更新日:2021年09月02日
和光本館が12年ぶりとなるリニューアル工事を完了し、2階にウオッチスクエアとジュエリースクエアからなる、「和光ウオッチ&ジュエリースクエア」としてグランドオープン。新たに「グランドセイコーブティックフラッグシップ和光」と「クレドールサロン」が誕生しました。毎年恒例の「グランドセイコー和光限定モデル SBGJ247」は9月 1日に本館1階にて予約が開始されます。また、「クレドールサロン」でもリニューアルオープンを記念した和光限定モデルが発売されています。
「セイコースタイル」を確立した通称「44GS」の現代モデルケースをベースにした「 グランドセイコー ヘリテージコレクション 和光限定モデル SBGJ247」。人気のグリーン文字盤に、スタイリッシュな放射パターンを取り入れていますが、これはグランドセイコーの機械式時計が作られているグランドセイコースタジオ雫石がある岩手県の県木・ナンブアカマツの松の葉をイメージしているとか。
付属するグレーのクロコダイル革に付け替えれば、また違った雰囲気を楽しむことができますね。ダイヤル上では、第二時間帯を示す赤いGMT針がアクセントとなっています。搭載キャリバーは恐らくCal.9S86でしょう。60本限定ですので、ご希望の方はまずは予約ですね!
“究極のシンプル”を体現した叡智Ⅱの和光限定モデル。磁器製のダイヤルに手書きされたインデックスは、通常バーインデックスのところ、和光限定モデルでは12と6をローマ数字に変更しています。裏には「WAKO LIMITED COLLECTION」の文字も入った特別仕様です。
他の「叡智Ⅱ」モデルと同様、搭載されるのはキャリバー7R14のようですね。裏のサファイアクリスタル超しにこの美しいムーブメントの仕上げを鑑賞できるのも楽しみの一つでしょう。ベルトは黒と紺のクロコダイル革2種が用意されています。
和光の2階にオープンした「グランドセイコーブティックフラッグシップ和光」は、グランドセイコーをこよなく愛するオーナーの4つの住空間(ライブラリー、ラウンジ、ウオッチバー、リビング)に見立てたスペースとなっており、グランドセイコーブティックの最高峰に位置づけられた特別なブティックです。
「グランドセイコーブティックフラッグシップ和光 ライブラリー」では、1960年に発売された初代グランドセイコーや、その礎となった1959年発売のクラウンなど、グランドセイコーを語るうえで重要な歴史的モデルが約20点並ぶショーケースを設置。そのほか、開発時の仕様決定書類やダイヤルの試作サンプル、当時の広告や印刷物なども閲覧できます。
「グランドセイコーブティックフラッグシップ和光 ラウンジ」は、 グランドセイコーのアイコンである獅子のたてがみを彷彿させる金色のラグに大型のソファが設置されたくつろぎの場となっています。55インチのモニターでは最新モデル「9SA5 メカニカルハイビート 80hours」と「9RA5 スプリング5DAYS」のムービーが流れ、スプリングドライブ新キャリバーのビッグムーブメントや、メカニカル新キャリバーの分解パーツ、非売品のブランドブックのほか、車のエンジンのミニチュアやカメラ、レンズも置かれた贅沢な趣味空間をイメージしている、とのこと。
和光本館を模した陶器のオブジェを軸に、2002年から継続している和光限定グランドセイコーがアーカイブ展示されたウオッチバーカウンター。ここではなんと、ゲストのためだけのオリジナルモデル「グランドセイコー ビスポークウオッチ」(18金またはプラチナモデルのみ)のオーダーも可能!グランドセイコーのオーダーメードは「グランドセイコーブティックフラッグシップ和光」ならではの特別なサービスです。
「グランドセイコーブティックフラッグシップ和光 リビング」の柱周りでは、18金モデルや限定モデルなど現行の高価格帯モデルが常時30~40点展示されています。ソファーにかけて、豊富な品揃えの中から実際に手に取ってゆっくりとグランドセイコーを吟味することができる、贅沢な空間です。
先日、歌舞伎の宗家・成田屋市川宗家を受け継ぐ俳優・市川海老蔵氏がセイコーグループアンバサダーに就任することも発表されました。ともに「銀座」にゆかりがあり、これほどふさわしい人はいませんよね!市川海老蔵氏がお客様第一号として和光本館を訪問した様子が動画で紹介されています。このご時世でなかなか銀座まで足を伸ばすことも難しいよ!という方は、これを見て和光に行った気分になってみましょう~。
和光は6月にも1階部分をリニューアルしていましたが、今回実は筆者にとって一番の驚きだったのが、1階のショーウインドウの店内側もカーブガラスとなり、外から中の様子が見えるようになったことです! 一度でも銀座和光を訪れたことのある方ならお分かりかと思いますが、あの重厚感溢れる建造物、立派な扉、外からは中の様子を窺い知ることができず、初めての人はちょっと気軽に立ち寄れる雰囲気ではありませんでした。まさに海老蔵氏がおっしゃる通り、「敷居が高い」とはこのことだな、と思わせていた和光の外観が、今回のリニューアルによって、かなりオープンな雰囲気をまとったわけです。
ライオンさんの向こうには店内の様子が見えますね。以前より大いに入りやすい雰囲気になった銀座・和光。ぜひ一度訪れてみたいですね。