更新日:2026年10月02日
ジャガー・ルクルト ポラリス クロノグラフ Q9028180の実機レビューをお届けします!
ジャガー・ルクルト ポラリス クロノグラフ Q9028180は、42mm径のステンレススチール製ケースに自動巻き Cal.751を搭載しています。
時計史に燦然と輝く名門であり、「時計職人のための時計職人」と称されるジャガー・ルクルト。その妥協なきクリエイションの精神が、スポーティーな美学とどのように融合しているのか。今回は、同社のアイコニックな現代スポーツコレクションから、非常に人気の高い「ポラリス クロノグラフ(Ref. Q9028180)」をピックアップします。
ポラリスのコレクション自体は、2018年バーゼルワールドにて発表。遡ること1968年、ジャガー・ルクルトはアラーム機能を搭載した歴史的な名作ダイバーズ「メモボックス・ポラリス」を発表しました。過酷な環境下での使用を想定したトリプルケースバック構造による優れた耐水性と、独特のアラーム音を響かせるための工夫など、当時の実用時計としての極限の機能美は、今なおヴィンテージ市場で神格化されています。
その伝説的なモデルの誕生からちょうど50年を迎えた2018年、単なる復刻(リバイバル)にとどまらず、現代のラグジュアリースポーツの文脈にアップデートして誕生したのが、この「ポラリス」コレクションです。
ダイヤルが最大の見どころ!腕元に引き込まれるような圧倒的な存在感を放つオーシャンブルーのダイヤルは単なるブルーではなく、中心から放射状に光を放つサンレイ仕上げ、外周に向かってマットな質感を帯びるグレイン仕上げ、そしてインダイヤル等に採用されたオパーリン仕上げという、異なる仕上げが緻密に組み合わされています。これにより、光の角度やわずかな手首の動きによって表情が劇的に変化します。
ベゼルは、斜めに大きく落とし込まれた傾斜(スロープ)を持つポリッシュ仕上げの面と、ヘアライン仕上げのサイド面が絶妙なコントラストを生み出しています。スポーティーなタキメーター表記やインナーベゼルをあえて排除し、あえてフラットに近い滑らかなベゼルに仕立てることで、光を受けて美しく輝くドレッシーな気品を演出。クラシックなダイバーズの血統を受け継ぎつつ、現代のラグジュアリースポーツにふさわしい洗練された顔立ちを構築しています。
ケースから一体的に延びるラグは、エッジを効かせたサテン仕上げをベースにしつつ、サイドや面取り部分に鏡面ポリッシュを施すことで、引き締まった立体感を生み出しています。短めに設計され、かつ手首に向かって緩やかに傾斜しているため、42mmという存在感のあるケースサイズでありながらも腕馴染みが抜群に良いのが特徴です。
リューズからのカット。
9時側からのカット。ケースサイズは直径42mm、厚さ11.92mm。スポーティーでありながら、ドレッシーな薄さを感じさせる絶妙なプロポーションです。力強いポリッシュ仕上げのベゼルと、繊細なサテン仕上げが施されたケースサイドのコントラストが、ジャガー・ルクルトらしい上品な色気を醸し出しています。
搭載ムーブメントは自社製自動巻クロノグラフムーブメント 「Cal.751H」振動数28,800振動/時(4Hz)、パワーリザーブ65時間。クロノグラフ機構はコラムホイールおよび垂直クラッチ(バーティカル・クラッチ)方式を採用しています。
ジャガー・ルクルトの強みは、クロノグラフにおいても完全自社開発(インハウス)を貫いている点にあります。「Cal.751系」は、高級クロノグラフの代名詞であるコラムホイールを採用し、スタート・ストップ時の滑らかなプッシャーの感触を実現。さらに、クロノグラフ作動時の秒針の「飛びつき」を抑える垂直クラッチを搭載しているため、計測開始時の精緻な運針が保証されています。
しっとりとした質感のレザーベルト。ビジネススーツの袖口にも、休日のカジュアルな装いにも完璧に調和します。
本日は、ルクルトのポラリスをご紹介いたしました。なんせレベルソの印象が強いルクルトですが、ポラリスも本当に素敵なんですよね。歴史的遺産をベースにしながらも、古臭さを一切感じさせないモダンな洗練を纏っています。流行に左右されない普遍的なデザインと、世界最高峰のマニュファクチュールが誇る本格的な機械式ムーブメントの融合は、所有する悦びを深く満たしてくれます。
高級時計市場において、ロレックスやパテック フィリップなどの一部のブランドに比べ、ジャガー・ルクルトのスポーツモデルは「実力に対して過小評価されてきた穴場」と言われてきました。しかし、近年の相場動向を見ると、その評価に確実な変化が起きています。
2018年の発表当時、新品の実勢価格や定価に対し、中古・買取市場では比較的緩やかなリセールバリューとなっていました。コロナ禍の特需に沸いた2022年頃には、未使用・美品であれば買取価格が約1,000,000円前後に達するピークを記録しました。その後、市場全体の過熱感が落ち着きを見せるにつれて相場は調整局面を迎え、現在(2026年時点)の買取相場は状態に応じて約530,000円〜840,000円前後(美品〜新品同様で約630,000円〜840,000円)で安定推移しています。乱高下が激しいモデルに比べ、相場が底堅く推移している点が特徴です。
今後の見通しとしては、急激な高騰こそ期待しにくいものの、「緩やかな底堅さから微増」を予測します。理由として、ジャガー・ルクルトが近年進めている定価の改定(値上げ)とブランド価値の再評価が挙げられます。マニュファクチュールとしての希少性や、自社製クロノグラフ(Cal.751H)のメカニカルな価値が時計愛好家に深く浸透するにつれて、タマ数が限られる良質な個体にはプレミア感が付く可能性があります。
王道ブランドとは一味違う知的な選択肢として、今後も安定した需要が期待できる一本です。ジャガー・ルクルトの商品が気になった方は姉妹サイトクエリまで!ご売却価格が気になった方はピアゾの一括査定サービスを、ぜひご検討くださいね。
| モデル | ポラリス クロノグラフ Polaris Chronograph |
|---|---|
| 型番(REF.) | Q9028180 |
| ケースサイズ | 42mm径 |
| ムーブメント | 自動巻き Cal.751 |
| パワーリザーブ | 65時間 |
| 防水 | 10気圧防水 |
| その他 | 2023年発売 生産終了 |
| 定価(税込) | 2,376,000円 |
※掲載内容は2026年10月調査時点のものです。最新情報は公式サイト等をご確認ください。
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