更新日:2026年10月14日

【実機レビュー】パテック・フィリップ ゴールデンエリプス ホワイトゴールド 3548G

パテック・フィリップ ゴールデンエリプス ホワイトゴールド 3548Gの実機レビューをお届けします!

【実機レビュー】パテック・フィリップ ゴールデンエリプス ホワイトゴールド 3548G

パテック・フィリップ ゴールデンエリプス ホワイトゴールド 3548Gは、横27mmの18Kホワイトゴールド製ケースに手巻き Cal.23-300PMを搭載しています。

丸型(ラウンド)でも角型(レクタンギュラー)でもない、独特な美しさを湛える楕円形。1968年に誕生したパテック フィリップの「ゴールデン・エリプス(Golden Ellipse)」は、高級ドレスウォッチの概念を根本から覆した歴史的名作です。

今回ご紹介するのは、その黄金期を象徴する初期オリジナルのホワイトゴールド仕様、「Ref.3548G」。一見するとシンプルな2針のドレスウォッチですが、その内側には古代ギリシャから引き継がれる数学的真理と、20世紀パテック フィリップが誇るクラフツマンシップの精華が凝縮されています。早速ディティールを見ていきましょう!

パテック・フィリップ 3548G 実機レビュー

パテック・フィリップ 3548G 文字盤

ゴールデン・エリプスが世に送り出されたのは1968年のことです。当時の高級時計界においては「ドレスウォッチ=丸型」という固定観念が根強く存在していました。その中でパテック フィリップが投じたゴールデン・エリプスは、時計界に鮮烈な衝撃を与えました。Ref.3548は、まさにその歴史の幕開けを飾ったファースト世代にあたります。製造期間は1968年から、後継機であるRef.3748へバトンを渡す1975年頃まで。

パテック・フィリップ 3548G 文字盤

吸い込まれるような深みを持つ文ブルーの文字盤。この文字盤には、文字盤メーカーの「サンジュール社(Patek Philippe傘下)」が開発し、特許を取得した「ブルーゴールド(Blue Gold)」仕上げが採用されています。これは単なる青色の塗装やラッカーではありません。18Kゴールドのベースディスクに対し、コバルトと24K純金粉末を真空蒸着(真空メッキ処理)させるという、極めて高度で複雑な特殊製法によってつくられています。

文字盤表面に施された繊細なサンバースト仕上げ(放射状の研磨)に光が差し込むと、コバルトブルーからミッドナイトブルー、時にはヴィンテージ特有のパープルがかった色合いへと表情を変えます。ホワイトゴールドの冷涼な質感と、怪しくも気品に満ちたブルーゴールドの対比は、他ブランドのカラーダイアルとは一線を画す美しさです。

パテック・フィリップ 3548G 文字盤

ゴールデン・エリプスの最大の特徴は、円と長方形が融合した「楕円(Ellipse)」のケース形状。この縦横の比率は、古代ギリシャの数学者たちが発見し、パートノン神殿やモナ・リザにも用いられた「黄金比(Golden Ratio = 1 : 1.618…)」に基づいて設計されています。

Ref.3548Gのケースサイズは縦約32mm × 横約27mm。数値だけ見ると小ぶりに感じられますが、手首に乗せた瞬間に息をのむような調和と圧倒的な存在感を発揮します。手首の曲線にしっくりと馴染み、袖口へ滑らかに収まる完璧なプロポーションは、黄金比だからこそ成し得る魔法!

パテック・フィリップ 3548G ラグ

スリムなラグ部分。後年のゴールデン・エリプスや一般的なドレスウォッチは2ピース構造(または3ピース)が主流ですが、初期のRef.3548は非常に珍しい4ピース構造のケースを採用しています。ベゼル、ケース本体、インナーリング、裏蓋という複雑なパーツ構成で組まれており、ケース側面から見た際の立体的でエッジの効いた造形美は初期型Ref.3548ならではの密かな見どころです。

また、風防についても1970年頃を境にプラスチック/ミネラルガラスからサファイアクリスタルへ切り替わるなど、過渡期ならではのディテールの変化を愉しめる点もマニア心をくすぐります。

パテック・フィリップ 3548G ケースサイド、リューズ

リューズからのカット。マルタ十字が刻まれています。総重量は弊社測定値で35.7g。

パテック・フィリップ 3548G ケースサイド

9時側からのカット。当時の主流はイエローゴールド(J品番)であり、ホワイトゴールド(G)の製造本数は圧倒的に少なく、市場でのエンカウント率は極めて低いです。初期個体のコンディション維持:1970年代前半にかけて製造されたヴィンテージ個体において、ケースの肉厚さや文字盤のオリジナリティが保持された個体は世界的に見てもきわめて限られています。

パテック・フィリップ 3548G 裏蓋

搭載しているのは、パテック フィリップの手巻きムーブメントの歴史において「黄金期の名機」と称される最高峰の機械「Cal.23-300 PM」。振動数19,800振動/時、ジャイロマックス・テンプ(Gyromax)、ブレゲヒゲ(巻き上げヒゲ)採用、パワーリザーブ約44時間、認定マークジュネーブ・シール(Geneva Seal)刻印。過度な薄型化に走ってパーツの耐久性を損なうことなく、極限まで堅牢性と精度を追及した構造です。

型番末尾の「PM」は、フランス語のPare-Choc(耐震装置)+ Marquant(特別な仕様)を意味します。テンプの軸受に「キフ・パラショック(KIF)」耐震装置を備えており、ドレッシーな見た目からは想像できないほどの日常的な信頼性を担保しています。

また緩衝装置(緩急針)を持たず、テンワに取り付けられたマスロット(偏心ウエイト)の位置を調整することで歩度を極限まで追い込む「ジャイロマックス・テンプ」を標準装備。さらに、ブレゲヒゲを採用することで、姿勢差による精度誤差を最小限に抑えています。

パテック・フィリップ 3548G バックル

こちらのワニ革ベルトはなんと純正!しっとりとした質感はワニレザーならでは。薄くていねいに鞣されていて、しなやかに手首にフィットします。

パテック・フィリップ ゴールデンエリプス ホワイトゴールド 3548G 評価

本日は、パテックフィリップのヴィンテージをご紹介いたしました。20世紀の時計製造史における至高のプロダクト…と言っても過言ではないかもしれません。手首に載せた時の凛としたホワイトゴールドの佇まいと、光の加減で幾重にも表情を変えるミステリアスな青い文字盤。トレンドがどれほど移り変わろうとも、黄金比が描く美しさが色褪せることは決してありません。ヴィンテージ・パテックの奥深い世界へと足を踏み入れるのに、これほどふさわしい逸品は他にないでしょう。

ゴールデン・エリプス Ref.3548Gの買取相場は、近年のヴィンテージ・パテックおよび小径ドレスウォッチ再評価の波を受け、右肩上がりの上昇傾向にあります。数年前まで60万円~80万円前後が一般的だった買取価格は、現在100万円~120万円程度(※コンディションやアーカイブの有無により変動)まで水準を切り上げています。特にWG(ホワイトゴールド)はYG(イエローゴールド)に比べて元々の生産数が少なく、市場での需要が供給を大きく上回っていることが価格高騰を牽引する要因です。

近年、海外オークションやコレクター市場では「クラシックかつストーリー性のあるドレスピース」へ原点回帰する動きが加速しています。ラグジュアリースポーツ人気が一巡したこともあり、黄金比ケースと希少な「ブルーゴールド文字盤」を備えた初期エリプスの価値は、今後も底堅く推移すると予想されます。特に未研磨に近い良好なケース状態を保った個体や、パテック発行のアーカイブ(取得証明書)が付属する個体については、さらなるプレミア化が見込まれ、中長期的に高値圏を維持・緩やかな上昇をたどる見通しです。

パテック・フィリップのご売却価格が気になった方はピアゾの一括査定サービスを、ぜひご検討くださいね。

パテック・フィリップ 3548Gの仕様・価格について

パテック・フィリップ 3548G 仕様・価格
パテック・フィリップ 3548G 仕様・価格
モデル ゴールデンエリプス ホワイトゴールド
Golden Ellipse in 18k White Gold
型番(REF.) 3548G
ケースサイズ 横27mm
ムーブメント 手巻き Cal.23-300PM
パワーリザーブ 約48時間
防水 非防水推奨
その他 1960~1970年代モデル
定価(税込)

※掲載内容は2026年10月調査時点のものです。最新情報は公式サイト等をご確認ください。

★こちらもおすすめ★

パテック・フィリップ買取について

パテック・フィリップ買取 時計買取ピアゾでは腕時計買取を専門とする9社無料一括査定が受けられます!買取実績掲載中!

姉妹サイト時計販売QUERIにて、高級ブランド腕時計を好評発売中!

パテック・フィリップはもちろん、ロレックス、オメガ、タグホイヤー、オーデマ・ピゲなどの高級ブランド時計を独自ルートで激安価格にて販売中です!

この記事を読んだ方はこちらも査定しています

パテックフィリップ ゴールデンエリプス 3545

9社平均買取価格
¥700,000円

店舗間買取価格差
¥140,000円

詳細を見る

パテックフィリップ アンティーク 5500R

9社平均買取価格
¥1,000,000円

店舗間買取価格差
¥150,000円

詳細を見る

パテックフィリップ ノーチラス 3700/1G

9社平均買取価格
¥10,000,000円

店舗間買取価格差
¥3,000,000円

詳細を見る



【お客様のこんな困ったを解決します!】

  • 時間・手間 普段は仕事が忙しいし買取店に行く時間が無い
  • 時間・手間 自分で何社も査定周りをするのは面倒くさい
  • 電話・連絡 一括査定で複数社から電話がかかってくるのは嫌だ
  • 時間・手間 自分で査定員に買取価格を交渉するのは骨が折れる
  • 不信・不安 査定をしてくれた査定員が、高額査定をしてくれたか怪しい。足元を見られてないか心配
  • 環境・立地 そもそも近くに高級時計をきちんとした値段で買い取ってくれそうな買取店舗が無い
  • ネット販売 オークションサイトに出品したけどなかなか売れず困っている
  • 相場・知識 妥当な買取相場を調べるにもどうしたらいいか分からない
  • ネット販売 フリマサイトで高く売りたいけど、価格交渉などの手間が面倒
  • ネット販売 フリマサイトで高く売りたいけど、返品詐欺に合わないか心配
  • 不信・不安 査定してもらった後、断りにくい雰囲気になるのが嫌だ
  • 相場・知識 相続・遺品で受け継いだ時計があるが、価値が全く分からない
  • 不信・不安 買取店に一人で赴くのが少し不安で足が向かない

そんなお悩み・不安は、宅配専門の9社一括査定サービス「ピアゾ」がまとめて解決します!

ピアゾの一括査定サービスはすべて完全無料です!以下はすべて0円でご利用いただけます。

  • 梱包キット代
  • 往復送料
  • 査定料
  • キャンセル料
  • 返却送料

お伝えした査定額そのままのお振込みとなりますのでご安心ください。

最大9社に一括査定!最高額で賢く時計を売却しましょう

厳選9社の時計買取店が競うから最高値で売れる!手間暇かけずに時計の高価買取を実現!

9社の競りで見える本当の最高買取額へ

佐藤 あかり あなたの時計、今いくら?チャットで即答 本気で最高値を狙うなら一括査定(無料)