更新日:2023年04月24日
IWC インヂュニア オートマチック カーボン パフォーマンスセラミック リミテッドエディション IW322404の実機レビューをお届けします!
IWC インヂュニア オートマチック カーボン パフォーマンスセラミック リミテッドエディション IW322404は、横46mmのカーボンファイバーケース、セラミックベゼル製ケースに自動巻き Cal.80110を搭載しています。IWCイコール、繊細で上品?そんな世間のイメージを一蹴する、屈強なインヂュニア!早速実機をレビューしていきましょう~。
テクスチャーダイヤルは、カーボンファイバー製。セラミックベゼルを備えた46mmのビッグサイズです。早速ディティールを見て参りたいと思います!
ダイヤルのカーボンファイバーは、これまでのIWCの印象を大きく覆す、スポーティかつタフネスなイメージ。秒針先、ダイヤルリングに刻まれた5分刻みのミニッツマーカーは、グリーンカラー!ブラックに良く映えます。
ベゼルは艶やかなセラミック。異素材のミクスチャーを楽しめますね!ビス打ちもクールです。これ、ロゴが無かったら…ほんとにインヂュニア?と疑ってしまいそう。
太くて短いラグ。カーボンファーバーの繊維の折り重なった部分がここにも見られます。
IWCのロゴが刻まれたリューズは、ウォッチデザインに最高にマッチする大きなリングを纏っています。
9時サイドから見たところ。
搭載ムーブメントは「80110」。自動巻きのマニュファクチュールムーブメントです。その中でも耐衝撃性に優れたキャリバーです。
秘密は、「ぺラトン式巻き上げ機構」。IWCの技術責任者であったアルバート・ぺラトン氏の名前を冠されたこの機構は、時計史に残る素晴らしい発明です。ローターに偏心の作動カムを付け、これが左右に揺れると、ローターからの動力をしっかり伝えつつ、その他のパーツが制御しつつ…と効率よく巻き上げを行うという機構です。パーツの摩耗が少ないというメリットもあります。IWCはこのぺラトン式を誇りに掲げ、あらゆるマニュファクチュールに採用していますね。
もう1つの秘密は、テンプ。テンプから2本アームが伸びていて、壁を作る形状になっています。これが、精度の要であるヒゲゼンマイを守る構造に。インヂュニアに相応しい、屈強なキャリバーです。パワーリザーブは約44時間。
IWCのムーブは装飾にも定評があります。こちらのローターは、F1カーのエンジンに用いられるパーツ、ピストンからインスパイアされています。カーボンファイバーケースとマッチしていて、更に肉抜きされているのも…もう、素敵!(語彙力不足…)
ナイロン×ラバーの組合せも良いですね~。尾錠はステンレス。
本日は、一風変わったインヂュニアをご紹介しました。IWCというと、上品・スタイリッシュ・知的といったイメージが先行して、クロノグラフ搭載モデルでもスポーティな印象って薄いのではないかと思います。ポルトギーゼやポートフィノ…人気モデルを目通しすると、セーリングのオーナーとか、浜辺で海の景色を楽しむとか、船の甲板で潮風を感じてとか、そういった優雅な印象の方が強い気が(偏見?)。ですがインヂュニア、その名の指す通り「技術者」へ向けたシリーズであって、スペックの高さを推したいタフネスウォッチなのです。
実機はといいますと、先述の通りロゴさえなければきっとIWCともインヂュニアとも判別がつかないかもしれない、いい意味で大きく期待を裏切るタフネスな印象でした。カーボンファイバーにセラミック、ナイロンにラバー、異素材が奏でるミクスチャーは相当なチャレンジスピリットを感じますが、それらを一本のウォッチにまとめあげた完成品からは間違いなく、一流メゾンの実力の高さが窺い知れます。そしてIWCの持つ上品さも忘れずに添えられていて、大変素晴らしい一本でした。
数量限定モデル、資産価値は安定して高め。落としても壊れないほど頑強だと思いますので(あくまで想像なので実際に落とさないでくださいませ。筆者は怖くて落とせませんが…笑)、ガシガシ使って頂きたいモデルでもありますが、現在の価格が気になった方は是非、ピアゾまでお問い合わせ下さいね!
モデル | インヂュニア オートマチック カーボン パフォーマンスセラミック リミテッドエディション Ingenieur Automatic Carbon Performance Ceramic Limited Edition |
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型番(REF.) | IW322404 |
ケースサイズ | 横46mm |
ムーブメント | 自動巻き Cal.80110 |
パワーリザーブ | 約44時間 |
防水 | 10気圧防水 |
その他 | 2015年発売、数量1000本限定モデル |
定価(税込) | 2,095,500円 |
※掲載内容は2023年04月調査時点のものです。最新情報は公式サイト等をご確認ください。