更新日:2024年03月07日

【実機レビュー】クロノブンキョウトウキョウ 34mm CS034C

クロノブンキョウトウキョウ 34mm CS034Cの実機レビューをお届けします!

【実機レビュー】クロノブンキョウトウキョウ 34mm CS034C

クロノブンキョウトウキョウ 34mm CS034Cは、34mmのステンレススチール製ケースに自動巻き Cal.90S5を搭載しています。

大・注・目!のクロノブンキョウトウキョウが到着しましたーー!早速実機をレビューしていきましょう。

クロノブンキョウトウキョウ CS034C 実機レビュー

クロノブンキョウトウキョウ CS034C 文字盤

ホワイトとブルーのコントラストが目にも鮮やか!ですが絶妙なカラーリングで、温かみのある表情ですね。今回の「kurono」ロゴは、この34mmのための新生ロゴ。それまでカタカナでしたものね。早速ディティールを見ていきましょう!

クロノブンキョウトウキョウ CS034C 文字盤

レッドカラーの細いサークルラインがよいアクセントになっていますね。アラビアンインデックスは小さめサイズで、レトロな雰囲気。蓄光塗料が塗布され、暗所でも安定した視認性を確保しています。

3分で分かる!浅岡肇とクロノトウキョウ

本日は、クロノトウキョウについて、そしてクロノトウキョウを手掛ける浅岡肇(あさおか はじめ)氏について概要をまとめました。まずは、浅岡肇氏について知ることでクロノトウキョウをより理解することができると思いますので、浅岡氏から。

浅岡氏は、日本有数の独立時計師。元々は広告デザイナーをしていて、独学でウォッチメイキングを学び、そして作ってしまったというのだからかなり異色の経歴ですね。ウォッチメーカーの「TiCTAC」からデザインの依頼を受けたことが始まりだったと言います。

わずか半年でトゥールビヨンを独自制作。そして「HAJIME ASAOKA」を立ち上げ、本格的に時計業界へ参入。その経歴や完成度の高いウォッチが話題を呼び、セイコーやシチズンも過去のモデルで販売の後援をしています。注目度の高さが分かりますよね。

HAJIME ASAOKAのウォッチは浅岡氏がほぼ一人で手作業で製作している為、非常に高額かつ生産数も少なく、王室や世界的コレクター達はなんとウォッチを手に入れるために5年待ち(ちなみに、2017年時点で名作「Chronograph」が12,000,000円です)!!そんな状況から、浅岡氏のプライベートウォッチをコンセプトにした、より低価格で量産体制を整えたセカンドライン「クロノトウキョウ」が誕生したのです。

ちなみに、「クロノブンキョウトウキョウ」は海外向けにも発表する商品につく名前のようです。「クロノ」と文字盤に入ったモデルを見たときは衝撃でしたけれども…!日本だけに留まらず、今後の活躍が大いに期待されるブランドです。

クロノブンキョウトウキョウ CS034C 文字盤

ベゼルはステップドベゼルと呼ばれ、その名の通り段の形状になっています。ガラスはボックス型を採用することで、ヴィンテージ感を演出。

クロノブンキョウトウキョウ CS034C ラグ

ラグは先端に向かって滑らかに、かつ細くキュッと絞られた形状になっています。

クロノブンキョウトウキョウ CS034C ケースサイド、リューズ

リューズ側のカット。

クロノブンキョウトウキョウ CS034C ケースサイド

9時側から見たところ。ケース素材にはステンレススチールを採用しています。

クロノブンキョウトウキョウ CS034C 裏蓋

搭載ムーブメントは「90S5」。こちらは、MIYOTA(ミヨタ)という日本のムーブメント会社が手掛けるものになります。スペックは28,800振動/時、パワーリザーブ42時間。このムーブメント自体は6時位置にオープンハート対応になっているのですが、本機では見ることができません。ミヨタはシチズン傘下のムーブメント製造メーカーなので、シチズンウォッチにも使われています。

汎用ムーブメントを使用しているというのも、クロノトウキョウの意図するところ。価格を抑え、生産数を増やすことができます。本家のHAJIME ASAOKAの実機も、いつか見てみたいですね!

クロノブンキョウトウキョウ CS034C バックル

レザーベルトは、表面のシボ感が美しい牛革。こちらは、腕時計ベルト専業メーカーの「和久元(わくもと)」に特注したもので、すぐに手に馴染みヴィンテージの風合いを楽しめるように敢えて芯を入れていないのだとか。ヴィンテージウォッチ愛好家という顔もある、浅岡氏のこだわりが伺い知れます。

クロノブンキョウトウキョウ 34mm CS034C 評価

本日は、クロノトウキョウをじーーーーっくりご紹介させて頂きました。カワイイ小ぶりな外観とは裏腹に、独立時計詩ならではのこだわりが詰まった一本。同型が3本、合計4本のバリエーションで登場しましたが、どれも即完売!注目度の高さが伺えますね。

「顧客のニーズを明確に捉え、それらに答える形でモノを作る」という要素は、プロダクトをビジネスにすることにおいては非常に重要です。しかしハジメアサオカ・クロノトウキョウって逆で、「浅岡氏に付いていく!」という時計愛好家の熱狂的な思いが、ビジネスをどんどん大きくしているのかなとも思いました。

クロノトウキョウ・クロノブンキョウトウキョウは結果として、ハジメアサオカを購入したいけど購入できない…というニーズの顧客までも掴んだわけ(もちろん結果だけに非ず)ですが、「自分がはめる時計が作れない(忙しすぎて)」というブランド誕生秘話があって。あくまで浅岡氏の「思い」がコンセプチュアルなブランドなのですね。

自分の作りたいものをゼロから作って、それらが世に受け入れられることがどれほどの事なのでしょう。浅岡氏のアツいクリエイティブに心から感動したのでありました。だって、いくら筆者が時計作りたくて作っても…でしょう?(笑)

前置きが長くなってしまいましたが、クロノトウキョウの資産価値について。こちらのCS034Cを含む34mmシリーズはあっという間に完売し、一時プレミア価格を記録しました。現在は比較的落ち着いてはいるものの、今後も大いに期待したいところ。未来への価値ある投資、と断言できましょう!!ご売却価格が気になった方はピアゾまで、そしてハジメアサオカウォッチをお持ちの方はピアゾまで(笑)お気軽にお問い合わせ・教えて下さいね。

クロノブンキョウトウキョウ CS034Cの仕様・価格について

クロノブンキョウトウキョウ CS034C 仕様・価格
クロノブンキョウトウキョウ CS034C 仕様・価格
モデル 34mm
型番(REF.) CS034C
ケースサイズ 34mm
ムーブメント 自動巻き Cal.90S5
パワーリザーブ 約42時間
防水 5気圧防水
その他 2022年7月21日発売、80本限定
定価(税込) 150,000円

※掲載内容は2024年03月調査時点のものです。最新情報は公式サイト等をご確認ください。

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