更新日:2021年10月06日
コロナウイルスの感染拡大により、先週から立て続けにWatches & Wonders Geneva(W&WG・旧SIHH)の中止とバーゼルワールドの延期が決定され、各ブランドが今後どのように新作を発表するのか注目が集まっていたところですが、
このたび、複数のスイス高級時計ブランドが、当初Watches&Wondersが予定されていた4月26日から29日にジュネーブで高級ホテルなどを会場に独立した時計イベント、 “Geneva Watch Days 2020”を開催する、というプランが発表されました。
この構想は月曜日の夜、国営テレビRTS(Swiss National Television)の放送中に、ブルガリのCEOであるジャン・クリストフ・ババンが明かしたもの。
「2つの主要な時計見本市がキャンセルされましたが、この展示会で主にヨーロッパの(そしてそれ以外の)小売業者やメディアは、ブライトリング、ブルガリ、ジェラルド・ジェンタ、ジラール・ペルゴ、MB&F、ユリス・ナルダン、ドゥ・ベトゥーン、ウルベルクなどの参加ブランドの新作を見て、意見を交わし、注文することが可能です」
先週のショー延期に先立ち、2月11日にバーゼルワールド2020から正式に撤退を表明していたブルガリが先陣を切って提案したというのがなんともアレですね・・・。
“Geneva Watch Days 2020”(ジュネーブ ウォッチ デイズ)は、複数ブランドが1か所の会場にブースを展開する大規模な集まりではなく、あくまでも各ブランドに大きく裁量権を与える自己管理型のイベントとなり、 スイス連邦評議会が発令した『1000以上の参加者を集めるイベント中止令』には該当しないと、ジュネーブ州は非常に迅速にこのイベントに承認のお墨付きを与えているそうです。
現在のところジュネーブ ウォッチ デイズに参加する予定のブランドは以下の通り、SIHHおよびバーゼルワールドでこれまで展示を行ってきた一連のブランドが名を連ねています。 ブライトリングサミットや各地でのロードショーですでに独自の路線を計画していたブライトリングや、2010年にブルガリの時計製造部門に完全吸収されたジェラルド・ジェンタも含まれています。
ショパール(CHOPARD)やH.モーザー(H. MOSER & CIE)も現在協議中とのこと。ブルガリが参加するのであれば、同じLVMHグループのタグ・ホイヤー、ウブロ、ゼニスあたりの参加も期待できるかもしれませんね。(2020/03/04時点)
H.モーザー STREAMLINER CENTER SECONDS
ストリームライナーコレクションの第2弾。洗練されたケース形状とマトリックスグリーンと呼ばれる文字盤色が特徴的な一本です。光の加減で、オリーブグリーンやレッドゴールドなどの複雑な色が時折顔を出します。シンプルなフェイスであることも相まって、優雅な雰囲気が前面にあふれ出るデザインとなっています。