更新日:2020年05月09日

2021年1月のバーゼルワールド中止へ!

バーゼルワールド2021、ついに中止を発表。返金額で和解成立。存続は?!

世界最大規模の時計・宝飾品展示イベント「バーゼルワールド(BASEL WORLD)」の主催者であるMCHグループは、バーゼルワールド2020中止に伴う出展料返金額について出展者と合意し、2021年1月28日〜2月2日に開催予定だった「バーゼルワールド2021」を中止を決定したと発表しました。

目次

バーゼルワールド中止決定に至るまで

バーゼルワールドはなぜ中止に至ったのか?新型コロナウィルスの影響ももちろん大きいのですが、「延期の開催時期」や「出展料返金」に関して揉めたことも拍車をかけました。バーゼルワールド中止が決定されるまで、どんな流れだったのか、振り返ってみましょう。

新型コロナウィルスの影響を受けてのバーゼルワールド撤退を最初に表明したのはブルガリでした。LVMHグループは「LVMHドバイ ウォッチウィーク2020(LVMH Group Dubai Watch Week 2020)」にてすでに2020年新作を一部発表しており、バーゼルワールド参加はマストではなかったのかもしれません。とはいえ、バーゼルワールド会場に入ってメインホール1階の一番手前にあるのがブルガリですから、やはりそのインパクトは大きかったですね。

その後、シチズンとグループ傘下のブローバが今年の参加を見送る、と表明。

そして2月末、新型コロナウイルス(COVID-19)の流行により、スイス連邦理事会がスイス国内での大規模イベントを禁止したことを受け、MCHグループは今年4月30日~5月5日に開催される予定だった「バーゼルワールド2020」の「延期」を決定しました。

(後に述べますが、出展者に対しあくまでも来年度の実施をアピールし、出展料を全額返金せず来年度に充当したい考えから、そのような表現になっていたのではないかと推測されます。)

4月半ばにはロレックス、チューダー、パテック フィリップ、シャネル、ショパールというビッグネームのトップブランドが揃って見本市延期や出展料の返金内容を不服とし、撤退を表明するという衝撃のニュースが飛び込みました。しかも2021年4月に「Watches & Wonders」とコラボして独自の展示会を開催する、との完全なる離脱宣言つき。

さらにその数日後にはLVMHグループのタグ・ホイヤー、ウブロ、ゼニスもバーゼルワールド2021から撤退を発表。

この大波乱から約3週間後の5月7日、ついにバーゼルワールドの「中止」が発表されたのです。

今回のプレスリリースにおいて、バーゼルワールドは出展者との間で、返金額についても合意が得られた、と述べています。

2020.5.7 MCHグループ プレスリリース

2021年への「延期」を表明した当初、バーゼルワールド主催者側は、出展料の「全額」ではなく「部分的な返金」を提示しました。提示した2つの選択肢は以下の通り。

  • 2020年の料金の85%を2021年の展示会料金に充当し、バーゼルワールドは延期された2020年の展示会の費用を賄うために15%を留保。
  • 2020年の料金の30%を返金し、40%を2021年の展示会に充当。バーゼルワールドは 30%を 2020年のコストを賄うために留保。
いずれも出展者にとっては簡単には承服しがたい内容で、4月6日、スイスの出展者委員会会長であり、ロレックスの投資・物流部門の責任者でもあるユベール・デュ・プレシス氏は、「出展料が全額払い戻しされないのであれば撤退する」と伝えた、との報道もあったほどでした。

今回の発表では、具体的にどのような割合で返金されるのか、という点については明らかにされていませんが、MCHグループのCEO、Bernd Stadlwieserは「全員にとって許容しうる解決策が見つかった」としており、またユベール・デュ・プレシス氏は「パテックフィリップ、ロレックス、チューダー、シャネル、ショパール、ウブロ、ゼニス、タグホイヤーにも感謝したい。業界全体との連帯の精神で低い返金額に同意してくれたことにより、他の出展者がより良い条件を享受することができます。」と述べていることから、全額返金はされなかったことが窺い知れます。

MCH自身、財務状況は苦しく、過去3年間で300億円以上の損失を計上しています。そこにこの展示会のキャンセルによる莫大な損失。返金されなかった分は、長年の付き合いだったブランドたちからの手切れ金、と言うと聞こえは悪いですが、そのようなものかもしれませんね・・・。

バーゼルワールドの存続やいかに?

新型コロナウィルスの感染拡大という不測の事態に直面し、ついにロレックスとパテック・フィリップという2大巨頭ブランドの離脱、という事態に陥ったバーゼルワールド。これは致命的な損失と言わざるを得ません。

バーゼルワールドのマネージング・ディレクター、ミシェル-ロリス・メリコフ氏はプレスリリースにて、「出展者や来場者と共に、新しいプラットフォームの要件やオプションを明確にする議論に集中的に取り組んでいます。夏までに実現可能なフォローアップ方法の決定を行い、その後、新しいコンセプトとスケジュールに関する情報を提供する予定です」と述べています。

Michel Loris-Melikoff, Managing Director of Baselworld

バーゼルワールドはここ数年、次々と出展ブランドが撤退し、少しずつ終焉の足音が近づいてきていました。バーゼルワールドは、新しいプラットフォームを創造しようと様々な改革を試みていましたが、このデジタル全盛時代において、莫大な出展料を必要とするバーゼルワールドはもはや多くの出展者にとって、必ずしも魅力的な場ではなくなってきていたのは明らかでした。

一方、カルティエやパネライ、IWCといったリシュモングループを中心とする高級時計財団(FHH)主催の ウォッチ&ワンダーズ2020(Watches & Wonders、旧SIHH)は開催を予定していた4月25日にオンラインのプラットフォームにて一斉に2020年の新作腕時計を発表しています。来年ジュネーブでの展示会開催も予定しており、それに合わせてロレックス、チューダー、パテック フィリップ、シャネル、ショパールも独自の展示会を開催する、と発表するなど、完全に軸足をそちらに移している感があります。

この流れで、オメガ、ブレゲなどを擁するスウォッチグループの”Time to Move”、ブルガリ、ゼニスなどを擁するLVMHグループの”Geneva Watch Days ”なども足並みを揃えてくる可能性がありますね。

時計好きの皆さんの最大の関心事はもはやバーゼルワールドがどうなるのか、ということよりも、「ロレックスの2020年新作の発表はいつなのか?」ですよね。パテック・フィリップの2020年新作も然り。新作発表を首を長くして待ち望んでいるわけですが、新型コロナウィルスの影響で工場は閉鎖に追い込まれており、先行きは不透明です。明るいニュースが待ち遠しいですね。

セイコーが2020年バーゼルワールド出展中止!

【バーゼルワールド2020】セイコー&グランドセイコーが出展を中止することが判明しました。

ブルガリ、バーゼルワールド2020からの撤退を発表!

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新型コロナウイルスの感染拡大に伴う状況・リスクを踏まえ、ついにシチズンがバーゼルワールド2020への出展中止を決定しました。セイコー、グランドセイコー、カシオに続くジャパンブランドの撤退。

【速報】バーゼルワールド2020、来年2021年1月に延期へ!

バーゼルワールド2020(BASELWORLD)が2021年1月28日~2月2日へ延期されると発表されました!

ロレックス、チューダー、パテック フィリップ、シャネル、ショパールがバーゼルワールド撤退を表明!!

ついにバーゼルワールドが終焉を迎える?!ロレックス、チューダー、パテック フィリップ、シャネル、ショパールの5ブランドがバーゼルワールド撤退を表明しました

【悲報】LVMHグループのウブロ、タグ・ホイヤー、ゼニス、ブルガリがバーゼルワールドからの離脱を表明!!

バーゼルワールドが終焉を迎える?!ロレックス、パテック・フィリップなどに続き、LVMHグループのウブロ、タグ・ホイヤー、ゼニス、ブルガリがバーゼルワールドからの離脱を表明!!

バーゼルワールド2020新作速報

バーゼルワールド2020(BASELWORLD)は中止となりましたが、新作はこちらでご紹介します!

ウォッチ&ワンダー ジュネーブ2020

IWC、パネライ、カルティエなどリシュモングループを中心としたWatches & Wonders Geneva(旧SIHH)の新作情報はこちら




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