時計として約4年の歳月を開発を経て1999年に発表されました。
クォーツ時計に用いられている水晶振動子を利用した独自の調速機構によって機械式時計では出せない高い精度を、機械式時計に用いられるぜんまいを使用し、クォーツ時計では出せない大きな動力を生み出すことに成功しました。
複雑に重なり合う輪列や受け部品の立体的な連なりは、スプリングドライブ誕生の地である信州の山々の奥行きを連想させ、パワーリザーブ用輪列から香箱にかけては、穂高連峰や常念山脈を表現しており、見た目にも美しいキャリバーとなっています。

グランドセイコーは、高級時計ブランドとしてだけでなく、時計業界に様々な影響を与えたパイオニアでもあります。
最高の普通を追求すると言うことは、究極の使いやすさや究極の美しさ、究極の時計の機能性を追求することなのです!!!
クォーツ式、機械式、スプリングドライブ方式の三者三様の魅力をぜひ腕につけて体感してみてはいかがでしょうか?

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