更新日:2023年07月31日

【Watches & Wonders 2023 現地レポ】レベルソと黄金比!ジャガー・ルクルト2023年上半期新作まとめ

ジャガー・ルクルトの2023年上半期新作モデルは、レベルソ尽くしで度肝を抜く

引用: www.jaeger-lecoultre.com

古代ギリシャの彫刻家ペイディアス(※紀元前490~430年頃、パルテノン神殿を設計)の発見以来、人間がもっとも美しいと感じる比率「黄金比」。黄金比は世界共通で“美しさと調和”を表現した比率(※1:1.618)と言われ、歴史的建造物や美術品(※モナリザやミロのヴィーナス)など、“究極の美”として森羅万象すべてのものに普遍的な美しさを創り出してきました。

1931年に誕生したジャガー・ルクルトの人気コレクション「レベルソ」も、黄金比の法則を見事に体現。時計製造という分野で90年以上も、黄金比という“美の方程式”を追求し続けています 。そして、2023年……ジャガー・ルクルトは、黄金比(Golden Ratio)をテーマに掲げ、レベルソ・トリビュート コレクションから3つの新作を発表!同時期に公式発表されたハイジュエリーウォッチ(※レベルソ・ワン・プレシャス・カラーズ&レベルソ・シークレット・ネックレス)とマスターピース(※レベルソ・ハイブリス・アーティスティカ・キャリバー179)も含めれば、“オールレベルソのお祭り騒ぎ”で、時計業界を盛り上げています!!

本能的に最も美しいと感じる、不思議な数字「1:1.618」。その秘密とレベルソのタイムレスなデザインの秘訣に迫ってみましょう!ウォッチ&ワンダーズ ジュネーブ2023のブース写真と一緒に、ジャガー・ルクルトの2023年上半期を振り返ります。

φ(ファイ)のギリシャ文字で表される、神秘的な数字「1:1.618」の黄金比。古代ではパルテノン神殿やピラミッド、現代でも名刺やクレジットカード、トランプなど様々な日常品でも見かける比率として知られています。レベルソも様々なケースサイズでコレクションを展開していますが、基本比率は「横1:縦1.618」の黄金比で(※正方形のレベルソ・スクアドラなど例外はあるものの)構成されています。

1931年誕生のレベルソは、クォーツショックの影響で一時期は休止状態に追い込まれるものの、名門ジャガー・ルクルトの代名詞的存在へと成長。“角型時計の金字塔”を打ち立て、反転式ケースという“独創的な個性”で、90年以上のロングセラーを記録します。時代を超えて愛されている理由を一つあげるとすれば、黄金比という普遍的な法則(※初代レベルソのデザインコード)を守り続けてきたことが、私達の心を惹きつけてやまないのかもしれません。

それでは、現地写真付きでWatches and Wonders 2023(※以下、WWG2023)のジャガー・ルクルトブースを振り返ってみましょう!

Watches and Wonders 2023ジャガー・ルクルトブース入口

ホール入り口からも目立つウォータースクリーン!黄金比について最も早く注目した古代ギリシャのアゴラから着想を得たそうです。水のスクリーンは、光・映像・音を駆使した躍動感あるデジタルショーが投影されていました。古代へとタイムスリップしたような臨場感があって迫力満点でした!会場でも多くの人が足を止めて見入っていました。

ダイジェストは公式動画をご参照ください。会場内でも黄金比にまつわる4つのストーリーが繰り広げられていました。(※0:30秒頃~)水のスクリーンを会場の中心に据え、黄金の長方形と黄金の螺旋のプロポーションでフロアを構成する徹底ぶり!ブースフロア自体も黄金比で形成されていたとは……驚きです。

ジャガー・ルクルトブースの中心部周辺を眺めた感想

水のモニュメント中心部から、少し外れた写真です。至るところに「1:1.618」が潜んでいそうです。心地よい水の音と幻想的なミュージック。内なる想像の源泉が刺激されそうですね。

レベルソコレクションの展示物

主役のレベルソが揃い踏み。シンメトリーなデザインが居並ぶと壮観な光景です!角度がついていたとしても、上から伸びる影まで“ほぼ等間隔”。規則正しい幾何学な美しさは、緻密な計算の上に成り立っているんでしょうね。言葉にできない美しさは、まだまだ始まったばかり。ちょっとしたトリビアの後に、レベルソ2023新作のみどころをレポートします!

ピアゾの腕時計豆知識 
<黄金比の雑学>

偉大な建築家や芸術家を魅了してきた黄金比。「1:1.618」の魔法の法則は意外なところにも。

≪黄金比の一例≫
会社ロゴ・・・アップルのリンゴ、Googleのロゴ、Twitterの青い鳥、ペプシマーク
自然界・・・ヒマワリの種、松ぼっくりの鱗模様、アンモナイト。台風や銀河の渦巻き
芸術・・・葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」、ストラディバリウス(バイオリンの名器)

「神の比」「神聖比率」とも称される黄金比。他にも色々な実例が存在するので、興味のある方はご自身でも探してみてください。

   レベルソ・トリビュート・スモールセコンドはカラフルなバリエーションも魅力

ホワイトやシルバーの文字盤が主流だった1930年代。ジャガー・ルクルトは、“カラーダイヤルを製作するマニュファクチュールブランド”として、その名を轟かせます。1931年レベルソ誕生時には、大胆にもブラック文字盤(※視認性を考慮したとの説も)を採用!その後も、バーガンディーレッド、ネイビーブルー、チョコレートダイヤルなどのラッカー仕上げカラーダイヤルを次々とリリースしていきます。

メタル製ケースとカラーダイヤルの組み合わせは、“スタイリッシュで斬新”そのもの。

「文字盤を180度回転させる」奇想天外なギミック、優雅で直線的なアールデコ様式の「レクタンギュラー」ケース、ケースの上下にあしらわれた3本の優美なゴドロン装飾……初代から現代まで受け継がれてきたデザインコードは、レベルソの “唯一無二の個性”。

ジャガー・ルクルトは、ケースを回転させるだけで飽き足らず、時計の常識すらもひっくり返してしまうのです。
常に時代の先を行く存在でもある、ジャガー・ルクルト。レベルソ誕生当初から続く多種多様なカラーストーリーは、多様性が尊重されるダイバーシティ時代に栄華をきわめていくのかもしれません。

ピアゾの腕時計豆知識 
<ちょっと難しい!?レベルソ関連用語解説>
  • レベルソ(Reverso)・・ラテン語で「反転(※英語でリターン)、回転」という意味。ポロ競技中でも壊れないように、風防ガラスをくるっと回転させたのが名前の由来
  • アールデコ様式・・・19世期末にヨーロッパを席巻した芸術運動。パターン化された左右対称(シンメトリー)の模様が特徴
  • レクタンギュラー・・・長方形の意味。カルティエのタンクとジャガー・ルクルトのレベルソが、レクタンギュラーウォッチの大御所

WWG2023では、レベルソ・トリビュート・スモールセコンドに、計4モデル(※ピンクゴールドケース3モデル、SSケース1モデル)が追加。多種多彩なカラー文字盤は勿論、シャープなドーフィン針とファセット加工の植字インデックス。3本の象徴的な直線が、文字盤に深みを与えるゴドロン装飾……いずれも初代レベルソに忠実に継承されています。

ピンクゴールド製ケースは、従来より約1mm薄い(※SSケースは8.5mmのまま)わずか7.56mm!すっきりとしたレクタンギュラーケースには、薄型というエレガントさがよく似合いますね。

それでは、現地写真と共に、変更点や改善点を見てみましょう。

高級腕時計業界で流行の気配があるビビッドカラーのQ713256J

まずは、「18KPG×オパーリン仕上げのディープバーガンディー文字盤」のRef.Q713256Jから。

ポロ競技用の時計として生まれ、世界中のお洒落好きを魅了してきたレベルソ。

機械式時計はその黎明期からラウンド型ケースが主流でした。時計の針自体が、円を描く動きなので、自然の摂理なのかもしれません。

しかしレベルソは、アールデコ芸術にインスパイアされた幾何学的フォルムをひたむきに追求。斬新かつ独創的な“長方形という個性、手首の自然なカーブ(※ポロ選手にとって理想的)にピッタリと沿う理想的な形状を確立。ひと目見ただけでは回転式なのがわからないほど洗練された長方形ケースと三角形の上品なラグ。そして、極上のストラップは見事に融合し合い、美しく馴染んでいます。

Ref.Q713256Jは、狙った色合いを出すために、最大4層までカラーラッカーを重ねた後に、半透明ラッカーを20層重ねているそうです。

タグ・ホイヤー新作然り、ビビッドカラーの文字盤は業界でも要注目なカラーリングの一つです。レベルソに限って言えば、ワインレッドよりビビッドさを少し抑えたバーガンディカラーなのも、大人のエレガントな落ち着きを演出するのに役立ちそうです。

Q7132521を見た感想

シルバー文字盤のQ7132521。ゴールドの豊かな輝きと淡く繊細なシルバー文字盤のコントラストがたまりません。ちなみに、レベルソのケースは、スライド式反転機構搭載なため、最も複雑なケースの一つと言われています。ケースは50個以上のパーツ(※約40個の部品は反転式機構用)で構成され、マニュファクチュールの専門チームが手作業で組み立てています。

Q713257Jは初代レベルソのディテールにそっくり

ケースをあえてずらし、反転可能であることを匂わせるQ713257J。1931年の初代レベルソのブラックダイヤルを忠実に再現。アールデコ調の幾何学模様や直線的なフォルムは、ブラックモダンのカラーリングがよく似合いますね。

回転させる“途中”も美しいのが、レベルソの良いところ。

キャリバー822は手巻き角型ムーブメントの名機としても有名

ジャガー・ルクルトは、430以上の特許登録&1300種類のキャリバーを生み出してきた“高級ムーブメントのエキスパート集団”としても、歴史的に知られています。時計通には名機として知られる、手巻きキャリバー822は、レベルソのレクタンギュラーケースに完璧に収まるように特別設計された角型ムーブメント。ケースの長方形に合わせてトノー型に設計するやり方は、マニュファクチュール初期に確立された伝統的手法です。108個のパーツ群は、頑丈なメタルケースの下に隠れてしまい、普段は見えないとしても、細部まで緻密な装飾が施されているのも特徴です。

カーサ・ファリアーノのレザーストラップも格別

乗馬用ブーツの老舗として知られるカーサ・ファリアーノ(※アルゼンチンの馬具メーカー)が製作したストラップは、長方形ケースにベストマッチ!2011年からコラボレーションが始まっていますが、「レベルソにはポロ」がやはり一番似合います。今作も特別製のレベルソ用ストラップを製作しています。

レベルソ・トリビュート ・スモールセコンドの仕様・価格
レベルソ・トリビュート・スモールセコンドのスペック説明

※左から順に、18KPGブラック文字盤のQ713257J、18KPGバーガンディ文字盤のQ713256J、18KPGシルバー文字盤のQ7132521、SSシルバーグレーオパーリン文字盤のQ713842J

モデル レベルソ・トリビュート・スモールセコンド
Reverso Tribute Small Seconds
型番(Ref.) Q713257J(18KPG×ブラック)/Q713256J(18KPG×バーガンディ)/Q7132521(18KPG×シルバー)/Q713842J(SS×シルバーグレーオパーリン)
ケース素材 ピンクゴールド/ステンレススティール
ケースサイズ 45.6x27.4mm
防水性 30 m
ダイヤル 左から順に、サンレイブラッシュ仕上げブラック/ラッカー仕上げバーガンディ/サンレイブラッシュ仕上げシルバー/シルバーグレーオパーリン
ドーフィン
ストラップ カーフレザー&キャンバス、カーフレザー(ブラック、バーガンディ)/カーフレザー&キャンバスストラップ、ブラックアリゲーターストラップ(シルバー)/カーフレザー&キャンバス(SS)
バックル インターチェンジャブルシステム。尾錠(18KPG)/ダブル フォルディングバックル(SS)
ムーブメント 手巻ジャガー・ルクルト製キャリバー822
パワーリザーブ 42時間
その他 ケースバックはクローズド。18KPGはケース厚7.56mm、SSはケース厚8.51mm
価格(税込) 3,322,000円(18KPG)/1,540,000円(SS)
※販売開始時期・価格は予告なく変更される場合があります。
   会場内の時計通達を唸らせたレベルソ・トリビュート・クロノグラフ

一部では、「WWG2023展示会の中で最高の時計」との呼び声も高い「レベルソ・トリビュート・クロノグラフ」。前項のレベルソ・トリビュート・スモールセコンドが、1931年オリジナルの“片面表示”の美と調和を雄弁に表現しているとするなら、レベルソ・トリビュート・クロノグラフは、1996年誕生のオリジナル(※レベルソ・クロノグラフ)からインスピレーションを得た“両面表示”がポイント!“表と裏の顔”を巧みに使い分け、変幻自在な振る舞いで持ち主をいつまでも楽しませます。

レベルソ・トリビュート・クロノグラフは、ブルーグレーダイヤルを備えたスチール製およびブラックダイヤルを備えたピンクゴールド製モデルが発売されます。
現地写真と一緒に、レベルソ・トリビュート・クロノグラフの“表裏一体の美”に迫ってみましょう!

レベルソ・トリビュート・クロノグラフの表ダイヤルは、レトロでシンプルな古典美

SS製のQ389848J のブルーグレーダイヤル(表面、写真左)&スケルトン加工のクロノグラフダイヤル(裏面、写真右)です。表ダイヤルは、レベルソ・トリビュートシリーズの特徴であるドーフィン針やバトン型アワーマーカー、ペリフェラル・ミニッツトラックでシンプルに構成。極限まで無駄をそぎ落としたミニマルな外観が持ち味です。左だけ眺めていると、裏面に複雑怪奇なスケルトンクロノグラフが存在しているとは、想像しづらいですよね。

表面のブルーグレーカラーは、原子層堆積(※ALDと呼ばれる革新的な薄膜形成)技術で、数ナノメートル(※1メートルの10億分の1の単位)の超薄膜を形成。薄い酸化チタンの層を重ね、奥深い色味を完成させています。SS製ケースと絶妙にマッチし、クールな出で立ちを演出しています。

Q389257Jの裏面は、スケルトン仕様のクロノグラフが現代的なカッコ良さ

18Kピンクゴールド製Q389257Jの裏面です。

裏返すと緻密で精巧なクロノグラフ機構が、顔を覗かせます。ブルーのクロノグラフ針とスクリュー が いいアクセントになっています。そして、控えめに主張するクロノグラフ用ボタンもオシャレです。二つの文字盤で全く違う印象を与えます。180度回転させると、(褒め言葉でないのは理解していますが)「ジキル博士とハイド氏」のように、良い意味で“別人”のように変身するのが、レベルソの凄いところ。昼間のビジネスシーンではブルーグレーダイヤルで“紳士な顔”、華やかな夜の場は“伊達男”へと使い分けも出来るのです。

14のパーツで組み立てられた半円型レトログラード30分カウンター。キャリバーの上に浮かび上がるように見えるバトン型インデックスとミニッツトラック。これだけの複雑さと300以上のパーツ達が、ケース厚11.14mmで収められているのですから、圧巻の一言に尽きます。感嘆のため息が漏れそうな完成度を誇るエレガントなクロノグラフに、しばし見惚れてしまいました。

レベルソ・トリビュート・クロノグラフの仕様・価格
レベルソ・トリビュート・クロノグラフのスペック

※左が18KピンクゴールドQ389257J表ダイヤル、右がSS製ブルーグレーダイヤルQ389848Jの表ダイヤル

モデル レベルソ・トリビュート・クロノグラフ
Reverso Tribute Chronograph
型番(Ref.) Q389257J(18KPG)/Q389848J(SS)
ケース素材 ピンクゴールド/ステンレススティール
ケースサイズ 49.4x 29.9mm
防水性 30 m
ダイヤル 表ダイヤルはサンレイブラッシュ仕上げのブラック(18KPG)/サンレイブラッシュ仕上げのブルーグレー(SS)。裏ダイヤルはスケルトン
ドーフィン(表針&裏針)
ストラップ カーフレザーおよびキャンバスストラップ、交換用のカーフレザーストラップ
バックル インターチェンジャブルシステム。尾錠(18KPG)/ダブル フォルディングバックル(SS)
ムーブメント 手巻ジャガー・ルクルト製キャリバー860
パワーリザーブ 52時間
その他 ケース厚は11.14mm。表機能は時分表示。裏機能は時分表示、クロノグラフ秒針、レトログラード30分カウンター
価格(税込) 5,676,000円(18KPG)/3,652,000円(SS)
※販売開始時期・価格は予告なく変更される場合があります。
ピアゾの腕時計豆知識 
<WWG2023以降、人気が上昇したブランドTOP5>

クロノ24が発表した面白いデータをご紹介します。サイト訪問者(※月間1,000万人)から集めたデータを元に、開催4週間前と4週間後のリクエスト数の増加率を算出したところ、なんと上位3位までを、ドレスウォッチブランドが占める意外な結果に。

≪人気ブランド、リクエスト数上昇ランキング≫
1位・・・ショパール(リクエスト増加率14.6%)
2位・・・ジャガー・ルクルト(10.5%)
3位・・・カルティエ(6.9%)
4位・・・タグ・ホイヤー(5.9%)
5位・・・チューダー(5.2%)

1位のChopard(ショパール)は「L.U.C. 1860」。2位のジャガー・ルクルトは、レベルソ・トリビュート・クロノグラフが、リクエスト数の増加に繋がったと分析しています。2023年下半期の主役へと躍り出るメーカーは果たしてどこか……群雄割拠の高級腕時計ブランドの動向が楽しみですね。

ジャガー・ルクルト現地レポート中間報告

レベルソ・トリビュート・スモールセコンド&レベルソ・トリビュート・クロノグラフの凄さに圧倒されてしまったので、ブレイクを入れましょう。会場をぶらついてみました。

ジャガー・ルクルトブースの時計展示

気がついたらラウンド型時計の前に。ポラリスやデュオメトルなどが並んでいますね。気になったモデルからいきましょう!

デュオメトル・クロノグラフのQ6012421は金と青のコントラストが秀逸

デュオメトル・クロノグラフのQ6012421。見ていて吸い込まれそうな独創性です。青針と金針が綺麗なクロスを描いていて、色の組み合わせも芸術的です。針が何時になっていても、美しいのだろうと予感させますね。

ポラリスQ908269Jは海と天体の輝きが絶妙

パーペチュアルカレンダー付のポラリスQ908269Jですね。海を想起させる深めのブルーグラデーションとピンクゴールドの組み合わせ。極上のムーンフェイズでロマンティックな気分に。

Q364247J 散りばめられたダイヤモンド

WWG2022のテーマ「ステラー オデッセイ(天文)」を体現したレディースモデルのダズリング・ランデヴー・スターQ364247Jも凄い迫力!Q364247Jは1時間に4~6回、不規則に流れ星が現れる仕様で魅惑的なほどゴージャス。魔術のように美しいタイムピースに惚れ惚れします。

Q604242Jはデュアルウイングコンセプトを採用

デュオメトル カンティエーム・ルネールQ604242J。「The・高級時計」と言わんばかりの複雑時計。よく見ると、笑っている顔みたいですよね !?若干コンスタンチン・チャイキン みを感じなくもない?

 Q169241Jはエッグシェルホワイトダイヤルが映える薄型トゥールビヨン

魅惑的なトゥールビヨン、さらに両半球のムーンフェーズ表示とペリフェラルジャンピングデイトという複雑機構が融合した、2020年発表の マスター ・ウルトラスリム・トゥールビヨン・ムーンQ169241J。エッグシェルホワイトの文字盤とル・グラン ローズゴールド製のケースがいいバランスです。ワンポイントで赤がマーキングされています。アワーマーカーの形状もオシャレ!

Watches and Wonders 2023のReverso 1931 カフェ

少し小休止。こんなところにも黄金比?! 1930年代当時のアールデコスタイルと雰囲気を味わえる「Reverso 1931 カフェ」がWatches and Wondersに初登場!有名パティシエのニーナ・メタイエ氏のパティスリーセレクションはフレーバーや質感、口当たりを通して黄金比とジュウ渓谷のエッセンスを表現。

Q3292402

1920年代の装飾用ジュエリーがインスピレーションソースの「レベルソ・ワン・プレシャスフラワー」。

Q3292402のスペック説明プレート

ターコイズ系のカラーの新作Q3292402 。2021年に発表されたブルーアルムQ3293401よりも淡い色遣いなのが可憐な印象です。あまり情報が出ておらず、シークレットモデル的存在? メティエ・ラール®(希少なクラフツマンシップ™)の工房の職人たちが装飾芸術の技巧を凝らし、何週間も何ヶ月もかかって完成させる特別なタイムピースです。

   レベルソ・トリビュート・デュオ・トゥールビヨンの概要

1844年に1/1000mmを正確に測定できる「ミリオノメーター」を発明し、時計界屈指の“技術屋集団”に上り詰めていくジャガー・ルクルト。歴史的に見ても、小型・薄型ムーブメント&複雑機構搭載のタイムピースは、お手のものと言ったところでしょうか。

今作のQ392242Jでも、その実力は遺憾なく発揮されています!メゾン初の長方形トゥールビヨンにオマージュ(※1993年発表のレベルソ・トゥールビヨン)を捧げた今作。厚さわずか“3.9mmの高さ”という制約にもめげず、トゥールビヨン機構の完全再解釈に成功。Cal.847はフライング トゥールビヨンとデュオ コンプリケーションという異なる哲学を融合させつつ、極薄のプロポーションを完成させています。

レベルソ・トリビュート・デュオ・トゥールビヨン現地実機写真

ケースの厚みは9.15mm!62個のパーツで組み立てるトゥールビヨンの重さはわずか0.455gです!!

典麗なフライングトゥールビヨンは両面から眺めることが可能でありながら、表面はサンレイ仕上げのシルバー文字盤&第1時間帯、裏面はブラック文字盤&第2時間帯とデイ/ナイト表示、部分的にスケルトン加工まで施されています。改めて書くと、凄い手が込んだ造りなのを痛感します。

蠱惑的なまでに美しいトゥールビヨン。引き締まったプロポーションを維持しつつ、シンプルな外観でエレガンスさを強調!デュオコンセプトを取り入れた2つの異なるデザインは、どちらも“主役級の美しさ”です!!

レベルソ・トリビュート・デュオ・トゥールビヨンの仕様・価格

レベルソ・トリビュート・デュオ・トゥールビヨンのスペック

レベルソ・トリビュート・デュオ・トゥールビヨン(Q392242J)、値段要問合せ。縦45.5x横27.4xケース厚9.15mm、18Kピンクゴールド製ケース。表ダイヤルはサンレイブラッシュ仕上げシルバー、裏ダイヤルはサンレイブラッシュ仕上げブラック。手巻きキャリバー847(パワーリザーブ約38時間、防水性30m)】

レベルソ・ワン・プレシャスカラーズの概要

女性用の高貴なアクセサリーとしても重宝されるレベルソ・ワン・プレシャスカラーズ。ティエ・ラール®(匠の技)工房の名匠達が、グラン・フー エナメル技巧を駆使し、力強く奥深いアールデコ様式の幾何学模様を描き出します。

表面はマザー・オブ・パール製のホワイトカラー文字盤。ダイヤモンドをあしらったゴドロン装飾、ケース側面をさりげなく彩るエナメル装飾の組み合わせは「荘厳美麗」。ジャガー・ルクルトの装飾工芸&ジュエリー技術の高さを伺わせる逸品です。

レベルソ・ワン・プレシャスカラーズは、ブレスレットとして使用しても超高級品

ひっくり返すと極上のブレスレットに。左がピンクゴールドにブルー&ブラック模様のQ3292432。右がホワイトゴールドにグリーンバリエーション模様のQ3293432です。ジグザグ模様(※シェブロン柄)のカラーブロックと躍動感溢れるダイヤモンド……超一級のグラン・フー エナメル技巧が織りなすアールデコパターンは、絵にも描けない美しさですね!ケース装飾と同色のアリゲーターストラップが、“モダンな趣き”を一層引き立てているようにも思えます。

レベルソ・ワン・プレシャスカラーズの仕様・価格

レベルソ・ワン・プレシャスカラーのスペック

【レベルソ・ワン・プレシャスカラーズ(ピンクゴールドがQ3292432、ホワイトゴールドがQ3293432)、限定生産、値段要問合せ。縦40x横20xケース厚9.09mm。274個のダイヤモンド装飾、マザー・オブ・パール文字盤。手巻きキャリバー846(パワーリザーブ約38時間、防水性30m)】

レベルソ・ハイブリス・アーティスティカ・キャリバー179

多軸トゥールビヨン第4作目のレベルソ・ハイブリス・アーティスティカ・キャリバー179。ブリッジの一つひとつだけでも約8時間の面取り作業を要するとのことです。スケルトン加工で、“秘められた美”を隅々まで堪能できるのがいいですね!

レベルソ・シークレット・ネックレス

ラグジュアリージュエリーウォッチのレベルソ・シークレット・ネックレス。しなやかなチェーンを形成するためのジェムセッティングは300時間を費やすとのこと。ポリッシュ加工オニキスビーズとダイヤモンドのアールデコパターンが壮麗です。

Watches&Wonders 2023関連のレベルソにまつわるコメントを要約抜粋してみました。トータルで分析すると、レベルソ・トリビュート・クロノグラフがSNS上では断然人気な傾向でした!

「ショパールのl.u.c 1860、豊富なバリエーションのレベルソ。どちらも甲乙つけがたい」
「実機を見たけど、レベルソ・トリビュート・クロノグラフはとにかく素晴らしい。予約は1年以上待ちとの噂」
「レベルソ・トリビュート・クロノグラフは過去最強クラスの変身ぶり」
「白文字盤のスモールセコンドを購入予定」

カルティエのタンクと並んで、レクタンギュラーウォッチの“二大巨頭”として愛されるレベルソ。「値段が高い」という声もちらほら見かけましたが、それ以上に「レベルソは満足度が高い」という評判も多く見られ、値段面の不安を打ち消しそうな勢いでした!中でも、2023年のレベルソ新作は、注目度の高さが伺えました。

有名ユーチューバー、テディさんの動画を中心に、海外の方達の反応をまとめてみました。和訳要約コメントと一緒にお届けします!

「新作レベルソ・クロノグラフは、表面はビジネス用。裏面はパーティー用だ!」
「これだけ息をのむほど美しい機械式時計なのに、限定版ではないなんて……いつかは一つ買いたい」
「トリビュート・クロノグラフは私の聖杯だ」

高評価の多いコメントは、レベルソ・トリビュート・クロノグラフ絡みな傾向でした。ネット上の評判や反響を見ると、ジャガー・ルクルトがWWG2023を“オールレベルソ祭”にしたのは、大成功と言えるでしょう。

アトリエ・ド・アントワーヌの展示備品

レベルソ尽くしで最高のスタートを切った今年のジャガー・ルクルト。黄金比で形作られていく“理想の長方形”は、今後輝きをより増していきそうですね!

それでは最後に、その他のジャガー・ルクルトブースをご紹介していきます。写真は「アトリエ・ド・アントワーヌ」のワークショップ横に飾られていました美品な備品です。

アトリエ・ド・アントワーヌのエングレービングサービス

エングレービングサービスと奥はウォッチメイキングコーナーです。アトリエ ・ド・アントワーヌという名前は、ジャガー・ルクルトの創業者、アントワーヌ・ルクルトにちなんだネーミングだそうです。受講者はレベルソの貴重なアーカイブを勉強できるだけでなく、最後にレベルソのケース組み立てにも挑戦可能。50個以上の部品を組み合わせてケースを完成させるユニークな経験をしたら、ジャガー・ルクルトウォッチが、ますます“一生モノ”になり愛着が湧いてしまいそうですね。

アトリエ・ド・アントワーヌのQ3293432エナメル加工

Q3293432のエナメル加工の一コマです。見ているだけで集中力が高まってきます。

Q3293432の設計図とエナメルパーツ

設計図も凄いですが、設計図の通り(それ以上に?)アールデコパターン芸術を完成させてしまう、精妙巧緻を極めたエナメル加工技術に思わずうっとり。

会場内の様々なレベルソを眺めると、ジャガー・ルクルトは奇抜な発想や派手なデザインに走らず、“確かな技術”で私達時計ファンを楽しませるブランドだと再認識。黄金比の秘密を紐解き続けてきたジャガー・ルクルト。“黄金時代”の到来も予見させる大盛況なイベントでした!

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