更新日:2021年08月17日
グランドセイコーヘリテージコレクション SBGA415 Taisetsu(大雪)の実機レビューをお届けします!
2019年に発売されたジャパン シーズンズ スペシャル・エディションの冬「Taisetsu(大雪)」。日本の「春夏秋冬」をテーマにした4本のうちの1本です。春と冬は自動巻きスプリングドライブ9R65を搭載、夏と秋は自動巻きメカニカルハイビート9S85搭載モデル。発売時にこちらのブログでも詳しく紹介しています。
“雪で覆われた松の木は、冬の太陽の下で静かです。それは、世界が眠りに落ち着き、春に目覚めるだけの時です。このモデルの文字盤は、冬の雪が集まり、日光に照らされて輝くのを祝います”と公式サイトにあるように、大雪を表現した「スノーフレークダイヤル」と、1967年に発売された初代自動巻きムーブメント62GSをモダンに再解釈したデザインが特徴です。
また、信州で職人が組み立て・調整を行う自動巻きムーブメントcal.9R65は洗練されたムーブメント。スプリングドライブの特徴であるスイープ運針が音もなくすべらかにダイヤルを走り、ますます冬の静けさを演出します。そんな情緒あふれるレアモデルを実機。
グランドセイコーヘリテージコレクション SBGA415 Taisetsu(大雪) を実際に見てみましょう。
「Taisetsu(大雪)」の名を冠する冬の深雪風景にインスピレーションを受けたスノーフレークダイヤル。雪が降り続く世界は閉ざされた世界です。太陽が出ていてもどこか薄暗く、それでいてわずかな光が雪に反射して輝いている……そんな情景を映したかのような仄暗いグレー。極細のタッチが幾重にも重なった、雪のような雲のような模様がまるで油彩画のよう。他のスノーフレークダイヤルとはまた違った表情です。インデックス、針ともにシャープさを感じられるすっきりとしたデザイン。秒針のみブルーメタリックで、この秒針がゆっくりと音もせずダイヤルを滑るのがまた趣があります。ちらりと覗くパワーインジケーターのカット模様もクールです。
ベゼルはなく、鏡面仕上げのマルチサイドケースと広い文字盤開口部を備えた印象的なデザイン。これは1967年に発売された初代自動巻きムーブメント62GSと同じデザインで、当時人気を博したもの。セイコー独自のザラツ研磨技術によって実現されています。ねじ込み式リューズには安定のGSロゴが鎮座。
ゴールドのライオンエンブレム付きケースバックはスクリューバックタイプ。気密性の高い堅牢なねじ込み裏蓋で、厚みが出ています。スポーツウォッチなどにも使われる実用性の高さと動くキャリーバーが見えるシースルー仕様がうれしいです。
ブレスにはケースと同様に高強度チタンが使用されています。磨き方の違う部品が合わさっていることで高級感があります。プッシュボタンリリース付きの3つ折りクラスプで利便性も抜群〇。
骨董品のような繊細さがダイヤルから感じられるモデルでした。アメリカ限定発売で日本の四季を表現したモデルとして人気を博し、どこも品薄。なかなかお目にかかれない1本です。
モデル | グランドセイコーヘリテージコレクション
Grand Seiko Heritage Collection |
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型番(Ref.) | SBGA415 |
ムーブメント | スプリングドライブ cal.9R65 |
精度 | 1日あたり±1秒/ 1か月あたり±15秒(平均) |
駆動期間 | 約 72時間(3日) |
主な機能 | 日付表示 パワーリザーブ表示 秒針機能停止 |
防水 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
ダイヤル | グレー(大雪) |
ケースサイズ | 直径40mm ×厚さ12.8mm |
ケース素材 | 高強度チタン |
販売 | US限定モデル ジャパン シーズンズ スペシャル・エディション |
定価 | 6,300米ドル |
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