SIHH2020が「Watches & Wonders Geneva」へ
かつてはリシュモングループを中心としたブランドだけの新作発表の場として、BASELWORLDとは異なり、基本的に招待客しか入場できないラグジュアリーな展示会を開催していたSalon International de la Haute Horlogerie(SIHH、国際高級時計展)。
昨年にはバーゼルワールド・SIHHが開催日程を同期する、という発表がありましたが、
さらに2019年10月16日、SIHHが
「Watches & Wonders Geneva」へと名称変更し、日程もするというプレスリリースがありました!!
プレスリリースで明かされた
「新しいフォーマット」「新しい名前」「新しい日付」そして「新しいオーディエンス」というコンセプト。
「Watches & Wonders Geneva」と名称変更されたSIHH2020は、どこがどのように生まれ変わるのでしょうか??
SIHHからWatches & Wondersへ、どう変わる?
FHH(the Fondation de la Haute Horlogerie:高級時計協会)によりますと、
“In The City”と題して、メイン会場となるパレクスポだけではなく、ウォーキング・ツアーや時計作りの現場へのイニシエーション、マニュファクチュール見学、博物館のオープンハウスなどなど、”ジュネーブの街そのもの”が”様々な人にとって”の体験の場となるような”仕掛け”が用意されるようです。
"Exhibitions, walking tours, initiations to watchmaking, and visits to manufactures, along with boutique presentations, museum open houses, conferences, conversations with industry players, and more will make up a rich and varied program that is open to everyone," ---プレスリリースより抜粋
さらに昨年の成功を受け、従来のメゾンだけでなく新興ブランドからも時計製造の技術革新を披露する
The Labという企画を継続。
ところで「Watches & Wonders」?聞いたことあるなぁ。って方はなかなかツウですね。
そうです。「Watches & Wonders」、すでに過去2回、香港とマイアミで開催されたことがありますね。
それがついにジュネーブで、みたいなニュアンスでしょうか。
リシュモングループを中心として1991年から始まったSIHH(Salon International Haute Horlogerie)は、バーゼルワールド(BASELWORLD)と並ぶ2大新作時計展示会へと成長しました。
しかし近年は巨大化するイベントに対する批判も多く、また出展側からも高い出展料に見合う効果に乏しい、と指摘が相次いでいました。
2019年度はオメガを筆頭とするスウォッチグループがごっそりバーゼルワールドから撤退し、さらに2020年以降はリシャール・ミルなどが撤退を表明しており、イベント自体の形骸化、そして高級ブランドのバーゼルワールド・SIHH離れは明らかなものとなってきていました。
そこで発表されたのが、バーゼルワールド・SIHHが開催日程を同期する、というニュースでした。
当時の発表では、SIHHは2020年4月26日(日)~4月29日(水)と発表されていましたが、
さらに今回新たに発表された日程では、1日早まり
2020年4月25日(土)~4月29日(水)と変更されています。
さて大幅な改変は成功するのか?
というか本当に”改変”と呼べるものになるのか??
今後の動向から目が離せませんね!