更新日:2026年04月15日
ブレゲの「クラシック」コレクションの中でも、独特の気品と「顔」の美しさで愛好家を虜にしてきたのが7337。2020年、伝統的なシルバー文字盤に加え、現代的な解釈として登場したのがこのRef.7337BB/Y5/9VU。ホワイトゴールドの冷徹な輝きと、深海を思わせるブルーが融合したこのモデルの深淵に迫ります。
ブレゲやオメガを筆頭とするスウォッチグループは2019年よりバーゼルワールドから撤退し、スウォッチグループ新作見本市「タイム・トゥ・ムーブ」で新作を発表するようになりました。しかし今年は新型コロナウイルスの影響を受けて2月末~3月初頭に予定した「タイム・トゥ・ムーブ2020」の開催中止が発表され、それぞれローカルなローンチイベントを行うこととなりました。
このモデルのインスピレーションの源は、1823年に販売された懐中時計「No.3833」にあります。アブラアン=ルイ・ブレゲの没年(1823年)に完成されたこのデザインは、それまでの非対称な配置から一転、12時位置にムーンフェイズを据えた、非常にバランスの取れたレイアウトが特徴でした。
2020年モデルの最大の変更点は、カラーリングだけではありません。実はカレンダー表示の窓の形状が刷新されています。以前のモデル(Ref.7337)よりも窓が拡大され、視認性が向上。さらに、カレンダーディスク自体もブルーに統一されており、文字盤との一体感が極限まで高められています。歴史への敬意を払いつつ、決して懐古主義に留まらないのがブレゲの流儀です。
ブルー・ギヨシェの競演も素晴らしく、クル・ド・パリ(ホブネイル)、グレイン・ダルジャン(麦の穂模様)、ダミエ(チェッカーボード)と様々な手彫りが一つのダイヤルで味わえます。
12時位置のムーンフェイズに注目。ここには「月」だけでなく、擬人化されていないリアルな月が鎮座しています。また、月の背景にある夜空は、単なる色付けではなく、細かな彫金によって星々が瞬くようなテクスチャが与えられています。ホワイトゴールド製の「ブレゲ針」は、ブルーダイヤルとのコントラストを保つためにあえて青焼きせず、シルバーの輝きを活かして仕上げられています。
7337もまた超薄型自動巻きキャリバーをベースに、高度なカレンダーモジュールを搭載しています。搭載ムーブメントはCal.502.3 QSE1。通常、日付や曜日の表示を追加すると時計は一気に厚みを増しますが、ブレゲは基幹ムーブメント自体の薄さを活かし、カレンダーの切り替え機構を極めてフラットに設計しています。
また、「フリースプラング・テンプ」を採用している点も、愛好家にはたまらないディテールです。緩急針を排し、テン輪についた重り(マスロット)で精度を調整するこの方式は、衝撃に強く、長期的な精度安定性を約束します。伝統的な外見の下には、極めて現代的でタフな心臓部が拍動しているのです。
ダイヤルには時間のチャプターリングの縁に麦粒のような模様の「グレンドルジュ」、スモールセコンドに市松模様の「ダミエ」、そして中央部には「クル・ド・パリ」の模様が用いられています。
数あるクラシック・コレクションの中でも「理性的」な美しさが際立つモデルですね。左右対称の均衡美と、最新のカラーリングが生み出す緊張感。それは、ブレゲの長い歴史を理解した上で、現代のスタイルを愉しみたいという審美眼を持つ方への、一つの回答と言えるでしょう。手首に収まる39mmの小宇宙。その完璧なバランスに身を委ねる時間は、何物にも代えがたい贅沢となるはずです。
| モデル | クラシック 7337
CLASSIQUE 7337 |
|---|---|
| 型番(Ref.) | 7337BB/Y5/9VU |
| ムーブメント | 自動巻き キャリバー502.3 QSE1 |
| パワーリザーブ | 45時間 |
| ケース径 | 39mm |
| ケース素材 | 18Kホワイトゴールド |
| ダイヤル | ブルー仕上げ18Kゴールドダイヤル、手彫りギヨシェ模様。個別番号とBreguetのサイン。ブレゲ針。6時位置にオフセットされたローマ数字のチャプターリング。12時位置にムーンフェイズと月齢表示。2時位置に日付表示。10時位置に曜日表示。5時位置にスモールセコンド。 |
| ストラップ | ブルーアリゲーターストラップ、ホワイトゴールド製フォールディングバックル |
| 防水性 | 3気圧(30m)防水 |
| 価格 | 未定(EUR 38,500前後の予想) |
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