更新日:2019年10月04日
セイコーはダイバーズウオッチやクオーツウオッチを始め、様々な分野で世界をリードしてきたことは広く知られていますが、実はクロノグラフウオッチのパイオニアでもあることはあまり知られていません。セイコークロノグラフウオッチの歴史は、1964年の日本で初めての国際スポーツ大会に合わせて開発された手巻ワンプッシュクロノグラフである「クラウン クロノグラフ」から始まりました。ワンプッシュクロノグラフではあるものの、ストップウオッチの確実な制御を可能とする「ピラーホイール」を採用するなど、随所に妥協なきモノづくりを感じさせるモデルとして、現在も語り継がれています。開発チームがクラウン クロノグラフの次に開発に取り掛かったのが、セイコー初となる本格クロノグラフ「61スピードタイマー」でした。完全新設計のCal.6139は、クラウン クロノグラフで採用したピラーホイールに加え、ストップウオッチの動力伝達方式に「垂直クラッチ」が採用された世界初の自動巻クロノグラフの一つでした。その優れた技術と高い精度を追求する精神は現代まで受け継がれています。
1964年と1969年に発売されたエポックメイキングとなる2つのクロノグラフモデルの誕生を記念して、セイコーを代表するグローバルブランド、プロスペックスとプレザージュより、数量限定モデルが登場。オリジナルモデルのデザインを踏襲するだけでなく、最新の技術や素材を駆使することで、より高い次元に昇華されたクロノグラフモデルが現代に蘇ります。
1969年に開発されたキャリバー6139は、世界初の自動巻クロノグラフの1つであったため、セイコーの歴史の大切な一歩となりました。現在では垂直クラッチとコラムホイールが高級クロノグラフモデルに搭載されていることは珍しくありませんが、1969年当時、耐衝撃性に優れ、正確で軽快な操作感を両立するムーブメントが開発されたことは、腕時計史において革新的な出来事だったのです。当時のモデルは30分と12時間の積算計を備えた縦2つ目のパンダさんだったんですね。
その後、30分と12時間の積算計を加えたキャリバー6138も開発され、現在まで続くセイコー自動巻クロノグラフの礎となりました。
モデル | プロスペックス セイコー自動巻クロノグラフ 50周年記念限定モデル
Prospex Automatic Chronograph 50th Anniversary Limited Edition |
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型番(Ref.) | SBEC005 (海外REF.SRQ029) |
ムーブメント | メカニカルクロノグラフムーブメント キャリバー8R48 精度:日差+25秒~-15秒 駆動時間:最大巻上時約45時間持続 |
機能 | カレンダー(日付)機能つき、ストップウオッチ機能(30分計・12時間計)、石数 34石、秒針停止機能 |
ケースサイズ | 横: 41 ㎜×縦: 47 ㎜×厚さ: 16 ㎜ |
ケース素材 | ステンレス 裏ぶた:ステンレスとサファイアガラス |
防水性 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
定価 | 380,000円+税 |
取扱店舗 | セイコーグローバルブランド コアショップ |
限定 | 世界限定:1,000本 |
発売時期 | 12月7日(土) |