更新日:2026年03月10日
カルティエの数ある名作の中で、知る人ぞ知る傑作として急速に再評価が進んでいる「タンク バスキュラント(Tank Basculante)」をご存知でしょうか。ジャガー・ルクルトの「レベルソ」としばしば比較されるこのモデルは、単なる「反転する時計」ではありません。現在は生産終了している、という希少性もさることながら、カルティエ独自の特許技術やレベルソとの歴史的関係性、フレデリック・ピゲ製ムーブメントを搭載した設計など、時計愛好家を唸らせる要素に満ちています。
本記事ではタンク バスキュラントについて、歴史的背景や主要モデルの特徴、購入時のチェックポイント、そして「ミレニアム限定」「CPCP(コレクション・プリヴェ・カルティエ・パリ)」などのレアモデルに関する情報まで徹底的に解説します。
なお、表記の価格や相場は調査時点のものです。
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「バスキュラント(Basculante)」とは、フランス語で「傾く」「上下に動く」を意味する言葉です。その名の通り、ケースが傾き反転する機構を持つ時計ですが、最大のライバルとも言えるジャガー・ルクルトの「レベルソ」とは基本構造が異なります。
タンク バスキュラントの特徴は、何といっても縦に回転する「カブリオレ機構(Cabriolet)」です。ケースは外側・ミドルケース・時計本体(インナーケース)の3層フレームで設計されており、12時位置にあるミドルケースのタブを指で起こすことで、時計本体を縦方向に360度回転させることができます。この独自機構により、文字盤を裏返してガラスを保護するのはもちろん、ケースを斜めに持ち上げた状態でデスククロック(置時計)として使用することも可能になっています。
文字盤を裏返せるという点では「レベルソ」と同じ構想ですが、レベルソがケースを水平(横)にスライドさせて180度反転させるのに対し、バスキュラントは垂直方向(縦)に360度回転させる設計です。また、レベルソは外側のケースと文字盤が密接していますが、バスキュラントはミドルケースを前に起こしてインナーケースのみを回転させるため、時計本体が宙に浮いているように見えます。これらにより回転時の印象も大きく異なり、バスキュラントはカルティエらしいエレガントな魅力をまとっています。
バスキュラントの歴史はレベルソが誕生した1931年の翌年、1932年まで遡ります。当時、ポロ競技などのスポーツ中に腕時計の風防が割れるのを防ぐため、風防・文字盤を隠せる時計の需要が高まっていました。そこでカルティエが発表したのが「タンク カブリオレ リバーシブル(後のバスキュラント)」です。古いモデルの名称は「タンク カブリオレ」「タンク リバーシブル」「リバーシブル バスキュラント」など様々ですが、1992年に「タンク バスキュラント」へと変更されました。
初期のバスキュラントの製造に関わったのは、当時のジャガー・ルクルト(ジャガー社・ルクルト社)の製造部門を担っていた「スペシャリテ・オルロジェール(Spécialités Horlogères SA)」という会社です。レベルソの水平スライド式ケースも同社が開発しました。つまり、歴史的なライバル関係にある「レベルソ」と「バスキュラント」は、同じ技術的ルーツを持つ“異母兄弟”のような関係にあるのです。
オルロジェール社はバスキュラントの「縦回転システム」をカルティエ専用として特許申請し、レベルソの横回転特許を侵害しないよう采配しました。これが結果として、バスキュラント固有のエレガンスを生み出すことになります。
タンク オビュー・サボネット(TANK OBUS SAVONNETTE)
余談ではありますが、文字盤にあらかじめ蓋が付いている「タンク オビュー・サボネット(TANK OBUS SAVONNETTE)」もバスキュラントと同時期(1930年)に開発されました。海外オークション等に登場するレアピースの一つです。また、1970年代にはジャガー・ルクルトとカルティエの深いつながりを象徴する「タンク レベルソ」も少量製造されています。こちらはレベルソと同様水平方向にスライド・反転する機構を採用しており、バスキュラントとは異なる魅力があります。
1932年に誕生したバスキュラントですが、初期に製造されたヴィンテージの個体は極めて希少であり、市場に出回ることは稀です。1990年代より恒常的に製造されるようになりましたが、現在私たちが入手できるモデルの多くは1990年代後半から2000年代初頭にかけて生産されたものです。
ここでは購入のターゲットとなる主要モデルをご紹介します。
現在の市場で最も人気があり、コレクターズアイテムとなっているのがこちらの「Ref. 2390」です。ステンレススティール製の手巻きモデルで、文字盤には中央から広がるような美しいギョーシェ彫りが施されています。リューズは時計本体の12時位置に埋め込まれており、その上部には艶やかなブルーのカボションがセットされています。
ケースは縦38mm×横25.5mmで、タンクでは通常LM(ラージサイズ)と呼ばれるサイズです。ケース厚は約6mmと極めて薄く、ドレスウォッチとして完璧なプロポーションを誇ります。その薄さを実現しているのが、厚さわずか2.1mmの超薄型ムーブメント「Cal. 060 MC(旧Cal. 610/Cal. 6.10)」です。こちらはパテックフィリップやブランパンといった名だたる高級ブランドにムーブメントを提供してきた名門メーカー「フレデリック・ピゲ(Frédéric Piguet)」が製造したもので、ムーブメントの価値も同モデルの評価に関わっています。
こちらは先ほどの手巻きモデルよりも手頃な価格で入手できるクォーツモデルです。メンテナンスが容易で、日常使いに適しています。「Ref. 2405」は横幅24mmのラージサイズで、「Ref. 2386」は横幅22mmのミディアム/スモールサイズ。女性や手首の細い男性には「2386」がおすすめです。
文字盤のデザインが手巻き式「Ref. 2390」とは異なり、ギョーシェ彫りのないフラットなオパーリンダイヤルであることが多いです。年代によってバリエーションがあるため、お気に入りを探してみてもよいでしょう。
カルティエには上述したような4ケタの大まかなリファレンス以外に、文字盤のデザインや素材、ダイヤセッティングなどにより、細かな型番が存在します。
バスキュラントにもグレーダイヤルやアラビア数字インデックス、ダイヤセッティングモデルなど、様々なバリエーションがあります。現在確認できた範囲で、主要モデルの「W」から始まる型番一覧を掲載します。
| 型番 | サイズ | 特徴 | ケース素材 | ムーブメント |
|---|---|---|---|---|
| W1011358 | LM | シルバーダイヤル | SS | 手巻き |
| W1016830 | SM | グレーダイヤル・アラビア数字 | SS | クォーツ |
| W1016730 | MM | グレーダイヤル・アラビア数字 | SS | クォーツ |
| W1016055 | LM | デイト・スモセコ | SS | クォーツ |
| W1011158 | SM | シルバーダイヤル | SS | クォーツ |
| W10X1158 | SM | シルバーダイヤル | SS | クォーツ |
| W1011255 | MM | シルバーダイヤル | SS | クォーツ |
| W1011258 | MM | シルバーダイヤル | SS | クォーツ |
| W10X1258 | MM | シルバーダイヤル | SS | クォーツ |
| WA203531 | SM | サイドダイヤ | WG | クォーツ |
| WA203751 | MM | サイドダイヤ | YG | クォーツ |
| WA202251 | SM | サイドダイヤ | YG | クォーツ |
| WA201951 | SM | ケースバックダイヤ | YG | クォーツ |
| WA202751 | SM | ケースバック「CARTIER」の文字ダイヤ | WG | クォーツ |
バスキュラントには、ヴィンテージモデルや限定モデルなど様々なレアモデルが存在します。生産数が少なく入手困難であることから価格が高騰しており、通常モデルは数十万円~190万円前後であるのに対し、限定版は最低価格が100万円を超え、300万円前後が相場となっています。
ここでは各レアモデルのデザインやスペック、市場販売相場についてまとめています。調査価格は2026年2月時点のものです。
市場販売相場:347万円~398万円前後
1997年、カルティエの150周年を記念した「アイ・ラブ・カルティエ(I Love Cartier)」コレクションの一つとしてリリースされました。素材はイエローゴールドで、150本限定の希少モデルです。通常のバスキュラントは12時位置にリューズとつまみがありますが、こちらは12時位置にリューズ、6時位置につまみを配置し、特別感のあるルビーのカボションをあしらっています。文字盤中央には他とは異なる特徴的なギョーシェ装飾が施されており、エレガントな印象をよりいっそう引き立てています。ベゼルにダイヤモンドをセットした華やかな個体もあり、こちらはアクセサリーとしても身に着けやすいでしょう。ケースサイズは23×37mmで、非防水の手巻き式時計です。
市場販売相場:339万円~357万円前後
2000年のミレニアムを記念し、1999年に365本限定で発表されました。文字盤のブランドロゴ下には“PARIS”の表記があり、全面に美しいギョーシェ装飾が施されています。(ちなみにカルティエのアンティークモデルではこの「PARIS表記」があるとリセールバリューが跳ね上がります。)また、インナーケースの裏側には「1999 2000 2001」の数字が縦一列に刻印されており、限定モデルならではの特別感も得られます。ケースサイズは約25×38.5mm(ラージモデル)で、非防水の手巻き式時計です。
カルティエの時計収集において避けて通れないのが、「CPCP(コレクション プリヴェ カルティエ パリ/ Collection Privée Cartier Paris)」の存在です。1998年から2008年まで展開されていたカルティエの最上級コレクションで、直訳すると「カルティエ・パリのプライベートコレクション」を意味しています。
1990年代後半、機械式時計に再び注目が集まる中、宝飾ブランドのイメージが強く、女性顧客を多く抱えるカルティエが打ち出したのが「CPCP」です。これは男性向けの機械式時計をテーマに据えた最高級ラインであり、新たな顧客獲得や時計ブランドとしてのイメージ定着を狙ったものと思われます。
CPCPでは「過去の名作の復刻」をコンセプトに据えており、カルティエが持つアーカイブのうち歴史的かつ代表的な作品の再現を試みました。約10年間でバスキュラントを含む23モデルを復刻、それぞれ250~300本程度の生産だったと言われています。一部の限定版は50本や100本のみの生産ということで、その希少価値は非常に高いです。
そんなCPCPモデルには、共通するいくつかの特徴があります。まず文字盤のブランドロゴ下には“PARIS”の文字が入っていることが多いです(タンクサントレ以外)。これは、カルティエの3代目であるルイ・カルティエが伝統的なモデルの大半をパリでデザインしたことに由来しています。ほとんどのモデルの文字盤には中心から広がるような花のモチーフがギョーシェ彫りされており、非常に繊細で美しいです。また、CPCPは高級ラインということで、ケースにはイエロー・ピンク・ホワイトゴールド、プラチナの貴金属のみを使用しています。搭載するムーブメントはピアジェやジャガー・ルクルト、フレデリック・ピゲなどの名門メーカーから提供。そのほとんどが手巻き式です。さらにカルティエの工房で「ダブルC」などの装飾を行っており、見た目にも高級感のある仕上がりとなっています。
収納ボックスは通常よりやや大きく、高級な革製のものが採用されています。証明書やマニュアルを収めることが可能で、これらの付属品が揃っている個体は付加価値が高いと言えるでしょう。
2009年、自社ムーブメントの製造に舵を切ったカルティエはCPCPを廃止。その後、マニュファクチュール化によって得た技術力をもって、さらに進化した「プリヴェコレクション」を発表します。「カルティエ プリヴェ」は2015年に発表された大ヒットモデル「クラッシュ スケルトン」を先駆けに、2017年の「タンク サントレ」をもって本格始動となりました。カルティエらしさが詰まった古典作品への回帰とモダンなアレンジを両立した新たなコレクションです。
2024年、カルティエは「カルティエ プリヴェ(Cartier Prive)」コレクション第8弾として、亀の甲羅をモチーフとする「トーチュ」を復活させました。
市場販売相場:278万円~437万円前後
こちらは2000年代初頭まで生産されていたイエローゴールドモデルです。限定版ではありませんが、裏蓋にはそれぞれのシリアルナンバーが刻印されています。また、インナーケースを反転させるとスケルトンバックが現れ、丸くくり抜かれた透明な窓から「ダブルC」などの装飾入り手巻きムーブメントを覗くことができます。ケースサイズは約25×39mmです。
ステンレス手巻きモデル「Ref. 2390」のスペシャルエディションの一つで、カルティエのパリブティックのみで販売されていたと言われています。デザインはほぼオリジナルと変わりませんが、インナーケースを反転させると丸いシースルーバックが顔を覗かせ、美しいムーブメントを眺めることができます。ケースサイズは約25×38mmです。
市場販売相場:120万円~154万円前後(クォーツモデル)、128万円~259万円前後
西暦2000年を記念して作られたミレニアムエディションのステンレススティールモデルです。1999年から2001年にかけて、365本限定で生産されました。サイズはLM(約25×38mm)、MM(約24×35mm)に加え、SM(約22×32mm)もラインナップされています。ゴールドモデルと異なる最大の特徴は、インデックスの「XII」がミレニアムを象徴する「MM」に変更されているという点です。また、インナーケースの裏側にはゴールドと同様に「1999 2000 2001」の刻印が施されており、表からも裏からも一目見るだけで特別版であることが分かります。
所有者はそれなりにいるものと思われますが、数年前と比べると価格はかなり高騰しています。2010年10月のオークションではGBP 2,375(当時のレートで約31万円)で落札されていますが、2026年2月現在の相場は100万円を超えています。
市場販売相場:836万円前後
2001年、オーストラリア連邦100周年を記念して26本限定で生産されたモデルです。深みのあるブルーダイヤルには、オーストラリア国旗にも描かれている南十字星を配し、ホワイトのローマンインデックスを合わせています。ステンレススティール製、約25.5×38mmの手巻き式時計です。
市場販売相場:845万円前後
プラチナケースにピンクゴールドのミドルケースを合わせた高級感のあるモデルです。針やカボションの青がアクセントを加えており、クラスプにはホワイトゴールドが用いられています。こちらはCPCPの100本限定で生産されました。ケースサイズ25×38mm(LM)の手巻き式時計です。
2023年12月のオークションではCHF 21,420(当時のレートで約356万円)で落札されており、こちらも価格相場の上昇が見て取れます。
「Parrot」は英語でオウムを意味し、インナーケース裏側には空色の背景に鮮やかな2羽のオウムが、クロワゾネエナメルによって緻密に描かれています。また、イエローゴールドケースにベゼルダイヤをあしらい、12時位置のカボションにもダイヤモンドを使用した特別感のあるデザインです。文字盤はアラビアンインデックスを採用しており、ローマンに比べて柔らかな雰囲気に仕上がっています。サイズは「Ref. 2506」が24×35mm(MM)、「Ref. 2480」が22.5×32.5mm(SM)です。
こちらはわずか20本限定生産ということで、かなり希少価値の高いクォーツモデルです。ほとんど流通していませんが、オークションでは2021年5月9日にCHF 16,250(当時のレートで約196万円)、2023年5月15日にCHF 15,120(当時のレートで約230万円)で落札されています。
バスキュラントは独創性が高く、ジャガー・ルクルトとの歴史的関係性を思わせる貴重なモデルの一つです。しばらくはそれほど注目されていませんでしたが、近年は再評価の動きが高まり、2021年頃から市場相場が上昇しています。また、2000年代半ばの生産終了から時間が経過しており、状態の良い個体は年々減少しています。
ここではバスキュラントの購入を検討されている方に向けて、中古市場での価格相場と購入時にチェックすべきポイントについて解説します。
注目度という観点において、カルティエはZ世代を中心に躍進を遂げており、中古品やヴィンテージウォッチの需要も高まっています。その影響と、現在製造されていないという希少性も相まって、バスキュラントの市場相場も高騰傾向にあります。ここではタイプごとの価格トレンドを見ていきましょう。
ステンレススティール製の「Ref. 2405」を筆頭にしたクォーツモデル。流通量が多い分、機械式に比べて手が届きやすい価格帯を維持していますが、それでも数年前に比べると上昇傾向にあります。全サイズを含めて、市場販売相場は55万円~190万円前後です。状態によりますが、70万円~90万円前後の個体が多いようです。
手巻きステンレスの「Ref. 2390」は、最も需要が高く、価格上昇が著しいモデルです。2020年以前は50万円前後で見つかることもありましたが、2021年3月頃から相場は上昇傾向にあり、2026年2月現在は100万超えで取引されています。市場販売相場は118万円~190万円前後です。
2026年2月現在、状態の良いフルセット(箱・保証書付き)は163万円〜184万円前後の高価格帯で販売されており、箱・保証書のどちらかが欠けていたり、付属品が無かったりする個体も多いです。タンクの代表モデルに比べると流通が少ないため、条件の良いものを見つけるのはやや難しいでしょう。
CPCPは生産量・流通量ともに少ない為、コレクターズアイテムとなっており、オークション形式での取引がメインです。モデルや時期によって変動幅が大きいのであくまで参考値ですが、280万~450万円前後での取引が確認できました。
ゴールドモデルも非常に高額で、一般的に260万~400万円程度で取引されています。
バスキュラントの購入時には以下のポイントをチェックし、できるだけ理想に近い個体を選ぶようにするとよいでしょう。
バスキュラントの命は、ミドルケースと時計本体を固定するヒンジ(蝶番)と、ボールベアリングによるミドルケースのロック機構です。前に起こしたケースを再びフレームに収める際、「カチッ」という小気味よい音と感触で固定されるか確認してください。ここが緩んでいると、着用中にケースが浮いてしまいます。
手巻き式ステンレスモデル「Ref. 2390」のギョーシェ文字盤は非常に繊細です。湿気による腐食や変色がないか、ルーペなどで拡大して確認することを推奨します。
リューズの上部に位置する、ミドルケースを引き起こすためのつまみには、ブルーのカボション(スピネルやサファイア)が付いています。文字盤を回転する際はこの部分に指を掛けるため、力がかかりやすく、石が欠けたり外れたりする可能性もあります。バスキュラントのアクセントとなるパーツなので、石が緩んでいないか、傷が付いていないかなどしっかりと確認しておきましょう。
バスキュラントは他のタンクにはない反転機構を有しており、そのケース厚やフォルムに合わせたストラップを使用することが大切です。純正ベルトが付属していることが理想的ではありますが、革ベルトは劣化しやすく、多くの場合は非純正のベルトに交換されています。
少なくとも純正バックルが付属していることは確認しましょう。カルティエ純正のステンレス製Dバックルは、単体で数万円、18Kゴールド製であれば十数万〜数十万円で取引されます。純正部品の有無は時計の価値にも関わるため、資産として購入される方には特に重要なポイントです。
バスキュラントのような希少価値があるモデルは、買取店によって評価が大きく分かれます。そのため、複数社の時計専門のプロが査定する一括査定が最も適しているモデルの一つです。時計買取のピアゾでは厳選された9社のバイヤーがオークション形式で査定を行うため、お客様自身で店舗間の買取価格を比較する必要がなく、高価買取を実現することができます。カルティエの希少モデルや人気モデルはもちろん、幅広く査定を行っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
なぜ今、バスキュラントなのか。「カルティエ タンク バスキュラント」は、単なる「レベルソの代用品」ではありません。レベルソ(特にデュオやデイト付き)よりも薄く、袖口への収まりが良い点や、12時位置のリューズによる懐中時計のような操作感、代表コレクション「タンク」の系譜でありながら、独自の特許技術を持つという特異性など、独自の魅力が詰まった時計です。
現在、カルティエは「タンク ノルマル」や「タンク サントレ」など、過去の名作を「プリヴェ」コレクションとして復刻させています。バスキュラントが現代の技術で復刻される可能性もゼロではありませんが、その場合は数百万円クラスのハイエンドモデルになることが予想されます。ケースには貴金属が使用されるでしょう。
そのため、フレデリック・ピゲのムーブメントを搭載した良質なステンレスモデル「Ref. 2390」を今のうちに手に入れておくことは、資産価値の観点からも、純粋な時計の楽しみとしても、非常に賢明な選択と言えます。
※本記事の価格情報は執筆時点(2026年2月)の市場調査に基づきますが、ヴィンテージウォッチの相場は変動するため、購入時は最新の情報を参照してください。
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