グラフ買取・査定・売却ならピアゾ

ティファニー、ハリー・ウィンストンと並び、ダイヤモンドジュエリーブランドの頂点に君臨する英国のブランド、グラフ（GRAFF）。
貴重かつ希少なダイヤモンドの確保のため、南アフリカにダイヤモンドの供給会社を保有、世界5カ所に研磨工場を持ち、”鉱山からジェエリーになるまで”の工程を一貫して自社で行うグラフのダイヤモンドの生産量は世界最大規模。特にイエローダイヤモンドは世界最大のシェアを誇ります。ティファニーやカルティエなど19世紀半創業のブランドも多い中、グラフの創業は1960年と、他のハイジュエラーと比較すると歴史は浅いものの、今や世界中の王侯貴族やセレブリティたちに愛され、唯一無二のハイジュエラーとして揺るがぬ信頼を得ています。その輝かしいブランドストーリーに迫ってみましょう。

歴史に残る極上のダイヤモンドの数々を世に送り出し、“21世紀のキング・オブ・ダイヤモンド“と呼ばれる「グラフ」の創業者、現会長であるローレンス・グラフ氏は、15歳の時、ロンドンのダイヤモンド工房の見習いからそのキャリアをスタートさせました。
並々ならぬダイヤモンドへの情熱を持った彼は下積みを経て18歳で独立し、1960年22歳で「グラフ ダイヤモンド社」（GraffDiamonds）を設立。ジュエリーの修理作業を請け負うビジネスを始めます。
わずか2年後の1962年にはロンドンのハットンガーデンに初店舗を構え、さらに世界中に顧客を求めるべく、頻繁に海外での展示会を開催しては大成功を収めていきます。
グラフは海外での功績が認められ、1973年、イギリスで最も権威のある賞“クイーンズ・アワード（Queen’s Award）”を受賞。翌1974年に、高級店が立ち並ぶナイツブリッジに新サロンをオープンするや「グラフには究極のダイヤモンドがある」と世界中の富豪たちの間で評判となり、極上の宝石を扱うハイジュエリーブランドとしての地位を確固たるものとしています。その後も叙爵・叙勲一覧における大英帝国勲章受勲など、数々の名声を獲得しています。

1993年、本店をロンドンのニューボンドストリートへ移転、2000年にはモナコを象徴する名門ホテル「オテル・ド・パリ・モンテカルロ」にサロンをオープン。ついに国外へ初出店を果たします。今ではアフリカ、アジア、ヨーロッパ、中東、米国など世界中に50店舗以上のサロンを展開しています。日本では2007年、日比谷にある超高級ホテル、『ザ・ペニンシュラ東京』にアジア初となるサロンがオープンしています。

ブルネイ国王をはじめとするアジア諸国の富豪、中東の王族や石油王、世界中の俳優や企業のトップなどからも愛されるグラフ。
グラフの顧客として有名なのは、大女優のエリザベス・テイラー、アンジェリーナ・ジョリー、元アメリカ大統領ドナルド・トランプ、アメリカの有名司会者オプラ・ウィンフリー、オラクルCTOのラリー・エリソンなど錚々たる顔ぶれです。

世界中に優良な鉱山を有し、より大きく、格別なダイヤモンドを世に送り出すという信念のもと、137.82カラットの”ザ・パラゴン”、70.39カラットという世界最大のインターナリーフローレス ファンシーライトピンク ダイヤモンド”ザ エンプレス ローズ”、 243.96カラットと世界最大のエメラルドカット Dカラー フローレス ダイヤモンド”ザ マグニフィセンス”、1,109カラットの原石にカットとポリッシュが施された302.37カラットの”ザ グラフ レセディ ラ ロナ”など歴史に残る数々のビッグダイヤモンドの逸品を発表してきたグラフ。
2009年からは”Graff Luxury Watches”として、ラグジュアリーな腕時計の製作も手掛け始めました。ハイジュエラーとしての矜持、グラフならではのクラフツマンシップが遺憾なく発揮された美しいデザイン、そして優れた時計機能が融合した素晴らしい腕時計コレクションを続々と世に送り出しています。

2014年のバーゼルワールド（世界最大の宝飾と時計の見本市）に初出展して発表した「ザ・ハルシネーション”幻”」はローレンス・グラフの考案によるもので、トータル110ct以上のカラーダイヤモンドを散りばめた豪華絢爛な芸術品とも言うべき腕時計。価格はなんと55億円と言いますから、まさに”幻”のようなジュエリーウォッチです。

グラフのアイコンモデルとも言えるのは「バタフライ ウォッチ」。空を舞う姿の繊細さと対称的な美しさから、グラフのアイコンモチーフとなっているバタフライが、敷き詰められたダイヤモンド、ルビー、エメラルドなどの上に浮かぶようなデザインが特徴の優美な腕時計です。

シルクリボンを手でふわりと結ったような、愛らしく繊細なシルエットが煌めくダイヤモンドで表現されたグラフの「ティルダズ ボウ コレクション」。「グラフ ティルダズ ボウ ジュエリー ウォッチ」は、ケースもダイヤルもダイヤモンドがパヴェセッティングされ、さらに曲線に合わせて丁寧にカッティングされたダイヤモンドが形作るティルダズ ボウが大胆に添えられたエレガントな時計です。

美しい螺旋を描くようにダイヤモンドを敷き詰めた「スパイラル コレクション」。「スパイラル ウォッチ」は、グラフの極上のダイヤモンドがベゼルに沿って螺旋状に施され、「永遠」を表現したフェミニンで気品溢れる腕時計です。その小振りなサイズ感と眩いばかりの煌めきが、より女性の腕元を繊細に美しく引き立たせます。

女性向けのハイジュエリーの印象が強いグラフですが、メンズウォッチや複雑時計の製作にも意欲的に取り組んでいます。前述のバーゼルワールド2014では、35カラット以上のダイヤモンドがケースだけでなく、ブリッジやローターに至るまでセッティングされた「ザ・マスターグラフ・トゥールビヨン」や、ダイヤモンドに施すようなマルチファセットのベゼルデザインがその個性を強調する「ザ・マスターグラフ グランドデイト デュアルタイム トゥールビヨン」などを発表し、業界でも大きな話題となりました。その後もスケルトンデザインのダイヤルを備えた「ザ・マスターグラフトゥールビヨンダイヤモンドスケルトン」や、6.95ｍｍの薄型のケースに手巻きトゥールビヨンを収めた「ザ・マスターグラフウルトラフラットトゥールビヨン」など、ダイヤモンドを使用しながらマスキュリンな力強い美しさを放つメンズウォッチを発表しています。

グラフの「スリム エクリプス」は、 高い耐傷性を誇るマットブラックチタニウム製ケースを採用し、厚みはたった6.95mm、そして重さわずか27グラムと軽量ながらもファセットが美しいエレガントなデザインで、グラフのアイコン、ダイヤル、針、インデックス、リューズのすべてが漆黒に統一されています。リューズにあしらわれたブラックダイヤモンドがグラフのDNAを感じさせつつ、グラフのウォッチメイキングの歴史に新たな一歩が刻まれた感がありますね。