更新日:2024年08月26日

【2024年新作】セイコー プロスペックス欧州限定 “ザキントス島”SPB473新作速報

セイコー プロスペックスSPB473はイオニア諸島ザキントス島のビーチ風景をテーマにしている

青い海に白い砂浜、誰もが憧れるバカンスの絶景を再現したセイコー プロスペックス欧州限定モデルSPB473が、9月1日より1,000本限定でヨーロッパ市場向けに発売されます。
世界有数のダイビングスポットであるギリシャ・イオニア諸島に属するザキントス島の白い砂浜とアクアマリンの透明な海をイメージしたデザインだそうです。ありそうでなかった“アイランドブルー”のグラデーションパターンが、絶妙な色合いです。

Prospex SPB473 |セイコー公式サイト(海外/別ウィンドウで開きます)

ダイバーズウォッチと言えば、太陽の光が届かない深海の「“黒”に近い青色(※濃紺色、ネイビー)」が定番ですが、本作SPB473はビーチの浅瀬を連想させる「“白”に近い青色(※薄水色、ペールブルー)」が妙味です。“アイランドブルー”というネーミングもピッタリですね!
世界有数のビーチリゾートを再現したSPB473、その知られざるまだ見ぬ絶景に迫りましょう。

ザキントス島のナヴァイオ海岸には難破船パナギオティス号が打ち上げられている

イオニア諸島のお勧め観光スポット「ザキントス島」は、ジブリ映画『紅の豚』の“ポルコの隠れ家”のモデルとしても知られる

ギリシャ西端部に位置するイオニア諸島は、7つの主要な島々と幾つかの小さな島々で構成され、ダイビングやスノーケリングの名所としても有名です。透き通る海の中では、美しい地中海のサンゴ礁やカラフルな熱帯魚、第二次世界大戦中の難破船などを目撃できるそうです。
ザキントス島のナヴァイオビーチ(シップレックビーチ)は、朽ち果てたパナギオティス号(密輸船!)が打ち上げられており、観光客達の遊び場、もとい絶好の撮影スポットとしても知られています。秩序だった日本のビーチでは考えられない自由奔放さが、解放感を促しますね。

非日常空間の数々をダイヤルに収めた“アイランドブルー”SPB473。風と波の音が聴こえてくるような“青の秘境”の秘密をかいつまんでみました。

≪SPB473の見どころ≫

  • ギリシャのイオニア諸島の白い砂浜とライトブルーの海から着想を得た“アイランドブルー”は穏やかで温かい
  • 「1965 メカニカルダイバーズ現代デザイン」のSBDC101(※キャリバー6R35搭載)ベース
  • グラデーション効果のあるブルーの色合いを引き立てるダークネイビーブルーのベゼル&白いシリコン ストラップ

本作SPB473は最新世代に搭載されている「キャリバー6R55」ではなく、旧世代SBDC101と同じ「キャリバー6R35」を搭載しています。デザイン・性能・価格設定にも影響を及ぼしているため、事前情報としてお知りおきください。

それでは、今までのセイコーブルーとはどこか一味違う、“アイランドブルー”から解説していきましょう!

SPB473のカラーリングは、温暖な気候の地中海を彷彿とさせるペールブルーを基調とした淡く明るい色調が持ち味です。セイコーが得意とする黒や濃紺系、Save the Oceanシリーズに多く見られる白や濃い青系統とは違うデザインカラーが最大の魅力でしょう。

本作は南極大陸の氷河をイメージしたSBDC165や水中考古学遺跡のアストロラーベ(天体観測器)をデザインしたSBDX053などとは違い、同じ青系統でも「冷たさや暗さ」より「暖かさや明るさ」が強調されている印象です。(最新世代にはない)3時位置のクラシックなデイト窓表示がいい味出していますね。
文字盤を注視してみましょう。

SPB473は淡く柔らかい青のグラデーションが秀逸

ダイヤルのグラデーションパターンも秀逸です。
ほぼ白に近い水色は、下方向へ進むほど、段々と暗い青色へ変化を重ねていき、水深4,000メートルまで広がるイオニア海の壮大さを垣間見るかの如く、荘厳であり神秘的ですね。

ライトブルーとホワイトの混ざり具合は、“アイランドブルー”の名に相応しく、独特な型打ち模様は地中海の穏やかなさざ波を想起させます。比較的、凸凹模様が細かく、ふんわりとした温かみがありますね。ゴツゴツでもなくツルツルでもない、見事なテクスチャーのバランスです。

6R35搭載SBDC101と6R55搭載SBDC195のデザインの違い

(左)“アイランドブルー”SPB473と同じ形状のSBDC101(右)最新世代のレギュラーモデルSBDC195

本作SPB473は旧世代に該当する2020年発売のSBDC101、SBDC103、SBDC105、SBDC107と同じケースデザイン&ムーブメントを採用しています。新レギュラーモデルのSBDC195&SBDC197とは見た目やスペックが異なるため、細かな違いについては関連記事をご覧ください。

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プロスペックス 「メカニカルダイバーズ 1965 ヘリテージ」2024年新作SBDC195&SBDC197&SBDC199速報

2024年にブランド誕生100周年の節目を迎えたセイコー(SEIKO)から、「メカニカルダイバーズ 1965 ヘリテージ」のレギュラーモデル2種(SBDC195&SBDC197)とスペシャルエディションモデル1種(SBDC199)が6月8日(土)発売。

性能面では最新世代に比べ、若干見劣りする部分もありますが、(SBDC101を筆頭に)6R35搭載モデルはトータルバランスの良さでいまだに根強い人気を誇ります。
セイコー ダイバーズウォッチのマイルストーン的存在であるオリジナル“ファーストダイバー(62MAS-010)”を現代的に解釈したSBDC101は、デザイン性と機能性、価格のバランスが程よくまとまっており、国産ダイバーズウォッチの定番モデルとして、不動の地位を確立します。 “アイランドブルー”SPB473は、見慣れた人気モデルSBDC101と同じデザインフォルムで、パッと見の第一印象も良く、幅広いセイコーファンに受け入れられていきそうな気配です。
熱心なセイコー愛好家の方なら、デイト窓表示位置は「■」型の3時位置(キャリバー6R55搭載モデルは「●」型の4時位置)が最良、と考える方も多いでしょう。

1965 メカニカルダイバーズ現代デザインは、6時位置にブランドロゴのXマークを表記

2023年新作の「大谷翔平 2023限定モデル」SBDC191(写真右)も「1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン」を採用

6時位置にプロスペックスを象徴する「Xマーク」が表記されているのも特徴です。
一部ファンにはだったりするXマーク。本作SPB473の青いグラデーションパターンには、意外に馴染んで見えましたが、皆さまいかがでしょうか?
オリジナルに限りなく忠実な「復刻デザイン」とは方向性が違う、「現代デザイン」ならではの今風なカッコ良さも、デザインやカラーリングによってはマッチするという好例でしょう。

本作SPB473に近しいデザインのモデルも見比べてみましょう。SPB473と同じ「1965 メカニカルダイバーズ現代デザイン」を中心に目ぼしいモデルを厳選してみました。

2020年発売のSave the OceanモデルSBDC165は濃いめの青黒カラー

先程チラッと記述したSave the OceanシリーズのSBDC165は、南極大陸の氷河をイメージしたディープブルーの型打ち模様が壮大です。凹凸もクッキリしており、寒々しいカラーリングが本作SPB473とかなり違いますよね。

2023年発売のSave the OceanモデルSBDX053はアストロラーベデザインのダークブルー文字盤

Save the Oceanシリーズの変わり種、「水中考古学とアストロラーベ」をテーマにしたSBDX053。瑠璃色に近いダークブルーにアストロラーベ模様を組み合わせたデザインは、深海の底から発掘された美術品のようです。

2023年新作マリンマスター SBEN007は、淡い色調のマリンブルーが垢抜けている

SBEN007はダイバースキューバコレクションではなく、マリンマスターコレクション。キャリバー6L37を搭載し、セイコー ダイバーズウォッチ初のシースルーバック仕様に

2023年12月に発売された新コレクション「マリンマスター」のレギュラーモデルSBEN007も近しいものがありますね。打ち寄せる波のリズムを表現した幾何学的模様&爽やかなマリンブルーの組み合わせは、“アイランドブルー”SPB473と相通じるものがあり、カジュアルな場面でも活躍しそうな装いでした。
SBEN007のダイヤルパターンや色味は、 オメガの2023年夏の新作シーマスター“サマーブルー”に似ているので、こちらも合わせてチェックしておきたいところです。

セイコー腕時計110周年記念限定モデルのSBEJ013は、極地に広がる氷河をアイスブルーカラーで再現

他には、「セイコー腕時計110周年記念限定モデル Save the Ocean 1968 メカニカルダイバーズ(※GMT機能付き)」SBEJ013も透き通るような青みが美しかったですね。
「1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン」ではないですが、アイスブルーダイヤル&青いGMT針がクールでしたね。鋭く切り立った氷壁を彷彿とさせる、縦に筋張ったダイヤルパターンは、本作SPB473にはない“青の自然美”を醸し出していました。

ロレックス シードゥエラー ディープシーは、深海のダイビングにも耐え抜く防水性能3900m

さて、ダイバーズウォッチのグラデーションダイヤルと言えば真っ先に思い浮かぶのは、ロレックス シードゥエラー ディープシーの136660(Dブルーダイヤル)です。
名前の通り、「まさに深海!」を思わせるダークトーンの暗い青が得も言われぬ輝きを放っています。同じ青系統でも、SPB473とは雰囲気が全然違いますよね。

SPB473は付属の白ストラップも評判が良い

“アイランドブルー”を引き立てる濃紺のベゼル&付け替え用ストラップも、バカンス仕様に相応しい良い仕事ぶりをしています。

ダークネイビーのベゼルは、アクアマリンのグラデーションとは好対照をなし、全体を引き締めつつ色調にまとまりを出しています。
シンプルな黒ベゼルではなく、ダークネイビーのチョイスはベストアンサーですね。
オプションのホワイトストラップは、細長く伸びた白い砂浜のようで、文字盤の“青い海”と相性抜群です。青い空に白い雲もいいですが、夏はやっぱり青い海に白いビーチが一番の組み合わせですね!

白いストラップと言えば、最近リリースされた「グランドセイコー 横浜高島屋限定2024 限定モデル SBGH361」もオプションストラップとしてホワイトの革ベルトがセットされていましたね。こちらも爽やかで魅力的なモデルです。

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SPB473を類似モデルと比較してみました。
比較対象は少し迷いましたが、SPB473が6R35搭載の「1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン」ですので、同条件で近い雰囲気を持つSBDC165をピックアップしました。
見た目を中心に違いを探してみましょう。

SPB473とSBDC165のデザイン比較

<SPB473とSBDC165の違い>

  • SPB473はイオニア諸島の白い砂浜とライトブルーの海がモチーフ、SBDC165は南極大陸の氷河がテーマ
  • SPB473は凹凸の少ない穏やかな水平(横)方向の型打ち模様、SBDC165は垂直(縦)方向に荒々しい
  • SPB473は白っぽさが目立つバーインデックス、SBDC165は輪郭が太くやや暗い印象のバーインデックス

同じダイバーズウォッチでもコンセプトが違うため、SPB473は“温かく柔らかい”ペールトーンを基調にしているのに対し、SBDC165は“暗く冷たい”セオリー通りのダークトーンでまとめています。
SPB473は夏のバカンスにうってつけなルックスで、(ダイバーズウォッチにしては)ちょっと毛色が違うのが面白い試みですね。大人の夏休み、という観点で考えると、SPB473はベストパートナーと言えるでしょう。

続いて、少しマニアックな海外ローカル限定モデルを流し見していきましょう。

セイコー プロスペックスの限定モデルのラインナップ

「セイコー プロスペックスのヨーロッパ限定版」という枠組みで比較対象を探すと、これがなかなか粒ぞろいです。

アイスランドの有名なダイビングスポット“シルフラ”をモチーフにしたSRPK77は、ミリタリーカーキ風の色調で壮大な「地球の割れ目」の断層を表現。世界最高峰の透明度を誇る水域“シルフラ”を青以外の色を中心に再現しています。「透明=白や青」ではなく、大陸プレートの茶緑系統を主役に据えるのですから、大胆な配色ですよね。
SSC937はスピードタイマーのパンダダイヤルを水色で取り合わせて、真面目過ぎないクロノグラフウォッチに仕上げていますね。

 セイコー プロスペックスの限定モデルのラインナップ|セイコー公式サイト

2024年度セイコー プロスペックスのアメリカ限定版コレクション一覧

アメリカ限定モデルも容姿端麗、充実の一途を辿っています。
2023年北米限定モデルSPB419(ブルー)、SPB421(ディープブルー)、SPB423(ライトブルーグレー)は非の打ち所がない魅力的なグラデーションブルーですし、SPB349やSPB353も奥深い色使いをしています。いずれも日本のコレクションに逆輸入して欲しい有力モデルばかりですので、海外ローカル限定モデルの動向も要注目です。

 Prospex U.S. Special Editions|USセイコー公式サイト

定期的にお伝えしている「1965メカニカルダイバーズ 現代デザイン」の販売相場状況。今回は記事内にも登場した青系統のモデルを幾つか厳選し、SBDC系モデルの相場状況を調べてみました。

≪1965メカニカルダイバーズ 現代デザインの販売価格相場(※中古・新品未使用込み)≫
  • SBDC107(ブルーグレー)・・・最終定価154,000円 (税込)、相場約11~14万円前後
  • SBDC163(ロイヤルブルー)・・・定価159,500円(税込)、相場約9~11万円前後
  • SBDC165(ライトブルー)・・・定価165,000円(税込)、相場約10~12万円前後
  • SBDC141(ブラック)・・・定価154,000円(税込)、相場約10~14万円前後
  • SBDC101(チャコールグレー)・・・定価159,500円(税込)へ改定、相場約8万~13万円前後
※2024年8月調査時点

2023年に3回(1月・7月・11月)、2024年3月にもSBDC系モデルをリサーチしているので、おまけ扱いで引き続き黒グレー系統(SBDC141、SBDC101)の相場も掲載しました。
前回の調査時点では、「(出品数数&価格も)黒グレー系統が勢いを増している」と記載しましたが、今回のリサーチでは少々息切れ気味でした。
かといって青系統が元気かと言えばそうでもなく、こちらもゆるゆると平均相場を下げている状況です。

割と変化が少ない根強いリセールバリューは相変わらずですが、全体的に衰えも見えつつあるため、そろそろ「次の一手(売却)を打つ」という柔軟な考え方もタイミング的にはアリかもしれませんね。

SPB473に寄せられた感想をSNSやコメントから抜粋しました。

「絶対に手に入れておきたい」
「白いシリコンストラップがとても良い」
「文字盤が美しい」

国内外問わず、“アイランドブルー”のカラーリングを讃える感想が散見されました。
まだまだ知る人ぞ知る“隠れた良作”ですが、目の肥えた腕時計愛好家の方は「どうしても欲しい!」と力説していました。価格も割と手頃な1290ポンド/1,500ユーロ(約24万円)ですので、否が応でも購買意欲が刺激されてしまいますよね。

幻想的な青のグラデーションが美しいSPB473。スペックは本格的なダイバーズウォッチでありながら、ファッションウォッチのような軽やかな色使いも奥深いですね。

SEIKO SPB473の仕様・価格
SPB473の仕様とスペック
モデル プロスペックス欧州限定 “ザキントス島”
Prospex European Limited Edition 2024 Zakynthos
型番(Ref.) SPB473
ケースサイズ 横:40.5mm 縦:47.6mm 厚さ:13.2mm
ケース ステンレス
ムーブメント メカニカル 自動巻(手巻つき) キャリバー6R35
パワーリザーブ 最大巻上時約70時間持続
精度 日差+25秒~-15秒
機能 秒針停止機能
カレンダー(日付)機能つき
防水性能 200m空気潜水用防水
生産本数 欧州限定 1,000本
価格(税込) EUR 1,500

※掲載内容は2024年08月調査時点のものです。

抜けるような“アイランドブルー”で所有者の心を弾ませてくれるSPB473。プライベートビーチを独り占めしているように、極上のバケーション気分を満喫できそうですね。
南極の氷壁や海底の“仄暗い青色”とはベクトルが異なる、カラフルな“楽園ブルー”は夏っぽさ全開で、太陽の明るさと温かさ、有難さも思い出させてくれるようです。
暗く冷たい海の底で真価を発揮するダイバーズウォッチですが、軽快さが光るビーチスタイルもまた最高にカッコいいですね!

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