更新日:2023年03月17日
ブレゲ クラシック 9067/BR/12/976の実機レビューをお届けします!
ブレゲ クラシック 9067/BR/12/976は、横41mmのピンクゴールド製ケースに自動巻き Cal.591Aを搭載しています。これぞエレガントの祖、ブレゲのクラシック!早速実機をレビューしていきましょう!
ダイヤルには手彫りで細やかに刻まれた、ギョシェ装飾が華を添えます。一目で「ブレゲ!」と分かるディティールがずらり!早速見ていきましょう~!
インデックスはダイヤルに直接印字されたローマンインデックス。ブレゲのアイコンであるスチール製のブレゲ針が主張します。
球面をしたベゼル。
溶接型のラグ。足元が丸くなっていて優美な印象です。
ストレートタイプのリューズ。
9時サイドから見たところ。ケース素材は18金ピンクゴールド。このコイン型のケースも、ブレゲを印象付けています。
搭載ムーブメントは「591A」。元々はレマニアベースのムーブメントだったのですが、ブレゲとレマニアが2003年に統合されたので、マニュファクチュールキャリバーと呼ばれるムーブメント。毎秒4振動とかなりのロービート設計です。
ですがこのムーブメント、特筆すべきはその薄さ。手巻きに見まがうほどのケース厚は7mm、ということは格納されているムーブメントは当たり前ですがもっと薄い訳です。公式サイトでは11.5リーニュ、直径が約25mmですね。薄ければ薄い程良い、とはひと言で言い難いのですが、やはり薄くすることは至難の業ゆえ技術力の高さを証明できる部分ではあります。
薄くするとドレスウォッチとしての審美性は追求されますが、パワーリザーブや耐久性も気になるところ。こちらはパワーリザーブ38時間と現代にはやや短めですが、ゼンマイや脱進機にシリコン素材を用いることでパーツの耐久性と耐磁性能をアップ。またローターにはステンレスに比べて比重の重い18金を用いる事で、巻き上げの効率化とムーブにも審美性を持たせました。ゼンマイとガンギ車にシリコンを用いて実用化させたのは、ブレゲが最初なんですよ。この美しさ、是非実機をご覧頂きたい…!
ワニ革のベルトはしっとりとした質感も魅力。
本日はブレゲのクラシックをご紹介致しました。一見するとシンプルで、その名の通り古典的。ですが細部には、世界五大ブランドと呼ばれるサヴォワールフェールが散りばめられていました。ちょっと玄人好みと呼ばれるブレゲ。ですがその素晴らしさは、時計愛好家であるピアゾ読者の皆様ならきっと感じて頂けたのではないかなと思います。
時計を楽しむポイントはどういったものがあるかと考えたとき、誰もがパッと思いつくのは見た目(外装)とそのステータス性かなと思います。あとは機能性や装着感などの実用性、時計がお好きな方だとムーブメントのギミックなどもありますね。もう一つ、ブランドの歩んできた沿革やウォッチのバックボーン、ここも非常に重要ではないでしょうか?ゼニスならシャルル・ベルモ氏の活躍、オメガならムーンウォッチ、といった感じです。
ブレゲなら、やはり時計師アラビアン・ルイ・ブレゲの発明の数々でしょう。今作クラシックにも、一本でその歴史を十二分に感じさせるポイントがたくさん潜んでいました。コイン型のケース、ブレゲ針、19世紀から続く手彫り装飾、そして自動巻き機構。先述の通りぱっと見は非常に端正なドレスウォッチなのですが、そのディティールを見るときっと、ブレゲというメゾンをもっと深く知りたくなることと思います。そこもブレゲの素晴らしさであり、多種多様な楽しみ方が出来る風格あるウォッチでした。
基幹モデルとして歴史の長い「クラシック」、そして今作は現行モデルではありますが、今後の資産価値向上にも大いに期待が持てるモデルです。現在の価格が気になった方は是非、ピアゾまで問い合わせてみて下さいね。勿論、次世代まで受け継ぐことも想定しながら大切に使う、というのも大変お勧めです。
モデル | クラシック Classic |
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型番(REF.) | 9067/BR/12/976 |
ケースサイズ | 横41mm |
ムーブメント | 自動巻き Cal.591A |
パワーリザーブ | 38時間 |
防水 | 3気圧防水 |
その他 | 2022年発売 |
定価(税込) | 2,816,000円 |
※掲載内容は2023年03月調査時点のものです。最新情報は公式サイト等をご確認ください。