更新日:2023年03月25日
知る人ぞ知る、高級腕時計ブランド、チャペック(CZAPEK &CIE)。あのパテック・フィリップのルーツにも絡む、という驚きの背景を持ちつつも消滅し、2015年クラウドファンディングによって復活した、という異例の経歴を持つブランドです。
ここ数年で高級腕時計界は未曾有のバブル状態を経験し、その急激な需要の増大の影響を受けて多くのブランドが利益を伸ばしてきましたが、こちらのそのうちの1つと言えるかもしれません。
俄かにブランド価値を高めた立役者は、流行の”ラグスポ”にしてフラッグシップモデル「アンタークティック(ANTARCTIQUE)」でしょう。受注の8割を占める人気を誇りますが、とても生産が追い付かず、ラ・ショー・ド・フォンに新工場を設立するなど増産体制を整えつつも、1年受注を保留する、という措置を取っていました。
そして突如、2023年のWatches&Wondersに合わせ、「アンタークティック」の受注再開というニュースが飛び込んできました!
本ブログでは公式サイトに掲載された内容をご紹介して参ります。
まずは公式サイトのリリースを見てみましょう。
---引用:https://czapek.com/antarctique_reopening/DeepL先生による訳は以下の通り。
Watches and Wonders 2023が間近に迫ってきましたが、このショーと同時にAntarctiqueのオーダーブックも再開します。そのために、私たちは可能な限り最高の日を選びました。4月1日以外にはありえないでしょう?
4月1日(土)午後3時(CET/中央ヨーロッパ時間)より、Antarctiqueコレクションのオーダー受付を再開します。
パサージュ・ド・ドレイクとパサージュ・ド・ドレイクSラインの現行モデルはもちろん、3月27日から4月2日までWatches and Wondersで発表するニューモデル、まずはAntarctique Titanium Dark Sectorもご利用いただけます。
エンドユーザーやコレクターからの注文を数量限定で受け付け、2025年1月から配送を開始します。なぜこんなに長く待つのか?というのも、初期の頃に私たちを信じて応援してくださった方々に公平に対応するため、今年と2024年は「FIFO」(「first in, first out」)アプローチで、既存の注文にできるだけ公平に対応することに注力します。弊社ウェブサイトから直接ご注文いただく方法については、下記のFAQをご確認ください。
また、お近くにCzapekの信頼できる販売店がある場合は、ご遠慮なくそちらにご連絡ください。実は、Antarctiqueのタイムピースは、海外の販売店でも注文することができるのです。
オーダー再開するも、デリバリーは2025年1月なんですね!結構先だな!
そしてさらに重要なな情報がFAQに記載されていますので、いくつかピックアップしてご紹介しましょう。
いいえ、このオーダーブック再開の間、合計335本のアンタークティークモデルがオンラインで販売されます。
今年は800~1000個の時計を生産する予定です。2022年にすでに受注したものが優先されます。
Antarctiqueコレクションのモデルは、Czapek.comおよびブランドの公式販売店ネットワークで購入することができます。
Antarctiqueコレクションのモデルは、4月1日午後3時(日本時間)に、それぞれの専用ページからオンラインで注文できるようになります。
WhatsAppや電話からの注文はできません。Eメールでの注文は、オンラインで注文を試みたものの、技術的な問題で注文が通らなかった場合にのみ可能です。このような問題が発生した場合は、customercare@czapek.com までメールを送信してください。その場合、24時間体制で1個を確保し、対応させていただきます。
主にFIFO(先入れ先出し)方式で割り当てます。
モデルが売り切れの場合、customercare@czapek.com までメールを送っていただければ、キャンセル待ちのリストに掲載させていただきます。キャンセルの場合、先着順でお客様にご連絡させていただきます。
最初の納品は2025年に開始されます。ご注文確定日から7ヶ月以内、製造日の6ヶ月以上前に、お客様のご注文に割り当てられた仮の製造日についてお知らせします。 製造日とは、お客様の時計を最終的に封入する日です。この日付は、タイムピースパスポート(時計のIDカード、真正性の証明、サービスや修理の記録、保証書の役割も果たす)に記載されます。この作業が完了すると、お客様の時計は2週間ほどテストされることになります。そのため、製造日から3~4週間後にお届けすることになります。
申し訳ありませんが、ほとんど不可能です。しかし、2023年から2024年にかけて、当社の公式小売店ネットワークおよび代理店において、展示会限定のタイムピースをいくつか用意できるよう最善を尽くすつもりです。また、ジュネーブ・ウォッチ・デイズ(Geneva Watch Days)、ウォッチタイム・ニューヨーク(Watch Time New York)など、他のウォッチサロンにも出展する予定です。
2020年、チャペック初のスポーツモデルとして誕生したアンタークティック。ブレスレットのリンクがCZAPEKの「C」を象っています。ケースサイズを直径38.5mmに抑えた「アンタークティックS」や、2023年に発表したばかりの最新モデル「アンタークティック・チタニウムダークセクター」(年間100本の限定生産)など続々と新作を投入し、徐々にブランドとモデルの知名度は上がってきています。
今回の受注再開はFIFO方式、ということは、オーダーは早い者勝ち、ということですね。
年間生産本数が800~1000本というのも、2022年時点で800本程度、という情報がありますから、微増していそうな雰囲気ではあるものの、依然として圧倒的に少なく、希少性が高い、という状態はしばらく続きそうですね。
一部では熱狂的なファンもいて、次なるF.P.ジュルヌか?!と期待も膨らむ様子。
また、チャペックの中古腕時計市場での流通量は非常に少なく、「アンタークティック」や「ケ・デ・ベルク(QUAI DES BERGUES)」などは定価を上回る価格で販売されており、今後の資産価値に熱い視線を送る投機筋もいるとかいないとか・・・。
今後の動向から目が離せないブランドですね!