更新日:2020年07月22日
新型コロナウィルスの感染拡大の影響により延期されたバーゼルワールド。毎年ロレックスやパテック・フィリップをはじめ、世界中の名だたるブランドが新作を一気に発表していたこの一大イベントが延期され、さらにパテック・フィリップもロレックスもこぞって撤退を発表。一時は2020年中の新作発表は絶望的、などど噂も流れましたが、パテック・フィリップからは先日ご紹介した新工房の完成記念モデル「カラトラバ Ref.6007A-001」に続き、グランド・コンプリケーションから「永久カレンダー・クロノグラフ 5270J-001」「ミニット・リピーター・トゥールビヨン 5303R-001」「スプリット秒針 クロノグラフ 5370P-011」という3本の新作が発表されました!
それぞれ超絶複雑機構を搭載したグランドコンプリケーションモデルですが、限定ではなくレギュラーモデルとのこと。それではこちらの新作の中から早速「永久カレンダークロノグラフ 5270J-001」をご紹介します。
★他モデルについてはこちら★ミニット・リピーター・トゥールビヨン 5303R-001について詳細をお伝えします!
端的に言いますと、Ref.5270に初の18KYGモデル「5270J」が登場した、ということです。意外ですよね。パテック フィリップ完全自社製となる手巻き永久カレンダー搭載クロノグラフキャリバーCH 29-535 PS Qを搭載した18KWGモデル 5270Gが登場したのが2011年。続いて2015年には18KRGモデル 5270R-001が登場。その後もいくつかのディスコン&リリースを経て、永久カレンダークロノグラフの現行モデルは18KRGまたはプラチナモデルのラインナップとなっていました。
ケースの形状や18KYGのバトン型植字インデックス、リーフ型指針、ダイヤルデザインなどは既存モデルと変わりません。シルバー・オパーリン文字盤の12時位置には曜日・月表示窓、4〜5時位置に閏年サイクル表示、6時位置にはポインターデイトとムーンフェイズ表示、7〜8時の間に昼夜表示と各カレンダー表示を配置。盛りだくさんな情報がこの上なくスッキリとレイアウトされています。特徴的なスクエアプッシュボタンも健在。
Cal.CH 29-535 PS Qはこれだけの複雑機構を備えながら、たったの7 mmという厚さに抑えられ、ケース自体も12.4mmという薄さ。
パテック・フィリップのパーペチュアルカレンダークロノグラフ、といえば初期のRef.1518は、過去のオークションでSSモデルでも10億円以上で落札されたこともある、とんでもないレアピース。続くRef.2499、Ref.3970、そして前作Ref.5970と、いい意味であまり”変わらない”、脈々と受け継がれてきた伝統の”パテック・フィリップらしい”時計、とも言えます。そしてこのモデルには18KYGが一番「しっくりくる」と感じる方も多いのではないでしょうか。これで41mmというケース径がもう少し抑えられていれば、よりヴィンテージ感が増して言うことなし、でしたが・・・。
モデル | グランド・コンプリケーション 永久カレンダークロノグラフ
Perpetual Calendar Chronograph |
---|---|
型番(Ref.) | 5270J-001 |
ケース径 | 径:41 mm × 厚さ:12.4 mm |
ケース素材 | イエローゴールド。 サファイヤクリスタル・バックと通常のケースバックが共に付属。 |
ムーブメント | 手巻ムーブメント。 キャリバー CH 29‑535 PS Q。 クロノグラフ。 センター・クロノグラフ秒針。 瞬時運針式30分計。 永久カレンダー。 曜日、月、閏年、昼夜を窓表示。 日付を指針表示。 スモールセコンド。 |
ダイヤル | シルバー・オパーリン、ゴールドの植字インデックス。 タキメーター目盛。 |
バンド | スクエアのハンドステッチ・アリゲーター・バンド、カラーはマット・チョコレートブラウン。 折り畳み式バックル。 |
防水性 | 3気圧防水 |
価格 | 20,251,000円(税込) |