更新日:2021年03月16日

アイ・ダブリュー・シー パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “トリビュート・トゥ・3705” IW387905

IWCから懐かしの90年代に発表された”ブラック・フリーガー”のトリュビュートモデルが登場!なんとオンライン限定1,000本のみ販売されます!

アイ・ダブリュー・シー2021年新作 パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “トリビュート・トゥ・3705” Ref. IW387905

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ「トリビュート・トゥ・3705」
自動巻き(Cal.69380)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。耐磁性軟鉄製インナーケース。セラタニウム(直径41mm、厚15.3mm)。60m防水。世界限定1000本。140万5000円(税別)。

1994年に発表されたオリジナルモデル(Ref. 3705)は、IWCによる初のブラックセラミック製パイロット・ウォッチで、「ブラック・フリーガー」と呼ばれました。

オリジナルのフリーガークロノグラフ 3705

オリジナルの「IWC フリーガークロノグラフ 3705」

実はこのフリーガークロノグラフ、発表当時はあまり評価されていませんでした。酸化ジルコニウムセラミックをケース素材に採用すること自体が非常に珍しく、先駆的すぎたのかもしれません。さらに搭載ムーブメントが自社製ではなく、バルジュー7750の改良版だったことも評価に繋がりませんでした。その結果、残念ながらフリーガークロノグラフ3705はほんの数年しか生産されませんでした。

しかし経年変化によりインデックスや針の夜光がオレンジ色に変化し、いい具合にネオ・ヴィンテージ感を醸し出すようになりながらも、ケース素材にブラックの酸化ジルコニウムセラミックを使用していたことで、ケースにはほとんどエイジングが見られず、数年前から時計専門誌等で再評価され始めたのです。フリーガークロノグラフ3705は生産本数が2,000本にも満たなかったことも相まって、今ではIWCのタイムピースの中でもかなりのカルト的存在の一つとなっています。

Günter Blümlein(ギュンター・ブルムライン)の所有していた3705

2018年のフィリップス・オークションでは、IWCでディレクターを務めたGünter Blümlein(ギュンター・ブルムライン)の所有していた3705が、予想をはるかに上回る53,750USドルという高額で落札され、大いに話題となりました。

さて今回の新作「トリビュート・トゥ・3705」では、ケース、クロノグラフプッシャー、ピンバックルのすべての素材にセラタニウム®を採用しています。IWCが開発したこの素材はチタニウムのように軽量かつ強靭ながら、初代モデルのセラミック製ケースと同様に、硬度と耐傷性に優れているのです。

アイ・ダブリュー・シー2021年新作 パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “トリビュート・トゥ・3705” Ref. IW387905

セラタニウム®とは

シャフハウゼン発の最新の革新的な素材が、セラタニウム®(セラミック化されたチタニウム)です。この新素材はチタニウムに匹敵する軽さと堅牢性を持ちながら、セラミックと同様の硬度と耐傷性を備えています。

セラタニウム®は、IWCのために特別に製造された特殊なチタニウム合金をベースとしています。すべての部品が、この素材を削り、旋盤加工し、ドリルで穴を開けることによって制作されます。その後、それらを炉で焼成します。この工程で変化が起こり、素材の表面がセラミック化します。焼成によって、傑出した硬度などセラミック特有の性質が備わるだけでなく、魅力的なマットブラックの色合いが生まれます。

アイ・ダブリュー・シー2021年新作 パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “トリビュート・トゥ・3705” Ref. IW387905

DLCコーティングとは違い、この表面は素材とがっちりと結合しているため、時計が何かにぶつかった時などに緩みが生じたり、表面が剥がれたりすることがありません。セラタニウム®によって初めて、プッシュボタンやピンバックルなどの部品をコーティングなしのジェットブラックのデザインで制作できるようになったのです。

文字盤デザインは基本的にオリジナルモデルのRef. 3750を踏襲しています。新作IW387905には最大12時間まで計測可能なストップウォッチ機能を搭載し、計測された時間は9時位置と12時位置の2つの積算計、6時位置のスモールセコンドに表示されます。並べてみると、インダイヤルは新作の方が全体的に大きく、スモールセコンドと12時間積算計の配置が逆になっているのが分りますね。

アイ・ダブリュー・シー2021年新作 パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “トリビュート・トゥ・3705” Ref. IW387905

新作IW387905のインデックスの字体は現行パイロットウォッチと同じで、オリジナルより太く、視認性が高くなっています。また上述の通り、新作ではセラタニウム®を採用したことで最新のプッシュボタンやリューズなどもすべてジェットブラックで仕上げられています。オリジナルはSSで、オールブラックになり切れていませんでした。

ムーブメントには、高精度かつ堅牢な高性能クロノグラフキャリバー69000シリーズが採用されています。

アイ・ダブリュー・シー2021年新作 パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “トリビュート・トゥ・3705” Ref. IW387905 ムーブメント

クラシカルなコラムホイール式のクロノグラフは、ペラトン巻き機構に似た双方向巻上げ式の爪巻上げ機構からエネルギーを受け取ります。9時位置にアワー・カウンター、12時位置にミニッツ・カウンター、6時位置にスモールセコンド と、3つのサブダイヤルを文字盤上に配置。振動数は4Hz(28,800振動/時)でパワーリザーブは46時間です。

オリジナル同様、ブラックのカーフスキン・ストラップが付属します。

アイ・ダブリュー・シー2021年新作 パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “トリビュート・トゥ・3705” Ref. IW387905 ベルト

「IWCパイロット・ウォッチ・クロノグラフ “トリビュート・トゥ・3705” IW387905 」は、幻のコレクターアイテムのオマージュモデルということで、ネオ・ヴィンテージな魅力を湛えつつ、最新の機能性の高いケース素材に、自社製ムーブメントを搭載した魅力的な1本です。しかしなんといってもこのコロナ禍ならでは、と言いますが、最近増えてきましたね、オンライン限定販売。実物を見ずに即予約購入!というのはなかなか難しいと感じるのは筆者だけでしょうか。IWCらしいシンプルなデザインではありますが、オールブラックモデルとなると印象も変わりますので、実物を見てみたいですよね。

アイ・ダブリュー・シー2021年新作 パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “トリビュート・トゥ・3705” Ref. IW387905 着用イメージ

着用イメージはこんな感じ・・・。って分かるかーい!自分の腕に着けてみたいんですよ・・・。とはいえたった1,000本限定ですので、欲しい方はIWC.comから予約してくださいね。

IWC  IW387905 仕様・価格
モデル パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “トリビュート・トゥ・3705”
Pilots Chronograph "Tribute to 3705"
型番(Ref.) IW387905
ケース径 直径 41.0 mm × 厚さ 15.3 mm
ケース素材 セラタニウム® ケース
ムーブメント 69380 キャリバー
IWC自社製キャリバー
自動巻き
振動数 28800.0 回/時 (4.0 Hz)
231 個の部品
33 石数
コート・ド・ジュネーブ装飾、ペルラージュ装飾
パワーリザーブ 46 時間
文字盤 ブラック 夜光性
防水性 6 気圧
ストラップ ブラックのカーフスキン・ストラップ
ストラップ幅 20.0 mm
特徴
  • ストップウォッチ機能(時・分・秒)
  • 耐磁性軟鉄製インナーケース
  • 日付・曜日表示
  • ガラスで急激な気圧変化にも対応
  • 両面反射防止加工を施したドーム型サファイアガラス
  • 秒針停止機能付きスモールセコンド
生産本数 限定1,000本
オンラインストア限定
価格 ¥1,545,500(税込)
※販売開始時期・価格は予告なく変更される場合があります。

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