初代デイトナRef.6239のタキメータースケールの違い
1963年に世界2000本限定で発売された限定モデルです。
初期生産モデルのことを「LE MANS(ル・マン)」といい、後期モデルを「ポールニューマンデイトナ」と呼んだりします。
ポール・ニューマンとは、アメリカ出身の俳優でありプロレーサーでもある人物です。ブロードウェイへの出演や3度のアカデミー賞を受賞するなど、俳優として大変優秀でありながら、1969年に製作かつ主演した映画「レーサー(Winning)」の撮影途中で、通っていたレーシングスクールでカーレースにハマり、1969年にプロレーサーデビューを果たしました。このプロレーサーになったときに彼の妻(映画レーサーの主演女優)が贈った時計が初代デイトナ REF.6239です。その後、この時計を着用してレースに挑むポール・ニューマンは、優勝を重ねていき、1979年の「ル・マン24時間レース」では総合順位2位を獲得。ちなみに後の2001年以降は優勝者に公式計時を務めるロレックスから「コスモグラフ・デイトナ」が贈られるようになりました。
LE MANS(ル・マン)に関する詳細は、是非
こちらの記事をご覧ください!
そもそもデイトナというコレクション自体が、「ロレックスの王様」と呼ばれるほど資産価値が非常に高く、正規価格より高い価格で販売されていることがほとんどで、定価で購入することが大変難しくなっています。なかでも初代デイトナは今でも大変高値で取引されています。過去にはなんと、競売で約20億円で落札されたことがあるのです!
先程ご紹介した初代デイトナの別名の由来となったポール・ニューマンですが、彼の持つ初代デイトナの裏蓋には「DRIVE CAREFULLY ME」の文字が刻印されており、贈った妻の気づかいが感じられます。その時計が2017年にオークションに出品されました。本人が着用していた
"本物のポールニューマンデイトナ"ということもあり、約20億円で落札されるまでの超希少時計にまでなりました。
LE MANS(ル・マン)に関する詳細は、是非
こちらの記事をご覧ください!
初代デイトナRef.6239は、製造された時期によって、文字盤だけでなく、
タキメータースケールにも次の3パターンが存在します。
・「275タキ」:60~300kmで、275kmの目盛りがあるもの
・「300タキ」:60~300kmで、275kmの目盛りがないもの
・「200タキ」:50~200km
ref.6239は当初時速300kmまで計測可能でしたが、後発のプラスチックべゼルモデルref.6241は時速200kmまで。
このref.6241がリリースされると同時にref.6239も時速200kmまでに統一されたのではないかと言われています。
”units per hour"という刻印の位置も、「275タキ」「300タキ」では2時位置より上ですが、
「200タキ」では3時位置に差し掛かっていますね。
初代デイトナRef.6239のタキメーターはどれが希少?!

「200タキ」のほうが製造期間が長いため、初期製造分のみに存在する「275タキ」や「300タキ」はより希少価値が高く、オークションなどでも必ずチェックされるポイントです。
「275タキ」は目盛りがドットではなく全てバーとなっているのも特徴的で、より希少とされています。
海外では”hashed bezel”(細かく刻まれた)などと表現されますが、確かにかなり細かく目盛りが刻まれていて、ほかとまったく違うことが分かります。
「275タキ・300タキ」は200から上は、
225、250、275(300タキではドットのみ)の目盛りがあり、計測可能な最も遅い平均時速は60km/時で、この点でも200タキの50km/時と違っています。
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