
本日は時計に詳しくない方でも分かりやすいよう、「初心者のためのロレックス エクスプローラー1入門」的なイメージで解説して参りたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
さて、ロレックスのエクスプローラー1は、無駄のないシンプルな外観で、定番中の定番と言えるモデルです。
1953年、探検家エドモンド・ヒラリー卿とテンジン・ノルゲイが、人類で初めてエベレスト登頂に成功しました。
同年、ロレックスはこの歴史的な偉業を称え、探検家を意味する「エクスプローラー」を公式に発表したのです。
その後も精度と視認性に特化した試行錯誤を繰り返しながら、過酷な環境下でもパフォーマンスを発揮する「冒険者のための時計」の開発を続けています。
日本では、1997年から放映されたドラマ ラブジェネレーション主演の木村拓哉さんがを着用していたことで「ロレックスエクスプローラー」は驚異的に認知度を高めました。
人気が沸騰し、当時34万円ほどの国内定価に対し、実勢価格は一時80万円ほどまでに跳ね上がったとか・・・。

クロノグラフもない、デイト表示もない、とにかく「時間を知る」に徹した、質実剛健なイメージのスポーツロレックス、エクスプローラー1。
ロレックスエクスプローラー1の外観上の特徴をあえて挙げてみますと、
- ステンレススティール製ケース&ブレスレット
- スムースベゼル(時計のふちに目盛りも刻みもない)
- 3・6・9だけアラビア数字のインデックス
- 12時が逆三角
- 時・分・秒の3針のみ
- 時針(短針)はベンツ針(メルセデス針)
- デイト(日付表示)なし
と、いったところでしょうか。
とにかくロレックスの数あるモデルの中でも、デザインのシンプルさにおいてはオイスターパーペチュアルと双璧をなすんじゃないかと思います。
ちなみにオイスターパーペチュアルにも「3・6・9」だけ数字のインデックスを採用したものがあって、
ぱっと見はそっくり!です。

とこが違うの、というと、まぁもちろんエクスプローラー1には「EXPLORER」とロゴがありますので、近くで見ればすぐ分かるわけですけども、
遠目でぱっと分かる違いは、12時が逆三角ならエクスプローラーⅠ、王冠マークならオイスターパーペチュアルです。
短針のベンツ針も見分けやすいですね。
ちなみにこの写真だとオイスターパーペチュアルの6時側に
SUPERLATIVE CHRONOMETER
OFFICIALLY CERTIFIED
という表示がありませんが、
現行のオイスターパーペチュアルREF.114200はクロノメーター認定ムーブメントを搭載していて、表示がありますので、ここでは見分けられませんのでここでは指摘しておりません。
ひとくちに「ロレックスエクスプローラー1」と言いましても、もう初代モデルの登場からから半世紀以上経っており、
何度かモデルチェンジしています。
つまり「ロレックスエクスプローラー1」には複数の
型番(リファレンスナンバー・Ref番号)があるのです。
古くは4ケタの
6350、6150、6610、5500/5504、1016、と続き、5ケタの14270、6ケタの114270、そして2017年現在の現行モデルは214270です。
ここでちょっと基本知識をおさらいします。
ロレックスには『リファレンスナンバー』と『シリアルナンバー』があります。
リファレンスナンバー(Ref番号)は時計のモデル、ベゼル、ケース素材を表しています。
シリアルナンバーは個体製造番号とも言いますが、その時計1本1本固有のもので、ロレックスの場合は製造年を知ることもできます。
さて本題に戻りましょう。
「ロレックス エクスプローラーのどの型番か」ということは、時計の価値(買取価格・査定額)を推し量る上で、とても重要な情報です。
では、
「ロレックス エクスプローラーの型番の調べ方」はと言いますと、
ロレックスの腕時計の型番は、もちろん
保証書があれば簡単に分かります。
ロレックスの場合、紙の保証書と、カードの保証書がありますね。
保証書はギャランティーとも言います。
じゃあ時計本体しかない、
保証書がない場合は??型番ってどうやって調べられるの?
ということですね。
実はロレックスの腕時計は、ブレスレットを外した12時の位置に型番(リファレンスナンバー)は刻印されているのです。
でもなー、ブレスレット外すとかちょっとハードル高いな~、面倒くさいなぁ~と言う方もいらっしゃるでしょう。
そこで市場に流通しているエクスプローラーIのほとんどが
1016、14270、114270、214270だという前提で、この4つの見分け方をご紹介したいと思います。
ただし、ロレックスはダイヤルやブレスレットが交換されている場合がありますので、正確には裏蓋を開けて中身を確認しないと判定できない場合があり、あくまでも簡易的な見分け方であることをご了承くださいね。
【ロレックスエクスプローラー1 型番の調べ方】
(1)「3・6・9」の字体の違い

・細い →1016、もしくは1016以前のモデル
・横に大きくなっている →14270以降のモデル(2)へ
(2)「EXPLORER」ロゴの位置の違い
・「EXPLORER」ロゴが12時位置 →14270か114270(3)へ
・「EXPLORER」ロゴが
6時位置 → 214270
※もちろん新型214270はケースサイズが39mm、それ以外は36mm、という違いも分かりやすいですが、測るのもめんどくさい!
定規が手元にない!などなどを想定して、あくまで「見た目」の判断基準をご提示しています。
(3)風防(ガラス面)の王冠透かしの有無
・王冠透かしがある →114270(2003~2010年のモデル)
・王冠透かしがない →14270か114270(4)へ
(4)フラッシュフィット(ブレスレット接合部)の構造の違い
・駒とフラッシュフィットがバラバラに分解できる →14270
・駒とフラッシュフィットが一体型 →114270(2001~2003年のモデル)
これで大まかに型番(ref.リファレンスナンバー)は判定できます。
チャート図にしたものがこちら↓

1016以前の4ケタREFモデルはかなり珍しいので、専門家でないと判別が難しい場合がほとんどです。
比較的流通しているREF.1016についてはこちらで解説していますので、ご参考にどうぞ!
→「ロレックス エクスプローラー 1016について」
さらに大体の製造年を知る方法として、
たとえば(3)で王冠透かしがあり、
REF.114270と判明したもので、
ルーレットダイヤル(文字盤外周のインナーベゼルにシリアルナンバーが刻印されているもの)の有無により、
・ルーレットなし →2001~2006年
・ルーレットあり →2006年後半~2010年
に製造されたものであることが分かります。
また、(4)で
REF.14270と判明したものでは、6時位置のSWISS表記の違いによって、
・『T SWISS-T<25』→1990~1997年
・『SWISS』 →1997~1999年
・『SWISS MADE』 →1998~2001年
と製造年を見分けることもできます。
また、現行214270にも2016年以降の新型を見分ける方法がありますので次項で説明します!
ロレックスエクスプローラー1 214270旧型&新型の簡単な見分け方
2010年に登場したロレックス・エクスプローラー214270は従来のモデルに比べてケースが36mmから39mmと大型化されました。
インデックスにはクロマライトが新採用され、長時間継続して夜間での発光が可能となっています。
通常、最高の耐蝕性が不可欠なハイテク産業、宇宙航空、化学工業の分野で用いられる。超合金904Lスチールをケースに採用。
また堅牢なオイスターブレスレットのクラスプには、セーフティキャッチとブレスレットを延長するためのイージーリンクが備わりました。ムーブメントにはロレックスが5年に及び開発したパラクロムヒゲゼンマイが採用されたCal.3132搭載しています。
バーゼルワールド2016で発表されたマイナーチェンジの内容は、
(1)クロマライト夜光の変更
(2)針の形状の変更
です。
表にまとめると
<<ロレックスエクスプローラー1 214270 旧型&新型の見分け方>>
214270 |
夜光 |
針の形状 |
旧型(2010年~) |
3・6・9以外に塗布
 |
細い
|
新型(2016年~) |
12個すべてに塗布
|
短針・長針→太く 分針・秒針→長く
|
2021年新作としてロレックスエクスプローラー1 124270&124273が登場!
ロレックス(ROLEX)は2021年4月7日~13日開催のWatches and Wonders 2021にて、新世代ムーブメントCal.3230を搭載し、39mm→36mmに3mmサイズダウンしたエクスプローラーI新作を発表しました!
イエローロレゾールモデル(18KYG×SSコンビ)も追加されたのが大きな驚きでした。
「ロレックス エクスプローラーI 124270と214270の違い」など詳細は以下のブログをご覧ください!
【ロレックス2021年新作速報】ロレックス エクスプローラー 124270 & 124273
36mmにサイズダウンしてイエローロレゾールモデル(18KYG×SSコンビ)も追加された「エクスプローラーI 124270&124273」ほかロレックス新作をご紹介します!
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